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阿蘇灼熱ダンジョン編
契約前の確認と要求
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副支部長について行って、大人数が入れる第5会議室に入った。
入った直後に目に入ったのは、般若を背負った鬼木さんだった。
「何やっているんですか、鬼木さん!」
「・・・こいつらがムカつく」
恐怖を与える効果もあるのに、一般市民に対して出していいスキルじゃない。
それでも鬼木さんは、険しい顔で目の前にいる4人を睨んでいた。
その4人は・・・涼しげな顔で僕に笑顔を向けていた。
流石に震えた。
この人たちは鬼木さんの般若を涼しい顔で受け止めてる?
見る限り汗一つ流していない。
なんという精神力・・・これが大企業の営業マン。
「鬼木さん、これから瀬尾さんと各社との話になります。スキルを消してください」
「・・・」
副支部長の言葉に従って、鬼木さんが般若を消し、髪をガシガシと掻いて立ち上がる。
「私も向こうに行くわ。後をお願い」
「分かりました」
こうして、僕を真ん中に両脇に宮地さんと副支部長が座る。
正面には右から松嶋さん、東京通信の兼良さん、松尾食糧工業の大森さん、大鷲製薬の平石さんが笑顔で並んでいる。
僕のテーブルには松嶋さんを除く方々の名刺が並んでいた。
「それでは瀬尾さん、自己紹介を」
「はい。えー、ご存知のようですが、瀬尾京平、17歳。出身は福岡県の甘木市になります。特殊なスキルを得て今ここに立っていますが、皆様の期待に応えるよう努力いたします」
お辞儀を一つすると、正面の4人からパチパチと拍手が送られた。
「それでは私から。先日お会いした松下魔力電機産業の松嶋です。幸運にも第1交渉権を頂きました。是非ともお互いが笑顔になれる結果を残したいと思います。よろしくお願いします」
「では席の順に。東京通信の兼良と言います。私も実は先日阿蘇入りしたのですが、時間も遅く組合に入ることが出来ませんでした。ですが、是非ともいいお話が出来ればと考えておりますので、よろしくお願いします」
「私は松尾食糧工業の大森と言います。私は本日朝こちらに来たのですが、運良くこの席に座ることができております。ダンジョンアタックの際の食料品や栄養バランスなどを色々な情報交換が出来ればと考えております。よろしくお願いします」
「最後に僕ですね。この中で一番若輩者ではありますが、薬剤に関しては誰よりも瀬尾様にご説明できると自負しております。ダンジョンアタックの際にはご要望をおっしゃっていただければ、全て揃えて見せます。よろしくお願いします」
4人の表情は何一つ変わらない。
うーん・・・まず、最優先で確認しなければならないこと。
「えっと、支部長から話があったと思いますが、テレビに出るつもりはありません。そこはご承知おき下さい。同じくCMも出ません」
僕の断言に4人が頷く。
「次に、みなさんが重要視しているだろう魔石についてです」
ここで僕は一度4人の反応を見るが、全く変わっていない。
ヤバい・・・この人たちは手強い。
「僕はやろうと思えば1日でB級魔石を数十個持って来れます。ですが、これでも組合に身を置き、自衛隊と警察にお世話になっています。つまり、この3つの組織を僕はあなた方より優先していざとなったら動きます」
僕のこの言葉に4人は承知の上でとばかりに頷いた。
「それでは・・・情報が入っていると思うので言いますが、A級魔石についてです」
2人頬が動いた。
兼良さんと大森さんだ。
この2人はA級魔石が最優先のようだ。
「今回、僕と天外天というパーティがチームを組んでダンジョンアタックを行い、A級を一個手に入れることができました。ですが、そのモンスターは僕のスキルと相性が悪く、すごく苦戦した上での成果になります。つまり、B級とは違い、簡単に取って来れる物ではないということです。しかも、A級魔石は組合も自衛隊も警察も口を出してくる物です。なので、手に入るのはなかなか難しいと考えてください」
「一点質問が」
兼良さんが手を挙げた。
「私どもが聞いた話では、A級よりも小さいが、B級よりも大きい魔石があったとか? それは真実ですか?」
凄い情報力・・・。
これが所謂情報強者か・・・。
僕は副支部長を見て、彼が頷いたのを確認した。
「その話は真実です。僕は準A級と呼んでいますが、スモモほどに大きさの魔石になります」
「私が補足説明をしましょう」
副支部長が手を挙げて4人の視線を集める。
「瀬尾さんが準A級と呼ぶ魔石ですが、簡易ながらこの支部で魔力量と機械・通信システム・ネットへの親和性を計測しました。最低でも・・B級の2から3倍となっております」
その数字に、全員の目が輝いた。
流石に捨てては置けない情報だったらしい。
「ですが、私自身この準A級という物は初めて見ます。富士にも釧路にもいなかった個体です。国も、もしこの魔石を認識したならば、準A級として取り扱いを難しくする可能性があります。つまり、準A級ではなくAに近いB級として認識していただければ、瀬尾さんを守っていただける皆様に提供することが可能になるかもしれません。もちろん、瀬尾さんが求めるものを皆さんが承諾していただければの話になりますが」
そう言って、僕に続きを促す。
僕は頷いて、ちょっと姿勢が崩れだした4人を向いた。
「さっきのAに近いB級魔石ですが、本当に命からがら取ってきたものになります。それでお願いがあります」
僕はここで一拍置いて息を吸った。
「僕と天外天のメンバーに灼熱ダンジョンアタック専用装備を作っていただきたい」
ここにいる人たちは、電機・通信・食・薬の日本最高峰の企業の人たちだ。
この人たちの協力があれば、灼熱ダンジョンをより安全にアタックすることが可能になる。
それから4人は副支部長からAに近いB級魔石を見せてもらい、計測データの写しをもらって帰って行った。
一度会社に戻って、僕の要望と会社の要望が釣り合っているかを確認するのだろう。
「承認一択でしょうけどね」
副支部長は当然のように言った。
「Aに近いBって言い難いですのでスモモの魔石と呼びますが、あれを上手くカッティングできればA級に近いパフォーマンスを発揮するはずです。魔石は所詮使い捨てですからね。少しでも長期間使えてパフォーマンスが良いものに取り替えたいと考えるはずですよ」
「専用装備を作るコストよりも、魔石の方が重要ですか?」
「専用装備を作るコストぐらい、あの人たちなら朝飯前でしょう。今考えているとしたら、どんな機能を持った装備なら、瀬尾さんがより長時間ダンジョンアタックできるかという点でしょうね」
「天外天のメンバーも新装備が貰えるって聞いたら喜びますかね?」
「最低数千万する装備になるでしょうから、確実に喜ぶと思いますよ」
数千万・・・。
色々な費用が含まれるのだろうが、普通の探索者は買えない装備になりそう。
「せめてファイアーバードを普通の探索者が倒せる装備が出来ればいいんですが」
「なかなか無茶を言うんですね」
僕らは一度莉乃さんたちがいる応接室に入って、状況を報告した。
「え! 松下魔力電機の専用装備!? 貰えるの? ヤッターーー!!」
莉乃さんが凄く喜んで飛び跳ねている。
「確定ではないですよ。持ち帰って承認が下りればの話です」
「ほぼ確定だよ! 企業のみんなは魔石に目がないからね! ちょっと他の3人も呼ぶよ! うわー、テンションMAXだ!」
そう言って、莉乃さんは携帯を持って部屋を出た。
「あの子は! そこら辺で大声で話すんじゃないでしょうね」
それに続いて鬼木さんが部屋を出る。
おそらく、空いている部屋を借りて電話をすることになるだろう。
鬼木さんがいれば莉乃さんも暴走しないだろうし、安心だ。
「それで、宮下はああ言ったが、本当のとこ手応えはどうだった?」
「100%受けるでしょう。CMのことやイメージキャラクターのことなど忘れて問題ないと思いますよ。ただ、装備品の感想やデータに関しては求めてくるでしょう。あと、灼熱ダンジョンのデータも必要でしょうね」
「それは構わん。好きなだけ提供してやれ。瀬尾が安全にダンジョンアタックできるのなら、協力を惜しまない方が、組合としても国としても利益につながるのだからな」
「承知しました。さて、私はその辺のデータを集めるためもう一仕事します。支部長は?」
「浜田さんや宮地さんと一緒に情報交換してくるよ。お二人ともいかがですか?」
「是非とも」
「付き合いましょう」
3人が立ち上がって部屋を出る。
それを僕らは見送ってソファーに深々と座ってため息を吐いた。
「疲れました」
「手を煩わせてすみません」
「いいんですよ。これが私の仕事ですから。ただ、今回のはちょっと割に合わないですけどね」
笑いながらジョークっぽく文句を言う。
この人にしては珍しい姿だ。
そして、天外天のメンバーが凄まじく興奮した表情で、莉乃さんと鬼木さんと一緒に部屋に来て、僕からの説明を聞いたあと、テンションがさらに上がって、4人プラス鬼木さんは飲みに出かけた。
「僕はホテルに戻ってますね」
「はーい! シャワーを浴びて待っててね!」
「誤解を与えるような発言をしない!」
流石に大声で色んな意味にとらえれるセリフを吐かれると対処に困る。
莉乃さんは気にならないのか、投げキッスまでしてきて、僕は頬を掻くしかできなかった。
彼女たちを見送ったあと、僕もホテルに帰ってシャワーを浴びてベッドに横になった。
彼女たちは装備が来るまでアタックはしないだろう。
僕もより安全な方でアタックしたい。
組合も、前回の魔石の納品分で僕らの生活を援助してくれるだろうから、気にせずのんびりできる。
・・・念の為、ファイアーバードを狩っておこう。
何かあったら困るし。
入った直後に目に入ったのは、般若を背負った鬼木さんだった。
「何やっているんですか、鬼木さん!」
「・・・こいつらがムカつく」
恐怖を与える効果もあるのに、一般市民に対して出していいスキルじゃない。
それでも鬼木さんは、険しい顔で目の前にいる4人を睨んでいた。
その4人は・・・涼しげな顔で僕に笑顔を向けていた。
流石に震えた。
この人たちは鬼木さんの般若を涼しい顔で受け止めてる?
見る限り汗一つ流していない。
なんという精神力・・・これが大企業の営業マン。
「鬼木さん、これから瀬尾さんと各社との話になります。スキルを消してください」
「・・・」
副支部長の言葉に従って、鬼木さんが般若を消し、髪をガシガシと掻いて立ち上がる。
「私も向こうに行くわ。後をお願い」
「分かりました」
こうして、僕を真ん中に両脇に宮地さんと副支部長が座る。
正面には右から松嶋さん、東京通信の兼良さん、松尾食糧工業の大森さん、大鷲製薬の平石さんが笑顔で並んでいる。
僕のテーブルには松嶋さんを除く方々の名刺が並んでいた。
「それでは瀬尾さん、自己紹介を」
「はい。えー、ご存知のようですが、瀬尾京平、17歳。出身は福岡県の甘木市になります。特殊なスキルを得て今ここに立っていますが、皆様の期待に応えるよう努力いたします」
お辞儀を一つすると、正面の4人からパチパチと拍手が送られた。
「それでは私から。先日お会いした松下魔力電機産業の松嶋です。幸運にも第1交渉権を頂きました。是非ともお互いが笑顔になれる結果を残したいと思います。よろしくお願いします」
「では席の順に。東京通信の兼良と言います。私も実は先日阿蘇入りしたのですが、時間も遅く組合に入ることが出来ませんでした。ですが、是非ともいいお話が出来ればと考えておりますので、よろしくお願いします」
「私は松尾食糧工業の大森と言います。私は本日朝こちらに来たのですが、運良くこの席に座ることができております。ダンジョンアタックの際の食料品や栄養バランスなどを色々な情報交換が出来ればと考えております。よろしくお願いします」
「最後に僕ですね。この中で一番若輩者ではありますが、薬剤に関しては誰よりも瀬尾様にご説明できると自負しております。ダンジョンアタックの際にはご要望をおっしゃっていただければ、全て揃えて見せます。よろしくお願いします」
4人の表情は何一つ変わらない。
うーん・・・まず、最優先で確認しなければならないこと。
「えっと、支部長から話があったと思いますが、テレビに出るつもりはありません。そこはご承知おき下さい。同じくCMも出ません」
僕の断言に4人が頷く。
「次に、みなさんが重要視しているだろう魔石についてです」
ここで僕は一度4人の反応を見るが、全く変わっていない。
ヤバい・・・この人たちは手強い。
「僕はやろうと思えば1日でB級魔石を数十個持って来れます。ですが、これでも組合に身を置き、自衛隊と警察にお世話になっています。つまり、この3つの組織を僕はあなた方より優先していざとなったら動きます」
僕のこの言葉に4人は承知の上でとばかりに頷いた。
「それでは・・・情報が入っていると思うので言いますが、A級魔石についてです」
2人頬が動いた。
兼良さんと大森さんだ。
この2人はA級魔石が最優先のようだ。
「今回、僕と天外天というパーティがチームを組んでダンジョンアタックを行い、A級を一個手に入れることができました。ですが、そのモンスターは僕のスキルと相性が悪く、すごく苦戦した上での成果になります。つまり、B級とは違い、簡単に取って来れる物ではないということです。しかも、A級魔石は組合も自衛隊も警察も口を出してくる物です。なので、手に入るのはなかなか難しいと考えてください」
「一点質問が」
兼良さんが手を挙げた。
「私どもが聞いた話では、A級よりも小さいが、B級よりも大きい魔石があったとか? それは真実ですか?」
凄い情報力・・・。
これが所謂情報強者か・・・。
僕は副支部長を見て、彼が頷いたのを確認した。
「その話は真実です。僕は準A級と呼んでいますが、スモモほどに大きさの魔石になります」
「私が補足説明をしましょう」
副支部長が手を挙げて4人の視線を集める。
「瀬尾さんが準A級と呼ぶ魔石ですが、簡易ながらこの支部で魔力量と機械・通信システム・ネットへの親和性を計測しました。最低でも・・B級の2から3倍となっております」
その数字に、全員の目が輝いた。
流石に捨てては置けない情報だったらしい。
「ですが、私自身この準A級という物は初めて見ます。富士にも釧路にもいなかった個体です。国も、もしこの魔石を認識したならば、準A級として取り扱いを難しくする可能性があります。つまり、準A級ではなくAに近いB級として認識していただければ、瀬尾さんを守っていただける皆様に提供することが可能になるかもしれません。もちろん、瀬尾さんが求めるものを皆さんが承諾していただければの話になりますが」
そう言って、僕に続きを促す。
僕は頷いて、ちょっと姿勢が崩れだした4人を向いた。
「さっきのAに近いB級魔石ですが、本当に命からがら取ってきたものになります。それでお願いがあります」
僕はここで一拍置いて息を吸った。
「僕と天外天のメンバーに灼熱ダンジョンアタック専用装備を作っていただきたい」
ここにいる人たちは、電機・通信・食・薬の日本最高峰の企業の人たちだ。
この人たちの協力があれば、灼熱ダンジョンをより安全にアタックすることが可能になる。
それから4人は副支部長からAに近いB級魔石を見せてもらい、計測データの写しをもらって帰って行った。
一度会社に戻って、僕の要望と会社の要望が釣り合っているかを確認するのだろう。
「承認一択でしょうけどね」
副支部長は当然のように言った。
「Aに近いBって言い難いですのでスモモの魔石と呼びますが、あれを上手くカッティングできればA級に近いパフォーマンスを発揮するはずです。魔石は所詮使い捨てですからね。少しでも長期間使えてパフォーマンスが良いものに取り替えたいと考えるはずですよ」
「専用装備を作るコストよりも、魔石の方が重要ですか?」
「専用装備を作るコストぐらい、あの人たちなら朝飯前でしょう。今考えているとしたら、どんな機能を持った装備なら、瀬尾さんがより長時間ダンジョンアタックできるかという点でしょうね」
「天外天のメンバーも新装備が貰えるって聞いたら喜びますかね?」
「最低数千万する装備になるでしょうから、確実に喜ぶと思いますよ」
数千万・・・。
色々な費用が含まれるのだろうが、普通の探索者は買えない装備になりそう。
「せめてファイアーバードを普通の探索者が倒せる装備が出来ればいいんですが」
「なかなか無茶を言うんですね」
僕らは一度莉乃さんたちがいる応接室に入って、状況を報告した。
「え! 松下魔力電機の専用装備!? 貰えるの? ヤッターーー!!」
莉乃さんが凄く喜んで飛び跳ねている。
「確定ではないですよ。持ち帰って承認が下りればの話です」
「ほぼ確定だよ! 企業のみんなは魔石に目がないからね! ちょっと他の3人も呼ぶよ! うわー、テンションMAXだ!」
そう言って、莉乃さんは携帯を持って部屋を出た。
「あの子は! そこら辺で大声で話すんじゃないでしょうね」
それに続いて鬼木さんが部屋を出る。
おそらく、空いている部屋を借りて電話をすることになるだろう。
鬼木さんがいれば莉乃さんも暴走しないだろうし、安心だ。
「それで、宮下はああ言ったが、本当のとこ手応えはどうだった?」
「100%受けるでしょう。CMのことやイメージキャラクターのことなど忘れて問題ないと思いますよ。ただ、装備品の感想やデータに関しては求めてくるでしょう。あと、灼熱ダンジョンのデータも必要でしょうね」
「それは構わん。好きなだけ提供してやれ。瀬尾が安全にダンジョンアタックできるのなら、協力を惜しまない方が、組合としても国としても利益につながるのだからな」
「承知しました。さて、私はその辺のデータを集めるためもう一仕事します。支部長は?」
「浜田さんや宮地さんと一緒に情報交換してくるよ。お二人ともいかがですか?」
「是非とも」
「付き合いましょう」
3人が立ち上がって部屋を出る。
それを僕らは見送ってソファーに深々と座ってため息を吐いた。
「疲れました」
「手を煩わせてすみません」
「いいんですよ。これが私の仕事ですから。ただ、今回のはちょっと割に合わないですけどね」
笑いながらジョークっぽく文句を言う。
この人にしては珍しい姿だ。
そして、天外天のメンバーが凄まじく興奮した表情で、莉乃さんと鬼木さんと一緒に部屋に来て、僕からの説明を聞いたあと、テンションがさらに上がって、4人プラス鬼木さんは飲みに出かけた。
「僕はホテルに戻ってますね」
「はーい! シャワーを浴びて待っててね!」
「誤解を与えるような発言をしない!」
流石に大声で色んな意味にとらえれるセリフを吐かれると対処に困る。
莉乃さんは気にならないのか、投げキッスまでしてきて、僕は頬を掻くしかできなかった。
彼女たちを見送ったあと、僕もホテルに帰ってシャワーを浴びてベッドに横になった。
彼女たちは装備が来るまでアタックはしないだろう。
僕もより安全な方でアタックしたい。
組合も、前回の魔石の納品分で僕らの生活を援助してくれるだろうから、気にせずのんびりできる。
・・・念の為、ファイアーバードを狩っておこう。
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