77 / 133
阿蘇ダンジョン攻略編
嫉妬を隠して
しおりを挟む
地下7階のボスと木下が対峙している。
今の時間は18時40分付近。
地下6階ほど広くはなかったが、各所に罠が点在していたようで、ここに来るまでに木下に何度か教えられた。
僕が先行していたらもっと時間が掛かっていただろう。
「くっ! 捕まらねぇ!」
大狼の強化版が広間を縦横無尽に駆けている。
大きさはA級と同じなのだが、頭・胴・足に金属の装備が付いている。
木下は縄によるバインドにこだわっているのか、赤い炎の線が時々現れてはいるが、全て食い千切られるか引き千切られていた。
まず、立ち位置が悪い。
遠距離戦ならなるべく避けやすい広間の中央に立つのはアリなのだが、スピードが明らかに得意としているモンスターを相手に駆けやすい空間を与えるのは間違っている。
僕なら何処かの壁に背を預けて、飛びかかって来たらスキルの範囲内に入れるかな。
「こぉのぉ!」
炎の縄で上手く誘導させたのか、向かって来た。
木下はタイミングを合わせて大剣を振るうが、狙っていた左前足の金属の装備に阻まれた。
これで木下に不利な条件が一つ増えた。
狼はより警戒して戦いを慎重に進めるだろう。
・・・長期戦か・・・。
僕は閉まっている扉に背を預けた。
ここに入る前に、危機的状況にならない限り手を出さないと木下と約束をしているため、移動もせずに状況が変わるのを待っていた。
動物系は危機察知能力が高いため、僕が移動するだけで注意がこちらに向いてしまう。
木下のおかげで時間を短縮は出来ているのだから、その分の時間を木下のために使うのはアリなのだろうが・・・、
「もう少し・・・もうちょっと・・・」
壁に寄れば、次に狼が飛びかかって来た時に避けて、即座に攻撃に移って相手の空間を削ることができる!
だが木下はその場から動かずに、炎の槍を幾つも作って間をおかずに撃ち出す。
狼は1・2本は当たるが他の槍は全て避けていく。
壁を走ったり飛び跳ねたり。
僕が動ければあの動きも制限出来るのだが・・・。
そう考えていると、木下が彼自身を囲むように槍を作り出した。
数が多すぎて木下の姿が隠れてしまった。
って!
アイツからも狼の姿見えないだろ!
一歩前に出ようとして・・・炎の中から木下の目が見えた。
動くなと・・・言っている気がして、足を戻す。
そして、炎の槍が僕を避けた全方位に発射された!
全方位攻撃を単体の敵に対して使う理由。
もしその理由があるとするなら、確実に敵に攻撃を与えたいとき。
「よーし。成功だ」
狼が大縄に縛られている。
口と胴と足を縛られ僅かに前足だけが動くのみ。
・・・なぜこの狼は木下の槍に擬態した縄をまともに受けた?
全方位攻撃とはいえ、狼も当たりそうなのは撃ち落とすことが出来たはずだ。
「ブラフって言うのかな? 間違った情報って致命的だよな。俺も気をつけねーと」
木下が身をブル! と震わせて背筋を曲げる。
ブラフ?
誤情報?
考えられるのは・・・全方位の前に撃ち続けていた炎の槍か!
足や体に当たっても痛くも痒くもないと思わせたのか!
「京平、止めは頼んでいいか?」
「分かった。身を守っている炎や熱の操作を頼む」
「任せろ」
僕は狼の胴体の金属の上に飛び乗ってその強度を確認する。
確かに木下だと、それなりに力を込めないとこの装備を突破することは難しいだろう。
ギギギギギっと金属が歪む音が響き出した。
狼の目が僕を見る。
僕は気にせず右足を上げて、気合を入れて思いっきり踏んだ。
ガコーン! と金属同士が打ち合って音が広間に響き渡る。
それを何度か繰り返すと、狼が血を吐きボキバキと骨が何本か折れた。
足を止めることなく蹴り続けていると、骨が折れるのとは別にグチャっと何かを潰した感触がして狼の体が光に変わり始めた。
金属の装備は歪ませることは出来たが、破壊までには至らなかったのが残念だ。
落ちた魔石はメロンタイプ。
一度それを持ち上げ、木下は渋い顔をして投げ捨てた。
荷物になるものは捨てる。
如月さんを見つけるまでは、手持ちは少なくしなければならない。
木下は陽炎を出して・・・なぜか止まった。
「どうした?」
木下が壁の方を見た。
僕も釣られてその方向を見ると、それは過去僕が見た中で一番小さいサイズで存在していた。
ふらふらと木下はそれに・・・宝箱に近づき・・・蓋を開けた。
木下が中から取り出したのは、小さな瓶だった。
中には赤紫の液体が入っていて、僕はそれが何なのか気づいて指をさす。
「木下・・・」
「何だこれ?」
木下が小瓶を乱暴に振った。
馬鹿タレ!
「木下! 丁寧に扱え!」
「うわ! ビックリした!」
「落とすな! 落とすなよ・・・」
僕の剣幕に、木下はようやく今手に持っているものが大切なものだと理解してしっかりと両手で握った。
「ポーションだ。それも欠損再生も可能とされている紫色の上、赤紫色。それがあれば、例え如月さんがどんな状態でも生きている限り回復できるぞ!」
「こ・・・こいつで!」
この映像と声がオペレーター室に届いているのなら、おそらく彼らも喜んでいるだろう。
とてつもない強運。
僕なら見過ごしていた。
それほど小さな宝箱。
本当に・・・木下を助けようとするかのようなタイミングだ。
・・・3人は助けてくれなかったのに?
グッと奥歯を噛む。
人一人救えるんだ。
喜ばなくては・・・。
「大事に持ってなよ。入れ物はガラスと一緒の強度しかないってネットには書いてたから」
「・・・京平のバッグに入れて」
「魔石とぶつかって割れるぞ。他にもお香とか食べ物とかいろんな物が入っているんだから、それを入れるのは勘弁して」
海外では奇跡の水として高額で取引されていたはずだ。
バッグの中でこぼしたとか、全く笑えないから絶対に入れたくない。
木下としっかりと話をして、木下がしっかり持つことに決まった。
彼女の運命はお前が守れよ! と言ったのが効いたようだ。
「くっ! ここでいいかな? 京平はどう思う!?」
胸に燃えない炎でガッチリと固定しているが、今までみたいに物理無効だからと攻撃を受けることが出来なくなった。
「しっかり守れよ。どんな攻撃が来ても全部受ければ大丈夫だ」
「日和子の命がここにあると思えば、絶対守れる。全部受け切る」
「お前なら出来るよ」
僕は今・・・上手く受け答えしているだろうか?
挙動不審な態度をとっていないだろうか?
・・・何でダンジョンはこんなタイミングでポーションを出したんだろう?
・・・あの時も、同じように探せば何処かに宝箱があったんだろうか?
「8階へは・・・階段か。お香を焚いて休憩を取ろう。それからオペレーター室と最後の連絡になると思うから、如月さんの状況を確認して、しっかり寝てから明日は挑もう」
「俺もこの瓶を守りながら移動しないといけないからな・・・体力も精神力も明日は満タンで行くぜ」
木下に周辺の熱を調整してもらってその場に座った。
食事は変わらず簡易バー。
如月さんが8階に居れば、これ以上バーに頼る必要はないのだが・・・。
「どなたか聞こえますか?」
『聞こ・・・わよ。・・・つら・・・なんとか・・・』
すごく途切れていてほぼ何を言っているのかわからなくなってきた。
「鬼木さんですか?」
『? 何かい・・・』
「お・に・き・さ・ん・で」
『そう・・・』
如月さんがいる場所はもっと通信が悪いのだろうか?
「今、7階に来ています。如月さんの電波はもっと悪いですか?」
なるべくゆっくり言って、少しでも言葉が電波に乗るように心がける。
『もっと悪い・・・状況・・・た』
もっと悪いって事は確実だろう。
状況が何なのかは分からないが、そこまで重要な内容ではないだろう。
今推測しなければならないのは、もっと悪いのが6階から7階の電波の差から考えて何階に居るかだ。
「鬼木さんは、如月さんが何階に居ると思いますか?」
『9・・・運・・・良けれ・・・8階』
9階か・・・。
「分かりました。ありがとうございます」
「誰と話をしたんだ?」
僕が通話を終えたタイミングで木下が声をかけてきた。
「元2級の鬼木さん」
「日和子はどこに居そうって?」
「9階。僕の会話の状況から出した答えだから多分正しい」
僕は元リュックの中にある食料を確認する。
1日目をかなり絞ったから残り二箱ある。
バーは8本・・・。
「木下、あと1本食べていいよ。水もコップ2杯までいい」
「大丈夫なのか?」
「お前が動けなくなることの方がまずい。しっかり食べて休んで」
「分かった」
8階がどのくらいの広さかはまだ分からないが、生物は僕が対応してスキルが効かないモンスターは彼に対応してもらわないといけない。
もし8階に1日かけることになるなら・・・9階は4日目だ。
ポーションがある。
木下は運がいい。
その二つに賭けよう。
今の時間は18時40分付近。
地下6階ほど広くはなかったが、各所に罠が点在していたようで、ここに来るまでに木下に何度か教えられた。
僕が先行していたらもっと時間が掛かっていただろう。
「くっ! 捕まらねぇ!」
大狼の強化版が広間を縦横無尽に駆けている。
大きさはA級と同じなのだが、頭・胴・足に金属の装備が付いている。
木下は縄によるバインドにこだわっているのか、赤い炎の線が時々現れてはいるが、全て食い千切られるか引き千切られていた。
まず、立ち位置が悪い。
遠距離戦ならなるべく避けやすい広間の中央に立つのはアリなのだが、スピードが明らかに得意としているモンスターを相手に駆けやすい空間を与えるのは間違っている。
僕なら何処かの壁に背を預けて、飛びかかって来たらスキルの範囲内に入れるかな。
「こぉのぉ!」
炎の縄で上手く誘導させたのか、向かって来た。
木下はタイミングを合わせて大剣を振るうが、狙っていた左前足の金属の装備に阻まれた。
これで木下に不利な条件が一つ増えた。
狼はより警戒して戦いを慎重に進めるだろう。
・・・長期戦か・・・。
僕は閉まっている扉に背を預けた。
ここに入る前に、危機的状況にならない限り手を出さないと木下と約束をしているため、移動もせずに状況が変わるのを待っていた。
動物系は危機察知能力が高いため、僕が移動するだけで注意がこちらに向いてしまう。
木下のおかげで時間を短縮は出来ているのだから、その分の時間を木下のために使うのはアリなのだろうが・・・、
「もう少し・・・もうちょっと・・・」
壁に寄れば、次に狼が飛びかかって来た時に避けて、即座に攻撃に移って相手の空間を削ることができる!
だが木下はその場から動かずに、炎の槍を幾つも作って間をおかずに撃ち出す。
狼は1・2本は当たるが他の槍は全て避けていく。
壁を走ったり飛び跳ねたり。
僕が動ければあの動きも制限出来るのだが・・・。
そう考えていると、木下が彼自身を囲むように槍を作り出した。
数が多すぎて木下の姿が隠れてしまった。
って!
アイツからも狼の姿見えないだろ!
一歩前に出ようとして・・・炎の中から木下の目が見えた。
動くなと・・・言っている気がして、足を戻す。
そして、炎の槍が僕を避けた全方位に発射された!
全方位攻撃を単体の敵に対して使う理由。
もしその理由があるとするなら、確実に敵に攻撃を与えたいとき。
「よーし。成功だ」
狼が大縄に縛られている。
口と胴と足を縛られ僅かに前足だけが動くのみ。
・・・なぜこの狼は木下の槍に擬態した縄をまともに受けた?
全方位攻撃とはいえ、狼も当たりそうなのは撃ち落とすことが出来たはずだ。
「ブラフって言うのかな? 間違った情報って致命的だよな。俺も気をつけねーと」
木下が身をブル! と震わせて背筋を曲げる。
ブラフ?
誤情報?
考えられるのは・・・全方位の前に撃ち続けていた炎の槍か!
足や体に当たっても痛くも痒くもないと思わせたのか!
「京平、止めは頼んでいいか?」
「分かった。身を守っている炎や熱の操作を頼む」
「任せろ」
僕は狼の胴体の金属の上に飛び乗ってその強度を確認する。
確かに木下だと、それなりに力を込めないとこの装備を突破することは難しいだろう。
ギギギギギっと金属が歪む音が響き出した。
狼の目が僕を見る。
僕は気にせず右足を上げて、気合を入れて思いっきり踏んだ。
ガコーン! と金属同士が打ち合って音が広間に響き渡る。
それを何度か繰り返すと、狼が血を吐きボキバキと骨が何本か折れた。
足を止めることなく蹴り続けていると、骨が折れるのとは別にグチャっと何かを潰した感触がして狼の体が光に変わり始めた。
金属の装備は歪ませることは出来たが、破壊までには至らなかったのが残念だ。
落ちた魔石はメロンタイプ。
一度それを持ち上げ、木下は渋い顔をして投げ捨てた。
荷物になるものは捨てる。
如月さんを見つけるまでは、手持ちは少なくしなければならない。
木下は陽炎を出して・・・なぜか止まった。
「どうした?」
木下が壁の方を見た。
僕も釣られてその方向を見ると、それは過去僕が見た中で一番小さいサイズで存在していた。
ふらふらと木下はそれに・・・宝箱に近づき・・・蓋を開けた。
木下が中から取り出したのは、小さな瓶だった。
中には赤紫の液体が入っていて、僕はそれが何なのか気づいて指をさす。
「木下・・・」
「何だこれ?」
木下が小瓶を乱暴に振った。
馬鹿タレ!
「木下! 丁寧に扱え!」
「うわ! ビックリした!」
「落とすな! 落とすなよ・・・」
僕の剣幕に、木下はようやく今手に持っているものが大切なものだと理解してしっかりと両手で握った。
「ポーションだ。それも欠損再生も可能とされている紫色の上、赤紫色。それがあれば、例え如月さんがどんな状態でも生きている限り回復できるぞ!」
「こ・・・こいつで!」
この映像と声がオペレーター室に届いているのなら、おそらく彼らも喜んでいるだろう。
とてつもない強運。
僕なら見過ごしていた。
それほど小さな宝箱。
本当に・・・木下を助けようとするかのようなタイミングだ。
・・・3人は助けてくれなかったのに?
グッと奥歯を噛む。
人一人救えるんだ。
喜ばなくては・・・。
「大事に持ってなよ。入れ物はガラスと一緒の強度しかないってネットには書いてたから」
「・・・京平のバッグに入れて」
「魔石とぶつかって割れるぞ。他にもお香とか食べ物とかいろんな物が入っているんだから、それを入れるのは勘弁して」
海外では奇跡の水として高額で取引されていたはずだ。
バッグの中でこぼしたとか、全く笑えないから絶対に入れたくない。
木下としっかりと話をして、木下がしっかり持つことに決まった。
彼女の運命はお前が守れよ! と言ったのが効いたようだ。
「くっ! ここでいいかな? 京平はどう思う!?」
胸に燃えない炎でガッチリと固定しているが、今までみたいに物理無効だからと攻撃を受けることが出来なくなった。
「しっかり守れよ。どんな攻撃が来ても全部受ければ大丈夫だ」
「日和子の命がここにあると思えば、絶対守れる。全部受け切る」
「お前なら出来るよ」
僕は今・・・上手く受け答えしているだろうか?
挙動不審な態度をとっていないだろうか?
・・・何でダンジョンはこんなタイミングでポーションを出したんだろう?
・・・あの時も、同じように探せば何処かに宝箱があったんだろうか?
「8階へは・・・階段か。お香を焚いて休憩を取ろう。それからオペレーター室と最後の連絡になると思うから、如月さんの状況を確認して、しっかり寝てから明日は挑もう」
「俺もこの瓶を守りながら移動しないといけないからな・・・体力も精神力も明日は満タンで行くぜ」
木下に周辺の熱を調整してもらってその場に座った。
食事は変わらず簡易バー。
如月さんが8階に居れば、これ以上バーに頼る必要はないのだが・・・。
「どなたか聞こえますか?」
『聞こ・・・わよ。・・・つら・・・なんとか・・・』
すごく途切れていてほぼ何を言っているのかわからなくなってきた。
「鬼木さんですか?」
『? 何かい・・・』
「お・に・き・さ・ん・で」
『そう・・・』
如月さんがいる場所はもっと通信が悪いのだろうか?
「今、7階に来ています。如月さんの電波はもっと悪いですか?」
なるべくゆっくり言って、少しでも言葉が電波に乗るように心がける。
『もっと悪い・・・状況・・・た』
もっと悪いって事は確実だろう。
状況が何なのかは分からないが、そこまで重要な内容ではないだろう。
今推測しなければならないのは、もっと悪いのが6階から7階の電波の差から考えて何階に居るかだ。
「鬼木さんは、如月さんが何階に居ると思いますか?」
『9・・・運・・・良けれ・・・8階』
9階か・・・。
「分かりました。ありがとうございます」
「誰と話をしたんだ?」
僕が通話を終えたタイミングで木下が声をかけてきた。
「元2級の鬼木さん」
「日和子はどこに居そうって?」
「9階。僕の会話の状況から出した答えだから多分正しい」
僕は元リュックの中にある食料を確認する。
1日目をかなり絞ったから残り二箱ある。
バーは8本・・・。
「木下、あと1本食べていいよ。水もコップ2杯までいい」
「大丈夫なのか?」
「お前が動けなくなることの方がまずい。しっかり食べて休んで」
「分かった」
8階がどのくらいの広さかはまだ分からないが、生物は僕が対応してスキルが効かないモンスターは彼に対応してもらわないといけない。
もし8階に1日かけることになるなら・・・9階は4日目だ。
ポーションがある。
木下は運がいい。
その二つに賭けよう。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる