猫仙郷

冴條玲

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猫仙郷はモノ屋敷

断捨離なんて致しません

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 猫仙人が俗世への興味をなくして久しい間に、断捨離やらミニマリストやらがブームになっていたようです。

 インフレの序章で断捨離…? ミニマリスト…?
 気は確かなのか…
 日本では長くデフレが続き、インフレを知らない世代が過半数になったがための悲劇でしょうか。
 かく言う猫仙人も、インフレの経験はありませんが、十年も外国為替という仙界の遊戯をたしなんでいたもので、ミニマリストの皆さんが『まんまと業者の口車に乗せられて、セリクラでドテンショート』をキめているようにしか見えません…

 インフレが起きたら、物価が上がることくらいは、多くの人が知っていると思います。
「インフレで家計が苦しいから、あまり必要でない家財道具を売って、節約して乗り切ろう。老後に備えて少しでも貯金しよう」
 断捨離するミニマリストって、こう考えているように見えるのです。

 猫仙人は真逆です。
 インフレ社会では後にするほど物価が上がり、お金の価値が下がるので、お金の価値がまだ高いうちに豊かで贅沢な暮らしを堪能、後々、必要になるとわかっているものはなるべくストックし、老後に備えて少しでも手に職をつけよう。お金を出せば叶えられる夢があり、それに必要なだけのお金があるなら、夢を叶えるのは「今でしょ!」と考えています。

 有言実行。
 だからこそ、おひとりさまなのに収納が6畳もある4DKの古民家を購入し、血統書つきの猫をつがいで購入し、断捨離どころかドドンと家族と家財、生活雑貨のストックを増やしました。

 都会のワンルームで暮らすミニマリストはデフレに強く、反面、インフレや災害に弱いライフスタイルです。
 デフレが続くならミニマリストが脚光を浴びるのは自然な成り行きですが、もう、続かないと思いませんか?

 猫仙人の生前整理はあくまで整理整頓がメイン、断捨離のことではありません。
 猫仙人が徹底的に無駄を排除しつつも節約に振り切らない、幸福感と楽しみのある、健康的な食生活を選んでいるのも同じこと。
 一生に一度は食べてみたい贅沢メニューがあるなら、今のうちに食べておかないと、後にするほど高くつく。それがインフレなのだから。



 昨夏、里子に出された子猫たち。
 もうすぐ、次の子猫が生まれます✨ 次はどんな子猫かな♪(*´∇`*)
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