83 / 134
阿蘇ダンジョン攻略編
牛頭馬頭
しおりを挟む
獄卒という空想の鬼がこの階にいる。
刺又の投擲で、僕の装備を削り壊す力を持つモンスターだ。
木下の付与と身体強化を合わせても、避けることができなかった攻撃。
「もう一回言うけど、私のアイスアーマーも過信しないで。この壁みたいな防壁なら修復時間を稼げる厚みを出せるけど、瀬尾くんに付与したアーマーにそんな厚みはないわ。あくまで冷却するだけの物だと思って」
「はい、分かっています。モンスターの攻撃は全て躱します」
「吸収すれば攻撃すら来ないもんな」
どうだろう・・・。
武者は出会う度にいろいろな対策をしてきた。
喋るモンスターは別格だ。
別格2体か・・・何を仕掛けてくるのだろう・・・。
僕は氷の壁から出て奴らを探す。
まずは元の広間だろう。
階段のとこにあった広間だが、かなり広かった。
できればバラバラに行動していたらラッキーだと思おう。
僕はそっと歩いて進むが、さすがに足音など全ての音を抑えることはできないと悟って、諦めて普通に歩いた。
そして、彼らはそこにいた。
「ふむ、逃げずに戻ってきおったよ、牛頭」
「我々が急いていただけだったか? まあ、楽しめるのであれば過程は目を瞑ろうか、馬頭」
座っていた2体が立ち上がる。
改めて見るが、かなりデカい。
しかも筋肉がはち切れんばかりに盛り上がっていて力の強さを表している。
「さっきは逃げて悪かったな」
「ほう・・・臆せず話しかけてくるか。まあ良い。そちらにも何か事情があったのだろう?」
「ああ。それも解決した。後はあんた達を倒して、この階のボスを倒せば終わりだ」
「強く出るな、小人。俺と馬頭を1人で倒すつもりか?」
「倒せるさ」
「確かに、あの妙な術があれば、我々は手も足も出ないだろうな」
「そうあっさり認めずともいいだろうに」
「現実を見ることは大事だぞ、牛頭よ」
僕が広間に入る。
あいつらとの距離がまだ遠い。
一歩でも近づいてスキルで倒さなければ、遠距離では勝ち目はない。
一歩、二歩、三歩と足を出した瞬間、僕は後ろに飛び退いた。
三歩目の足の位置に2本の刺又が突き刺さり、地面に亀裂を作り出した。
やはり油断はできない。
僕の額に汗が浮かぶ。
「残念だが小人よ、そこから先へは今はまだ進まないでもらおう」
「今はまだ?」
「おう、今はまだだ。もう間も無く、否が応でも全力で戦ってもらうさ」
牛頭がニヤリと笑みを浮かべた。
悪い予感がする。
「そんなことを聞いてじっとしとくとでも?」
「抵抗するのは自由だ」
「俺の方はお前が暴れてくれた方が楽しいな」
僕が走り出す。
牛頭がそれに合わせて刺又を振った。
空気が唸り声を上げて衝撃波が発生し地面を抉って僕に襲いかかる。
一撃の範囲が広い。
牛頭と馬頭を中心に円を描くように横に移動して衝撃波から逃れる。
「ふん!」
牛頭がさらに刺又を横に振った。
三日月状の衝撃波が飛んできた。
掠ってもアイスアーマーが砕けることは理解しているため、掻い潜ってスキル範囲内に進むことはできない。
万が一のため、広間の壁に手をかけ、一気に登って衝撃波を飛び越える。
その衝撃波は、壁に当たって奥が見えない亀裂を作り出した。
ゾッとした。
A級の大狼の斬撃はここまで出来なかったはずだ。
「さすが別格・・・」
それからも僕に向けて牛頭は遠距離攻撃をし続けるが、馬頭はその場に座ったままピクリとも動かない。
恐らく集中力を必要とするスキルを使用するためだろう。
・・・早くスキル範囲に2体を入れなければ!
近づこうとすると刺又による衝撃波が襲いかかる。
しかも、僕を直接狙うものから進行方向から予測できる場所、足元、着地地点と狙いを変えてくるため近づけない。
まるでブラックドラゴンのような攻撃方法をとってくる。
「待たせたな、牛頭の」
「何回か危ない場面があったぞ。急いでやってくれ」
「では」
「後は運で」
「「恨みっこ無し!」」
二つの体が一つに重なる。
「しまった!」
特殊なスキル中は攻撃できないはず!
僕はスキルの効果範囲に入り、急いで接近して蹴りを出したが・・・一歩遅かった。
「うむ・・・我のようだ・・・」
「後のことは任せるがいい」
「頼んだぞ・・・牛頭よ」
ガクリと馬頭の頭が垂れた。
「さて小人よ・・・」
「こ・・・この!」
右足が押される。
「貴様は武器を持っていないようだが、後悔はしないのだろうな!」
ダメだ耐えきれない!
弾き飛ばされる僕の身体。
空中で体勢を整えて着地してそれを見た。
「二頭同体・・・これならいけると馬頭が言ってな、半信半疑だったんだが正解みたいだな」
「いちよ、生物全般に対して効果のあるスキルなんですけど」
「グァハハハハ! そこは知らん。俺は結果が今の状況で満足だからな。悩むなら悩むといい。悩めるのならな!」
刺又が上から降ってきた。
横に跳び、刺又を躱す。
地面が割れて石礫が僕の身体を打つ。
続いて2本目の・・・左手に持ってた刺又が横に回転しながら飛んできた。
巨体の牛頭が持ってても遜色ないほど大きな刺又が唸りを上げて飛んでくるのは恐怖を感じる。
地面に手をつけて身を低くしてそれを避け、牛頭を睨む。
再度上から襲いかかってくる刺又を避けて牛頭の右側面に移動して右足を力の限り蹴った。
「うぉ!?」
身体構造が人間と違っても、二足歩行である限り全体重を支えているのは足だ。
まずは確実に右足を落とす!
「小人のくせに、なかなかやるな」
「褒めても何も出ないぞ!」
ブォン!ブォン! と大きく振られる刺又を躱して正面から右足の膝を踵で蹴った。
氷のスパイクが刺さらなくても、多少のダメージは与えれたはずだ。
「俺から出してやるよ」
カランっという音と共に、牛頭の両手が僕の身体を掴んだ。
しまった!
最悪のミスだ!
牛頭の顔が近づき口が大きく開かれる。
「グォォォォオオオオアアアアアアアアア!」
咆哮・雄叫び。
強烈なそれが僕の至近距離から放たれた。
A級の大狼の咆哮でも多数の人に恐怖を与える力を持っている。
それを牛頭レベルが放つとどうなるか・・・。
「ぐぁ!」
牛頭が僕を放り投げて地面を転がった。
急いで立とうとするが、地面が斜めに傾いている。
平衡感覚をやられた!
しかも、牛頭が何かを喋っているが耳鳴りが五月蝿くて全く聞こえない!
「こぉの!」
向かってくる牛頭の攻撃を転がって避ける。
無様でも何でも、まず平衡感覚を戻さないと話にならない。
壁に背中を預けて必死に立ち上がる。
牛頭が2本の刺又を構えて突進してきた。
クソ・・・武器があれば・・・。
思い出すのは木下の炎の大剣。
だが、剣や刀のように相手を斬ることは僕には難しい。
それよりも力任せでもいいから、確実にダメージを与えて叩き潰す方が性に合っている。
ハンマーがいい。
巨大なハンマー・・・牛頭を潰せるぐらい巨大なハンマーなら打ち合いで決して負けないだろう。
牛頭が近づいてくる。
何故か動きがゆっくりだ。
僕の身体もゆっくりしか動けない。
世界から色が抜けた。
全てが白黒だけど細部まで僕の目に映り、牛頭がこれから何をしようとしているのか先読みができた。
刺又が2本、僕の身体をロックしようと向かってくる。
不意に・・・僕の左手が何かを握った。
何も考えずにそれを前に出す。
それは・・・真っ赤に燃え盛る炎の大鎚だった。
「貴様ァ!」
「・・・」
僕の身体を砕く勢いで突進していた牛頭と刺又を、牛頭の身長と同じ大きさになった大鎚がガッチリと受け止める。
「武器を持っていたとはな! 俺を相手に手加減をしていたか!?」
「・・・クソ下が・・・」
怒りが溢れた。
この階は、あいつや如月さんのサポートは最低限に留めとくはずだったのに・・・あいつらが居ないと倒せないなんて言われないようにするはずだったのに!
結局僕はあいつのスキルに助けられた!
「戻ったら殴る!」
牛頭を一度押して引いた。
「うぉ!」
行動に合わせて大鎚の大きさを僕サイズに変えると、その変化に牛頭がついていけなかったのかバランスを崩す。
その隙をついて壁際から脱出し、グルンと身体を回転させて大槌を振った。
「当たれぇぇぇええええ!」
「こぉのおおおおおおお!」
牛頭の右脇に大鎚がヒットした。
その表情が苦痛に歪んだのを見て、少しだけ溜飲を下げる。
それなりのダメージをようやく与えることが出来たようだ。
さっさと倒そう。
そして戻ったら木下を殴ってボスに挑まないと。
大鎚を両手でしっかりと握り直して牛頭を睨む。
平衡感覚も耳鳴りも治った。
仕切り直しだ!
「行くぞ、牛頭!」
「こい! 小人!」
僕は炎の大鎚を振る。
牛頭はオーラを出す刺又を振った。
二つはぶつかり合って轟音を響かせる。
それはまるで、最終戦のためのゴングのように鳴り響いた。
刺又の投擲で、僕の装備を削り壊す力を持つモンスターだ。
木下の付与と身体強化を合わせても、避けることができなかった攻撃。
「もう一回言うけど、私のアイスアーマーも過信しないで。この壁みたいな防壁なら修復時間を稼げる厚みを出せるけど、瀬尾くんに付与したアーマーにそんな厚みはないわ。あくまで冷却するだけの物だと思って」
「はい、分かっています。モンスターの攻撃は全て躱します」
「吸収すれば攻撃すら来ないもんな」
どうだろう・・・。
武者は出会う度にいろいろな対策をしてきた。
喋るモンスターは別格だ。
別格2体か・・・何を仕掛けてくるのだろう・・・。
僕は氷の壁から出て奴らを探す。
まずは元の広間だろう。
階段のとこにあった広間だが、かなり広かった。
できればバラバラに行動していたらラッキーだと思おう。
僕はそっと歩いて進むが、さすがに足音など全ての音を抑えることはできないと悟って、諦めて普通に歩いた。
そして、彼らはそこにいた。
「ふむ、逃げずに戻ってきおったよ、牛頭」
「我々が急いていただけだったか? まあ、楽しめるのであれば過程は目を瞑ろうか、馬頭」
座っていた2体が立ち上がる。
改めて見るが、かなりデカい。
しかも筋肉がはち切れんばかりに盛り上がっていて力の強さを表している。
「さっきは逃げて悪かったな」
「ほう・・・臆せず話しかけてくるか。まあ良い。そちらにも何か事情があったのだろう?」
「ああ。それも解決した。後はあんた達を倒して、この階のボスを倒せば終わりだ」
「強く出るな、小人。俺と馬頭を1人で倒すつもりか?」
「倒せるさ」
「確かに、あの妙な術があれば、我々は手も足も出ないだろうな」
「そうあっさり認めずともいいだろうに」
「現実を見ることは大事だぞ、牛頭よ」
僕が広間に入る。
あいつらとの距離がまだ遠い。
一歩でも近づいてスキルで倒さなければ、遠距離では勝ち目はない。
一歩、二歩、三歩と足を出した瞬間、僕は後ろに飛び退いた。
三歩目の足の位置に2本の刺又が突き刺さり、地面に亀裂を作り出した。
やはり油断はできない。
僕の額に汗が浮かぶ。
「残念だが小人よ、そこから先へは今はまだ進まないでもらおう」
「今はまだ?」
「おう、今はまだだ。もう間も無く、否が応でも全力で戦ってもらうさ」
牛頭がニヤリと笑みを浮かべた。
悪い予感がする。
「そんなことを聞いてじっとしとくとでも?」
「抵抗するのは自由だ」
「俺の方はお前が暴れてくれた方が楽しいな」
僕が走り出す。
牛頭がそれに合わせて刺又を振った。
空気が唸り声を上げて衝撃波が発生し地面を抉って僕に襲いかかる。
一撃の範囲が広い。
牛頭と馬頭を中心に円を描くように横に移動して衝撃波から逃れる。
「ふん!」
牛頭がさらに刺又を横に振った。
三日月状の衝撃波が飛んできた。
掠ってもアイスアーマーが砕けることは理解しているため、掻い潜ってスキル範囲内に進むことはできない。
万が一のため、広間の壁に手をかけ、一気に登って衝撃波を飛び越える。
その衝撃波は、壁に当たって奥が見えない亀裂を作り出した。
ゾッとした。
A級の大狼の斬撃はここまで出来なかったはずだ。
「さすが別格・・・」
それからも僕に向けて牛頭は遠距離攻撃をし続けるが、馬頭はその場に座ったままピクリとも動かない。
恐らく集中力を必要とするスキルを使用するためだろう。
・・・早くスキル範囲に2体を入れなければ!
近づこうとすると刺又による衝撃波が襲いかかる。
しかも、僕を直接狙うものから進行方向から予測できる場所、足元、着地地点と狙いを変えてくるため近づけない。
まるでブラックドラゴンのような攻撃方法をとってくる。
「待たせたな、牛頭の」
「何回か危ない場面があったぞ。急いでやってくれ」
「では」
「後は運で」
「「恨みっこ無し!」」
二つの体が一つに重なる。
「しまった!」
特殊なスキル中は攻撃できないはず!
僕はスキルの効果範囲に入り、急いで接近して蹴りを出したが・・・一歩遅かった。
「うむ・・・我のようだ・・・」
「後のことは任せるがいい」
「頼んだぞ・・・牛頭よ」
ガクリと馬頭の頭が垂れた。
「さて小人よ・・・」
「こ・・・この!」
右足が押される。
「貴様は武器を持っていないようだが、後悔はしないのだろうな!」
ダメだ耐えきれない!
弾き飛ばされる僕の身体。
空中で体勢を整えて着地してそれを見た。
「二頭同体・・・これならいけると馬頭が言ってな、半信半疑だったんだが正解みたいだな」
「いちよ、生物全般に対して効果のあるスキルなんですけど」
「グァハハハハ! そこは知らん。俺は結果が今の状況で満足だからな。悩むなら悩むといい。悩めるのならな!」
刺又が上から降ってきた。
横に跳び、刺又を躱す。
地面が割れて石礫が僕の身体を打つ。
続いて2本目の・・・左手に持ってた刺又が横に回転しながら飛んできた。
巨体の牛頭が持ってても遜色ないほど大きな刺又が唸りを上げて飛んでくるのは恐怖を感じる。
地面に手をつけて身を低くしてそれを避け、牛頭を睨む。
再度上から襲いかかってくる刺又を避けて牛頭の右側面に移動して右足を力の限り蹴った。
「うぉ!?」
身体構造が人間と違っても、二足歩行である限り全体重を支えているのは足だ。
まずは確実に右足を落とす!
「小人のくせに、なかなかやるな」
「褒めても何も出ないぞ!」
ブォン!ブォン! と大きく振られる刺又を躱して正面から右足の膝を踵で蹴った。
氷のスパイクが刺さらなくても、多少のダメージは与えれたはずだ。
「俺から出してやるよ」
カランっという音と共に、牛頭の両手が僕の身体を掴んだ。
しまった!
最悪のミスだ!
牛頭の顔が近づき口が大きく開かれる。
「グォォォォオオオオアアアアアアアアア!」
咆哮・雄叫び。
強烈なそれが僕の至近距離から放たれた。
A級の大狼の咆哮でも多数の人に恐怖を与える力を持っている。
それを牛頭レベルが放つとどうなるか・・・。
「ぐぁ!」
牛頭が僕を放り投げて地面を転がった。
急いで立とうとするが、地面が斜めに傾いている。
平衡感覚をやられた!
しかも、牛頭が何かを喋っているが耳鳴りが五月蝿くて全く聞こえない!
「こぉの!」
向かってくる牛頭の攻撃を転がって避ける。
無様でも何でも、まず平衡感覚を戻さないと話にならない。
壁に背中を預けて必死に立ち上がる。
牛頭が2本の刺又を構えて突進してきた。
クソ・・・武器があれば・・・。
思い出すのは木下の炎の大剣。
だが、剣や刀のように相手を斬ることは僕には難しい。
それよりも力任せでもいいから、確実にダメージを与えて叩き潰す方が性に合っている。
ハンマーがいい。
巨大なハンマー・・・牛頭を潰せるぐらい巨大なハンマーなら打ち合いで決して負けないだろう。
牛頭が近づいてくる。
何故か動きがゆっくりだ。
僕の身体もゆっくりしか動けない。
世界から色が抜けた。
全てが白黒だけど細部まで僕の目に映り、牛頭がこれから何をしようとしているのか先読みができた。
刺又が2本、僕の身体をロックしようと向かってくる。
不意に・・・僕の左手が何かを握った。
何も考えずにそれを前に出す。
それは・・・真っ赤に燃え盛る炎の大鎚だった。
「貴様ァ!」
「・・・」
僕の身体を砕く勢いで突進していた牛頭と刺又を、牛頭の身長と同じ大きさになった大鎚がガッチリと受け止める。
「武器を持っていたとはな! 俺を相手に手加減をしていたか!?」
「・・・クソ下が・・・」
怒りが溢れた。
この階は、あいつや如月さんのサポートは最低限に留めとくはずだったのに・・・あいつらが居ないと倒せないなんて言われないようにするはずだったのに!
結局僕はあいつのスキルに助けられた!
「戻ったら殴る!」
牛頭を一度押して引いた。
「うぉ!」
行動に合わせて大鎚の大きさを僕サイズに変えると、その変化に牛頭がついていけなかったのかバランスを崩す。
その隙をついて壁際から脱出し、グルンと身体を回転させて大槌を振った。
「当たれぇぇぇええええ!」
「こぉのおおおおおおお!」
牛頭の右脇に大鎚がヒットした。
その表情が苦痛に歪んだのを見て、少しだけ溜飲を下げる。
それなりのダメージをようやく与えることが出来たようだ。
さっさと倒そう。
そして戻ったら木下を殴ってボスに挑まないと。
大鎚を両手でしっかりと握り直して牛頭を睨む。
平衡感覚も耳鳴りも治った。
仕切り直しだ!
「行くぞ、牛頭!」
「こい! 小人!」
僕は炎の大鎚を振る。
牛頭はオーラを出す刺又を振った。
二つはぶつかり合って轟音を響かせる。
それはまるで、最終戦のためのゴングのように鳴り響いた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる