猫仙郷

冴條玲

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猫仙人の食卓

猫仙人の食卓【冬季】

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 家計調査によると、2022年の単身世帯の食費の月額は平均 39,069円 だったそうです。
 わずか一年後の2023年、これが 42,049円 へと 7.6%アップ の衝撃。
 そのせいか、『やりくり上手な主婦なら家族の食費は月二万円』みたいな記事が、やたらと目につくようになりました。
 何件か読んでみましたが、うさんくささが限界突破。
 どう読んでも、実際にその予算で回している人の意見とは思えない、そんなやりくりじゃ単身でも月二万円難しい印象の抽象的なアドバイスばかりでした。
  
 そこで、猫仙人の2023年の食費は平均の半額ほど 21,617円 だったので、抽象的なアドバイスではなく、週間メニューをズバリ出してみたいと思います。
 
 猫仙人の格安なのに豊かな食卓とは――


 平均の半額で回している猫仙人の食卓、まさかの一日六食。
 三食昼寝つきならぬ六食昼寝つきとは、なんと豊かな暮らしでしょうか。

 余談ですが、冬季メニューはやや高いです。
 毎週、完全にメニュー通りというわけではなく、冬季にはケーキのクリスマス、エビと刺身のお正月がある上に、贅沢なモーニング・ミロとイブニング・ミロも冬季限定メニュー。
 暑さに弱くて夏バテする猫仙人、夏季の食卓には『素麺』『ところてん』といった格安メニューが並ぶので、やや高めの冬季メニューとやや安めの夏季メニューが相殺して、通年では平均の半額くらいになるカラクリです。

 あと、今年に入って毎日のようにカレーを食べていますが、実は、カレーを食べ始めたのはつい最近で、先月、八皿分で百円のルーを見つけたのがきっかけです。
 パスタが好きだったのですが、二皿分で百円だったパスタソースが二百円になってしまいまして。
 今後も、具体的なメニューは『近所のスーパーやドラッグストアで何が安いか』というローカルな物価の影響を強く受けて変化してゆくことでしょう。

 言うなれば、猫仙人のメニューは節約ではなく『最適化』されているのです。
 好きなメニューをリストアップしてコストを調べ、好きなものを我慢せずに格安で組んでいます。
 お刺身とかケーキとか、以前は毎日のように食べていたのに、年に数えるほどしか食べなくなったものもありますが、それは、『同じくらい好きな格安メニュー』に切り替わりました。
 同じくらい好きな格安メニューがあるなら、それだって、いつ、高くなるかわからない時勢です。安いうちに食べておかない手はありません。

 なお、三時のおやつであるべきメニューが夜食になっていたり、毎日ひとつずつ食べればいい菓子を月曜と金曜にあるだけすべて食べてしまっているのは、これが実際のメニューであって、理想のメニューではないがため。
 理想の計画を立てるだけで終わらず、現実を直視して修正した週間メニューを出すことで、「どうせ今日中に食べてしまうのだから、菓子は一日分だけ買う」のように、買い物の無駄を省けます。
 食い意地は希薄なので、三日分の菓子を一日で食べるような真似を繰り返すとは思いもよりませんでしたが、『料理が面倒』の深刻さは盲点でした。
 消費期限が短いのは料理しないといけない食材だとわかっているのに、料理せずに食べられる菓子があると、料理が面倒で菓子から先に食べてしまうというしょーもなさ。
 後にしたって料理しなくてよくなるわけじゃないのにね。
 他に食べるものがないところまで追いつめられないと、料理しないんです。ただただ、料理が面倒なんです。

 結論(週間メニュー)を先に出しましたが、次回は各メニューの内訳を出したいと思います。
 120円のカレーって具はなんですか、まさかルーだけですかと、具がわからないとメニューが出ていてもなかばブラックボックスですよね。
 ちゃんとチキンカレーやポークカレー、ビーフカレーです。
 ただし、タマネギと人参は入っていません。
 タマネギも人参もピーマンも嫌いなんだもーん。(子供かッ!)



 叱られるとわかっていて、わざと水の皿をひっくり返した後、こちらをうかがう悪童。
 カレー以外の肉料理をつくると、この子から皿を守るのが大変なのもあってカレーが増えました。
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