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第二章 白馬の王子様
第32話 君は僕のたった一人の大切なお姫様
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デゼルの話を聞いて、ガゼル様がデゼルをお妃様に望む理由が、僕にはわかった気がした。
デゼルが『誠意が足りなかった』と言った意味が、この時の僕にはわからなかったけど、後で、『誠意』と呼ばれるものがどんなものなのか、僕は知ることにもなるんだ。
ふつうの女の子なら、お妃様になれば、ラクで贅沢な暮らしができると信じているのにね。
デゼルは違うんだ。
お妃様になったら、ガゼル様を助けて、その責任を少しでも引き受けてあげないといけないと考えてるんだ。
デゼルみたいな可愛くて綺麗な子が、そんな考え方をしていたら、僕がガゼル様の立場でも、お妃様に迎えたいと思うに決まっているもの。
デゼルは、ガゼル様のお妃様になったら不幸になるんだ。
必ず僕が、守ってあげなくちゃ。
だって、デゼルは今でさえ、頑張りすぎてる。
クライス様と談笑できるほど勉強して、闇魔法の修行もして、クラスのみんなにも心を配って、公国が滅びないようにって、たくさんの人に会って、たくさんの場所に行って、デゼルは誰よりも努力してるんだ。
デゼルは責任感が強すぎるんだね。
ねぇ、デゼル。
デゼルはなまけたいんじゃなくて、やすみたいんだよ。
僕がいいんだよって許してあげないと、デゼルには、わからないんだ。
まだ、できることがある、まだ、できることがあるって、倒れるまで人に尽くそうとするんだ。
ガゼル様は本当に立派な方だけど、デゼルが言った通り、ご本人が背負う責任が重すぎて、デゼルをやすませてあげられない。
デゼルがどんなに脆いか知っている僕が、必ず、守ってやすませてあげなくちゃ。
好きなだけ甘やかして、優しくしてあげなくちゃ。
だって、デゼルは僕のたった一人の、大切なお姫様なんだから。
僕だけが、デゼルの強さも弱さも、すべてを知っているんだから。
デゼルが『誠意が足りなかった』と言った意味が、この時の僕にはわからなかったけど、後で、『誠意』と呼ばれるものがどんなものなのか、僕は知ることにもなるんだ。
ふつうの女の子なら、お妃様になれば、ラクで贅沢な暮らしができると信じているのにね。
デゼルは違うんだ。
お妃様になったら、ガゼル様を助けて、その責任を少しでも引き受けてあげないといけないと考えてるんだ。
デゼルみたいな可愛くて綺麗な子が、そんな考え方をしていたら、僕がガゼル様の立場でも、お妃様に迎えたいと思うに決まっているもの。
デゼルは、ガゼル様のお妃様になったら不幸になるんだ。
必ず僕が、守ってあげなくちゃ。
だって、デゼルは今でさえ、頑張りすぎてる。
クライス様と談笑できるほど勉強して、闇魔法の修行もして、クラスのみんなにも心を配って、公国が滅びないようにって、たくさんの人に会って、たくさんの場所に行って、デゼルは誰よりも努力してるんだ。
デゼルは責任感が強すぎるんだね。
ねぇ、デゼル。
デゼルはなまけたいんじゃなくて、やすみたいんだよ。
僕がいいんだよって許してあげないと、デゼルには、わからないんだ。
まだ、できることがある、まだ、できることがあるって、倒れるまで人に尽くそうとするんだ。
ガゼル様は本当に立派な方だけど、デゼルが言った通り、ご本人が背負う責任が重すぎて、デゼルをやすませてあげられない。
デゼルがどんなに脆いか知っている僕が、必ず、守ってやすませてあげなくちゃ。
好きなだけ甘やかして、優しくしてあげなくちゃ。
だって、デゼルは僕のたった一人の、大切なお姫様なんだから。
僕だけが、デゼルの強さも弱さも、すべてを知っているんだから。
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