90 / 151
阿蘇ダンジョン攻略編
共闘
しおりを挟む
木下が炎の大剣を作り出して魔人に切りかかる。
僕も大鎚を横に振り回して叩きつけた。
「おのれぇ!」
横振りのためか、そこまでダメージは与えられていない。
やはり、上から加重を乗せて叩き潰さないといけないようだ。
魔人の視線が僕に移る。
木下がその隙に大剣を振り回した。
それを無視できなかった魔人は、両腕を巨大化して炎を纏わせ迎撃する。
僕は奴の注意がそれたのを見て、攻撃範囲から一度離れた。
「主人! 主人! さっきの距離にいてくれ!」
「え!?」
突然の要望に理解ができず、僕は右腕に聞き返す。
「あの範囲ってかなり危ないんだけど、何かある?」
「あの距離にいさえすれば、魔力が吸収できるぜぇ」
「魔力を?」
聞きながら走り出し、大鎚を振り上げる。
「ああ! あいつらみたいな魔力が主体で構成されたモンスターは魔力を吸収すると弱るんだぜ!」
「生命力吸収みたいに動けなくなったりは?」
「それはないぜ。魔力は生命力じゃないからな、あいつが動けなくなるのは消滅する時だけだ。まあ、俺様ならある程度弱らせれば喰ってやるけどな!」
「分かった。喰えるタイミングになったら教えてくれ」
「アイアイサーだぜ、主人!」
話をしながら大鎚を振るう。
魔人にはそこまでダメージはないのに酷くこちらを気にしているみたいだ。
「この残火が! 小賢しいスキルを止めろ!」
魔人の口から炎が吐き出される。
「おっと、主人にそれは浴びせられないぜ。浴びせたかったら綺麗な水を持ってきな」
炎が全て肘の口に吸収されていく。
その間に、木下が大剣を魔人の腹に叩きつけた。
「おっしゃあああ!!」
「ごはぁ!」
いいダメージが入ったみたいだ。
両断は流石にできないみたいだが、このまま続ければこいつに勝てる。
「木下、注意は僕が惹きつける。頼むぞ!」
「お・・・おお! 任せろ!」
木下は十分に休憩が取れている様子で、足取りもしっかりしている。
問題はさっきまで戦っていた僕の方だろう。
スキルが進化したからといって体力が全快することはない。
「近づくな燃えカスが!」
大鎚が届く前に魔人が口から炎を吐き出した。
だが、それは再度僕に届く前に肘の口に吸い込まれる。
「主人に下品な炎を何度もかけるんじゃねーよ!」
僕は大鎚を振り上げようとしたが、先に魔人の巨大化した拳が襲いかかってきて、大鎚でそれを防ぐ。
「この!」
「弱い!」
僕の身体が大鎚ごと飛ばされる。
身体強化していても木下の付与が無いこの体ではこいつの攻撃は抑えきれないようだ。
木下がまたも魔人に一撃を入れた。
魔人は身体をよろめかせるが、倒れることはない。
「木下! 僕に付与!」
「無理! 俺が弱くなる!」
確かにそれは無理だ。
こいつにダメージを与えたかったら、木下の全力でなければならないようだ。
上の階なら僕への付与でなんとかなってきたが、やはりダンジョンのボスとなると、更に格が上がるらしい。
普通なら僕は役立たずなのだろうが、今は魔力吸収がある。
「そぉりゃ! 俺様に魔力をよこしやがれ!」
近場をうろちょろして魔力を吸収する僕に、魔人が視線を移すため木下が完全にフリーになる。
「くらえ!」
大剣が魔人の顔面に叩きつけられる。
ついに耐えきれず魔人が溶岩の上に倒れた。
今だ!
僕は飛び上がって大鎚を振りかぶる。
木下も追撃しようとひと回転して大剣を振りかぶった。
「加重!」
「俺の炎に食われろ!」
僕の大鎚が魔人の顔面に振り下ろされ、木下の大剣が胴体に叩きつけられる。
確実にダメージを与えた手応えを感じた。
「どうだ!? 喰らえるか?」
「・・・いや、あれは無理だな」
沈んでいく魔人を見ながら僕は右腕に確認すると、意外な答えが返ってきた。
「さっき弱らせたら喰えるって言っただろ」
「いやいや、俺様も言ったことは覚えてますぜ。ただ、あれって本体じゃない。単なる枝端だぜ」
「・・・嘘だろ」
沈んでいく魔人を見ながら気を張った。
木下と二人がかりとはいえ、僕が参戦する前に木下と激戦を繰り広げていたはずだ。
頑丈さも僕の攻撃がほとんど効かないぐらい硬かった。
あれがボスの枝端?
じゃあ本体は・・・
「木下! 注意だ!」
「何があった!?」
「あれは本体じゃないらしい。気をつけろ。もっと強い奴が出てくるぞ!」
「・・・ねえよ」
否定したい気持ちはわかる。
だが、沈んだ魔人がまだ出てこない。
気を張って待っていると、地響きと共に溶岩が盛り上がっていく。
「・・・このような事もあるのか。初めての事だからよく分からないのだが・・・最近の燃えカスはこんなにもしつこいのか?」
何に対しての疑問なのか分からないが、僕らはそれどころではない。
出てきた身体は巨人のよう。
縄文杉とまではいかないが、明らかに蝿の王クラスはある。
「もう手加減はすまい。叩き潰すとしよう!」
魔人が大量の溶岩を掬って、僕らにかけてきた!
「吸収!」
「承知だぜ!」
襲いかかってきた溶岩が、熱を奪われて岩に戻る。
それでも元の姿に戻った岩が僕に降り注ぐ。
木下は急いで如月さんに近づこうとする溶岩を止めて押し返す。
体が大きい分、近づくのは容易くなったが、問題はあいつの一撃の大きさだ。
振りかぶったと思ったら移動しないと避けることができずに押し潰されてしまう。
「あいつは本体か?」
「ここからじゃぁ分からねーかな。魔力をそれなりに吸収しないと底が分からね」
「やるしかないか!」
近づくために走り出す。
だが、そのための足場が突如大爆発を起こし始めた。
「何があってる!」
「あのクソ野郎! 足場の下に爆発系のスキルを仕込みやがった! 主人! 気をつけて!」
「吸収は!?」
「スキルの発動場所が特定できない! 避けてくれ! 主人!」
足場にヒビが入る。
僕はその場所を避けて走る。
ヒビから火柱が上がった。
熱気が襲いかかるが、それは全て吸収される。
僕には心地良い風しか届かない。
少しでも近づき、大鎚を振りかぶった。
「燃えゴミが!」
「魔力を吸収しろ!」
「やってますぜ、主人!」
空中に突如として巨大な火の玉が出現した。
だが、すぐに右肘の口に吸収された。
「離れろ!」
大鎚を当てようとしたところで足場ごと持ち上げられ押し離された!
斜めになった足場から転がり落ちそうになって、僕は地面にしがみつく。
「俺を忘れるなよ!」
「貴様も所詮は燃えカスにすぎない!」
「俺がカスってか? 試してみろや!」
木下が宙を飛びながら持っている大剣をさらに巨大化して魔人の腕にぶつけた。
うまく行けば切れるかと考えたが、威力は互角のようで両方とも互いの力に弾かれる。
「カスが!」
「まだ足りねーのかよ!」
衝撃が発生して溶岩は波を起こす。
僕はさらなる波に対して足場にしがみつくしかないのだが、如月さんは!?
心配になって彼女を見ると、彼女の周囲が炎で守られてた。
その内側は彼女のスキルなのだろう、氷の壁が見えるが、先ほど発生した衝撃と波は全て炎だけで防いでいる。
・・・力をそっちに回しすぎだろ!
木下の方を見ると、魔人がタコみたいに腕を増やして殴り出した。
木下もその猛攻に防御の姿勢だ。
「主人!」
「どうした!?」
木下を援護しようとした僕に右肘が大きな声をかけた。
「奴は枝だ!」
「枝!?」
「そうだ! まだ、幹か根がいる! 体力は温存してくれ!」
アルマジロ戦で体力が枯渇している僕に温存しろって、どういう無茶振り。
「木下ぁ!」
「何だぁ!」
「そいつも雑魚だってよ!」
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
叫びたい気持ちはわかる。
既にアルマジロよりも遥かに強い。
これから更にパワーアップするんだ。
僕も叫びたい・・・。
僕も大鎚を横に振り回して叩きつけた。
「おのれぇ!」
横振りのためか、そこまでダメージは与えられていない。
やはり、上から加重を乗せて叩き潰さないといけないようだ。
魔人の視線が僕に移る。
木下がその隙に大剣を振り回した。
それを無視できなかった魔人は、両腕を巨大化して炎を纏わせ迎撃する。
僕は奴の注意がそれたのを見て、攻撃範囲から一度離れた。
「主人! 主人! さっきの距離にいてくれ!」
「え!?」
突然の要望に理解ができず、僕は右腕に聞き返す。
「あの範囲ってかなり危ないんだけど、何かある?」
「あの距離にいさえすれば、魔力が吸収できるぜぇ」
「魔力を?」
聞きながら走り出し、大鎚を振り上げる。
「ああ! あいつらみたいな魔力が主体で構成されたモンスターは魔力を吸収すると弱るんだぜ!」
「生命力吸収みたいに動けなくなったりは?」
「それはないぜ。魔力は生命力じゃないからな、あいつが動けなくなるのは消滅する時だけだ。まあ、俺様ならある程度弱らせれば喰ってやるけどな!」
「分かった。喰えるタイミングになったら教えてくれ」
「アイアイサーだぜ、主人!」
話をしながら大鎚を振るう。
魔人にはそこまでダメージはないのに酷くこちらを気にしているみたいだ。
「この残火が! 小賢しいスキルを止めろ!」
魔人の口から炎が吐き出される。
「おっと、主人にそれは浴びせられないぜ。浴びせたかったら綺麗な水を持ってきな」
炎が全て肘の口に吸収されていく。
その間に、木下が大剣を魔人の腹に叩きつけた。
「おっしゃあああ!!」
「ごはぁ!」
いいダメージが入ったみたいだ。
両断は流石にできないみたいだが、このまま続ければこいつに勝てる。
「木下、注意は僕が惹きつける。頼むぞ!」
「お・・・おお! 任せろ!」
木下は十分に休憩が取れている様子で、足取りもしっかりしている。
問題はさっきまで戦っていた僕の方だろう。
スキルが進化したからといって体力が全快することはない。
「近づくな燃えカスが!」
大鎚が届く前に魔人が口から炎を吐き出した。
だが、それは再度僕に届く前に肘の口に吸い込まれる。
「主人に下品な炎を何度もかけるんじゃねーよ!」
僕は大鎚を振り上げようとしたが、先に魔人の巨大化した拳が襲いかかってきて、大鎚でそれを防ぐ。
「この!」
「弱い!」
僕の身体が大鎚ごと飛ばされる。
身体強化していても木下の付与が無いこの体ではこいつの攻撃は抑えきれないようだ。
木下がまたも魔人に一撃を入れた。
魔人は身体をよろめかせるが、倒れることはない。
「木下! 僕に付与!」
「無理! 俺が弱くなる!」
確かにそれは無理だ。
こいつにダメージを与えたかったら、木下の全力でなければならないようだ。
上の階なら僕への付与でなんとかなってきたが、やはりダンジョンのボスとなると、更に格が上がるらしい。
普通なら僕は役立たずなのだろうが、今は魔力吸収がある。
「そぉりゃ! 俺様に魔力をよこしやがれ!」
近場をうろちょろして魔力を吸収する僕に、魔人が視線を移すため木下が完全にフリーになる。
「くらえ!」
大剣が魔人の顔面に叩きつけられる。
ついに耐えきれず魔人が溶岩の上に倒れた。
今だ!
僕は飛び上がって大鎚を振りかぶる。
木下も追撃しようとひと回転して大剣を振りかぶった。
「加重!」
「俺の炎に食われろ!」
僕の大鎚が魔人の顔面に振り下ろされ、木下の大剣が胴体に叩きつけられる。
確実にダメージを与えた手応えを感じた。
「どうだ!? 喰らえるか?」
「・・・いや、あれは無理だな」
沈んでいく魔人を見ながら僕は右腕に確認すると、意外な答えが返ってきた。
「さっき弱らせたら喰えるって言っただろ」
「いやいや、俺様も言ったことは覚えてますぜ。ただ、あれって本体じゃない。単なる枝端だぜ」
「・・・嘘だろ」
沈んでいく魔人を見ながら気を張った。
木下と二人がかりとはいえ、僕が参戦する前に木下と激戦を繰り広げていたはずだ。
頑丈さも僕の攻撃がほとんど効かないぐらい硬かった。
あれがボスの枝端?
じゃあ本体は・・・
「木下! 注意だ!」
「何があった!?」
「あれは本体じゃないらしい。気をつけろ。もっと強い奴が出てくるぞ!」
「・・・ねえよ」
否定したい気持ちはわかる。
だが、沈んだ魔人がまだ出てこない。
気を張って待っていると、地響きと共に溶岩が盛り上がっていく。
「・・・このような事もあるのか。初めての事だからよく分からないのだが・・・最近の燃えカスはこんなにもしつこいのか?」
何に対しての疑問なのか分からないが、僕らはそれどころではない。
出てきた身体は巨人のよう。
縄文杉とまではいかないが、明らかに蝿の王クラスはある。
「もう手加減はすまい。叩き潰すとしよう!」
魔人が大量の溶岩を掬って、僕らにかけてきた!
「吸収!」
「承知だぜ!」
襲いかかってきた溶岩が、熱を奪われて岩に戻る。
それでも元の姿に戻った岩が僕に降り注ぐ。
木下は急いで如月さんに近づこうとする溶岩を止めて押し返す。
体が大きい分、近づくのは容易くなったが、問題はあいつの一撃の大きさだ。
振りかぶったと思ったら移動しないと避けることができずに押し潰されてしまう。
「あいつは本体か?」
「ここからじゃぁ分からねーかな。魔力をそれなりに吸収しないと底が分からね」
「やるしかないか!」
近づくために走り出す。
だが、そのための足場が突如大爆発を起こし始めた。
「何があってる!」
「あのクソ野郎! 足場の下に爆発系のスキルを仕込みやがった! 主人! 気をつけて!」
「吸収は!?」
「スキルの発動場所が特定できない! 避けてくれ! 主人!」
足場にヒビが入る。
僕はその場所を避けて走る。
ヒビから火柱が上がった。
熱気が襲いかかるが、それは全て吸収される。
僕には心地良い風しか届かない。
少しでも近づき、大鎚を振りかぶった。
「燃えゴミが!」
「魔力を吸収しろ!」
「やってますぜ、主人!」
空中に突如として巨大な火の玉が出現した。
だが、すぐに右肘の口に吸収された。
「離れろ!」
大鎚を当てようとしたところで足場ごと持ち上げられ押し離された!
斜めになった足場から転がり落ちそうになって、僕は地面にしがみつく。
「俺を忘れるなよ!」
「貴様も所詮は燃えカスにすぎない!」
「俺がカスってか? 試してみろや!」
木下が宙を飛びながら持っている大剣をさらに巨大化して魔人の腕にぶつけた。
うまく行けば切れるかと考えたが、威力は互角のようで両方とも互いの力に弾かれる。
「カスが!」
「まだ足りねーのかよ!」
衝撃が発生して溶岩は波を起こす。
僕はさらなる波に対して足場にしがみつくしかないのだが、如月さんは!?
心配になって彼女を見ると、彼女の周囲が炎で守られてた。
その内側は彼女のスキルなのだろう、氷の壁が見えるが、先ほど発生した衝撃と波は全て炎だけで防いでいる。
・・・力をそっちに回しすぎだろ!
木下の方を見ると、魔人がタコみたいに腕を増やして殴り出した。
木下もその猛攻に防御の姿勢だ。
「主人!」
「どうした!?」
木下を援護しようとした僕に右肘が大きな声をかけた。
「奴は枝だ!」
「枝!?」
「そうだ! まだ、幹か根がいる! 体力は温存してくれ!」
アルマジロ戦で体力が枯渇している僕に温存しろって、どういう無茶振り。
「木下ぁ!」
「何だぁ!」
「そいつも雑魚だってよ!」
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
叫びたい気持ちはわかる。
既にアルマジロよりも遥かに強い。
これから更にパワーアップするんだ。
僕も叫びたい・・・。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。


おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる