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第二章 魔神ルシフェル ≪永遠のロマンス≫
第53話 悪役令嬢は災禍の女神の祝福を授かる
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==============================
ガゼルが闇主【Lv11】に覚醒しました。
ガゼルのすべてのステータスが二段階上昇しました。
デゼルに『夜明けの守護』がかかりました。
これより七日の間、体力、精神力、守備力、抗魔力、回避力のステータスが三段階、パラメータが120上昇します。
同じ七日の間、「夜明けの守護」の宣言により、デゼルとガゼルのHPを交換できます。
さらに、デゼルが致命傷を受けた時、一度だけ、ガゼルが身代わりとなり、自動でHPが交換されます。
==============================
私が泣きながら、震える手で、脱がされた服を着ようとするのを、ガゼルが手伝ってくれた。
「デゼル、闇主はね。闇巫女が死ぬと、死ぬんだよ」
「えっ……!?」
「デゼル、私にとって、公国が私の代で滅ぶのは死ぬよりつらいことだった。だけど、デゼルが守ってくれたね。公国はきっと、もう、滅ばない」
闇の十二使徒のうち十一使徒までが、今、ネプチューンよりも私に忠誠を誓っている状態にあるの。
この状態で、ネプチューンが公国に侵攻するのはまず不可能。
「だから、今度は私が君の大切なものを守ってあげるよ。――サイファを」
そんな、闇巫女が死んだら闇主も死ぬなんておかしい!
デゼルが死んでも、ヒロインがわざわざ殺さない限り、モブリーダーは生き残るはずなんだもの!
「デゼル、必ず生きて、私との約束を守って欲しい。サイファと一緒に、私の御代にその生涯を捧げると約束したね」
私の手を両手で押し包むようにして、ガゼルが微笑んだの。
「一度でいいから、愛していると言ってもらいたいんだけど」
「……」
「言ってあげれば? その子、もうすぐ死ぬわよ?」
突然、上から艶やかな声が降ってきて、私もガゼルもぞっとしたの。
明らかに神様なのに、これまでに会った神様とは違った。
赤黒いオーラを立ち昇らせた、妖艶な魔女。
「その子は嘘なんてついていないわよ? うふふ、デゼル、『月齢の首飾り』を調べないなんて、手抜かりが過ぎたのではなくて? 闇巫女が死んでも闇主が死なないためには、『月齢の首飾り』をかけていなければならないの。クライスに頼めば三年で開発してくれるけど、あなた、まだ、頼んですらいないものねぇ? どうして、ネプチューンに『月齢の首飾り』が必要なのかわかった? ネプチューンもあなたを犯るからよ」
恐怖で声も出せない私に向かって、女神が胸に手を当てて見せた。
「はじめまして、あたし、災禍の女神エリスよ。あたしの力は調べたわよね? とても素敵でしょ? あなたにあたしの祝福を授けてあげにきたの。嬉しいわね?」
「や……」
私はエリス様とガゼルを見比べて、エリス様の言うことはすべて本当かもしれないと感じたの。
災禍の女神でも、エリス様は神。災禍と殺戮を司る神。嘘はたぶん、つかない。
「ガゼル様、ガゼル様、愛しています」
そうしたら、エリス様が手を叩いて笑ったの。
「ああ、サイファに聞かせてやりたいわ! どうして、ユースティティアの承認が取り消されないのかしら。おかしいわねェ? 後で、主神を問い詰めてやらなくちゃ」
キンコーン
==============================
闇巫女デゼルに災禍の女神エリスからの祝福と承認が与えられました。
女神の祝福により、魅力が一段階上昇し、災禍【Lv1】が付与されました。
災禍【Lv1】により、最愛の者を身代わりに自分を助けます。
==============================
「知っているわね? 私は謙虚な女神なの。承認条件なんて設けてあなたを試したりしないし、承認を取り消したりもしない。これで七つ目の祝福ね、凄いわ、デゼル」
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv2】になりました。二人の他人を犠牲に自分を助けます。
SPを1消費し、災禍【Lv3】になりました。三人の他人を犠牲にあらゆる傷病を癒します。
SPを1消費し、災禍【Lv4】になりました。四人の他人を犠牲にあらゆる魔法と神与の一般スキルを跳ね返す衣を四時間まといます。
SPを1消費し、災禍【Lv5】になりました。五人の他人を犠牲に裏攻略情報およびハッキングシステムにアクセスできます。
==============================
「私、親切だから、災禍【Lv10】まで上げてあげるわね。うふふ、災禍はリセットできないの。このあたしの力がいらないなんて、そんなわけないもの」
「やめて!!」
駄目なのよ、災禍【Lv10】は!
どうして、こんな恐ろしいスキルがあるのかと思ってた。
誰が災禍を【Lv10】まで上げたりするのかと思ってた。
女神様が直接、上げるからだったの!?
「ガゼル様、逃げて!」
「デゼル、駄目だ!」
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv6】になりました。六人の他人を犠牲に巨万の富と六日間の強運を手にします。
==============================
「時空【Lv2】――目標、スノウフェザー!」
ガゼルが私を置いて逃げてくれないから、私が逃げようと思ったの。
スノウフェザーなら寒村で、一番、人が少ないの。
==============================
≪ システムエラー ≫
災禍の女神エリスのハッキングにより、目標が変更されました。
【目標】 グノース郊外
==============================
私、グノースは訪ねたことがないのに!
私が公国内で唯一、時の精霊と契約しなかった場所なのよ、それなのに!?
==============================
SPを1消費し、災禍【Lv8】になりました。八人の他人を犠牲に、対象者の魔法と神与の一般スキルを八時間封印します。
SPを1消費し、災禍【Lv9】になりました。九人の他人を犠牲に、対象者を支配します。
SPを2消費し、災禍【Lv10】になりました。傍にいる者に『災禍』の呪いをかけます。呪いがかかった者は犠牲に選ばれやすくなり、また、呪いがかかった者の中から、毎日、最低一人があなたのための生贄となり、あなたに財産や功績を残す形で命を落とします。このスキルはパッシブ(常時発動)です。
==============================
もう、滅茶苦茶なのよ。
災禍だけ、おかしいの。
犠牲を伴うスキルなんて他にないのに。
★ イラスト ~GW塗り絵大会最優秀作品~
【線画】カゴ様 【彩色】浅間燈切様
ガゼルが闇主【Lv11】に覚醒しました。
ガゼルのすべてのステータスが二段階上昇しました。
デゼルに『夜明けの守護』がかかりました。
これより七日の間、体力、精神力、守備力、抗魔力、回避力のステータスが三段階、パラメータが120上昇します。
同じ七日の間、「夜明けの守護」の宣言により、デゼルとガゼルのHPを交換できます。
さらに、デゼルが致命傷を受けた時、一度だけ、ガゼルが身代わりとなり、自動でHPが交換されます。
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私が泣きながら、震える手で、脱がされた服を着ようとするのを、ガゼルが手伝ってくれた。
「デゼル、闇主はね。闇巫女が死ぬと、死ぬんだよ」
「えっ……!?」
「デゼル、私にとって、公国が私の代で滅ぶのは死ぬよりつらいことだった。だけど、デゼルが守ってくれたね。公国はきっと、もう、滅ばない」
闇の十二使徒のうち十一使徒までが、今、ネプチューンよりも私に忠誠を誓っている状態にあるの。
この状態で、ネプチューンが公国に侵攻するのはまず不可能。
「だから、今度は私が君の大切なものを守ってあげるよ。――サイファを」
そんな、闇巫女が死んだら闇主も死ぬなんておかしい!
デゼルが死んでも、ヒロインがわざわざ殺さない限り、モブリーダーは生き残るはずなんだもの!
「デゼル、必ず生きて、私との約束を守って欲しい。サイファと一緒に、私の御代にその生涯を捧げると約束したね」
私の手を両手で押し包むようにして、ガゼルが微笑んだの。
「一度でいいから、愛していると言ってもらいたいんだけど」
「……」
「言ってあげれば? その子、もうすぐ死ぬわよ?」
突然、上から艶やかな声が降ってきて、私もガゼルもぞっとしたの。
明らかに神様なのに、これまでに会った神様とは違った。
赤黒いオーラを立ち昇らせた、妖艶な魔女。
「その子は嘘なんてついていないわよ? うふふ、デゼル、『月齢の首飾り』を調べないなんて、手抜かりが過ぎたのではなくて? 闇巫女が死んでも闇主が死なないためには、『月齢の首飾り』をかけていなければならないの。クライスに頼めば三年で開発してくれるけど、あなた、まだ、頼んですらいないものねぇ? どうして、ネプチューンに『月齢の首飾り』が必要なのかわかった? ネプチューンもあなたを犯るからよ」
恐怖で声も出せない私に向かって、女神が胸に手を当てて見せた。
「はじめまして、あたし、災禍の女神エリスよ。あたしの力は調べたわよね? とても素敵でしょ? あなたにあたしの祝福を授けてあげにきたの。嬉しいわね?」
「や……」
私はエリス様とガゼルを見比べて、エリス様の言うことはすべて本当かもしれないと感じたの。
災禍の女神でも、エリス様は神。災禍と殺戮を司る神。嘘はたぶん、つかない。
「ガゼル様、ガゼル様、愛しています」
そうしたら、エリス様が手を叩いて笑ったの。
「ああ、サイファに聞かせてやりたいわ! どうして、ユースティティアの承認が取り消されないのかしら。おかしいわねェ? 後で、主神を問い詰めてやらなくちゃ」
キンコーン
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闇巫女デゼルに災禍の女神エリスからの祝福と承認が与えられました。
女神の祝福により、魅力が一段階上昇し、災禍【Lv1】が付与されました。
災禍【Lv1】により、最愛の者を身代わりに自分を助けます。
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「知っているわね? 私は謙虚な女神なの。承認条件なんて設けてあなたを試したりしないし、承認を取り消したりもしない。これで七つ目の祝福ね、凄いわ、デゼル」
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SPを1消費し、災禍【Lv2】になりました。二人の他人を犠牲に自分を助けます。
SPを1消費し、災禍【Lv3】になりました。三人の他人を犠牲にあらゆる傷病を癒します。
SPを1消費し、災禍【Lv4】になりました。四人の他人を犠牲にあらゆる魔法と神与の一般スキルを跳ね返す衣を四時間まといます。
SPを1消費し、災禍【Lv5】になりました。五人の他人を犠牲に裏攻略情報およびハッキングシステムにアクセスできます。
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「私、親切だから、災禍【Lv10】まで上げてあげるわね。うふふ、災禍はリセットできないの。このあたしの力がいらないなんて、そんなわけないもの」
「やめて!!」
駄目なのよ、災禍【Lv10】は!
どうして、こんな恐ろしいスキルがあるのかと思ってた。
誰が災禍を【Lv10】まで上げたりするのかと思ってた。
女神様が直接、上げるからだったの!?
「ガゼル様、逃げて!」
「デゼル、駄目だ!」
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SPを1消費し、災禍【Lv6】になりました。六人の他人を犠牲に巨万の富と六日間の強運を手にします。
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「時空【Lv2】――目標、スノウフェザー!」
ガゼルが私を置いて逃げてくれないから、私が逃げようと思ったの。
スノウフェザーなら寒村で、一番、人が少ないの。
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≪ システムエラー ≫
災禍の女神エリスのハッキングにより、目標が変更されました。
【目標】 グノース郊外
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私、グノースは訪ねたことがないのに!
私が公国内で唯一、時の精霊と契約しなかった場所なのよ、それなのに!?
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SPを1消費し、災禍【Lv8】になりました。八人の他人を犠牲に、対象者の魔法と神与の一般スキルを八時間封印します。
SPを1消費し、災禍【Lv9】になりました。九人の他人を犠牲に、対象者を支配します。
SPを2消費し、災禍【Lv10】になりました。傍にいる者に『災禍』の呪いをかけます。呪いがかかった者は犠牲に選ばれやすくなり、また、呪いがかかった者の中から、毎日、最低一人があなたのための生贄となり、あなたに財産や功績を残す形で命を落とします。このスキルはパッシブ(常時発動)です。
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もう、滅茶苦茶なのよ。
災禍だけ、おかしいの。
犠牲を伴うスキルなんて他にないのに。
★ イラスト ~GW塗り絵大会最優秀作品~
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