76 / 134
阿蘇ダンジョン攻略編
地下7階 成長する者
しおりを挟む
白鼠を倒した後、ポータルが現れた。
アレに入ったら飛ばされるんだろう。
その前に、簡易食事のバーを2本出して1本を木下に渡し、僕はフェイスガードを上げてバーを齧る。
ダメだ、熱い。
すぐにフェイスガードを下ろしてゆっくりと咀嚼する。
口から水分を奪って行く。
しまった・・・今まで感じてなかったが、バーは口の水分を奪いすぎる!
水をコップに半分ほど入れて木下に渡し、木下が飲み終わった後にコップをもらって同じ量を注いでゆっくり飲んだ。
奪われた水分をコップの水が潤していく。
水を注意して飲まないと・・・梅干しも持って来ておくべきだったか。
ただ、あれも見るだけで口に含んではいけないからイメージするだけでいいのか。
「行こう」
「おっしゃ!」
2人で一緒にポータルに入って次の階へ移動した。
階段とは違って少しだけ浮遊感があるが、そこは木下も慣れたもので、膝もつかずに立っている。
「俺が先を行くから」
「分かってるよ」
6階と同じような洞窟タイプ。
視線に先には、炎の狼がいた。
「丁度いい・・・。練習台になってもらおうか」
警戒する狼に、木下は気軽に歩いて近づく。
何かを確認したのか、木下の足元から陽炎が広がって消えた。
「向かってこないと、練習にならないんだがな!」
巨大な炎の剣を作り出して一気に振り下ろす。
2匹の狼は二手に分かれて大剣を避け、1匹が木下に飛びかかった。
炎と物理の効かない木下に無駄なことを・・・と思って見ていると、狼の口に何かが巻き付いた。
炎の縄だ。
しかも1匹だけではなく2匹同時に口、胴体、後ろ足を縛っていた。
「・・・マジか・・・」
まず、6本の縄を同時に操ってみせた事に驚いた。
人間の脳には限界が存在する。
持っていない器官を突然付けられても使えないし、腕がいきなり増えても満足に握手すら出来ないだろう。
スキルも同じように、突発的に考えたものを現実化させる事はまず不可能に近い。
今回の木下の事例で言うと、炎の縄を出すまではいい。
それを操ってモンスターを縛ることも出来なくはないだろう。
だが、何の練習もなしに離れた位置に炎の縄を出して操り、モンスターを縛ることなんて普通はできない。
僕の知る限り、木下が炎で縄を作ったのを見たのはこれが初めてだ。
その縄を6本同時に、しかも別々の場所から出現させて2匹とも同じ箇所を縛っている。
・・・何度も思ったことだが、天才か化け物だ・・・コイツは。
「よしよし・・・ちょっと難しいけど、京平と同じように動けなくする事は出来るな」
大剣を振り上げて2匹の狼にそれぞれ振り下ろす。
狼も火属性なのに、簡単に両断されて消えていった。
・・・魔石はなかった。
この階は道は一直線だが扉がいくつもあり、確認したかったら一つ一つ開かなければならないようになっていた。
木下は扉の前に立つと、先に陽炎を出して何かを確認し、それから扉を開けた。
・・・罠を確認しているのか?
それなら熱を感知して物の形を把握するだけで分かるはずだったんじゃ・・・より精度が上がったのか?
扉から部屋の中に入ると、大狼と3匹の狼が臨戦態勢でこっちに向かって唸り声を上げている。
木下はまたも何でもないかのように陽炎を出した後近づき、一気に1頭と3匹を炎の縄で縛る。
3匹はそれで動けなくなったが、大狼はそう上手くはいかなかった。
炎の縄を引き千切り、木下に飛びかかる。
だが、木下は焦らずにより太い縄を作り出し、口と首を縛って上へ持ち上げる。
大狼は縄に引かれて宙吊りになった。
前足をバタつかせるが、力が全く入っておらず、ただ空を引っ掻くだけに終わった。
「・・・弱いものイジメしているように感じるけど、日和子を助けるためだから・・・」
大剣を横一線に薙ぐ。
流石に大狼は一撃では無理だったが、続けて2度目の回転切りを叩き込むと胴体が分断され、光になって消えていった。
A級の魔石が落ちたが、荷物になるので無視。
他の3匹も木下が倒したが、魔石は落とさなかった。
・・・まさか、B級魔石はもう出ないのか?
慌ててバックの中を確認すると、B級魔石は残り2個しかなかった。
・・・ドラゴンバスターが後5回で撃てなくなる。
僕の切り札なだけに、顔から血の気が引く。
「どうした京平。何だか気分悪そうだけど」
「・・・隠しても仕方ないな。B級魔石のストックが残り2個になった。ドラゴンバスターが後5回で撃てなくなる」
「ドラゴンバスターって、京平の切り札だよな? A級のモンスターも倒せるっていう」
「ああ。まさか6階からB級がいなくなるとは思わなかった」
これが探索の時に分かったのならすぐにでも引き返すのだが、人命救助の最中に判明した事なので対策を打つことができない。
「A級を入れたらダメなのか?」
「大きさが合わないよ。それに、何とかしたとしてもA級魔石の力に装備が耐えきれない。確実に壊れる」
まいったな・・・。
ドラゴンバスターの件は棚上げした。
今は取り敢えず如月さんだ。
無駄撃ちだけはしないようにすればいい。
木下の足元からまた陽炎が広がった。
「木下、この陽炎って探索系の能力なのか?」
「ああ、そうだ。熱感知だけだとちょっと弱いと思って空気の揺らめきも分かるようにした。熱感知よりも精度は高いけど範囲は狭くなったよ。そこら辺は今後に期待だな。代わりに空間をある程度把握できるようになった。ってか陽炎って名前いいな。もらうぜ」
熱感知の能力だけでも探索系としては十分な能力なのに、空気の揺らめきも分かるという事はモンスター感知の能力まで得た事になる。
木下の急激すぎる成長に僕はもうついていく事が出来ずに現実から目を背けだしている。
そうでもしないと・・・直視できない。
こいつは確実に1級になる。
こいつは確実に色々な人を救う。
こいつは確実に強敵を倒す。
こいつは確実に最強になる。
だけどそれは・・・このダンジョン以外でやって欲しかった。
・・・何でこいつは阿蘇に来たんだろう。
僕のダンジョンに・・・天外天のダンジョンに・・・。
アレに入ったら飛ばされるんだろう。
その前に、簡易食事のバーを2本出して1本を木下に渡し、僕はフェイスガードを上げてバーを齧る。
ダメだ、熱い。
すぐにフェイスガードを下ろしてゆっくりと咀嚼する。
口から水分を奪って行く。
しまった・・・今まで感じてなかったが、バーは口の水分を奪いすぎる!
水をコップに半分ほど入れて木下に渡し、木下が飲み終わった後にコップをもらって同じ量を注いでゆっくり飲んだ。
奪われた水分をコップの水が潤していく。
水を注意して飲まないと・・・梅干しも持って来ておくべきだったか。
ただ、あれも見るだけで口に含んではいけないからイメージするだけでいいのか。
「行こう」
「おっしゃ!」
2人で一緒にポータルに入って次の階へ移動した。
階段とは違って少しだけ浮遊感があるが、そこは木下も慣れたもので、膝もつかずに立っている。
「俺が先を行くから」
「分かってるよ」
6階と同じような洞窟タイプ。
視線に先には、炎の狼がいた。
「丁度いい・・・。練習台になってもらおうか」
警戒する狼に、木下は気軽に歩いて近づく。
何かを確認したのか、木下の足元から陽炎が広がって消えた。
「向かってこないと、練習にならないんだがな!」
巨大な炎の剣を作り出して一気に振り下ろす。
2匹の狼は二手に分かれて大剣を避け、1匹が木下に飛びかかった。
炎と物理の効かない木下に無駄なことを・・・と思って見ていると、狼の口に何かが巻き付いた。
炎の縄だ。
しかも1匹だけではなく2匹同時に口、胴体、後ろ足を縛っていた。
「・・・マジか・・・」
まず、6本の縄を同時に操ってみせた事に驚いた。
人間の脳には限界が存在する。
持っていない器官を突然付けられても使えないし、腕がいきなり増えても満足に握手すら出来ないだろう。
スキルも同じように、突発的に考えたものを現実化させる事はまず不可能に近い。
今回の木下の事例で言うと、炎の縄を出すまではいい。
それを操ってモンスターを縛ることも出来なくはないだろう。
だが、何の練習もなしに離れた位置に炎の縄を出して操り、モンスターを縛ることなんて普通はできない。
僕の知る限り、木下が炎で縄を作ったのを見たのはこれが初めてだ。
その縄を6本同時に、しかも別々の場所から出現させて2匹とも同じ箇所を縛っている。
・・・何度も思ったことだが、天才か化け物だ・・・コイツは。
「よしよし・・・ちょっと難しいけど、京平と同じように動けなくする事は出来るな」
大剣を振り上げて2匹の狼にそれぞれ振り下ろす。
狼も火属性なのに、簡単に両断されて消えていった。
・・・魔石はなかった。
この階は道は一直線だが扉がいくつもあり、確認したかったら一つ一つ開かなければならないようになっていた。
木下は扉の前に立つと、先に陽炎を出して何かを確認し、それから扉を開けた。
・・・罠を確認しているのか?
それなら熱を感知して物の形を把握するだけで分かるはずだったんじゃ・・・より精度が上がったのか?
扉から部屋の中に入ると、大狼と3匹の狼が臨戦態勢でこっちに向かって唸り声を上げている。
木下はまたも何でもないかのように陽炎を出した後近づき、一気に1頭と3匹を炎の縄で縛る。
3匹はそれで動けなくなったが、大狼はそう上手くはいかなかった。
炎の縄を引き千切り、木下に飛びかかる。
だが、木下は焦らずにより太い縄を作り出し、口と首を縛って上へ持ち上げる。
大狼は縄に引かれて宙吊りになった。
前足をバタつかせるが、力が全く入っておらず、ただ空を引っ掻くだけに終わった。
「・・・弱いものイジメしているように感じるけど、日和子を助けるためだから・・・」
大剣を横一線に薙ぐ。
流石に大狼は一撃では無理だったが、続けて2度目の回転切りを叩き込むと胴体が分断され、光になって消えていった。
A級の魔石が落ちたが、荷物になるので無視。
他の3匹も木下が倒したが、魔石は落とさなかった。
・・・まさか、B級魔石はもう出ないのか?
慌ててバックの中を確認すると、B級魔石は残り2個しかなかった。
・・・ドラゴンバスターが後5回で撃てなくなる。
僕の切り札なだけに、顔から血の気が引く。
「どうした京平。何だか気分悪そうだけど」
「・・・隠しても仕方ないな。B級魔石のストックが残り2個になった。ドラゴンバスターが後5回で撃てなくなる」
「ドラゴンバスターって、京平の切り札だよな? A級のモンスターも倒せるっていう」
「ああ。まさか6階からB級がいなくなるとは思わなかった」
これが探索の時に分かったのならすぐにでも引き返すのだが、人命救助の最中に判明した事なので対策を打つことができない。
「A級を入れたらダメなのか?」
「大きさが合わないよ。それに、何とかしたとしてもA級魔石の力に装備が耐えきれない。確実に壊れる」
まいったな・・・。
ドラゴンバスターの件は棚上げした。
今は取り敢えず如月さんだ。
無駄撃ちだけはしないようにすればいい。
木下の足元からまた陽炎が広がった。
「木下、この陽炎って探索系の能力なのか?」
「ああ、そうだ。熱感知だけだとちょっと弱いと思って空気の揺らめきも分かるようにした。熱感知よりも精度は高いけど範囲は狭くなったよ。そこら辺は今後に期待だな。代わりに空間をある程度把握できるようになった。ってか陽炎って名前いいな。もらうぜ」
熱感知の能力だけでも探索系としては十分な能力なのに、空気の揺らめきも分かるという事はモンスター感知の能力まで得た事になる。
木下の急激すぎる成長に僕はもうついていく事が出来ずに現実から目を背けだしている。
そうでもしないと・・・直視できない。
こいつは確実に1級になる。
こいつは確実に色々な人を救う。
こいつは確実に強敵を倒す。
こいつは確実に最強になる。
だけどそれは・・・このダンジョン以外でやって欲しかった。
・・・何でこいつは阿蘇に来たんだろう。
僕のダンジョンに・・・天外天のダンジョンに・・・。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる