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阿蘇ダンジョン攻略編
旅立ちへのカウント
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元ホテルを確認した後、その日は、ゆっくりと街を歩き回り、挨拶をしてくれる人に返事をし、駆け寄ってくる子供達と握手をして、抱かれている赤ちゃんの頭を撫でたりした。
何となく・・・それが出来るようになった。
それから、僕は一つ決心をして宮地さんと浜田さんに電話をして組合に来てもらえるようお願いした。
そして、支部長にも電話をして3人での面会をお願いした。
組合に行くと、もう宮地さんと浜田さんは来ていて、真剣な表情で僕を待っていた。
僕は2人に微笑んだ。
「支部長に面会を取り付けてますので、行きましょう」
僕が受付を見ると、1人の女性が階段を指差して合図をくれた。
僕は頷いて階段を登り、支部長室の扉をノックする。
「瀬尾です」
「入っていいぞ」
扉を開けて中に入り、促されてソファーに座る。
後の2人も僕に続いて座った。
「さて、真面目な表情だが、何かあったか?」
「僕自身の事です。宮地さんと浜田さんには僕の意思の確認のために同席をお願いしました」
僕の言葉に2人が頷く。
「僕は、阿蘇を離れます」
「・・・そうか。奴らを追うか?」
「はい。あれだけ派手に動いたので、今ならまだ追えると思います。最後に僕だけダンジョンアタックをして、それから出発するつもりです。支部長には僕がアタックして装備のメンテが終わるまでに、反神教団の情報収集をお願いしたいんです」
「・・・また難しい仕事を依頼するな」
「すみません。僕が情報収集が下手で、自分で出来なくて」
「構わん。瀬尾が情報収集が下手な事なら周知の事実だ」
そんな事、周知の事実にしたくないのだが、反論しても無駄だろう。
「企業との約束もあるので、年に何回かは戻ってアタックをします」
「こちらとしても、それをやってくれるだけでもありがたいな。大噴火以降、阿蘇山はかなり落ち着いている。瀬尾のアタックが関係しているのかもしれないから、継続してくれるのはいい話だ」
「宮地さんも浜田さんも、自衛隊と警察に僕の移動を伝えてください。支部長の情報次第ですけど、安部を追いかけます」
「了解した。梶原署長に一報を入れておきます」
「自分も城島隊長と鬼教官に連絡をします。もしかしたら担当が代わるかもしれませんね」
そっか・・・。
「それと、反神教団の件は参加でお願いします」
「・・・かなり厳しい戦いになるが?」
「覚悟しています。それでも、莉乃や安部に一番会える可能性が高いから・・・。ただ、今の僕ですと他の人にも迷惑をかけてしまうと思うので、どう使うかは考えて欲しいです。あと、殺しは・・・僕にも難しいかもしれません。安部は理由があるので出来そうですが」
「構わんよ。そっち方面は俺たちの仕事だ。無駄な十字架を背負う必要はない」
僕は支部長に頭を下げた。
その瞬間、ドンっと音を立てて勢いよく扉が開いた。
「話は聞かせてもらった!」
「ギャア! 止めれなかった! 君はどうしてそう考え無しなのかな!」
木下が堂々と胸を張って入ってくる。
何でこいつはこんなに偉そうなんだろう?
馬鹿なのか?
いや、こいつは馬鹿だ。
そう考えないと行動が理解できない。
「よう、京平。大変みたいだな。手伝ってやるぜ」
「結構だ」
「おい、如月!」
「ごめん、ごめんって! 完全に暴走しているんだよ!」
「館山の奴はどうやって制御していたんだ?」
「向こうではもう少しマトモだったよ! もっと考えて行動していたんだよ!」
そうなのか?
僕が記憶している木下は今の姿と全く一緒で、気が向いたらすぐに突進して行って、周囲の人を巻き込んでいく。
危ない場面や明らかに間違っている時は必死に止めたりした。
高校に入学してこいつに目をつけられた瞬間から、こいつのお守りをしていた気がする。
「京平は今回のダンジョンアタックでどこまで行くつもりだよ」
「行けるとこまでだよ。僕らの探索記録は見たのか?」
僕の言葉に、木下は不思議そうに首を捻って、後ろから彼に抱きついている如月さんを見る。
「探索記録って何?」
「先人たちの進んだ場所やどんなモンスターが出るかの記録。富士にいたとき映像記録観てたよね?」
「ああ、あれの事か。途中で寝たからあんまし覚えていないんだよな」
「なぁ!」
そう、木下はこういう奴なんだ。
僕は過去を思い出しながら、眉間を親指で押さえる。
「でも、阿蘇の環境は確認したぜ。あれだったらどんな敵が来ても俺に方が強いし、炎だろうが溶岩だろうが問題ない。寧ろ京平より俺の方が役に立つだろうな」
「・・・炎帝か」
「お? 何で俺のスキル知ってんの?」
「柊さん、言っちゃったの? マナー違反だよ?」
「そっちのは静岡ではもう十分に知られているだろう。瀬尾のスキルと同様にな。知られていなかったら言うつもりはなかったさ」
「そっかー、驚かそうと思ったのにな」
「十分に驚いたよ。二つ目の宝箱を手に入れた事も含めてな」
「あー、最初のクズアイテムな。まさか宝箱から使えないアイテムが出るとは思わなかったぜ」
支部長の口元がピクッと動いた。
僕は支部長の目を見て、眉間を親指でトントンと突く。
それで支部長も理解したようだ。
・・・安部に認識を改竄されていると。
僕らの様子を見て、如月さんも何かを感じ取ったようだが、支部長が素早く手信号を送って突っ込まないように指示をした。
「実際、その炎帝はどこまで灼熱のダンジョンを進めそうですか? 如月さん。こいつの様子から見て、専用装備は持っていないですよね?」
「持っていなくても、灼熱ダンジョン? なら問題ないわ。パッと確認しただけでも、火と熱は無効、物理も無効、飛行能力有り、力や体力なんかの身体能力も強化されてるみたい。私の氷姫の炎バージョンで強化バージョンよ」
「チートかよ」
「ふふーん、すげーだろ」
「毒ガスとかも大丈夫なのかよ」
「浄火とかいう機能で問題無しだぜ。毒ガスの中でも平気なんだと」
「・・・何でそんないいアイテムがお前の物になってんだよ」
「日頃の行いだろ」
「支部長、如月さん、こいつと今すぐ喧嘩していいですか?」
「止めろ」
「ダメだよ」
そんな僕らに、苦笑しながら浜田さんと宮地さんが立ち上がった。
「私たちは、とりあえず瀬尾くんの意思を上に伝えます。引き止めることはありませんのでご安心を」
「また会えるかどうかわからないけど、一旦お別れだ。今までありがとう」
「こちらこそ、色々ご迷惑をお掛けしました。ありがとうございます」
僕も立ち上がり、お互いに握手して浜田さんと宮地さんは部屋から出て行った。
今後、彼らが継続して僕を担当するか、新しい人が来るかは上の人たちが考えるのだろう。
それから木下とは、ダンジョンに行く行かないの押し問答になり、こいつが全く引かず話が先に進まなくなった。
「瀬尾・・・もう連れて行け」
「はぁ?」
「よっしゃ!」
支部長の言葉に、僕は不満の声を上げ、木下は両手を上げる。
「お守りをするつもりはない!」
「それは如月の仕事だな」
「私ぃ!?」
「お前しかおらんだろ? 炎系の暴れ馬を御すのは、代々氷や水系の仕事だ」
「チッ! 日和子も来るのかよ」
「お? なんか文句あるのかな? 文句あるのは私の方なんだけど? おい、分かってるのかな?」
「イテェ! 痛えよ! 悪かったよ! 来てくれてありがとうございます! ありがとうございます! これでいいだろ蹴るな!」
僕は2人のやり取りを、目を大きくして見ていた。
まさか、木下が他の人の言うことを聞いた?
どんな方法であれ、あいつが他の人の言うことを聞いたことが信じられず、支部長を見るが、支部長は当然のような顔をしていた。
「分かったよ。仕方がないね。でも、魔石の取り分はどうするの?」
「A級をお前たちは倒せるのか?」
「私は無理」
「俺はやるぜ」
「だったらA級魔石は倒した者優先。B級は他者が3人の働きを確認して比率を出して分配でどうだ?」
「私が一番役立たずじゃない」
「そっちの木下が働けば、そっから貰えるだろうが」
「・・・ほう」
「日和子、顔がこえーよ」
「あんたの働きで、私の稼ぎが決まるの。しっかり働いてね」
如月さんが、素敵な笑顔を木下に向ける。
ちょっと感心する笑顔だった。
「くっ! ああ! やってやるよ! 日和子が探索者引退できるぐらい稼いでやる!」
「期待してるよ!」
・・・まさか・・・。
ちょっと顔を赤くしているような木下を見て、僕は顎を触る。
「支部長・・・」
「ふむ・・・」
支部長も同意見のようだ。
・・・実に興味深い。
何となく・・・それが出来るようになった。
それから、僕は一つ決心をして宮地さんと浜田さんに電話をして組合に来てもらえるようお願いした。
そして、支部長にも電話をして3人での面会をお願いした。
組合に行くと、もう宮地さんと浜田さんは来ていて、真剣な表情で僕を待っていた。
僕は2人に微笑んだ。
「支部長に面会を取り付けてますので、行きましょう」
僕が受付を見ると、1人の女性が階段を指差して合図をくれた。
僕は頷いて階段を登り、支部長室の扉をノックする。
「瀬尾です」
「入っていいぞ」
扉を開けて中に入り、促されてソファーに座る。
後の2人も僕に続いて座った。
「さて、真面目な表情だが、何かあったか?」
「僕自身の事です。宮地さんと浜田さんには僕の意思の確認のために同席をお願いしました」
僕の言葉に2人が頷く。
「僕は、阿蘇を離れます」
「・・・そうか。奴らを追うか?」
「はい。あれだけ派手に動いたので、今ならまだ追えると思います。最後に僕だけダンジョンアタックをして、それから出発するつもりです。支部長には僕がアタックして装備のメンテが終わるまでに、反神教団の情報収集をお願いしたいんです」
「・・・また難しい仕事を依頼するな」
「すみません。僕が情報収集が下手で、自分で出来なくて」
「構わん。瀬尾が情報収集が下手な事なら周知の事実だ」
そんな事、周知の事実にしたくないのだが、反論しても無駄だろう。
「企業との約束もあるので、年に何回かは戻ってアタックをします」
「こちらとしても、それをやってくれるだけでもありがたいな。大噴火以降、阿蘇山はかなり落ち着いている。瀬尾のアタックが関係しているのかもしれないから、継続してくれるのはいい話だ」
「宮地さんも浜田さんも、自衛隊と警察に僕の移動を伝えてください。支部長の情報次第ですけど、安部を追いかけます」
「了解した。梶原署長に一報を入れておきます」
「自分も城島隊長と鬼教官に連絡をします。もしかしたら担当が代わるかもしれませんね」
そっか・・・。
「それと、反神教団の件は参加でお願いします」
「・・・かなり厳しい戦いになるが?」
「覚悟しています。それでも、莉乃や安部に一番会える可能性が高いから・・・。ただ、今の僕ですと他の人にも迷惑をかけてしまうと思うので、どう使うかは考えて欲しいです。あと、殺しは・・・僕にも難しいかもしれません。安部は理由があるので出来そうですが」
「構わんよ。そっち方面は俺たちの仕事だ。無駄な十字架を背負う必要はない」
僕は支部長に頭を下げた。
その瞬間、ドンっと音を立てて勢いよく扉が開いた。
「話は聞かせてもらった!」
「ギャア! 止めれなかった! 君はどうしてそう考え無しなのかな!」
木下が堂々と胸を張って入ってくる。
何でこいつはこんなに偉そうなんだろう?
馬鹿なのか?
いや、こいつは馬鹿だ。
そう考えないと行動が理解できない。
「よう、京平。大変みたいだな。手伝ってやるぜ」
「結構だ」
「おい、如月!」
「ごめん、ごめんって! 完全に暴走しているんだよ!」
「館山の奴はどうやって制御していたんだ?」
「向こうではもう少しマトモだったよ! もっと考えて行動していたんだよ!」
そうなのか?
僕が記憶している木下は今の姿と全く一緒で、気が向いたらすぐに突進して行って、周囲の人を巻き込んでいく。
危ない場面や明らかに間違っている時は必死に止めたりした。
高校に入学してこいつに目をつけられた瞬間から、こいつのお守りをしていた気がする。
「京平は今回のダンジョンアタックでどこまで行くつもりだよ」
「行けるとこまでだよ。僕らの探索記録は見たのか?」
僕の言葉に、木下は不思議そうに首を捻って、後ろから彼に抱きついている如月さんを見る。
「探索記録って何?」
「先人たちの進んだ場所やどんなモンスターが出るかの記録。富士にいたとき映像記録観てたよね?」
「ああ、あれの事か。途中で寝たからあんまし覚えていないんだよな」
「なぁ!」
そう、木下はこういう奴なんだ。
僕は過去を思い出しながら、眉間を親指で押さえる。
「でも、阿蘇の環境は確認したぜ。あれだったらどんな敵が来ても俺に方が強いし、炎だろうが溶岩だろうが問題ない。寧ろ京平より俺の方が役に立つだろうな」
「・・・炎帝か」
「お? 何で俺のスキル知ってんの?」
「柊さん、言っちゃったの? マナー違反だよ?」
「そっちのは静岡ではもう十分に知られているだろう。瀬尾のスキルと同様にな。知られていなかったら言うつもりはなかったさ」
「そっかー、驚かそうと思ったのにな」
「十分に驚いたよ。二つ目の宝箱を手に入れた事も含めてな」
「あー、最初のクズアイテムな。まさか宝箱から使えないアイテムが出るとは思わなかったぜ」
支部長の口元がピクッと動いた。
僕は支部長の目を見て、眉間を親指でトントンと突く。
それで支部長も理解したようだ。
・・・安部に認識を改竄されていると。
僕らの様子を見て、如月さんも何かを感じ取ったようだが、支部長が素早く手信号を送って突っ込まないように指示をした。
「実際、その炎帝はどこまで灼熱のダンジョンを進めそうですか? 如月さん。こいつの様子から見て、専用装備は持っていないですよね?」
「持っていなくても、灼熱ダンジョン? なら問題ないわ。パッと確認しただけでも、火と熱は無効、物理も無効、飛行能力有り、力や体力なんかの身体能力も強化されてるみたい。私の氷姫の炎バージョンで強化バージョンよ」
「チートかよ」
「ふふーん、すげーだろ」
「毒ガスとかも大丈夫なのかよ」
「浄火とかいう機能で問題無しだぜ。毒ガスの中でも平気なんだと」
「・・・何でそんないいアイテムがお前の物になってんだよ」
「日頃の行いだろ」
「支部長、如月さん、こいつと今すぐ喧嘩していいですか?」
「止めろ」
「ダメだよ」
そんな僕らに、苦笑しながら浜田さんと宮地さんが立ち上がった。
「私たちは、とりあえず瀬尾くんの意思を上に伝えます。引き止めることはありませんのでご安心を」
「また会えるかどうかわからないけど、一旦お別れだ。今までありがとう」
「こちらこそ、色々ご迷惑をお掛けしました。ありがとうございます」
僕も立ち上がり、お互いに握手して浜田さんと宮地さんは部屋から出て行った。
今後、彼らが継続して僕を担当するか、新しい人が来るかは上の人たちが考えるのだろう。
それから木下とは、ダンジョンに行く行かないの押し問答になり、こいつが全く引かず話が先に進まなくなった。
「瀬尾・・・もう連れて行け」
「はぁ?」
「よっしゃ!」
支部長の言葉に、僕は不満の声を上げ、木下は両手を上げる。
「お守りをするつもりはない!」
「それは如月の仕事だな」
「私ぃ!?」
「お前しかおらんだろ? 炎系の暴れ馬を御すのは、代々氷や水系の仕事だ」
「チッ! 日和子も来るのかよ」
「お? なんか文句あるのかな? 文句あるのは私の方なんだけど? おい、分かってるのかな?」
「イテェ! 痛えよ! 悪かったよ! 来てくれてありがとうございます! ありがとうございます! これでいいだろ蹴るな!」
僕は2人のやり取りを、目を大きくして見ていた。
まさか、木下が他の人の言うことを聞いた?
どんな方法であれ、あいつが他の人の言うことを聞いたことが信じられず、支部長を見るが、支部長は当然のような顔をしていた。
「分かったよ。仕方がないね。でも、魔石の取り分はどうするの?」
「A級をお前たちは倒せるのか?」
「私は無理」
「俺はやるぜ」
「だったらA級魔石は倒した者優先。B級は他者が3人の働きを確認して比率を出して分配でどうだ?」
「私が一番役立たずじゃない」
「そっちの木下が働けば、そっから貰えるだろうが」
「・・・ほう」
「日和子、顔がこえーよ」
「あんたの働きで、私の稼ぎが決まるの。しっかり働いてね」
如月さんが、素敵な笑顔を木下に向ける。
ちょっと感心する笑顔だった。
「くっ! ああ! やってやるよ! 日和子が探索者引退できるぐらい稼いでやる!」
「期待してるよ!」
・・・まさか・・・。
ちょっと顔を赤くしているような木下を見て、僕は顎を触る。
「支部長・・・」
「ふむ・・・」
支部長も同意見のようだ。
・・・実に興味深い。
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