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悪役令嬢の舞台裏

イジメの被害者は忘れない?

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よく、イジメは加害者は忘れても、被害者は忘れないと言う人がいるよね。
残念ながら、間違いです。

『ケンカは同格の人間がするものだ』が真理。

つまり、小学校のクラスメイトにイジメられた恨みを十年も二十年も忘れないのは、
十年経っても、二十年経っても、精神年齢が小学生のまま、成長していない人なのです。

イジメは同格の人間がすることじゃないと言いたい人もいるでしょう。
では、逆に聞きます。
加害者と被害者、どちらが格上だと思っていますか?
この質問、痛恨のあまり、言葉に詰まるのではありませんか?

イジメの加害者は、イジメをすることによって、自ら、自らが相手と同格ないし、相手より低レベルの人間であることをさらします。
イジメの被害者は、イジメを恨むことによって、自ら、自らが相手と同格ないし、相手より低レベルの人間であることをさらします。
よって、イジメの被害者が加害者を恨む場合、両者は同格です。
イジメの被害者が『いつまでも』加害者を恨む場合、イジメの被害者は『いつまでも』まだ幼かった、あるいは、青二才だった加害者と同格のままなのです。

まだ、感情が納得しない人もいるでしょう。
そこで、わかりやすい具体例を出します。

5歳の子供が父親をイジメたと、5歳の子供を恨む父親。

冗談だろと思いますよね。
実在しまして、あきれ返りました。
アホかバカかと。
5歳の子供がどんなにひどいことをしたとしても、まともな大人なら、5歳の子供をイジメの加害者としてうらんだりはしません。
自分の教育能力の低レベルさ加減に絶望します。
格下とは守り、育てなければならない対象であり、イジメられたと訴えるなど言語道断。恥さらしの極み。
同格ないし、格上の存在にひどいことをされてはじめて、人は加害者を恨むのです。

『悪役令嬢と十三霊の神々』デゼル編のラスボスはピンク頭のヒロインなんていう小物ではありません。
十二霊の天使と一霊の悪魔によって構成される『十三霊の神々』最強の悪魔エリス様です。
※ 天使たちからは善なる挑戦、悪魔からは邪悪なる挑戦があります。
マルス「風神の挑戦、アレ善なる挑戦だったか?」
主神「バグってたから、私が軌道修正したじゃないかorz」

『悪役令嬢と十三霊の神々』サイファ編のラスボスは最強の悪魔エリス様なんていう小物ではありません。
十三霊の神々の創造主である二柱の神、主神とルシ様です。
※ 主神からは善なる挑戦、邪神からは邪悪なる挑戦があります。
主神「十三番目の神は、死神じゃなく至高の力を与えられた天使なんだよ。サイファが殺されたわけじゃないこと、デゼル編だけだとわからないから、サイファ編の完結まで読んで欲しいねぇ。愛と公正の神である私が、サイファを殺したりするわけないじゃない」

恨むべきじゃないとか、許すべきだとか、他人事だから言えるんだって、泣き叫びたいことがある人に贈りたい。
私は恨むべきじゃないとか、許すべきだとか言わない。
でも、デゼルやサイファほど、ひどいことされた人はいないよね。
それでも、恨まないデゼル、許せるサイファの生き様と、
許すことができず恨み続けている自分の生き様を比べた時に、
あなた自身がどちらを望むか。
泥沼の中でいつまでも恨み続ける自分でいたいか、
泥沼の中で負わされた傷なんて気にせず、さっさと泥沼を出て、天空へと飛翔する自分になりたいか。
それを考えてみたら、チガウセカイが見えるかもしれないよ。

とりわけサイファは、特別なチカラは持ってない。
誰でも、望めば与えられるチカラしか持ってない。
具体的には、煩悩を断捨離すればサイファになれます。
サイファは煩悩を克服する力を持って生まれた選ばれし勇者ではなく、煩悩を装備し忘れて生まれた足りないモブです。
モブだから、主神のチェックが甘かったんだね☆(ノ∀T)b
煩悩を克服する特別な力を持って生まれた、神に選ばれし勇者はガゼル公子です。
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