56 / 133
宝箱探索編
神器
しおりを挟む
宝箱は莉乃に見てもらって、僕は急いで高城さんたちのいるとこに戻った。
「宝箱がありました!」
「たから! いててて! 腕が! 足が!」
「四葉は無理しないで! 宝箱で興奮するのは分かるけど!」
「中は開けたの!? まだ? まだよね!」
高城さんは僕がお姫様抱っこしてみんなで莉乃のとこへ向かう。
「高城ちゃん!? 何で京平くんにお姫様抱っこされてるのかな!?」
「成り行きよ! いてて・・・なんか脇腹も痛い」
「肋骨も折れてるかも。帰ったら添木して温泉直行だね」
「土魔法でも作れるけど、すごく重くなるのよ。ごめんね、四葉ちゃん」
宝箱の横に、そっと高城さんを下ろして莉乃を見る。
「莉乃さん、罠関係は大丈夫そうですか?」
「うん。そっち関係は確認したよ。反応は無いから問題なし!」
「えっと・・・カメラはオフにしましょうか。組合には後で報告すれば問題ありませんし」
「そうね。スキルは個人情報になるから、カメラは問題あるか」
各企業や組合につながっているため、念の為みんなカメラをオフにして、その上で頭部カメラを手で隠す。
「それじゃ、莉乃さんお願いします!」
「はい!」
宝箱が開かれる。
何となくエフェクトで光を感じてしまうが、実際はそんなものはない。
「腕輪?」
「スキルは何? それ次第よ」
莉乃が手に取ってそれを凝視する。
「風神招来・・・」
「神器じゃない!」
「超レアキター!」
「初めて出るとこ見た!」
大騒ぎだ。
莉乃も嬉しそうに腕輪を抱きしめる。
「今すぐ出ましょう。もうここには用はないわ!」
「同意同意! あの鬼ともう会いたくないし!」
「これでミッションコンプリートだ!」
そこから早かった。
僕は高城さんを抱いて、莉乃が先頭、次に僕、最後に植木さんと麻生さんが走る。
敵は莉乃がスキルで感知して僕が踏み潰す。
無視できるものは無視して一気に入り口に到着して、安全を確認して僕だけ外に出た。
落ちて動けないファイアバードを全て踏み潰し、みんなを呼ぶ。
それからダッシュで阿蘇神社のスキル範囲に向かう。
「私は金持ちなんだ! 死んでたまるか!」
「自分の足で走って言って!」
「定番悲劇は遠慮します!」
「鬼木さんのシゴキも遠慮します!」
この人たちにはシリアスという言葉は無いのだろうか?
確か初回も同じような事を言っていたような気がする。
探索者組合に戻ってみんなで受付に並んだ。
「支部長をお願い」
莉乃が受付に伝え、受付は全てを把握して支部長室に内線をかけ、二、三言話をして受話器を下ろした。
「2階にどうぞ。高城様は医療室に。どなたか付き添いますか?」
「支部長には莉乃と瀬尾くんで十分でしょ。説明お願い」
「頑張ってー」
「お願いね」
軽く言ってくれるが、魔石の件でも言いづらいのにアイテムの件も言わなければならない。
僕と莉乃は装備を脱いでシャワーを浴びて着替え、支部長室の前に集まった。
「莉乃さんは、支部長にスキルまで言いますか?」
「京平くんとしては話したい?」
「そうですね。何のかんのでお世話になっているみたいですし。隠し事は・・・まだありますけど、最低限にしたいです」
「京平くんとみんなに知られている時点で、秘密でも何でもないから話していいよ」
僕たちは支部長室に入って、支部長にアイテムを手に入れたことを伝えた。
「そうか・・・お前たちの目的は成し遂げられたか。これからどうするんだ?」
「みんなの体調が万全になり次第、最後のアタックをします。それで天外天は解散。僕は安部を追います。・・・阿蘇にいるはずなのに情報があれ以来無いんです。支部長の耳にも入っていませんか?」
「入ってないな。入れば大概の情報は聞こえてくるはずなんだが・・・」
「浜田さんと宮地さんにも、次会った時に聞いてみます」
「そうだな。宮下は瀬尾と一緒に行動するつもりなんだろ?」
「ええ、そのつもりですよ」
「なら安心だな。ちなみに、今回手に入れたいアイテムのスキルは教えてくれるか?」
「黙ってても、使っている場面見られたら分かりますからね。莉乃さん、お願いします」
「うん。風神招来だったよ」
右腕の腕輪がキラリと光った。
「神器か! また凄まじいものを手に入れたな」
「神器って珍しいんですか?」
「幾つかは確認されているが、全て国の大統領や国王、法王も持ってたはずだ。あまり口外しない方がいい」
「そんなに凄いんですか?」
「神や悪魔、大罪、慈愛系の名前がついたスキルは封印対象か特定の者しか使用できないようになっている。手に入れた一般人も、使用者はほぼ破滅行きだったな。宮下も注意しろよ。神器使いはそれだけで目立つことになる」
「分かったよ。気をつける」
支部長は頷いて僕を見た。
「要件は以上か?」
「いや・・・最後に」
「待て・・・その顔は碌でもないな? ちょっと気持ちを落ち着ける」
支部長は胸に手を当てて目を閉じ、深呼吸をした。
「いいぞ!」
「これです!」
メロン大の魔石を支部長の前に置いた。
「・・・手加減しろよ」
「僕に言われても困ります」
これから支部長は、また国との交渉か。
色々頑張ってほしいものだ。
医務室に行くと、高城さんが右手足をぐるぐる巻きでベッドに寝ていて、向かって右側に2人が座っていた。
「温泉、いつ行きますか?」
「できたら今日にでも行きたい。お風呂に入りたいの」
「汗いっぱいかいたからね」
「私たちは更衣室でシャワー浴びたけど、四葉はまだだから・・・」
「体は拭いてもらったわ!」
トイレも大変だって聞いたことがあるし、連れて行くとしよう。
「莉乃さんはちょっと前に行きましたけど、また行きますか?」
「行くよ。ふき・・・ニキビも一瞬で治るから楽なんだよ」
なるほど、美容関係か。
僕にはまだ分からない悩みだな。
高校の時も今もニキビで困ったことがない。
体質かもしれないが、気づいたら塊になっているので、躊躇なく潰して取り出していたが、凹むことは一回も無かった。
まあ、2回温泉入ったのでその時に綺麗さっぱり消えたのかもしれないけど。
車とバイクを借りて麻生さんの運転で出かけることになった。
僕が先頭でスキルを使って突っ走る。
1時間もしないうちに温泉に到着して女性陣を中に入れた。
僕は今日はいいや。
「よかった・・・全部治ったわ」
「全部ツルッツルだね」
全員が肌ピッカピカで出てきた。
「帰りは私が運転するわ」
「お願い。運転久々でちょっと怖かった」
行き帰りで3時間もかからない小旅行でした。
最後のアタックは別日に決めるということで、僕らは宮地駅で別れて、1人で組合に戻ると、受付から2階に是非とも行ってくださいとお願いされた。
夜の7時になっても残っているということは・・・厄介ごとだな。
あの魔石を巡っての押し問答があっているのだろう。
僕は足取り重く会議室に入ると、支部長、副支部長、宮地さん、浜田さんが向かい合って座り、揃って項垂れていた。
「瀬尾か・・・お帰り」
「・・・ただいまと言いたくない雰囲気ですが・・・」
「特大A級魔石について話し合っていましたからね・・・結構問題ですよ」
「前回のはドラゴンキラーの冷却システムに組み込まれておりますが、それ以外にも、各種対モンスター用武器の製作工場にもつながっていて、その上でなお、まだ余力があります。ハッキリ言って、どこの部署も欲しがる魔石です」
「警察もその話は聞いていて、出たら何としてでも欲しいなっと、警視総監をはじめとする方々が笑いながら言っていたらしいです。多分、不可能だろうと考えていたから笑っていたのでしょうが、まさか出てくるとは・・・」
「探索者組合も一緒だ。前回は国防を優先させて権利を譲ったが、内心歯軋りものだったらしい。本部の連中から聞いた話では、当時の上層部の顔は見れたものじゃなかったらしいぞ。あの鬼木ですら話しかけるのを躊躇ったらしい」
「・・・1個しかないですよ? もう戦いたくないですよ?」
「モンスターが規格外だということは理解している。・・・今度の話し合いは何ヶ月かかるやら。それでだ・・・瀬尾、民間には絶対に情報は流さないでくれ」
なるほど、それが言いたかったのか。
確かにこの争いに民間を入れてしまうと、札束で叩き合うことになってしまう。
しかも、あの人たちはそういう状況になった時、国のことなんか歯牙にも掛けない。
何故なら予算が決まっているから、出せる金額の限界があると分かっているからだ。
敵は限界が読めない相手のみとなってしまう。
「分かりました。状況と思惑は理解できましたので松嶋さんたちには黙っておきます。ゆっくり話し合ってください」
「恩にきる」
僕はその後退席して、ホテルでゆっくりと休んだ。
装備関係は、近日中に天外天のラストアタックをするということで、組合が臨時メンテをしてくれることになった。
録画データを抜くんだろうな。
ホテルに着いてからは外には出たくなかったので、莉乃と一緒にホテル内で食事を摂った。
何処かばーちゃんのご飯と同じ味がして美味しかった。
「宝箱がありました!」
「たから! いててて! 腕が! 足が!」
「四葉は無理しないで! 宝箱で興奮するのは分かるけど!」
「中は開けたの!? まだ? まだよね!」
高城さんは僕がお姫様抱っこしてみんなで莉乃のとこへ向かう。
「高城ちゃん!? 何で京平くんにお姫様抱っこされてるのかな!?」
「成り行きよ! いてて・・・なんか脇腹も痛い」
「肋骨も折れてるかも。帰ったら添木して温泉直行だね」
「土魔法でも作れるけど、すごく重くなるのよ。ごめんね、四葉ちゃん」
宝箱の横に、そっと高城さんを下ろして莉乃を見る。
「莉乃さん、罠関係は大丈夫そうですか?」
「うん。そっち関係は確認したよ。反応は無いから問題なし!」
「えっと・・・カメラはオフにしましょうか。組合には後で報告すれば問題ありませんし」
「そうね。スキルは個人情報になるから、カメラは問題あるか」
各企業や組合につながっているため、念の為みんなカメラをオフにして、その上で頭部カメラを手で隠す。
「それじゃ、莉乃さんお願いします!」
「はい!」
宝箱が開かれる。
何となくエフェクトで光を感じてしまうが、実際はそんなものはない。
「腕輪?」
「スキルは何? それ次第よ」
莉乃が手に取ってそれを凝視する。
「風神招来・・・」
「神器じゃない!」
「超レアキター!」
「初めて出るとこ見た!」
大騒ぎだ。
莉乃も嬉しそうに腕輪を抱きしめる。
「今すぐ出ましょう。もうここには用はないわ!」
「同意同意! あの鬼ともう会いたくないし!」
「これでミッションコンプリートだ!」
そこから早かった。
僕は高城さんを抱いて、莉乃が先頭、次に僕、最後に植木さんと麻生さんが走る。
敵は莉乃がスキルで感知して僕が踏み潰す。
無視できるものは無視して一気に入り口に到着して、安全を確認して僕だけ外に出た。
落ちて動けないファイアバードを全て踏み潰し、みんなを呼ぶ。
それからダッシュで阿蘇神社のスキル範囲に向かう。
「私は金持ちなんだ! 死んでたまるか!」
「自分の足で走って言って!」
「定番悲劇は遠慮します!」
「鬼木さんのシゴキも遠慮します!」
この人たちにはシリアスという言葉は無いのだろうか?
確か初回も同じような事を言っていたような気がする。
探索者組合に戻ってみんなで受付に並んだ。
「支部長をお願い」
莉乃が受付に伝え、受付は全てを把握して支部長室に内線をかけ、二、三言話をして受話器を下ろした。
「2階にどうぞ。高城様は医療室に。どなたか付き添いますか?」
「支部長には莉乃と瀬尾くんで十分でしょ。説明お願い」
「頑張ってー」
「お願いね」
軽く言ってくれるが、魔石の件でも言いづらいのにアイテムの件も言わなければならない。
僕と莉乃は装備を脱いでシャワーを浴びて着替え、支部長室の前に集まった。
「莉乃さんは、支部長にスキルまで言いますか?」
「京平くんとしては話したい?」
「そうですね。何のかんのでお世話になっているみたいですし。隠し事は・・・まだありますけど、最低限にしたいです」
「京平くんとみんなに知られている時点で、秘密でも何でもないから話していいよ」
僕たちは支部長室に入って、支部長にアイテムを手に入れたことを伝えた。
「そうか・・・お前たちの目的は成し遂げられたか。これからどうするんだ?」
「みんなの体調が万全になり次第、最後のアタックをします。それで天外天は解散。僕は安部を追います。・・・阿蘇にいるはずなのに情報があれ以来無いんです。支部長の耳にも入っていませんか?」
「入ってないな。入れば大概の情報は聞こえてくるはずなんだが・・・」
「浜田さんと宮地さんにも、次会った時に聞いてみます」
「そうだな。宮下は瀬尾と一緒に行動するつもりなんだろ?」
「ええ、そのつもりですよ」
「なら安心だな。ちなみに、今回手に入れたいアイテムのスキルは教えてくれるか?」
「黙ってても、使っている場面見られたら分かりますからね。莉乃さん、お願いします」
「うん。風神招来だったよ」
右腕の腕輪がキラリと光った。
「神器か! また凄まじいものを手に入れたな」
「神器って珍しいんですか?」
「幾つかは確認されているが、全て国の大統領や国王、法王も持ってたはずだ。あまり口外しない方がいい」
「そんなに凄いんですか?」
「神や悪魔、大罪、慈愛系の名前がついたスキルは封印対象か特定の者しか使用できないようになっている。手に入れた一般人も、使用者はほぼ破滅行きだったな。宮下も注意しろよ。神器使いはそれだけで目立つことになる」
「分かったよ。気をつける」
支部長は頷いて僕を見た。
「要件は以上か?」
「いや・・・最後に」
「待て・・・その顔は碌でもないな? ちょっと気持ちを落ち着ける」
支部長は胸に手を当てて目を閉じ、深呼吸をした。
「いいぞ!」
「これです!」
メロン大の魔石を支部長の前に置いた。
「・・・手加減しろよ」
「僕に言われても困ります」
これから支部長は、また国との交渉か。
色々頑張ってほしいものだ。
医務室に行くと、高城さんが右手足をぐるぐる巻きでベッドに寝ていて、向かって右側に2人が座っていた。
「温泉、いつ行きますか?」
「できたら今日にでも行きたい。お風呂に入りたいの」
「汗いっぱいかいたからね」
「私たちは更衣室でシャワー浴びたけど、四葉はまだだから・・・」
「体は拭いてもらったわ!」
トイレも大変だって聞いたことがあるし、連れて行くとしよう。
「莉乃さんはちょっと前に行きましたけど、また行きますか?」
「行くよ。ふき・・・ニキビも一瞬で治るから楽なんだよ」
なるほど、美容関係か。
僕にはまだ分からない悩みだな。
高校の時も今もニキビで困ったことがない。
体質かもしれないが、気づいたら塊になっているので、躊躇なく潰して取り出していたが、凹むことは一回も無かった。
まあ、2回温泉入ったのでその時に綺麗さっぱり消えたのかもしれないけど。
車とバイクを借りて麻生さんの運転で出かけることになった。
僕が先頭でスキルを使って突っ走る。
1時間もしないうちに温泉に到着して女性陣を中に入れた。
僕は今日はいいや。
「よかった・・・全部治ったわ」
「全部ツルッツルだね」
全員が肌ピッカピカで出てきた。
「帰りは私が運転するわ」
「お願い。運転久々でちょっと怖かった」
行き帰りで3時間もかからない小旅行でした。
最後のアタックは別日に決めるということで、僕らは宮地駅で別れて、1人で組合に戻ると、受付から2階に是非とも行ってくださいとお願いされた。
夜の7時になっても残っているということは・・・厄介ごとだな。
あの魔石を巡っての押し問答があっているのだろう。
僕は足取り重く会議室に入ると、支部長、副支部長、宮地さん、浜田さんが向かい合って座り、揃って項垂れていた。
「瀬尾か・・・お帰り」
「・・・ただいまと言いたくない雰囲気ですが・・・」
「特大A級魔石について話し合っていましたからね・・・結構問題ですよ」
「前回のはドラゴンキラーの冷却システムに組み込まれておりますが、それ以外にも、各種対モンスター用武器の製作工場にもつながっていて、その上でなお、まだ余力があります。ハッキリ言って、どこの部署も欲しがる魔石です」
「警察もその話は聞いていて、出たら何としてでも欲しいなっと、警視総監をはじめとする方々が笑いながら言っていたらしいです。多分、不可能だろうと考えていたから笑っていたのでしょうが、まさか出てくるとは・・・」
「探索者組合も一緒だ。前回は国防を優先させて権利を譲ったが、内心歯軋りものだったらしい。本部の連中から聞いた話では、当時の上層部の顔は見れたものじゃなかったらしいぞ。あの鬼木ですら話しかけるのを躊躇ったらしい」
「・・・1個しかないですよ? もう戦いたくないですよ?」
「モンスターが規格外だということは理解している。・・・今度の話し合いは何ヶ月かかるやら。それでだ・・・瀬尾、民間には絶対に情報は流さないでくれ」
なるほど、それが言いたかったのか。
確かにこの争いに民間を入れてしまうと、札束で叩き合うことになってしまう。
しかも、あの人たちはそういう状況になった時、国のことなんか歯牙にも掛けない。
何故なら予算が決まっているから、出せる金額の限界があると分かっているからだ。
敵は限界が読めない相手のみとなってしまう。
「分かりました。状況と思惑は理解できましたので松嶋さんたちには黙っておきます。ゆっくり話し合ってください」
「恩にきる」
僕はその後退席して、ホテルでゆっくりと休んだ。
装備関係は、近日中に天外天のラストアタックをするということで、組合が臨時メンテをしてくれることになった。
録画データを抜くんだろうな。
ホテルに着いてからは外には出たくなかったので、莉乃と一緒にホテル内で食事を摂った。
何処かばーちゃんのご飯と同じ味がして美味しかった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる