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後編
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「男爵、これは一体どういうことだ?」
「ど、どういうことだと申されますと……?」
陰に隠れて成り行きを見守っていた父が、唐突に槍玉にあげられて冷や汗を垂らしながら答える。
「慎重に言葉を選べ。それは本気で言っているのか?」
「え、そ、それは……その……」
いわゆる前妻の子である私は、こういう扱いを受けて当たり前なのだと思っていた。
追い出されないだけマシ、学園に通えているだけマシ、理由を見つけては自分へ言い聞かせて。
「……っ」
リア様が私の頭を優しく、包むように抱きしめる。
なんでこんな私なんかに優しくしてくれるのかは分からないけれど。
今はこの優しさが、本当に心地よい。
「ねぇ、お母様。王子様は私に会いに来てくれたんじゃないの?」
この緊迫した空気を唯一感じ取れない妹が、のんきに疑問を口にする。
それを聞いた母は、なんとか気を持ち直したらしく、
「そうですわ! その子なんかよりも、リズとお話をされてはいかがですか? 殿下」
なんてことを言いながら、妙案とでも言わんばかりに手を叩いた。
状況をきちんと理解できているのはどうやら父だけらしく、リア様の顔色が険しくなっていくのを見て一人あわあわとうろたえている。
「これを総意と捉えていいのだな、男爵」
返事を返さない父を急かすように、リア様が言葉を吐き捨てた。
それは正しく最終通告と言わんばかりのもので、
「い、いえ、そんな、滅相もございません!」
普段は二人の操り人形のようになっている父が、珍しく声を荒げて返答を返した。
それはこの場の雰囲気を考えれば至極当然の返答ではあったのだが、それでも納得いかない様子の人物がこの場には二人いたようで、
「どうしてそんなことを言うの、お父様っ」
「そうよあなた! あなたもリズの方が王子殿下にふさわしいと思うでしょう?」
焦燥しきっている父へ、口々に文句が噴出してきた。
「お、お前たち……少しは場の空気というものをだな……」
「もう、よい」
内輪でもめ始めた三人を見て、心底うんざりしたようなリア様の一言。
さすがに鈍感な妹もただならぬ気配だけは感じたのか、母と一緒に黙り込んで様子を見始めた。
「……とりあえずまずは、そのペンダントをスピラへ返してもらおうか」
ペンダント、と聞いて両親の視線が同時に妹の首元へと向けられた。
その表情は顔面蒼白といった様相だったが、向けられた当の本人はこの期に及んでどこ吹く風といった様子で。
「これは私がお姉さまに頂いたもので、王子様には関係のないものですわ」
などと言葉を返す余裕すらある。
「だから、それは私がスピラへ……」
「リズ、後で代わりの物を買ってあげるから、そのペンダントは王子殿下へお返ししなさい」
「そ、そうだな。それがいい」
これ以上余計なことを言わぬように、とリア様の言葉を遮ってまで妹を諭そうと試みる両親だったが、
「イヤ! これが気に入ったの!」
当然、妹にその真意が伝わるわけもなく、頑なに拒否する姿勢を崩さない。
「あー……本当にアレはキミの妹なのか?」
溜息交じりにリア様がそんなことを尋ねてくる。
「腹違いではありますが、お恥ずかしながら……」
「腹違い、か。なんとなく合点がいったよ」
私の返事を聞いたリア様が、私の抱きしめる力を強める。
「キミが恥じる必要は何一つない。何も悪くなんてないのだから」
優しいリア様の声が、全身に染みわたっていくようで。
「私はお前たちの首を撥ねて、無理やりペンダントを取り返すこともできる」
一向に進まない三人のやり取りを見かねて、リア様が冷酷に言い放つ。
「そうしないのはペンダントを血で汚したくないのと……なにより、スピラにそのような光景を見せたくないからだ」
リア様の語気から脅しなどではないことが十重に伝わったのだろう。
「は、はやくそれを外しなさい!」
「それはスピラのものではなく王子のものだったのだ、すぐにお返しするんだ!」
「……むー」
半ば無理やりペンダントを外されてもなお渋々、といった様子の妹の元からペンダントがリア様の元へと戻ってきた。
それをリア様は懐から取り出したスカーフで丁寧に拭いてから、私の首元へと掛けなおす。
「申し訳ありません、リア様」
「どうして、キミが謝る?」
「頂いたペンダントを、妹へ渡してしまいましたので……」
服や装飾自体に興味はなかったが、リア様から頂いたものだけは大事に身に付けておくべきだった。
「同じ境遇ならきっと私も同じようにしていた。気になどしなくていい」
そんなはずはない。
もっと私がしっかりと、それこそリア様のような人間だったのならなら。
しっかりと自分の意思を貫くこともできていたはずだ。
ぽろりと零れてきた情けない涙を隠すように、私は小さく俯く。
「いいなぁ、お姉さま」
「……しっ、リズ。静かにしていなさい」
妹は相変わらず何かを言っていたが、リア様はもはやそちらへ目を向ける事もなく、
「男爵、スピラは私が預かる。異論はないな?」
父だけを見据えて声を投げた。
「は、はいっ。もちろんでございますっ」
へこへこと頭を下げる父から視線を外したリア様は、俯く私へと視線を合わせると、
「キミが望むのなら、この三名を処刑することもできる」
淡々と罪状でも読み上げるようにそう告げた。
「なっ……!」
「しょ……処刑ですって!?」
「なんで、なんで……っ」
さすがに能天気だった妹でさえもその言葉を聞いて両親と一緒に慌てだす。
三者三様に何やら口々に騒いでいるようだが、正直なところもはや私にはどうでもよくなってしまったことで。
「リア様のお手を煩わせるほどの事ではないかと思いますが」
素直な感想を口にするだけに留めておいた。
「……そうか、キミがそう言うのであれば」
それからはリア様に促されるまま部屋を後にし、振り返ることなく馬車へと乗り込んだ。
リア様が乗り込む直前、従者として連れてきた衛兵になにやら指示を出していたようだが、それもきっと私には関係のないことだろう。
「あの、リア様」
「ん……なんだろうか」
馬車に揺られる道すがら、私はリア様に話しかけた。
尋ねる内容は、最初からずっと気になっていたこと。
「どうしてリア様は私に、ここまでしてくださるのですか?」
理由は何でも、それこそ気まぐれなどでもよいのだが。
ただ、相手がなぜ私なのかと、それだけがずっと気になっていた。
それだけなのだが
「どうして、か」
やたら神妙な面持ちで黙り込んでしまったリア様を見ていると、なにか聞いてはいけないことを聞いてしまったように思えて。
「こ、答えにくければ結構です。申し訳ありません」
焦って謝罪をする私を見て、リア様は更に困った顔を深めながら、
「いや、そういうわけではないんだが……ただ、少し、なんだ……気恥ずかしくてね」
そう短く答えた。
「気恥ずかしい、ですか」
失礼とは知りつつも私は今、鏡を見なくてもわかるほどに目を丸くしてしまっている。
「その様子だと、キミは覚えていないかもしれないが。小さい頃に一度宮殿まで来たことがあるだろう?」
「小さい頃……宮殿へ……」
その問いで思い出せる記憶は一つ。
おじい様がまだご存命の頃に、国王様のところへ謁見に行った時の記憶だ。
お母様が亡くなった後、あの家で唯一の味方だったおじい様。
私が今学園に通えているのも、おじい様の遺言でそれだけは厳命があったからだ。
「覚えていないのも無理はない。ほとんど言葉など交わしていないし……その、いわゆる、だな」
そこまで言ってからリア様は一度言い淀み、珍しくバツの悪そうな顔をしながら、
「一目ぼれ、ってやつだったから」
視線はこちらへ向けぬまま、独り言のようにそう言った
「一目、ぼれ……」
「くだらない理由で拍子抜けしたか?」
「い、いえ……そんなことは」
意外だとは思ったが、くだらないとは思わない。
「私の力が及ばぬせいで、散々遠回りをしてキミには辛い思いをさせてしまった」
今までに見たことのない、リア様の真剣なまなざし。
思わずごくり、と小さく喉が鳴る。
「キミさえよければ、結婚を前提に付き合ってほしい」
地獄のような家から連れ出してくれた、文字通りの王子様。
返事は最初から、一つしかない。
「私なんかでよければ、よろしくお願いいたします」
「キミじゃなきゃ、ダメなんだ」
言いながらリア様はこちらへ近づいてきて。
私の首元へ、取り返したペンダントが再び収まった。
「これはキミのために特注したものだったんだ」
「そんな大切なものを、妹に……」
「大丈夫、今後手放さずにいてくれればいい」
「……分かりました」
もう二度と、このペンダントだけは離さない。
私はぎゅっと握る力を強めて、そう誓う。
「……こんな状況で告白なんて、少し卑怯だったかな」
「いえ、そんなことはないですよ、リア様」
少し申し訳なさそうな顔をするリア様が、なんだか妙に愛おしくて。
私はその頬へ、おずおずと口づけをする。
「こんな状況でなくとも、返事は同じだったと思いますので」
いつも冷静なリア様が、見たことのないほど真っ赤な顔になっている。
こんな表情も出来る方だったのか。
いやだがそれも、無理はないか。
きっと私の顔も、同じようになっているのだろうから。
「ど、どういうことだと申されますと……?」
陰に隠れて成り行きを見守っていた父が、唐突に槍玉にあげられて冷や汗を垂らしながら答える。
「慎重に言葉を選べ。それは本気で言っているのか?」
「え、そ、それは……その……」
いわゆる前妻の子である私は、こういう扱いを受けて当たり前なのだと思っていた。
追い出されないだけマシ、学園に通えているだけマシ、理由を見つけては自分へ言い聞かせて。
「……っ」
リア様が私の頭を優しく、包むように抱きしめる。
なんでこんな私なんかに優しくしてくれるのかは分からないけれど。
今はこの優しさが、本当に心地よい。
「ねぇ、お母様。王子様は私に会いに来てくれたんじゃないの?」
この緊迫した空気を唯一感じ取れない妹が、のんきに疑問を口にする。
それを聞いた母は、なんとか気を持ち直したらしく、
「そうですわ! その子なんかよりも、リズとお話をされてはいかがですか? 殿下」
なんてことを言いながら、妙案とでも言わんばかりに手を叩いた。
状況をきちんと理解できているのはどうやら父だけらしく、リア様の顔色が険しくなっていくのを見て一人あわあわとうろたえている。
「これを総意と捉えていいのだな、男爵」
返事を返さない父を急かすように、リア様が言葉を吐き捨てた。
それは正しく最終通告と言わんばかりのもので、
「い、いえ、そんな、滅相もございません!」
普段は二人の操り人形のようになっている父が、珍しく声を荒げて返答を返した。
それはこの場の雰囲気を考えれば至極当然の返答ではあったのだが、それでも納得いかない様子の人物がこの場には二人いたようで、
「どうしてそんなことを言うの、お父様っ」
「そうよあなた! あなたもリズの方が王子殿下にふさわしいと思うでしょう?」
焦燥しきっている父へ、口々に文句が噴出してきた。
「お、お前たち……少しは場の空気というものをだな……」
「もう、よい」
内輪でもめ始めた三人を見て、心底うんざりしたようなリア様の一言。
さすがに鈍感な妹もただならぬ気配だけは感じたのか、母と一緒に黙り込んで様子を見始めた。
「……とりあえずまずは、そのペンダントをスピラへ返してもらおうか」
ペンダント、と聞いて両親の視線が同時に妹の首元へと向けられた。
その表情は顔面蒼白といった様相だったが、向けられた当の本人はこの期に及んでどこ吹く風といった様子で。
「これは私がお姉さまに頂いたもので、王子様には関係のないものですわ」
などと言葉を返す余裕すらある。
「だから、それは私がスピラへ……」
「リズ、後で代わりの物を買ってあげるから、そのペンダントは王子殿下へお返ししなさい」
「そ、そうだな。それがいい」
これ以上余計なことを言わぬように、とリア様の言葉を遮ってまで妹を諭そうと試みる両親だったが、
「イヤ! これが気に入ったの!」
当然、妹にその真意が伝わるわけもなく、頑なに拒否する姿勢を崩さない。
「あー……本当にアレはキミの妹なのか?」
溜息交じりにリア様がそんなことを尋ねてくる。
「腹違いではありますが、お恥ずかしながら……」
「腹違い、か。なんとなく合点がいったよ」
私の返事を聞いたリア様が、私の抱きしめる力を強める。
「キミが恥じる必要は何一つない。何も悪くなんてないのだから」
優しいリア様の声が、全身に染みわたっていくようで。
「私はお前たちの首を撥ねて、無理やりペンダントを取り返すこともできる」
一向に進まない三人のやり取りを見かねて、リア様が冷酷に言い放つ。
「そうしないのはペンダントを血で汚したくないのと……なにより、スピラにそのような光景を見せたくないからだ」
リア様の語気から脅しなどではないことが十重に伝わったのだろう。
「は、はやくそれを外しなさい!」
「それはスピラのものではなく王子のものだったのだ、すぐにお返しするんだ!」
「……むー」
半ば無理やりペンダントを外されてもなお渋々、といった様子の妹の元からペンダントがリア様の元へと戻ってきた。
それをリア様は懐から取り出したスカーフで丁寧に拭いてから、私の首元へと掛けなおす。
「申し訳ありません、リア様」
「どうして、キミが謝る?」
「頂いたペンダントを、妹へ渡してしまいましたので……」
服や装飾自体に興味はなかったが、リア様から頂いたものだけは大事に身に付けておくべきだった。
「同じ境遇ならきっと私も同じようにしていた。気になどしなくていい」
そんなはずはない。
もっと私がしっかりと、それこそリア様のような人間だったのならなら。
しっかりと自分の意思を貫くこともできていたはずだ。
ぽろりと零れてきた情けない涙を隠すように、私は小さく俯く。
「いいなぁ、お姉さま」
「……しっ、リズ。静かにしていなさい」
妹は相変わらず何かを言っていたが、リア様はもはやそちらへ目を向ける事もなく、
「男爵、スピラは私が預かる。異論はないな?」
父だけを見据えて声を投げた。
「は、はいっ。もちろんでございますっ」
へこへこと頭を下げる父から視線を外したリア様は、俯く私へと視線を合わせると、
「キミが望むのなら、この三名を処刑することもできる」
淡々と罪状でも読み上げるようにそう告げた。
「なっ……!」
「しょ……処刑ですって!?」
「なんで、なんで……っ」
さすがに能天気だった妹でさえもその言葉を聞いて両親と一緒に慌てだす。
三者三様に何やら口々に騒いでいるようだが、正直なところもはや私にはどうでもよくなってしまったことで。
「リア様のお手を煩わせるほどの事ではないかと思いますが」
素直な感想を口にするだけに留めておいた。
「……そうか、キミがそう言うのであれば」
それからはリア様に促されるまま部屋を後にし、振り返ることなく馬車へと乗り込んだ。
リア様が乗り込む直前、従者として連れてきた衛兵になにやら指示を出していたようだが、それもきっと私には関係のないことだろう。
「あの、リア様」
「ん……なんだろうか」
馬車に揺られる道すがら、私はリア様に話しかけた。
尋ねる内容は、最初からずっと気になっていたこと。
「どうしてリア様は私に、ここまでしてくださるのですか?」
理由は何でも、それこそ気まぐれなどでもよいのだが。
ただ、相手がなぜ私なのかと、それだけがずっと気になっていた。
それだけなのだが
「どうして、か」
やたら神妙な面持ちで黙り込んでしまったリア様を見ていると、なにか聞いてはいけないことを聞いてしまったように思えて。
「こ、答えにくければ結構です。申し訳ありません」
焦って謝罪をする私を見て、リア様は更に困った顔を深めながら、
「いや、そういうわけではないんだが……ただ、少し、なんだ……気恥ずかしくてね」
そう短く答えた。
「気恥ずかしい、ですか」
失礼とは知りつつも私は今、鏡を見なくてもわかるほどに目を丸くしてしまっている。
「その様子だと、キミは覚えていないかもしれないが。小さい頃に一度宮殿まで来たことがあるだろう?」
「小さい頃……宮殿へ……」
その問いで思い出せる記憶は一つ。
おじい様がまだご存命の頃に、国王様のところへ謁見に行った時の記憶だ。
お母様が亡くなった後、あの家で唯一の味方だったおじい様。
私が今学園に通えているのも、おじい様の遺言でそれだけは厳命があったからだ。
「覚えていないのも無理はない。ほとんど言葉など交わしていないし……その、いわゆる、だな」
そこまで言ってからリア様は一度言い淀み、珍しくバツの悪そうな顔をしながら、
「一目ぼれ、ってやつだったから」
視線はこちらへ向けぬまま、独り言のようにそう言った
「一目、ぼれ……」
「くだらない理由で拍子抜けしたか?」
「い、いえ……そんなことは」
意外だとは思ったが、くだらないとは思わない。
「私の力が及ばぬせいで、散々遠回りをしてキミには辛い思いをさせてしまった」
今までに見たことのない、リア様の真剣なまなざし。
思わずごくり、と小さく喉が鳴る。
「キミさえよければ、結婚を前提に付き合ってほしい」
地獄のような家から連れ出してくれた、文字通りの王子様。
返事は最初から、一つしかない。
「私なんかでよければ、よろしくお願いいたします」
「キミじゃなきゃ、ダメなんだ」
言いながらリア様はこちらへ近づいてきて。
私の首元へ、取り返したペンダントが再び収まった。
「これはキミのために特注したものだったんだ」
「そんな大切なものを、妹に……」
「大丈夫、今後手放さずにいてくれればいい」
「……分かりました」
もう二度と、このペンダントだけは離さない。
私はぎゅっと握る力を強めて、そう誓う。
「……こんな状況で告白なんて、少し卑怯だったかな」
「いえ、そんなことはないですよ、リア様」
少し申し訳なさそうな顔をするリア様が、なんだか妙に愛おしくて。
私はその頬へ、おずおずと口づけをする。
「こんな状況でなくとも、返事は同じだったと思いますので」
いつも冷静なリア様が、見たことのないほど真っ赤な顔になっている。
こんな表情も出来る方だったのか。
いやだがそれも、無理はないか。
きっと私の顔も、同じようになっているのだろうから。
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