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阿蘇ダンジョン攻略編
地下??
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僕たちは、この場で一度休憩することにした。
ドラゴンバスターの補充も忘れずにしないといけない。
後、多少は慣れたとはいえ、この右足で走り回るのはかなり体力を消耗する。
身体強化が仕事をしてくれてはいるが、まだまだ時間が必要なようだ。
携帯食の一本を半分にして木下と食べる。
水も一杯だけ。
時間は意外と余裕があり、15分近く休む事ができる。
道中を走ってきたからだろう・・・。
暴走してしまったな・・・。
結果休憩時間が取れたのだから、良しとしておこう。
「・・・」
「・・・」
僕と木下は、ちょっと話せない状態になっていた。
多少は連携が取れるようになったとはいえ、橋の時の会話が、まだ僕の心に残っている。
なのに、現実としてコイツの方が優秀だ。
もちろん、今回のアタックは普通じゃない。
そもそもアタッカー2人のパーティなんてあり得ない。
このアタックだけで僕よりもコイツの方が優れているなんて思うことはナンセンスだと分かっている。
ただ・・・それでも許せない。
コイツが先に行くことだけは・・・許さない。
僕は17時になる前に立ち上がった。
それを見て、木下も脱いでいた兜を被り直して立ち上がる。
下りる階段はすでに見つけていて、僕らはそこへ向かい、扉を開けてから中を覗く。
「赤と青の光・・・何だ?」
魔法陣の光ではない。
何か宝石のような物が光っているみたいだが、規則的に並んでいる気がする。
「兼良さん、聞こえますか?」
『うむ、聞こえている。何かあったか?』
木下が階段を覗き込んでいる。
間違っても入るなよ・・・。
「今地下3階なんですが、階段に妙な石が設置してあります。下手すると、次の階が異界の可能性があります」
『転移魔法陣は発見したのか?』
「いえ、それは発見出来ませんでした」
『・・・魔法陣であれば私も聞いた事があったから判断しやすかったのだが』
「因みにですが、東京通信のシステムは異界でも通じますか?」
『中同士なら通じるが、外部には全く届かない。岩手県の黄金郷で確認済みだ』
ああ、黄金がそこら中にあるのに持って帰れない異界か。
今だにチャレンジする人がいるという話は知っているが、多分不可能だろう。
「如月さんは大丈夫そうですか?」
『まだまだ初日だ。気力はしっかり持っているよ。それがいつまで続くかだ』
兼良さんの言う通り、まだ初日だ。
今の段階で折れてもらっては困る。
「・・・しばらく通信が途絶えると思ってください」
『分かった。幸運を祈る』
階段に向き直り、取り敢えず一段だけ下りてみる。
・・・いきなり飛ばされるということはないみたいだ。
それから1段ずつ慎重に歩を進め、後ろから木下が浮きながらついてきた。
この階段は光が石から出る赤と青しかなく、視界もかなり悪くなっている。
今までは赤い熱を発する石がそこら中にあったのに、次の階は環境も変わるのだろうか?
「長いな・・・」
「・・・」
木下の言葉通り、確かに長い。
通常の移動階段であれば、2階から3階ほどの高さで終わるはずだ。
まさか・・・。
「兼良さん、聞こえますか?」
・・・反応は無い。
ノイズもないため、電波自体を捉えれないのだろう。
「異界に入ったか。気づかなかった」
まだ下は見えていない。
微かに光が見えるぐらいだ。
「どうかしたのか?」
「いや・・・ある程度予想通りだけど、異界に入った」
「異界は初めてなんだが・・・何かアドバイスとかない・・・かな」
・・・ここで何も言わないのは何となく不自然だし、まともなアドバイスの一つや二つは持ってるからそれを教えよう。
「異界は・・・まず外界から遮断されるから連絡が一切出来なくなる。中同士なら出来るらしいけど、僕は試したことはない。つまり、助けを呼べなくなる。有名なのが、もう攻略されたけど四国のお遍路ダンジョン。幾つもの異界が重なってできたせいで、自衛隊の連絡がうまく取れず混乱の中での攻略って記録がある。帰ったら見るといいよ」
「分かった」
1番の問題は移動のための階段やポータルを広いフィールドから探し出しことなんだけど、それは体験してもらった方が早いだろう。
モンスターも異界によって出てくる種類が変わるって報告もあるから、初めて入る場所だと参考にならない。
B級も素早く動くだろうな・・・。
階段の一番下に立った。
正直、この階段でも何か転移以外で仕掛けがあるかと思っていたのに何もなかった。
・・・無駄に時間を取られた。
階段は螺旋状になっていて、出口にもしっかりと扉がついているが、外からの光が隙間から差し込んでいる。
上から見えた光は、おそらくこれだろう。
扉を開くと、そこには青空と広い草原、右側の奥には森が見える。
「さて、急いで階段かポータルを見つけないとな。木下は上空から探してくれ。僕もスキル全開で探す。森は草原になかったら2人で探そう」
「合図はどうする?」
「木下が見つけたら上空で爆発でも起こしてくれ。僕が見つけたらドラゴンバスターを上空に向けて撃つ」
「分かった」
木下が、すぐに空へ飛び上がり、その姿が小さくなっていく。
「・・・縄文杉の時に」
・・・あの力が僕にあったなら。
たらればだ・・・。
僕は生命力吸収を使って草原を進む。
足元に物騒な顎を持った蟻や蜘蛛がいるが、進路上にいれば踏み潰し、いなければ無視して前へ進む。
まずはこのフィールドの奥を確認しよう。
ダンジョンである以上、限界はあるはずだ。
ガサリと音を立てて、刀を持った骸骨が出てきた。
元サムライだろうか? 僕と対峙して刀を構える姿が様になっている。
「B級であってくれよ」
刀が振り下ろされる。
僕は半歩後ろに下がってそれを躱す。
大丈夫だ。
身体強化した僕の動体視力と動きで十分対応できる。
刀が下から斜め上に斬りあがり、袈裟斬りへと変化して襲いかかる。
死霊だからこそできる、体力度外視の連続攻撃。
さらに関節無視の背面攻撃とかもしてくるため、攻撃の予測ができない。
鎧を着てくれてた方が予測が出来やすかったな。
しばらく刀を躱していると、ようやく骸骨が大きく振り下ろした。
この大振りが来るのを待っていた。
地面スレスレで止まった刀を直ぐに右足で踏む。
ガシャン! と音を立てて骸骨が刀を落とした。
コイツの握力よりも僕の加重の方が重かったようだ。
そのまま僕は骸骨に近づき、左腕と首を掴む。
刀を失ったからといって油断してはいけない。
コイツはB級のモンスターだ。
それなら体術を覚えていてもおかしくは無い。
体重差を利用して、まずは骸骨を引きずり回す。
立っていられない状況にしてから、足を踏んだ。
ボキバキ! と左足の甲を踏み潰した。
そのままうつ伏せに倒して今度は骨盤を踏み潰した。
これでコイツは立つ事ができなくなった。
足だけ分裂して動いたらいけないので、骨盤を粉々にしてから右足も満遍なく踏み潰す。
上半身の方を見ると、何とか刀の方へ向かっていたので、先回りして刀を蹴っ飛ばしてから伸ばしていた右手を踏み潰す。
骸骨の左手が僕の右足を掴んだが、そこから何かをできるような力も無く、僕は続けて骸骨の頭を踏み割った。
僕が骸骨との戦いを終えた時、遠くの方から爆音が響いた。
木下の合図かと思ったが、土煙が見える事から、何かと戦っているようだ。
それなら僕は反対の方へ行こう。
生命力吸収が効くモンスターは全て無視してポータルか階段を探す。
途中、大型のA級モンスターとも遭遇したが、生命力吸収で動けなくなったので無視して移動した。
僕が進んだ方向にはポータルや階段はなかった。
生命力吸収で草木も枯れるため、それらに隠れて見過ごすことはない。
「さて、どうしようかな」
木下の方を見ると、空から地上に向けて火の玉を何発も撃ち続けている。
面倒臭いモンスターがいるのだろうが、無視することは出来ないのか?
・・・もしかしたら、ポータルがそこにあってモンスター番人になっているのかもしれない。
僕は急いで木下が戦っている方へ走った。
それなりに時間はかかったが、僕が到着して生命力吸収がモンスターに効くと、決着は一瞬だった。
「ポータルか階段を見つけたのか?」
何だか不貞腐れて地上に降りてきた木下に、僕は尋ねた。
「あっちに光の輪があった。以前、富士で見たポータルに似てたから・・・」
「そうか。それじゃ、行こう」
木下が教えてくれた場所に行くと、青く光る輪があった。
「同時に入ろう。別の場所に飛ばされるとマズイから」
「分かった」
僕たちはタイミングを合わせて一歩を踏み出し、同時に飛んだ。
・・・目の前に城があった。
西洋風では無く日本の城だ。
「兼良さん、聞こえますか?」
念の為呼びかけてみるが、通信はまだ途絶えたまま反応は無い。
ここは・・・まだ異界みたいだ。
ドラゴンバスターの補充も忘れずにしないといけない。
後、多少は慣れたとはいえ、この右足で走り回るのはかなり体力を消耗する。
身体強化が仕事をしてくれてはいるが、まだまだ時間が必要なようだ。
携帯食の一本を半分にして木下と食べる。
水も一杯だけ。
時間は意外と余裕があり、15分近く休む事ができる。
道中を走ってきたからだろう・・・。
暴走してしまったな・・・。
結果休憩時間が取れたのだから、良しとしておこう。
「・・・」
「・・・」
僕と木下は、ちょっと話せない状態になっていた。
多少は連携が取れるようになったとはいえ、橋の時の会話が、まだ僕の心に残っている。
なのに、現実としてコイツの方が優秀だ。
もちろん、今回のアタックは普通じゃない。
そもそもアタッカー2人のパーティなんてあり得ない。
このアタックだけで僕よりもコイツの方が優れているなんて思うことはナンセンスだと分かっている。
ただ・・・それでも許せない。
コイツが先に行くことだけは・・・許さない。
僕は17時になる前に立ち上がった。
それを見て、木下も脱いでいた兜を被り直して立ち上がる。
下りる階段はすでに見つけていて、僕らはそこへ向かい、扉を開けてから中を覗く。
「赤と青の光・・・何だ?」
魔法陣の光ではない。
何か宝石のような物が光っているみたいだが、規則的に並んでいる気がする。
「兼良さん、聞こえますか?」
『うむ、聞こえている。何かあったか?』
木下が階段を覗き込んでいる。
間違っても入るなよ・・・。
「今地下3階なんですが、階段に妙な石が設置してあります。下手すると、次の階が異界の可能性があります」
『転移魔法陣は発見したのか?』
「いえ、それは発見出来ませんでした」
『・・・魔法陣であれば私も聞いた事があったから判断しやすかったのだが』
「因みにですが、東京通信のシステムは異界でも通じますか?」
『中同士なら通じるが、外部には全く届かない。岩手県の黄金郷で確認済みだ』
ああ、黄金がそこら中にあるのに持って帰れない異界か。
今だにチャレンジする人がいるという話は知っているが、多分不可能だろう。
「如月さんは大丈夫そうですか?」
『まだまだ初日だ。気力はしっかり持っているよ。それがいつまで続くかだ』
兼良さんの言う通り、まだ初日だ。
今の段階で折れてもらっては困る。
「・・・しばらく通信が途絶えると思ってください」
『分かった。幸運を祈る』
階段に向き直り、取り敢えず一段だけ下りてみる。
・・・いきなり飛ばされるということはないみたいだ。
それから1段ずつ慎重に歩を進め、後ろから木下が浮きながらついてきた。
この階段は光が石から出る赤と青しかなく、視界もかなり悪くなっている。
今までは赤い熱を発する石がそこら中にあったのに、次の階は環境も変わるのだろうか?
「長いな・・・」
「・・・」
木下の言葉通り、確かに長い。
通常の移動階段であれば、2階から3階ほどの高さで終わるはずだ。
まさか・・・。
「兼良さん、聞こえますか?」
・・・反応は無い。
ノイズもないため、電波自体を捉えれないのだろう。
「異界に入ったか。気づかなかった」
まだ下は見えていない。
微かに光が見えるぐらいだ。
「どうかしたのか?」
「いや・・・ある程度予想通りだけど、異界に入った」
「異界は初めてなんだが・・・何かアドバイスとかない・・・かな」
・・・ここで何も言わないのは何となく不自然だし、まともなアドバイスの一つや二つは持ってるからそれを教えよう。
「異界は・・・まず外界から遮断されるから連絡が一切出来なくなる。中同士なら出来るらしいけど、僕は試したことはない。つまり、助けを呼べなくなる。有名なのが、もう攻略されたけど四国のお遍路ダンジョン。幾つもの異界が重なってできたせいで、自衛隊の連絡がうまく取れず混乱の中での攻略って記録がある。帰ったら見るといいよ」
「分かった」
1番の問題は移動のための階段やポータルを広いフィールドから探し出しことなんだけど、それは体験してもらった方が早いだろう。
モンスターも異界によって出てくる種類が変わるって報告もあるから、初めて入る場所だと参考にならない。
B級も素早く動くだろうな・・・。
階段の一番下に立った。
正直、この階段でも何か転移以外で仕掛けがあるかと思っていたのに何もなかった。
・・・無駄に時間を取られた。
階段は螺旋状になっていて、出口にもしっかりと扉がついているが、外からの光が隙間から差し込んでいる。
上から見えた光は、おそらくこれだろう。
扉を開くと、そこには青空と広い草原、右側の奥には森が見える。
「さて、急いで階段かポータルを見つけないとな。木下は上空から探してくれ。僕もスキル全開で探す。森は草原になかったら2人で探そう」
「合図はどうする?」
「木下が見つけたら上空で爆発でも起こしてくれ。僕が見つけたらドラゴンバスターを上空に向けて撃つ」
「分かった」
木下が、すぐに空へ飛び上がり、その姿が小さくなっていく。
「・・・縄文杉の時に」
・・・あの力が僕にあったなら。
たらればだ・・・。
僕は生命力吸収を使って草原を進む。
足元に物騒な顎を持った蟻や蜘蛛がいるが、進路上にいれば踏み潰し、いなければ無視して前へ進む。
まずはこのフィールドの奥を確認しよう。
ダンジョンである以上、限界はあるはずだ。
ガサリと音を立てて、刀を持った骸骨が出てきた。
元サムライだろうか? 僕と対峙して刀を構える姿が様になっている。
「B級であってくれよ」
刀が振り下ろされる。
僕は半歩後ろに下がってそれを躱す。
大丈夫だ。
身体強化した僕の動体視力と動きで十分対応できる。
刀が下から斜め上に斬りあがり、袈裟斬りへと変化して襲いかかる。
死霊だからこそできる、体力度外視の連続攻撃。
さらに関節無視の背面攻撃とかもしてくるため、攻撃の予測ができない。
鎧を着てくれてた方が予測が出来やすかったな。
しばらく刀を躱していると、ようやく骸骨が大きく振り下ろした。
この大振りが来るのを待っていた。
地面スレスレで止まった刀を直ぐに右足で踏む。
ガシャン! と音を立てて骸骨が刀を落とした。
コイツの握力よりも僕の加重の方が重かったようだ。
そのまま僕は骸骨に近づき、左腕と首を掴む。
刀を失ったからといって油断してはいけない。
コイツはB級のモンスターだ。
それなら体術を覚えていてもおかしくは無い。
体重差を利用して、まずは骸骨を引きずり回す。
立っていられない状況にしてから、足を踏んだ。
ボキバキ! と左足の甲を踏み潰した。
そのままうつ伏せに倒して今度は骨盤を踏み潰した。
これでコイツは立つ事ができなくなった。
足だけ分裂して動いたらいけないので、骨盤を粉々にしてから右足も満遍なく踏み潰す。
上半身の方を見ると、何とか刀の方へ向かっていたので、先回りして刀を蹴っ飛ばしてから伸ばしていた右手を踏み潰す。
骸骨の左手が僕の右足を掴んだが、そこから何かをできるような力も無く、僕は続けて骸骨の頭を踏み割った。
僕が骸骨との戦いを終えた時、遠くの方から爆音が響いた。
木下の合図かと思ったが、土煙が見える事から、何かと戦っているようだ。
それなら僕は反対の方へ行こう。
生命力吸収が効くモンスターは全て無視してポータルか階段を探す。
途中、大型のA級モンスターとも遭遇したが、生命力吸収で動けなくなったので無視して移動した。
僕が進んだ方向にはポータルや階段はなかった。
生命力吸収で草木も枯れるため、それらに隠れて見過ごすことはない。
「さて、どうしようかな」
木下の方を見ると、空から地上に向けて火の玉を何発も撃ち続けている。
面倒臭いモンスターがいるのだろうが、無視することは出来ないのか?
・・・もしかしたら、ポータルがそこにあってモンスター番人になっているのかもしれない。
僕は急いで木下が戦っている方へ走った。
それなりに時間はかかったが、僕が到着して生命力吸収がモンスターに効くと、決着は一瞬だった。
「ポータルか階段を見つけたのか?」
何だか不貞腐れて地上に降りてきた木下に、僕は尋ねた。
「あっちに光の輪があった。以前、富士で見たポータルに似てたから・・・」
「そうか。それじゃ、行こう」
木下が教えてくれた場所に行くと、青く光る輪があった。
「同時に入ろう。別の場所に飛ばされるとマズイから」
「分かった」
僕たちはタイミングを合わせて一歩を踏み出し、同時に飛んだ。
・・・目の前に城があった。
西洋風では無く日本の城だ。
「兼良さん、聞こえますか?」
念の為呼びかけてみるが、通信はまだ途絶えたまま反応は無い。
ここは・・・まだ異界みたいだ。
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