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屋久島奪還編
第4師団と第5航空師団
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東田が移動になって第4師団の師団長が陸自のまとめ役として赴任してきた。
名前が広瀧涼という人で3つのスキル持ちだそうだ。
顔は厳しめだが話すと凄い和かで安心できる性格をしていた。
「あの笑顔に騙されてはいけないよ。あの人は鬼教官と同期ですから」
宮地さんの情報で一気に気が引き締まった。
宮地さんは広瀧師団長にしっかりと睨まれてコソコソと退散したので詳しく聞く事ができなかったが、代わりに鬼木さんが説明をしてくれた。
どうやら、鬼教官の入隊時期は鬼の世代と呼ばれ、途轍もなく荒ゴト慣れした人たちを沢山輩出したらしい。
ただ、上官からは疎まれていたらしく、謹慎を多く喰らっている世代でもあるとのこと。
自衛隊・探索者組合・警察は交流がなく、いがみ合っている仲だが、そういった情報は伝わっているらしい。
そして、アタックで出会したときは入手した情報をもとに対応を考えるらしい。
ちなみに、鬼の世代に関する対応は見て見ぬふりだそうだ。
それから第4師団の人たちと正式に顔合わせをして握手を交わした。
その中に、甘木のダンジョンで一緒だった貴島さんがいた。
「貴島さんも来られたんですね」
「ああ、勘が働いてな、もしかしたら受肉した縄文杉の素材が手に入るのではないかと思って参加させてもらった」
キリッとした顔に合ったハキハキとした回答が返ってきた。
「貴島さんは甘木のときは複数効果のスキルを持っていたと聞きましたが?」
「あのダンジョンのおかげでもう2つ増えて、今はトリプルとなった」
「どんな装備とスキルを得たか伺ってもいいですか?」
「構わない。私はカブトムシの甲凱から籠手を作ってもらった。防御系のスキルを狙ったのだが、結果は完全貫通と物体操作という攻撃系のスキルだったよ。ムチを武器としている私にとってはなかなか難しいスキルでね、装備自体の変更を考えているところだよ」
完全貫通とかすごく強そうなスキルだ。
ただ、確かに打つ縛るが主体のムチでは活かすことが難しいスキル・・・。
「ムチの先に槍の先みたいな、突くことに特化したものを付けて、物体操作で操作して完全貫通で敵を倒すとか?」
「ふむ・・・それはなかなかいい案だ。他にはないか?」
「パッとは浮かばないですね。物体操作は操作個数の制限とか、操作範囲とかありますか?」
「適性があまりなかったみたいでな、操作は1つで範囲も私が握っているものに限定される」
「うーん、難しいとは思いますが鋼糸とかどうですか? ムチを使いながら見えにくい鋼糸でキュッと」
「意外と思いつくものだな・・・ありがとう。あとは考えてみるよ」
爽やかな笑顔で手を上げて場所を移す。
甘木の時は気づかなかったが、あの宝塚男役の顔でムチ使いなのか。
・・・部下にいけない性癖の人がいないことを祈っておこう。
次に顔合わせしたのが航空自衛隊の人たちだった。
正直、今回の任務のメインは彼らだと言っていい。
「初めまして、西部航空方面隊隊長の関口信孝という。よろしく頼む」
「は、初めまして。4級探索者の瀬尾京平です」
握手をすると、関口さんは不思議そうな顔をして僕を見た。
「4級?」
どうやら、僕のランクに疑問を感じたようだ。
「その子の要望よ。3級になったら色々な制約が課せられるから4級でいいって言って昇級しないのよ。まあ、その恩恵も阿蘇に引き篭もっているうちは何の意味も無いんだけどね」
鬼木さんが関口さんに説明する。
僕もいつまでも阿蘇にいる気はない。
いつかは別の県に行くつもりはあるが、今はもうあそこに安部がいると知っているから移動するつもりはないだけだ。
「そうなのか。いやー、あのスキルは強力だったな。何もできなくなるとは思わなかったよ」
「え!? いつ・・・あ」
そういえば、前回の交流会の際に空自の人たちもまとめて能力を使ったんだった。
「すみませんでした! ついカッとなってまとめてやってしまいました」
「はっはっは! いいよ。みんなもだいたい理解しているから。空自の面子で君のことを敵視している者は誰もいない。君は若いんだし、多少血の気が多くても問題ないさ」
一緒に来ていた空自の人も笑いながら頷いてくれた。
「それよりも、君を運ぶ隊員を紹介させてくれ。響野仁美だ」
「紹介に預かりました! 西部航空方面隊所属! 第5航空団! 三等空佐! 響野仁美であります! 英雄殿を必ず縄文杉に届けて見せます!」
若い20代の女性が背筋を伸ばして僕に敬礼をする。
ただ、僕は聞きなれない言葉を聞いて戸惑っていた。
英雄殿とは・・・。
「我々も君の話は聞いているからね。甘木のダンジョンブレイクと小国のダンジョン完全攻略、阿蘇でのB級魔石の納入。そして大噴火での火龍討伐。モンスターはB級になれば銃弾を避ける。それだけ脅威となるし空中すら安全地帯になり得ない。それを全て抑える事ができる君を、我々は英雄と呼んでいてね」
本当にやめていただきたい。
「僕はいいスキルを手に入れる事ができた、まだまだケツの青い若造ですよ。英雄なんて・・・」
「いやいや、経験は既にベテランだよ。自分が活躍できる場を十分把握している。今回の作戦でも我々は大いに期待しているよ」
「え・・・いや、あの・・・」
あまりの過大評価に、僕は何も言えなくなってしまった。
彼らの僕に対する評価は、そのまま僕への期待の大きさだ。
この作戦において、僕が背負わなければならない周囲の期待でもある。
「なーにウジウジしているのよ、子供みたいに。まあ17歳だから仕方ないんでしょうけど、ここは胸を張って大ボラを吹いたり大風呂敷を広げるところよ!」
バシッと背中に鬼木さんの平手打ちのカツが入った。
僕は涙目になりながらも空自の人たちを見る。
「精一杯やらせてもらいます。サポートしてください!」
空自のみんなが笑って僕の肩を叩いたり頭を撫でたりして席を外していく。
関口さんも手を振って離れていった。
これから彼らも綿密な隊列や縄文杉の注意をどのように引くかという大役を果たすための訓練に入る。
本当にこの作戦のメインは、僕ではなくあの人たちなのだと改めて思う。
それから数日は第4師団の人たちと一緒に訓練をしたり、第5航空団の人たちと交流したりと有意義な時間を過ごすことがができた。
僕を入れる容器も作戦3日前に送られてきた。
本当に僕1人が入る銃弾のような形状をしていて、火薬が入っているような場所に僕が入るスペースがあった。
中央には僕がしがみつけれる棒が設置されていて、少しでもバランスが取れるよう羽が付けられている。
耐久性も確認済みで、僕がベルゼブブの籠手のスキルを使っているうちは、どんな衝撃が来ても容器に凹み一つつかない事が判明した。
なので、当日中には僕と大木を破壊できる爆弾を一緒に持っていくことになってしまった。
容器と同じような物を関口さんたちは既に持っているらしく、僕が来る前に何度か試射し、その中で1番命中率が高かったのが響野さんだったらしい。
よろしくお願いします。
「え!? 関口さんも出撃するんですか!?」
「ああ、出撃するよ。全5機で君をサポートするから」
「いやいや、関口さんって偉い人なんじゃないんですか? 指示役を務めないといけないんじゃ?」
「指示役は今回は陸自の城島さんがやってくれる。それに現場の方が咄嗟の判断が出来やすい。階級が上になったからといって戦闘機に乗ってはいけないということはないんだよ。年寄りを除け者にするのは感心しないなぁ」
空自の細かい決まり事は知らないが、そう簡単に現場に出れる階級とは思えないのだが?
そう考えていると、関口さんが離れた隙に、空自の青木さんが僕に近づいてきた。
「上の人も止めようとしたんですよ。でも、本人が意地を張って出撃を勝ち取ったんです。まあ、あの人も第3回討伐作戦に参加していたから、何か思う事があると思いますよ」
他にも第3回の生き残りの人たちが、陸・海・空問わず参加を打診してきたらしいが、最後は防衛省が出てきて参加を制限したとのことだった。
凄い大ごとだったみたいだ。
名前が広瀧涼という人で3つのスキル持ちだそうだ。
顔は厳しめだが話すと凄い和かで安心できる性格をしていた。
「あの笑顔に騙されてはいけないよ。あの人は鬼教官と同期ですから」
宮地さんの情報で一気に気が引き締まった。
宮地さんは広瀧師団長にしっかりと睨まれてコソコソと退散したので詳しく聞く事ができなかったが、代わりに鬼木さんが説明をしてくれた。
どうやら、鬼教官の入隊時期は鬼の世代と呼ばれ、途轍もなく荒ゴト慣れした人たちを沢山輩出したらしい。
ただ、上官からは疎まれていたらしく、謹慎を多く喰らっている世代でもあるとのこと。
自衛隊・探索者組合・警察は交流がなく、いがみ合っている仲だが、そういった情報は伝わっているらしい。
そして、アタックで出会したときは入手した情報をもとに対応を考えるらしい。
ちなみに、鬼の世代に関する対応は見て見ぬふりだそうだ。
それから第4師団の人たちと正式に顔合わせをして握手を交わした。
その中に、甘木のダンジョンで一緒だった貴島さんがいた。
「貴島さんも来られたんですね」
「ああ、勘が働いてな、もしかしたら受肉した縄文杉の素材が手に入るのではないかと思って参加させてもらった」
キリッとした顔に合ったハキハキとした回答が返ってきた。
「貴島さんは甘木のときは複数効果のスキルを持っていたと聞きましたが?」
「あのダンジョンのおかげでもう2つ増えて、今はトリプルとなった」
「どんな装備とスキルを得たか伺ってもいいですか?」
「構わない。私はカブトムシの甲凱から籠手を作ってもらった。防御系のスキルを狙ったのだが、結果は完全貫通と物体操作という攻撃系のスキルだったよ。ムチを武器としている私にとってはなかなか難しいスキルでね、装備自体の変更を考えているところだよ」
完全貫通とかすごく強そうなスキルだ。
ただ、確かに打つ縛るが主体のムチでは活かすことが難しいスキル・・・。
「ムチの先に槍の先みたいな、突くことに特化したものを付けて、物体操作で操作して完全貫通で敵を倒すとか?」
「ふむ・・・それはなかなかいい案だ。他にはないか?」
「パッとは浮かばないですね。物体操作は操作個数の制限とか、操作範囲とかありますか?」
「適性があまりなかったみたいでな、操作は1つで範囲も私が握っているものに限定される」
「うーん、難しいとは思いますが鋼糸とかどうですか? ムチを使いながら見えにくい鋼糸でキュッと」
「意外と思いつくものだな・・・ありがとう。あとは考えてみるよ」
爽やかな笑顔で手を上げて場所を移す。
甘木の時は気づかなかったが、あの宝塚男役の顔でムチ使いなのか。
・・・部下にいけない性癖の人がいないことを祈っておこう。
次に顔合わせしたのが航空自衛隊の人たちだった。
正直、今回の任務のメインは彼らだと言っていい。
「初めまして、西部航空方面隊隊長の関口信孝という。よろしく頼む」
「は、初めまして。4級探索者の瀬尾京平です」
握手をすると、関口さんは不思議そうな顔をして僕を見た。
「4級?」
どうやら、僕のランクに疑問を感じたようだ。
「その子の要望よ。3級になったら色々な制約が課せられるから4級でいいって言って昇級しないのよ。まあ、その恩恵も阿蘇に引き篭もっているうちは何の意味も無いんだけどね」
鬼木さんが関口さんに説明する。
僕もいつまでも阿蘇にいる気はない。
いつかは別の県に行くつもりはあるが、今はもうあそこに安部がいると知っているから移動するつもりはないだけだ。
「そうなのか。いやー、あのスキルは強力だったな。何もできなくなるとは思わなかったよ」
「え!? いつ・・・あ」
そういえば、前回の交流会の際に空自の人たちもまとめて能力を使ったんだった。
「すみませんでした! ついカッとなってまとめてやってしまいました」
「はっはっは! いいよ。みんなもだいたい理解しているから。空自の面子で君のことを敵視している者は誰もいない。君は若いんだし、多少血の気が多くても問題ないさ」
一緒に来ていた空自の人も笑いながら頷いてくれた。
「それよりも、君を運ぶ隊員を紹介させてくれ。響野仁美だ」
「紹介に預かりました! 西部航空方面隊所属! 第5航空団! 三等空佐! 響野仁美であります! 英雄殿を必ず縄文杉に届けて見せます!」
若い20代の女性が背筋を伸ばして僕に敬礼をする。
ただ、僕は聞きなれない言葉を聞いて戸惑っていた。
英雄殿とは・・・。
「我々も君の話は聞いているからね。甘木のダンジョンブレイクと小国のダンジョン完全攻略、阿蘇でのB級魔石の納入。そして大噴火での火龍討伐。モンスターはB級になれば銃弾を避ける。それだけ脅威となるし空中すら安全地帯になり得ない。それを全て抑える事ができる君を、我々は英雄と呼んでいてね」
本当にやめていただきたい。
「僕はいいスキルを手に入れる事ができた、まだまだケツの青い若造ですよ。英雄なんて・・・」
「いやいや、経験は既にベテランだよ。自分が活躍できる場を十分把握している。今回の作戦でも我々は大いに期待しているよ」
「え・・・いや、あの・・・」
あまりの過大評価に、僕は何も言えなくなってしまった。
彼らの僕に対する評価は、そのまま僕への期待の大きさだ。
この作戦において、僕が背負わなければならない周囲の期待でもある。
「なーにウジウジしているのよ、子供みたいに。まあ17歳だから仕方ないんでしょうけど、ここは胸を張って大ボラを吹いたり大風呂敷を広げるところよ!」
バシッと背中に鬼木さんの平手打ちのカツが入った。
僕は涙目になりながらも空自の人たちを見る。
「精一杯やらせてもらいます。サポートしてください!」
空自のみんなが笑って僕の肩を叩いたり頭を撫でたりして席を外していく。
関口さんも手を振って離れていった。
これから彼らも綿密な隊列や縄文杉の注意をどのように引くかという大役を果たすための訓練に入る。
本当にこの作戦のメインは、僕ではなくあの人たちなのだと改めて思う。
それから数日は第4師団の人たちと一緒に訓練をしたり、第5航空団の人たちと交流したりと有意義な時間を過ごすことがができた。
僕を入れる容器も作戦3日前に送られてきた。
本当に僕1人が入る銃弾のような形状をしていて、火薬が入っているような場所に僕が入るスペースがあった。
中央には僕がしがみつけれる棒が設置されていて、少しでもバランスが取れるよう羽が付けられている。
耐久性も確認済みで、僕がベルゼブブの籠手のスキルを使っているうちは、どんな衝撃が来ても容器に凹み一つつかない事が判明した。
なので、当日中には僕と大木を破壊できる爆弾を一緒に持っていくことになってしまった。
容器と同じような物を関口さんたちは既に持っているらしく、僕が来る前に何度か試射し、その中で1番命中率が高かったのが響野さんだったらしい。
よろしくお願いします。
「え!? 関口さんも出撃するんですか!?」
「ああ、出撃するよ。全5機で君をサポートするから」
「いやいや、関口さんって偉い人なんじゃないんですか? 指示役を務めないといけないんじゃ?」
「指示役は今回は陸自の城島さんがやってくれる。それに現場の方が咄嗟の判断が出来やすい。階級が上になったからといって戦闘機に乗ってはいけないということはないんだよ。年寄りを除け者にするのは感心しないなぁ」
空自の細かい決まり事は知らないが、そう簡単に現場に出れる階級とは思えないのだが?
そう考えていると、関口さんが離れた隙に、空自の青木さんが僕に近づいてきた。
「上の人も止めようとしたんですよ。でも、本人が意地を張って出撃を勝ち取ったんです。まあ、あの人も第3回討伐作戦に参加していたから、何か思う事があると思いますよ」
他にも第3回の生き残りの人たちが、陸・海・空問わず参加を打診してきたらしいが、最後は防衛省が出てきて参加を制限したとのことだった。
凄い大ごとだったみたいだ。
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