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ユーザーさんが自分の表現力の限界に挑んだ編
昔々のその又昔…①
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「やあ、待ったかい?」
「いや、今来たとこさ」
なんて事ない待ち合わせの会話、それでもボクにはとても幸せな時間だったんだ。
お相手は人の子、対してボクは魔族の子…当時はまだお互いに良好な関係だった二つの種族…。
「今日は天気で良かったね」
「そうだね…あ、ボクアイス食べたい」
「良いね、食べに行こうか」
永遠に続くと、誰もが疑わなかったお互いの関係…ボクでさえそう思っていた。
「はあ…また明日から父さんの手伝いだよ…」
「木こりだよね、またお弁当食べたい?」
「え、良いの?」
「もちろん!」
どうして、続かないのかな…。
「おや?これはこれは…僕の許嫁がどうしてそんな薄汚い平民と居るのですか?」
全てはこの人の一言から崩れ出した。
「…その話は断ったよね?」
「魔族の王子たる僕の求婚だよ?そんな薄汚い平民よりもよっぽど価値がある」
「黙りなさい」
「まーちゃん、良いんだよ…間違っては無いんだからさ」
「君も少しは反論して!」
「ごめん、もう行くね」
「勇くん!」
あの時、彼を追えば良かったのかな…。
「ククク…あははは!無様だねぇ!そうでなくっちゃ、君は僕の許嫁なんだから僕以外は何も要らないんだよ!」
「黙れ!この下郎!」
「怖い怖い、そんな事言っていいのかい?」
「何度でも言ってやる、下郎にはそれがお似合いだ」
「ふーん…あの平民がそんなに大事?」
「少なくとも君みたいな脛齧りよりはね、ボクは努力家な彼が好きなんだ」
これを言わなければ、あんな事にはならなかったのかな…
…その翌日、勇くんの家族は無残な姿で見つかった。
もうあの幸せな時間に戻れない、もう彼には…逢えない。
自室で泣き続けるボクの耳には、いつまでもあの邪悪な笑い声が響いていた。
「いや、今来たとこさ」
なんて事ない待ち合わせの会話、それでもボクにはとても幸せな時間だったんだ。
お相手は人の子、対してボクは魔族の子…当時はまだお互いに良好な関係だった二つの種族…。
「今日は天気で良かったね」
「そうだね…あ、ボクアイス食べたい」
「良いね、食べに行こうか」
永遠に続くと、誰もが疑わなかったお互いの関係…ボクでさえそう思っていた。
「はあ…また明日から父さんの手伝いだよ…」
「木こりだよね、またお弁当食べたい?」
「え、良いの?」
「もちろん!」
どうして、続かないのかな…。
「おや?これはこれは…僕の許嫁がどうしてそんな薄汚い平民と居るのですか?」
全てはこの人の一言から崩れ出した。
「…その話は断ったよね?」
「魔族の王子たる僕の求婚だよ?そんな薄汚い平民よりもよっぽど価値がある」
「黙りなさい」
「まーちゃん、良いんだよ…間違っては無いんだからさ」
「君も少しは反論して!」
「ごめん、もう行くね」
「勇くん!」
あの時、彼を追えば良かったのかな…。
「ククク…あははは!無様だねぇ!そうでなくっちゃ、君は僕の許嫁なんだから僕以外は何も要らないんだよ!」
「黙れ!この下郎!」
「怖い怖い、そんな事言っていいのかい?」
「何度でも言ってやる、下郎にはそれがお似合いだ」
「ふーん…あの平民がそんなに大事?」
「少なくとも君みたいな脛齧りよりはね、ボクは努力家な彼が好きなんだ」
これを言わなければ、あんな事にはならなかったのかな…
…その翌日、勇くんの家族は無残な姿で見つかった。
もうあの幸せな時間に戻れない、もう彼には…逢えない。
自室で泣き続けるボクの耳には、いつまでもあの邪悪な笑い声が響いていた。
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