私は貴方が好きだけど

木葉茶々

文字の大きさ
上 下
2 / 3

再会が遅れた理由 カイン(勇者)side

しおりを挟む
長かった魔王討伐が終わり、俺はすぐにマリーに会いに行こうと思っていた。
しかし、帰還祝いだの何だので王城から出させてもらえなかった。
毎日のように夜会が開かれ、すり寄ってくる女達にうんざりしていた。
王から「褒美に何かやろう。」と言われたので「何も無いから、もう帰らせてくれ。」と言って村へ帰った。
村へ帰ると、村人達から歓迎された。
しかし、彼らの中にマリーの姿が無かった。
マリーについて聞くと、「村から追い出した。」と返ってきて怒りを覚えた。
「隣国に行ったかもしれない」という少ない情報だけを頼りに隣国に行き彼女を探した。
隣国でも見つからず、目に入った店に情報を聞こうと足を向けた瞬間、その店の中から見覚えのある人が出てきた。
会いたくてたまらなかった、俺の愛しい恋人。
やっと見つけた嬉しさに思わず彼女を抱きしめ、再開したら渡そうと思っていた指輪を彼女の薬指に着けた。




----------------------------------------------------
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回、1話で終わりにしようと思っていましたが、勇者カインの視点も書きたくなってしまい、気づいたら書いていました(笑)。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしようもない幼馴染が可愛いお話

下菊みこと
恋愛
可愛いけどどうしようもない幼馴染に嫉妬され、誤解を解いたと思ったらなんだかんだでそのまま捕まるお話。 小説家になろう様でも投稿しています。

勇者との子供ができてしまった私は彼が魔王討伐に行ってる間に逃げることにしました!

木葉茶々
恋愛
なんか調子悪いなって思って医者にかかったら「ご懐妊ですね、おめでとうございます」と言われちゃった?! 相手は魔王討伐に選ばれた勇者である彼氏さん… よし、逃げよう。 勇者は聖女やら我が国の王女様やらと結婚するもんだと決めつけて1人で我が子を育てようとする1人の少女のお話___。

私と彼の恋愛攻防戦

真麻一花
恋愛
大好きな彼に告白し続けて一ヶ月。 「好きです」「だが断る」相変わらず彼は素っ気ない。 でもめげない。嫌われてはいないと思っていたから。 だから鬱陶しいと邪険にされても気にせずアタックし続けた。 彼がほんとに私の事が嫌いだったと知るまでは……。嫌われていないなんて言うのは私の思い込みでしかなかった。

不倫され、捨てられました。

杉本凪咲
恋愛
公爵家のマークと結婚して一年、私は召使いのように家の仕事をさせられていた。男爵家出身の私のことをマークは当然のように侮辱して、連日無能だと言い聞かせる。辛い日々に晒されながらも、私はいつか終わりが来ることを願い何とか生きていた。そして終わりは突然に訪れる。彼の不倫という形で。

婚約者

詩織
恋愛
婚約して1ヶ月、彼は行方不明になった。

ゆるふわな可愛い系男子の旦那様は怒らせてはいけません

下菊みこと
恋愛
年下のゆるふわ可愛い系男子な旦那様と、そんな旦那様に愛されて心を癒した奥様のイチャイチャのお話。 旦那様はちょっとだけ裏表が激しいけど愛情は本物です。 ご都合主義の短いSSで、ちょっとだけざまぁもあるかも? 小説家になろう様でも投稿しています。

王女殿下の秘密の恋人である騎士と結婚することになりました

鳴哉
恋愛
王女殿下の侍女と 王女殿下の騎士  の話 短いので、サクッと読んでもらえると思います。 読みやすいように、3話に分けました。 毎日1回、予約投稿します。

たとえこの想いが届かなくても

白雲八鈴
恋愛
 恋に落ちるというのはこういう事なのでしょうか。ああ、でもそれは駄目なこと、目の前の人物は隣国の王で、私はこの国の王太子妃。報われぬ恋。たとえこの想いが届かなくても・・・。  王太子は愛妾を愛し、自分はお飾りの王太子妃。しかし、自分の立場ではこの思いを言葉にすることはできないと恋心を己の中に押し込めていく。そんな彼女の生き様とは。 *いつもどおり誤字脱字はほどほどにあります。 *主人公に少々問題があるかもしれません。(これもいつもどおり?)

処理中です...