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第2章
想定外
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真っ暗な中、音だけが鮮明に聞こえていた。体の感覚は無い。
私はダミヤンに殺されてしまったのかしら。魔力が暴走したのはこれで二度目だわ。あの時は怖くて夢中で拒絶したら魔力が溢れてしまったのだった。
今回も同じだ。相手がダミヤンなのも手伝ってかなり放出した自覚がある。
これを制御する方法があるなんて初めて聞いたわ。そして暴発させると、魔物と同じ末路を辿るのね……そんな事魔法学園では教えてくれなかったわ。
「どこだクロエ!」
イザーク様の声が聞こえる。これは幻聴かしら?
「これは……何があったんだ? クロエはどこだ? クロエ! 居ないのか?」
イザーク様だわ。イザーク様が私を探しているのね。部屋中をウロウロしているのが分かるわ。でも私は死んで、精神体になったみたいです。もうお話しする事も出来ないんですね。イザーク様との生活はとても楽しかったです。私、どうやらあなたの事が大好きみたい。今、自分の体があったら別れが辛くてきっと泣いているわ。この状態もいつまで保てるのかしら? できるだけ長くイザーク様の傍に居たいな。
靴音が遠ざかっていく。階段を下りた? 今度はそのまま二階へ駆け上がったわ。私の部屋の真上がイザーク様の私室。あまり入った事は無いけれど、男性らしいシンプルなお部屋で、ランスが花瓶を割っちゃって、慌てて私を呼びに来た時に初めてお部屋に入ったのよね。
「ふふ……」
クロエは無意識に笑うと、耳に自分の笑い声が聞こえた。ぴくっと瞼が動く。体の感覚が戻ってきて、目を開けることが出来た。
自分の周囲は木箱に覆われている。いつこんな所に入ったのだろう? と考えながら、体を起こそうとするが、上手く力が入らない。
そう言えば、最後に見たのは私の手が完全に消えてしまったところだったわ。ダミヤンが戻ってきて崩れかけた私の体を木箱に隠したのかしら? だとしたら頭と胴体が残っているということ? 人工四肢でカバーできるくらいなら良いのだけど。
ぴくっと指先が動く感覚に、これは自分の体では無いと気付く。徐々に体の機能が働き出し、呼吸も始まった。何度も瞬きを繰り返し、眼球の渇きを和らげる。頭が動くようになると、周囲を見る。だがまだ持ち上げることは出来ない。クロエは一つの可能性を考える。
もしかして私、死んでクロエ人形に宿ったのかしら? 魔法陣は完璧に機能していたわ。それもクロエ人形に使った百個以上ある全てが起動していた。宿主が居ない代わりに、粉になった体を吸収したのかもしれないわ。それに今回は魔力の暴走だけじゃなく、大量の魔法陣に魔力を吸い出された可能性が高いわね。そのせいで死んでしまったのか、そのおかげで精神体が残っているのか、微妙なところだわ。
でも今は、まだイザーク様の傍に居られることを喜ぶべきかしら。
そんな事を考えているうちに、体の感覚が戻ってきて起き上がれるまでになった。
「自分で作っておいてなんだけど、私って天才じゃないかしら? 死人を蘇らせるなんて、禁忌よね。まぁ、普通の人には全ての魔法陣を起動させるだけの魔力は無いから、この先有り得ないんだけど」
クロエの声はこの部屋へ戻ろうと廊下を歩いていたイザークに聞こえていた。イザークは急ぎ、クロエの部屋に入り声の主を探す。部屋は先ほど見た状態と変わらないが、あの大きな木箱から顔を出す美少女と目が合った。
「お前は誰だ? クロエによく似ているが……そこで何をしている? ここにクロエという女性が居ただろう?」
「イザーク様、私です。クロエです」
「何を言っているのだ。クロエはもっとふくよかな女性だ。お前はいったいどこから入って来たのだ?」
イザークは消えたクロエが心配でイライラしていた。今手掛かりと成りそうなこの少女から出来るだけ情報を得たいと考えているが、自分がクロエだとふざけた事を言う。
「イザーク様、本当に私がクロエなんですよ! イザーク様の好物はトマト料理でしょう? 昨日はトマトと茄子のチーズ焼きを食べましたよね? 私が喉を詰まらせて苦しんでいたら、水を下さいました。あとは、えーっと……」
「……本当にクロエなのか? にわかには信じられないが、ここで何があったのか説明できるか?」
イザークは半信半疑ながら、話を聞くことにした。
「イザーク様が出発された後、ダミヤンが店に現れました。私のせいで研究所をクビになったと怒っていて、自分の人生を台無しにした私にその代償を払わせると言って、襲い掛かって来たのです」
「ダミヤンがここへ来たと言うのか?」
「そうです。あの、イザーク様、話をする前にここから出てもいいですか? だんだん体が動くようになって来たので、出られそうです」
クロエはゆっくりとした動作で箱の淵に手を乗せて立ち上がろうとするが、バランスを崩し倒れそうになる。
「おっと、体が不自由なのか?」
イザークはクロエを支えるために抱きとめた。そしてそこから横抱きにして優しく箱から出し、ベッドに寝かせた。
クロエのイメージとは違い、羽のように軽い華奢な体に戸惑いを隠せない。痩せれば美しくなるだろうと予想していた通りの容姿はイザークでさえ心をざわつかせた。
「ありがとうございます。重く無かったですか? すみません。思ったより足が動かなくて……」
「いや、気にするな。重くない、寧ろ軽すぎて不安になるくらいだ」
イザークは起き上がろうとするクロエをもう一度抱き上げ、枕をクッションにして座らせた。
「辛かったら言ってくれ」
イザークはクロエの足元に腰掛けた。
「まず、何故その姿なのか教えてくれないか?」
「この体は私の研究の集大成で、あの大きな木箱で送られてきたのはこれです。全て再生する魔道具で出来ています。本来なら、この様に動く事はありえません。元となる体が無い上に、この中の一つを動かすにも大量の魔力を必要としますから。これは私がダミヤンに襲われて魔力が暴走したために偶然起きたのだと思います。元々こんな設定はしていませんから、想定外なんです」
イザークはクロエを見つめる。声は確かに自分の知る物だ。しかし、自分の知るクロエよりも若干若く、体は半分程しか無いのではと思う程に細い。
それに彼女の話す内容は信じられない物だった。研究していた物の話は聞いていたが、これほどの完成度だとは思っていなかった。これでは本物の人間一人を作ったようなものだ。
「この体が再生できるかはまだ分かりませんが、粉となった私の体はこの中に入っています。だから、気長に再生を待ちます。この状態を生きているとは言えませんが、魔力を暴走させてあのまま消えてしまっていたかも知れないので、消滅せずに済んで良かったと思う事にします」
「待て、魔力が暴走したとはどういう事だ? わざと放出させたと言う意味か?」
「制御法を知らないんです。普通、親に習うそうですね。ダミヤンが言ってました」
イザークはクロエの幼少期について話を聞かせてもらったので良くわかっている。大事な時期に母親が出て行き、父親は酒びたりだったのだ。知らなくて当然だろう。自分もそこに思い至らず放置してしまったことに悔いが残る。
「ダミヤンか……奴のナイフが落ちていた。血が付いていたが、切られたのか?」
「首と背中を。もう体は無いので証明できませんね」
「奴は、お前に止めを刺さず逃げたのか?」
「魔力の暴走で粉になる私を見て、俺のせいじゃないと何度も言いながら逃げて行きました」
その光景が思い浮かび、イザークは怒りに震えた。同時に、恐ろしい思いをしたこの少女をどう慰めようか考えた。女性を慰めた経験など無いイザークは頭を悩ませる。
「明日、魔法省に出向いてダミヤンの事を聞いてくる。取調べの最中脱走したのだろう。まだ逃げているのか、捕まったのか、はっきりさせたい。お前を一人置いて行きたくない。明日なら歩けそうか?」
「はい、多分行けると思います」
イザーク様は私を一人に出来ないと言い、カウチに横になり一晩過ごした。私の方は何故かまったく眠気は起きず、一晩中イザーク様の寝息を聞いて、一人ドキドキと眠れぬ夜を過ごしたのだった。
私はダミヤンに殺されてしまったのかしら。魔力が暴走したのはこれで二度目だわ。あの時は怖くて夢中で拒絶したら魔力が溢れてしまったのだった。
今回も同じだ。相手がダミヤンなのも手伝ってかなり放出した自覚がある。
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「どこだクロエ!」
イザーク様の声が聞こえる。これは幻聴かしら?
「これは……何があったんだ? クロエはどこだ? クロエ! 居ないのか?」
イザーク様だわ。イザーク様が私を探しているのね。部屋中をウロウロしているのが分かるわ。でも私は死んで、精神体になったみたいです。もうお話しする事も出来ないんですね。イザーク様との生活はとても楽しかったです。私、どうやらあなたの事が大好きみたい。今、自分の体があったら別れが辛くてきっと泣いているわ。この状態もいつまで保てるのかしら? できるだけ長くイザーク様の傍に居たいな。
靴音が遠ざかっていく。階段を下りた? 今度はそのまま二階へ駆け上がったわ。私の部屋の真上がイザーク様の私室。あまり入った事は無いけれど、男性らしいシンプルなお部屋で、ランスが花瓶を割っちゃって、慌てて私を呼びに来た時に初めてお部屋に入ったのよね。
「ふふ……」
クロエは無意識に笑うと、耳に自分の笑い声が聞こえた。ぴくっと瞼が動く。体の感覚が戻ってきて、目を開けることが出来た。
自分の周囲は木箱に覆われている。いつこんな所に入ったのだろう? と考えながら、体を起こそうとするが、上手く力が入らない。
そう言えば、最後に見たのは私の手が完全に消えてしまったところだったわ。ダミヤンが戻ってきて崩れかけた私の体を木箱に隠したのかしら? だとしたら頭と胴体が残っているということ? 人工四肢でカバーできるくらいなら良いのだけど。
ぴくっと指先が動く感覚に、これは自分の体では無いと気付く。徐々に体の機能が働き出し、呼吸も始まった。何度も瞬きを繰り返し、眼球の渇きを和らげる。頭が動くようになると、周囲を見る。だがまだ持ち上げることは出来ない。クロエは一つの可能性を考える。
もしかして私、死んでクロエ人形に宿ったのかしら? 魔法陣は完璧に機能していたわ。それもクロエ人形に使った百個以上ある全てが起動していた。宿主が居ない代わりに、粉になった体を吸収したのかもしれないわ。それに今回は魔力の暴走だけじゃなく、大量の魔法陣に魔力を吸い出された可能性が高いわね。そのせいで死んでしまったのか、そのおかげで精神体が残っているのか、微妙なところだわ。
でも今は、まだイザーク様の傍に居られることを喜ぶべきかしら。
そんな事を考えているうちに、体の感覚が戻ってきて起き上がれるまでになった。
「自分で作っておいてなんだけど、私って天才じゃないかしら? 死人を蘇らせるなんて、禁忌よね。まぁ、普通の人には全ての魔法陣を起動させるだけの魔力は無いから、この先有り得ないんだけど」
クロエの声はこの部屋へ戻ろうと廊下を歩いていたイザークに聞こえていた。イザークは急ぎ、クロエの部屋に入り声の主を探す。部屋は先ほど見た状態と変わらないが、あの大きな木箱から顔を出す美少女と目が合った。
「お前は誰だ? クロエによく似ているが……そこで何をしている? ここにクロエという女性が居ただろう?」
「イザーク様、私です。クロエです」
「何を言っているのだ。クロエはもっとふくよかな女性だ。お前はいったいどこから入って来たのだ?」
イザークは消えたクロエが心配でイライラしていた。今手掛かりと成りそうなこの少女から出来るだけ情報を得たいと考えているが、自分がクロエだとふざけた事を言う。
「イザーク様、本当に私がクロエなんですよ! イザーク様の好物はトマト料理でしょう? 昨日はトマトと茄子のチーズ焼きを食べましたよね? 私が喉を詰まらせて苦しんでいたら、水を下さいました。あとは、えーっと……」
「……本当にクロエなのか? にわかには信じられないが、ここで何があったのか説明できるか?」
イザークは半信半疑ながら、話を聞くことにした。
「イザーク様が出発された後、ダミヤンが店に現れました。私のせいで研究所をクビになったと怒っていて、自分の人生を台無しにした私にその代償を払わせると言って、襲い掛かって来たのです」
「ダミヤンがここへ来たと言うのか?」
「そうです。あの、イザーク様、話をする前にここから出てもいいですか? だんだん体が動くようになって来たので、出られそうです」
クロエはゆっくりとした動作で箱の淵に手を乗せて立ち上がろうとするが、バランスを崩し倒れそうになる。
「おっと、体が不自由なのか?」
イザークはクロエを支えるために抱きとめた。そしてそこから横抱きにして優しく箱から出し、ベッドに寝かせた。
クロエのイメージとは違い、羽のように軽い華奢な体に戸惑いを隠せない。痩せれば美しくなるだろうと予想していた通りの容姿はイザークでさえ心をざわつかせた。
「ありがとうございます。重く無かったですか? すみません。思ったより足が動かなくて……」
「いや、気にするな。重くない、寧ろ軽すぎて不安になるくらいだ」
イザークは起き上がろうとするクロエをもう一度抱き上げ、枕をクッションにして座らせた。
「辛かったら言ってくれ」
イザークはクロエの足元に腰掛けた。
「まず、何故その姿なのか教えてくれないか?」
「この体は私の研究の集大成で、あの大きな木箱で送られてきたのはこれです。全て再生する魔道具で出来ています。本来なら、この様に動く事はありえません。元となる体が無い上に、この中の一つを動かすにも大量の魔力を必要としますから。これは私がダミヤンに襲われて魔力が暴走したために偶然起きたのだと思います。元々こんな設定はしていませんから、想定外なんです」
イザークはクロエを見つめる。声は確かに自分の知る物だ。しかし、自分の知るクロエよりも若干若く、体は半分程しか無いのではと思う程に細い。
それに彼女の話す内容は信じられない物だった。研究していた物の話は聞いていたが、これほどの完成度だとは思っていなかった。これでは本物の人間一人を作ったようなものだ。
「この体が再生できるかはまだ分かりませんが、粉となった私の体はこの中に入っています。だから、気長に再生を待ちます。この状態を生きているとは言えませんが、魔力を暴走させてあのまま消えてしまっていたかも知れないので、消滅せずに済んで良かったと思う事にします」
「待て、魔力が暴走したとはどういう事だ? わざと放出させたと言う意味か?」
「制御法を知らないんです。普通、親に習うそうですね。ダミヤンが言ってました」
イザークはクロエの幼少期について話を聞かせてもらったので良くわかっている。大事な時期に母親が出て行き、父親は酒びたりだったのだ。知らなくて当然だろう。自分もそこに思い至らず放置してしまったことに悔いが残る。
「ダミヤンか……奴のナイフが落ちていた。血が付いていたが、切られたのか?」
「首と背中を。もう体は無いので証明できませんね」
「奴は、お前に止めを刺さず逃げたのか?」
「魔力の暴走で粉になる私を見て、俺のせいじゃないと何度も言いながら逃げて行きました」
その光景が思い浮かび、イザークは怒りに震えた。同時に、恐ろしい思いをしたこの少女をどう慰めようか考えた。女性を慰めた経験など無いイザークは頭を悩ませる。
「明日、魔法省に出向いてダミヤンの事を聞いてくる。取調べの最中脱走したのだろう。まだ逃げているのか、捕まったのか、はっきりさせたい。お前を一人置いて行きたくない。明日なら歩けそうか?」
「はい、多分行けると思います」
イザーク様は私を一人に出来ないと言い、カウチに横になり一晩過ごした。私の方は何故かまったく眠気は起きず、一晩中イザーク様の寝息を聞いて、一人ドキドキと眠れぬ夜を過ごしたのだった。
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