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人族の国『ザイン』編

もっと俺を楽しませろ

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………………化物だ……………………





 『我名、白竜王…ではその化物とやらの力……見せてみよ!』

 『我は、黒竜帝…我と戦った事、後悔するぞ!』


 

 「俺はヴェルダ…そんな事はどうでもいいんだよ…さっさと殺ろうぜ?」



 『『ッ!!舐めるなー!!』』



 さて…あいつらを相手にするのに覇道三剣はどうのさんけんはいらないな…何を使うか…


 『喰らえ!無限の光槍インフィニットライトドライバー!』

 白竜王が空中に無限と思えるほどの槍型の光魔法を撃ってきた…


 
 「ちっ!『イージス』!!」

 ヴェルダの前に15個の盾が現れ白竜王の魔法を防いでゆく…


『イージス』…これはヴェルダがゲームで考え作った自動防御システムを搭載した盾だ。15個の盾は自分で考え防御する。そして、盾は融合することで大きな盾になることもできる。



 『なんだ!?その盾は!?』

 「答える義理はねえ…さて、武器は…あれを使うか…」


 ヴェルダは手を伸ばし……


 「来い…妖刀鬼喰ようとうおにくらい

 瞬間、ヴェルダの手に赤い刀身で黒いオーラを放つ刀が握られた…そして黒いオーラがヴェルダを包み込み、姿を変えていく…

 そして…ヴェルダの姿は黒かった髪が赤く染まり、額の右側から黒い角が生え、左目が赤く発光している姿になった…


 『妖刀鬼喰ようとうおにくらい』…この刀は、ゲーム内で初、オーガの1万体討伐クエストを一人でクリアしたときに手に入れた刀だ。万の鬼の魂が宿った刀は使用者に鬼の力を宿す…

 
 「こっちからも行くぞ?トカゲども…」

 ヴェルダは2体の竜へ足を進める…



 『この殺気はなんなんだ?まるで竜帝様を相手に…いや、もしかしたらそれ以上…』

 なんか、ゴチャゴチャうるせえ…
 考えてないで俺と戦え…よっ!

 俺は白竜王の翼を片方切断した…

 『ガアアアア!!!我の翼が…切れただと⁉あり得ない⁉』

 俺は白竜王を睨む

 「それで終わると思ってねぇよな?」


 ゾクッ!

 白竜王は底知れぬ恐怖を感じ思考を停止させた…

 「二天龍とか言うから期待してたのに片方がこの程度じゃ、竜帝とか言うのも大したことなさそうだな?」

 






 

 『…………けせ』

 「なに?」

 『取り消せー!』

 白竜王からさっきとは全く別物の魔力が溢れ出た…


 『貴様に恐れてしまった我だけなら、どんなに言われても良い…だかな、我らの主、竜帝様を侮辱するのは許さん!』

 『白竜王よ、次は我もやる…竜帝様を侮辱されるのは我慢ならん!』
 
 
黒竜帝の魔力も上がったか…


 「おもしれぇ…だったら俺も…………4割でいいか…」

 今まで2割しか出していなかった魔力を4割まで上げる…


 

 「次は…俺を楽しませろよ?トカゲども…」


 
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