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コーチのリベンジ
第11話 2人でシャワー
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父親のいない守は、その存在そのものが一般的にどんなものなのか想像がつきにくかった。
守にしてみれば、新見は確かにちょうど親子くらい歳が離れているが、一方では肉体関係の相手でもある。
だから尚のこと、本当の父子でセックスをするというのがどんな感じなのか、守は聞かずにはいられなかった。
「なぁ蹴翔、聞いていいか?」
「うん、なに?」
「お前さ、お父さんとセックスしたとき、どう思った?」
「どうって?」
「んー、そうだなー」
「セックスされてるときお前は何を考えて、身体はどう感じてたか、ってことかな」
「僕はねー、嬉しかったよ、お父さんに抱かれて‥‥ううん、抱きしめられて、かな」
「肉体がひとつになって、心も気持ちよくなって、それに安心もしたし‥‥」
「僕ね、気持ち良すぎて声出ちゃったんだよ、お父さんにされてるとき、恥ずいけど」
蹴翔が少しはにかんだ笑顔を見せた。
「お父さんのがさ、僕の身体の奥の方まで入ってきて、それがとっても温ったかくて‥‥」
「ほら学校で習ったじゃん、セックスして精子と卵子が受精する話し」
「僕はさ、そうやってお父さんの精子とお母さんの卵子がくっついて生まれてきたんだなって」
「なんか、そういうのがちょっと分かった気がしたんだ」
「んー‥‥、うまく言えたかな、僕が言いたいこと」
蹴翔は少し照れた様子で言った。
「アホか、お前はお父さんにセックスされたところで受精しねーだろーが」
守はわざと茶化したが、すぐにまた真顔に戻った。
「でもさ、オレ、何となくわかる」
「お前の言いたいこと」
「わかってくれた?」
「ごめんね、僕、説明下手で」
「まじ下手、でも大丈夫」
「オレ、お前の幼馴染だし付き合い長いから」
「お前が言いたいことくらい、何となくだけど分かる」
「うん‥‥」
すると突然、蹴翔が言った。
「守さ、身体、洗ってあげるよ」
「いいよ、自分で洗えるっつーの」
「ううん、洗ってあげる」
「いいって、自分でできるから」
「違うよ、僕が洗ってあげたいんだよ、守の身体」
「うんー‥‥」
「わかったよ、じゃあ頼む」
そう言うと蹴翔は守の身体の隅々を洗い始めた。
蹴翔よりも背の高い守の胸にシャワーをあてると、大粒の水滴が滑らかな素肌を勢いよく滑り落ち、お腹を伝って性器の先からポタポタと滝のように滴った。
「今度は背中」
守は言われた通り、くるりと蹴翔に背を向けた。
翼のような美しい流線形の肩甲骨とその中心を真っ直ぐ縦に走る背骨、そしてそれらを被う成長途中の筋肉があった。
それはどことなく、まだ子供の体型に近い蹴翔の身体にはないシルエットだった。
「いいなー、守は身体が大きくて」
「お前だってそのうちデカくなるよ」
「牛乳たくさん飲んでんだろ」
「それはそうだけど‥‥」
「今度さ、お母さんの実家の方のお祭り出るんだけど、他の子と比べると僕、小さい方みたいなんだよね」
「お祭りのためにわざわざお前が行くわけ?」
「うん‥‥」
「お母さんの方の親戚代表なんだって」
「昔からの風習みたいで、今回は僕が出なきゃいけないみたい」
「そういうの、めんど」
「まじ、おつおつって感じ」
「まー親戚代表ってことで頑張れよ」
蹴翔はため息混じりに守の背中を再び洗い始めた。
「ありがとう、もういいよ」
「今度はさ、俺がお前の身体、洗ってやるよ」
次に守が蹴翔の身体を洗い始めた。
「ここも、ちゃんときれいにしとかないとな」
守は蹴翔のペニスの皮を剥いて、中もきれいに洗ってくれた。
キャハハハハハ‥‥
「先っぽ、人に触られるとくすぐったいね」
蹴翔は思わず腰を引き、変声期前の高い声で笑った。
「蹴翔、お前のもだんだん勃ってきたぞ」
「守が変な触り方するからだよー」
「触ったんじゃなくて洗ってやったんだろ、お前の亀頭をきれいにさ」
「えー、でも、撮影のときとかも勃っちゃたらどうしよう」
「そしたらさ、俺がお前の抜いてやるよ」
「あ、そうだ、コーチにオナホ借りようぜ」
「コーチ持ってっかなぁ、オナホ」
「おなほ?」
「なにそれ」
「こんにゃくみたいなやつで真ん中に穴が空いてて、そこにちんこ入れてオナするやつ」
「女のアソコみたいな感じらしいぜ」
「守、何で女のアソコなんて知ってんの?」
「お母さんとお風呂入って、そこばっか見てるとか?」
蹴翔がそう言った途端、守にヘッドロックされた。
「その発想、キモいぞ」
しかし守は楽しそうに笑っていた。
「オナホ、TENGAって言うのが有名」
「テンガ‥‥」
「あ、それ、僕持ってる」
「は?」
「自分の?」
「そう」
「お前、見かけによらねーなぁ」
「自分で買ったのか?」
「ううん、お父さんがね、買ってくれた」
「蹴翔のお父さんが!?」
「変わってんなー、お前のお父さん」
「そうかな?」
「男の子の身体はこういうこと、ちゃんとしなくちゃダメなんだって」
「オナニーのことか‥‥」
「他の家もお父さんも、そういうこと言うもんなのか?」
「んー、わかんないけど、でも気持ちよかったよ」
「あれって、セックスしてる感じと似てるんだろうなぁ‥‥」
「僕、そういうのわかんないや」
「俺さ、コーチにセックスされてんじゃん」
「コーチは気持ちいいかもしれないけど、俺はちょっと、って感じなんだよね」
「コーチの、デカイんだよ」
「でかい?」
「でかいっていうか、太いのかな、ちんこが」
「今はもう慣れたからいいけど、最初されたときは死ぬかと思った、痛くて」
「腋をさ、ぎゅーって締めて、ずーっと我慢してた、そんとき」
「そんとき?」
「されてたときな、初めてセックスを」
「僕は痛くなかったけどなー、お父さんがしてくれたとき」
「同じ大人でもいろいろあんじゃね?」
「大きさとか、太さとか」
「守もしてみたい?」
「なにが?」
「せっくす」
「別に‥‥」
「僕でしてみる?」
「は?」
「僕のお尻に挿れてみる?」
「挿れない」
「どうして?」
「僕は別にいいよ、守だったら」
「お前とはしねえよ」
「ふーん‥‥」
「いんだよ、そんなことは」
「それよりさ、お前のオナホ、今度俺に貸せよ」
「TENGA?」
「そう、それ」
「うん、いいよ」
「じゃあ次のとき、学校に持ってくね」
「あほ!」
「学校はやめい」
守が笑った。
それにつられて蹴翔も笑った。
そのとき浴室の扉の向こうから新見の声がした。
「おーい、そろそろ出ろよー」
「着替え、そこに置いといたから、それ着てこーい」
「それと、パンツは穿かなくていいからなー」
守はさっき蹴翔が言っていたことを、何となく、ではなくちゃんと分かっていた。
博が蹴翔にしたセックスと、新見が自分にするセックスには決定的な違いがあるということを。
博が蹴翔を抱くその根底には蹴翔に対する慈しみがあるのに対し、新見が自分を抱く理由は性欲処理以外の何ものでもないということだった。
だから守は愛情深く父親に身体を抱かれた蹴翔を、心のどこかで少し羨ましく思った。
シャワーを終えて2人で浴室から出ると、脱衣場にサッカーのユニフォームが上下揃えて置いてあった。
日本代表のレプリカだった。
蹴翔は7番久保の、そして守は15番大迫のユニフォームを着た。
それは自分たちのサッカーのポジションでもあった。
守にしてみれば、新見は確かにちょうど親子くらい歳が離れているが、一方では肉体関係の相手でもある。
だから尚のこと、本当の父子でセックスをするというのがどんな感じなのか、守は聞かずにはいられなかった。
「なぁ蹴翔、聞いていいか?」
「うん、なに?」
「お前さ、お父さんとセックスしたとき、どう思った?」
「どうって?」
「んー、そうだなー」
「セックスされてるときお前は何を考えて、身体はどう感じてたか、ってことかな」
「僕はねー、嬉しかったよ、お父さんに抱かれて‥‥ううん、抱きしめられて、かな」
「肉体がひとつになって、心も気持ちよくなって、それに安心もしたし‥‥」
「僕ね、気持ち良すぎて声出ちゃったんだよ、お父さんにされてるとき、恥ずいけど」
蹴翔が少しはにかんだ笑顔を見せた。
「お父さんのがさ、僕の身体の奥の方まで入ってきて、それがとっても温ったかくて‥‥」
「ほら学校で習ったじゃん、セックスして精子と卵子が受精する話し」
「僕はさ、そうやってお父さんの精子とお母さんの卵子がくっついて生まれてきたんだなって」
「なんか、そういうのがちょっと分かった気がしたんだ」
「んー‥‥、うまく言えたかな、僕が言いたいこと」
蹴翔は少し照れた様子で言った。
「アホか、お前はお父さんにセックスされたところで受精しねーだろーが」
守はわざと茶化したが、すぐにまた真顔に戻った。
「でもさ、オレ、何となくわかる」
「お前の言いたいこと」
「わかってくれた?」
「ごめんね、僕、説明下手で」
「まじ下手、でも大丈夫」
「オレ、お前の幼馴染だし付き合い長いから」
「お前が言いたいことくらい、何となくだけど分かる」
「うん‥‥」
すると突然、蹴翔が言った。
「守さ、身体、洗ってあげるよ」
「いいよ、自分で洗えるっつーの」
「ううん、洗ってあげる」
「いいって、自分でできるから」
「違うよ、僕が洗ってあげたいんだよ、守の身体」
「うんー‥‥」
「わかったよ、じゃあ頼む」
そう言うと蹴翔は守の身体の隅々を洗い始めた。
蹴翔よりも背の高い守の胸にシャワーをあてると、大粒の水滴が滑らかな素肌を勢いよく滑り落ち、お腹を伝って性器の先からポタポタと滝のように滴った。
「今度は背中」
守は言われた通り、くるりと蹴翔に背を向けた。
翼のような美しい流線形の肩甲骨とその中心を真っ直ぐ縦に走る背骨、そしてそれらを被う成長途中の筋肉があった。
それはどことなく、まだ子供の体型に近い蹴翔の身体にはないシルエットだった。
「いいなー、守は身体が大きくて」
「お前だってそのうちデカくなるよ」
「牛乳たくさん飲んでんだろ」
「それはそうだけど‥‥」
「今度さ、お母さんの実家の方のお祭り出るんだけど、他の子と比べると僕、小さい方みたいなんだよね」
「お祭りのためにわざわざお前が行くわけ?」
「うん‥‥」
「お母さんの方の親戚代表なんだって」
「昔からの風習みたいで、今回は僕が出なきゃいけないみたい」
「そういうの、めんど」
「まじ、おつおつって感じ」
「まー親戚代表ってことで頑張れよ」
蹴翔はため息混じりに守の背中を再び洗い始めた。
「ありがとう、もういいよ」
「今度はさ、俺がお前の身体、洗ってやるよ」
次に守が蹴翔の身体を洗い始めた。
「ここも、ちゃんときれいにしとかないとな」
守は蹴翔のペニスの皮を剥いて、中もきれいに洗ってくれた。
キャハハハハハ‥‥
「先っぽ、人に触られるとくすぐったいね」
蹴翔は思わず腰を引き、変声期前の高い声で笑った。
「蹴翔、お前のもだんだん勃ってきたぞ」
「守が変な触り方するからだよー」
「触ったんじゃなくて洗ってやったんだろ、お前の亀頭をきれいにさ」
「えー、でも、撮影のときとかも勃っちゃたらどうしよう」
「そしたらさ、俺がお前の抜いてやるよ」
「あ、そうだ、コーチにオナホ借りようぜ」
「コーチ持ってっかなぁ、オナホ」
「おなほ?」
「なにそれ」
「こんにゃくみたいなやつで真ん中に穴が空いてて、そこにちんこ入れてオナするやつ」
「女のアソコみたいな感じらしいぜ」
「守、何で女のアソコなんて知ってんの?」
「お母さんとお風呂入って、そこばっか見てるとか?」
蹴翔がそう言った途端、守にヘッドロックされた。
「その発想、キモいぞ」
しかし守は楽しそうに笑っていた。
「オナホ、TENGAって言うのが有名」
「テンガ‥‥」
「あ、それ、僕持ってる」
「は?」
「自分の?」
「そう」
「お前、見かけによらねーなぁ」
「自分で買ったのか?」
「ううん、お父さんがね、買ってくれた」
「蹴翔のお父さんが!?」
「変わってんなー、お前のお父さん」
「そうかな?」
「男の子の身体はこういうこと、ちゃんとしなくちゃダメなんだって」
「オナニーのことか‥‥」
「他の家もお父さんも、そういうこと言うもんなのか?」
「んー、わかんないけど、でも気持ちよかったよ」
「あれって、セックスしてる感じと似てるんだろうなぁ‥‥」
「僕、そういうのわかんないや」
「俺さ、コーチにセックスされてんじゃん」
「コーチは気持ちいいかもしれないけど、俺はちょっと、って感じなんだよね」
「コーチの、デカイんだよ」
「でかい?」
「でかいっていうか、太いのかな、ちんこが」
「今はもう慣れたからいいけど、最初されたときは死ぬかと思った、痛くて」
「腋をさ、ぎゅーって締めて、ずーっと我慢してた、そんとき」
「そんとき?」
「されてたときな、初めてセックスを」
「僕は痛くなかったけどなー、お父さんがしてくれたとき」
「同じ大人でもいろいろあんじゃね?」
「大きさとか、太さとか」
「守もしてみたい?」
「なにが?」
「せっくす」
「別に‥‥」
「僕でしてみる?」
「は?」
「僕のお尻に挿れてみる?」
「挿れない」
「どうして?」
「僕は別にいいよ、守だったら」
「お前とはしねえよ」
「ふーん‥‥」
「いんだよ、そんなことは」
「それよりさ、お前のオナホ、今度俺に貸せよ」
「TENGA?」
「そう、それ」
「うん、いいよ」
「じゃあ次のとき、学校に持ってくね」
「あほ!」
「学校はやめい」
守が笑った。
それにつられて蹴翔も笑った。
そのとき浴室の扉の向こうから新見の声がした。
「おーい、そろそろ出ろよー」
「着替え、そこに置いといたから、それ着てこーい」
「それと、パンツは穿かなくていいからなー」
守はさっき蹴翔が言っていたことを、何となく、ではなくちゃんと分かっていた。
博が蹴翔にしたセックスと、新見が自分にするセックスには決定的な違いがあるということを。
博が蹴翔を抱くその根底には蹴翔に対する慈しみがあるのに対し、新見が自分を抱く理由は性欲処理以外の何ものでもないということだった。
だから守は愛情深く父親に身体を抱かれた蹴翔を、心のどこかで少し羨ましく思った。
シャワーを終えて2人で浴室から出ると、脱衣場にサッカーのユニフォームが上下揃えて置いてあった。
日本代表のレプリカだった。
蹴翔は7番久保の、そして守は15番大迫のユニフォームを着た。
それは自分たちのサッカーのポジションでもあった。
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