35 / 134
阿蘇灼熱ダンジョン編
第二回灼熱ダンジョン2日目午後
しおりを挟む
大狼を倒して食事をとったが、やはりA級との戦闘で精神力の方が消耗していたのか、莉乃さんと高城さんがまだ立ち上がれそうにない。
本来なら座れないぐらい熱い床でくつろいでいるので、僕はデッキを作ることにした。
「あったかくて気持ちいいよ?」
「冷却装備を突き抜けて熱が届いている証拠です。そのままいると、お尻や背中だけ冷却できない事態になりますよ」
僕の忠告に、地面でくつろいでいた2人が急いで立ち上がった。
デッキを組むと4人がその上に上がって横になる。
麻生さんも大狼の鼻に薬剤を振りかけるほど接近したのだ。
精神的に疲労してもおかしくない。
植木さんに至っては、カバに噛みつかれそうだったし。
「でも、今回も京平くんがいたから順調に進んだんだよねー」
莉乃さんが残念そうに呟く。
「え? 僕は手を出してないですよ?」
「真ん中に立ってたでしょ。狼さんは1番京平くんを警戒していて近寄らなかったんだよね。本当なら、この部屋を縦横無尽に走り回って素早さを生かした戦いをしていたはずだから」
確かに、天井を掴む力があるのなら、壁を走り回っていた可能性もある。
僕の方に来ても、手出ししない予定だったから問題なかったのに・・・無駄な警戒だったね、狼さん。
次の広間はみんな笑顔で戦っていた。
A級を倒して心に余裕ができたのだろう。
B級モンスターを次々と倒してあっという間に制圧した。
「狼に比べたら、この程度」
高城さんの残像がみんな笑顔だ。
・・・コワイ。
しかし、相変わらずバランスのいいパーティだ。
ソロから見ると協力してモンスターを倒す姿が羨ましい。
僕自身も生命力吸収に頼らない火力を手に入れたのはいいが、B級魔石を消費するという一般から見ると高価な一撃しかできない。
同行してくれる人が、一緒にここに来てくれるのなら問題ないんだがな。
「どうしたの? なんか変な顔してるよ?」
莉乃さんが横に来て僕の顔を覗き込む。
「いえ・・・パーティいいなーって思ったので」
「何だ~。それなら京平くんも一緒に狩ろうよ!」
腕を組んで、他の3人のもとへ僕を連れて行く。
「でも、僕が入るとバランス崩れませんか?」
「みんなで合わせれば良いんだよ!」
「生命力吸収使えなくなりますけど」
「使えなくてもA級狩れたし!」
「和とか乱れ・・・」
「あー! もう!」
莉乃さんが僕の頭を掴んで引き寄せる。
お互いのフェイスガードがゴツンといってぶつかった。
「今は楽しんだもの勝ちだよ。悩むのはその後。笑顔笑顔」
確かに・・・今ある問題は大した内容じゃない。
だったら、この状況を楽しもう。
多少油断しても問題ない。
ミスしたら他の人が助けてくれる。
自然と笑みがこぼれた。
「分かりました。僕も遠慮なく狩ります」
「・・・」
「莉乃さん?」
莉乃さんは僕の腕を離して前に出て、拳を作って右手を上げる。
「気合い入れて狩るぞ!」
僕からは顔が見えない。
どんな顔をしているのか分からないが、とびっきりの笑顔を浮かべているのだろう。
僕も右手を上げ、左手を腰に当てる。
「おー!」
次の広間はB級のモンスターハウスだった。
ざっと見ても20体はいる。
「ここは植木先生の出番で」
「うむ! 苦しゅうないぞ。っとその前に魔石を2個貰うね」
ローブの魔石と杖の魔石を新しい物に交換して光が走り出す。
「撃ったらガス欠なんてみっともない真似したくないからね! キッチリやるよ!」
光が広間を走り、無数の棘が埋め尽くす。
もう中は見れない。
数秒おいて、植木さんがぐらりと体勢を崩すのと同時に棘が消滅していく。
中にはモンスターの姿は見えず、あるのはB級魔石のみ。
「一撃殲滅!」
高城さんに支えられながらも、笑顔でサムズアップする植木さん。
僕にはできない芸当に、純粋に賛辞を送って広間に入ろうとした。
「待って!」
莉乃さんの声が響いた。
僕の足が中に入ろうとしたとことで止まる。
「そっから先・・・罠だよ。スキルに引っかかった」
「広間まるごとの罠ですか?」
「どんな罠かは分からない。でも、広間は恐らく全部罠。まだ弱いけどアラームが頭の中で響いてる」
残念ながら、中にある魔石は諦めないといけないようだ。
「あー、せっかく倒したのに」
植木さんが嘆きの声を上げた。
もう一度広間の中を確認するが、奥に道があることだけ確認する。
あ、そういえばマップはどうするんだろ?
通常なら探索者の録画から組合がマップを作るのだが、今回は国が関わっている。
未探索のダンジョンはマップも貴重な情報源。
色々と争いが起きそうな気がする。
ひとまず入り口まで戻ることにした。
A級がいた場合は、僕が倒すことにして各広間を覗くが、B級モンスターしかいない。
さっきまで各部屋に居たような状態だったのに、まだ復活していないのだろうか?
最初の部屋まで戻るとカバがいた。
容赦なく生命力吸収+加重のコンボで倒した。
スモモが4個になった。
これでメイン企業は喧嘩をせずに済む。
「さて・・・戻るだけでも結構時間掛かりましたね」
「どこまで進むかによって、帰りの時間を計算しないと。今回はA級が居なかったけど、次も居ないとは限らないわ」
A級一体を倒すだけでも凄く体力を使う。
それを連続して行うと、疲労が溜まってヒューマンエラーを起こす可能性が出てくる。
僕らは、生命力吸収及びドラゴンバスター無しで1日で倒すA級を、2体までとした。
「そういえば、カバは出てましたね。やはり、固定湧きと考えて良さそう」
「僕らであれば、確実に1個手に入れることが出来るってことですね」
それだけでも企業が探索者に支援する価値がある。
もちろん、高ランク限定でファイアバードをクリアできる人たちだけだろうが。
「僕らの装備と同等物を装備したとして、今の探索者でファイアバードを抜けれるパーティっているんですかね?」
ドラゴンバスターや莉乃さんの飛行装備は無理だろうが、高城さんと麻生さんの対動物装備や植木さんの魔力増幅装備なんかは他の人でも使えそうな気がする。
「うーん・・・無理じゃない?」
「莉乃の飛行があればこそだしね」
「魔力増幅するにも慣れないと時間かかるわよ。制御大変だし、体力持ってかれるし」
「私と四葉の対動物装備も、なるべく近くで撃つ必要があるし、A級に近寄る度胸がいるかな」
量産型が出来ればB級魔石を持ってくる人が増えるかなっと考えていたが、どうやら甘い考えだったみたいだ。
2億や3億する装備は、そう簡単には作れないだろうな・・・。
別の広間に入ると、ジャイアントファイアゴーレムがいた。
遠慮なく僕が突進して胸部にドラゴンバスターを叩き込む。
その強烈な一撃に、ジャイアントは胸に大きな亀裂を生やし、仰向けに倒れた。
僕はそのままその胸に跳び乗って、再度高くジャンプして踏みつける。
「私たちの数十分は京平くんの10秒」
「おぅ・・・きつい」
「涙、拭きたいな~」
「あれ? ジャイアントみたいな通常種?」
頼むから僕が戦うたびに精神不安定になるのはやめていただきたい。
本来なら座れないぐらい熱い床でくつろいでいるので、僕はデッキを作ることにした。
「あったかくて気持ちいいよ?」
「冷却装備を突き抜けて熱が届いている証拠です。そのままいると、お尻や背中だけ冷却できない事態になりますよ」
僕の忠告に、地面でくつろいでいた2人が急いで立ち上がった。
デッキを組むと4人がその上に上がって横になる。
麻生さんも大狼の鼻に薬剤を振りかけるほど接近したのだ。
精神的に疲労してもおかしくない。
植木さんに至っては、カバに噛みつかれそうだったし。
「でも、今回も京平くんがいたから順調に進んだんだよねー」
莉乃さんが残念そうに呟く。
「え? 僕は手を出してないですよ?」
「真ん中に立ってたでしょ。狼さんは1番京平くんを警戒していて近寄らなかったんだよね。本当なら、この部屋を縦横無尽に走り回って素早さを生かした戦いをしていたはずだから」
確かに、天井を掴む力があるのなら、壁を走り回っていた可能性もある。
僕の方に来ても、手出ししない予定だったから問題なかったのに・・・無駄な警戒だったね、狼さん。
次の広間はみんな笑顔で戦っていた。
A級を倒して心に余裕ができたのだろう。
B級モンスターを次々と倒してあっという間に制圧した。
「狼に比べたら、この程度」
高城さんの残像がみんな笑顔だ。
・・・コワイ。
しかし、相変わらずバランスのいいパーティだ。
ソロから見ると協力してモンスターを倒す姿が羨ましい。
僕自身も生命力吸収に頼らない火力を手に入れたのはいいが、B級魔石を消費するという一般から見ると高価な一撃しかできない。
同行してくれる人が、一緒にここに来てくれるのなら問題ないんだがな。
「どうしたの? なんか変な顔してるよ?」
莉乃さんが横に来て僕の顔を覗き込む。
「いえ・・・パーティいいなーって思ったので」
「何だ~。それなら京平くんも一緒に狩ろうよ!」
腕を組んで、他の3人のもとへ僕を連れて行く。
「でも、僕が入るとバランス崩れませんか?」
「みんなで合わせれば良いんだよ!」
「生命力吸収使えなくなりますけど」
「使えなくてもA級狩れたし!」
「和とか乱れ・・・」
「あー! もう!」
莉乃さんが僕の頭を掴んで引き寄せる。
お互いのフェイスガードがゴツンといってぶつかった。
「今は楽しんだもの勝ちだよ。悩むのはその後。笑顔笑顔」
確かに・・・今ある問題は大した内容じゃない。
だったら、この状況を楽しもう。
多少油断しても問題ない。
ミスしたら他の人が助けてくれる。
自然と笑みがこぼれた。
「分かりました。僕も遠慮なく狩ります」
「・・・」
「莉乃さん?」
莉乃さんは僕の腕を離して前に出て、拳を作って右手を上げる。
「気合い入れて狩るぞ!」
僕からは顔が見えない。
どんな顔をしているのか分からないが、とびっきりの笑顔を浮かべているのだろう。
僕も右手を上げ、左手を腰に当てる。
「おー!」
次の広間はB級のモンスターハウスだった。
ざっと見ても20体はいる。
「ここは植木先生の出番で」
「うむ! 苦しゅうないぞ。っとその前に魔石を2個貰うね」
ローブの魔石と杖の魔石を新しい物に交換して光が走り出す。
「撃ったらガス欠なんてみっともない真似したくないからね! キッチリやるよ!」
光が広間を走り、無数の棘が埋め尽くす。
もう中は見れない。
数秒おいて、植木さんがぐらりと体勢を崩すのと同時に棘が消滅していく。
中にはモンスターの姿は見えず、あるのはB級魔石のみ。
「一撃殲滅!」
高城さんに支えられながらも、笑顔でサムズアップする植木さん。
僕にはできない芸当に、純粋に賛辞を送って広間に入ろうとした。
「待って!」
莉乃さんの声が響いた。
僕の足が中に入ろうとしたとことで止まる。
「そっから先・・・罠だよ。スキルに引っかかった」
「広間まるごとの罠ですか?」
「どんな罠かは分からない。でも、広間は恐らく全部罠。まだ弱いけどアラームが頭の中で響いてる」
残念ながら、中にある魔石は諦めないといけないようだ。
「あー、せっかく倒したのに」
植木さんが嘆きの声を上げた。
もう一度広間の中を確認するが、奥に道があることだけ確認する。
あ、そういえばマップはどうするんだろ?
通常なら探索者の録画から組合がマップを作るのだが、今回は国が関わっている。
未探索のダンジョンはマップも貴重な情報源。
色々と争いが起きそうな気がする。
ひとまず入り口まで戻ることにした。
A級がいた場合は、僕が倒すことにして各広間を覗くが、B級モンスターしかいない。
さっきまで各部屋に居たような状態だったのに、まだ復活していないのだろうか?
最初の部屋まで戻るとカバがいた。
容赦なく生命力吸収+加重のコンボで倒した。
スモモが4個になった。
これでメイン企業は喧嘩をせずに済む。
「さて・・・戻るだけでも結構時間掛かりましたね」
「どこまで進むかによって、帰りの時間を計算しないと。今回はA級が居なかったけど、次も居ないとは限らないわ」
A級一体を倒すだけでも凄く体力を使う。
それを連続して行うと、疲労が溜まってヒューマンエラーを起こす可能性が出てくる。
僕らは、生命力吸収及びドラゴンバスター無しで1日で倒すA級を、2体までとした。
「そういえば、カバは出てましたね。やはり、固定湧きと考えて良さそう」
「僕らであれば、確実に1個手に入れることが出来るってことですね」
それだけでも企業が探索者に支援する価値がある。
もちろん、高ランク限定でファイアバードをクリアできる人たちだけだろうが。
「僕らの装備と同等物を装備したとして、今の探索者でファイアバードを抜けれるパーティっているんですかね?」
ドラゴンバスターや莉乃さんの飛行装備は無理だろうが、高城さんと麻生さんの対動物装備や植木さんの魔力増幅装備なんかは他の人でも使えそうな気がする。
「うーん・・・無理じゃない?」
「莉乃の飛行があればこそだしね」
「魔力増幅するにも慣れないと時間かかるわよ。制御大変だし、体力持ってかれるし」
「私と四葉の対動物装備も、なるべく近くで撃つ必要があるし、A級に近寄る度胸がいるかな」
量産型が出来ればB級魔石を持ってくる人が増えるかなっと考えていたが、どうやら甘い考えだったみたいだ。
2億や3億する装備は、そう簡単には作れないだろうな・・・。
別の広間に入ると、ジャイアントファイアゴーレムがいた。
遠慮なく僕が突進して胸部にドラゴンバスターを叩き込む。
その強烈な一撃に、ジャイアントは胸に大きな亀裂を生やし、仰向けに倒れた。
僕はそのままその胸に跳び乗って、再度高くジャンプして踏みつける。
「私たちの数十分は京平くんの10秒」
「おぅ・・・きつい」
「涙、拭きたいな~」
「あれ? ジャイアントみたいな通常種?」
頼むから僕が戦うたびに精神不安定になるのはやめていただきたい。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる