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コーチのリベンジ
第9話 蹴翔の勘違い
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蹴翔は、新見が黙々と守の身体で性行為をしている姿を目撃し完璧に2人のパワーバランスを勘違いした。
もっともそれは、大人が子供と、コーチが教え子と、という組み合わせであることを考えれば至極当然のことだった。
「蹴翔、ありがとな」
「でも、大丈夫」
「蹴翔のお父さんから言ってもらわなくても、俺、今日コーチに車ん中でセックスされた後にちゃんと自分で話したからさ」
こんな話を蹴翔のお父さんにされたら、話がややこしくなるだけだと守は思った。
「それで、新見コーチは納得してくれたの?」
「もう守にあんなことしないって」
「うん、まあ」
「ならもう安心だね」
「まあな‥‥」
「でも、なんで?」
「俺さ、小1のとき初めてコーチの前で裸になったんだよね、って言うか、裸にされたのかな」
「マッサージしてやるからパンツ脱げって言われて、イヤって言えねー状況だったんだよ」
「で、着てるもの全部脱いでさ‥‥」
「パンツも?」
「当たり前じゃん、裸なんだから」
「でもさ、恥ずいのって最初だけなんだよ、裸って‥‥」
「それでそのあとコーチ、俺のおっぱい吸ったり、ちんこの皮剥いて舐めたりしてくれたんだけど、それってめっちゃ気持ちいいんだよ」
「だから会うたびに俺、裸になって気持ちよくしてもらってたらさ、小4の夏にな‥‥」
「性教育、されたんだね」
「うん‥‥」
「なんて言われたの?」
「何もないよ」
「ただ、いいよな、って言われただけ」
「俺も、うんって言っただけだし」
「あとは言われた通り裸でうつ伏せになって寝て、お尻の穴に挿れられた」
「俺もさ、今までずっとコーチに気持ちいいことしてもらってきたから、今度はコーチが気持ちよくなる番だって思って、ずっと我慢してた」
「でももう新見コーチ、しないって約束してくれたんでしょ?」
「一応ね‥‥」
「だけどさ‥‥」
「だけど、どうしたの?」
「交換条件、出された」
「交換条件?」
「どんな?」
「俺ともうエッチしない代わりに、裸の写真とか動画とかを最後の記念に撮らせろって」
守はセックスという生々しい表現からエッチという言葉に代えて話しを続けた。
「裸の写真とか、動画も?」
「うん‥‥」
「俺のヌード‥‥」
「守、撮らせるの?」
「そのつもり」
「だってそうすれば、もうしなくて済むから」
「‥‥」
「でも、まじで言うと、ちょっと怖い」
「写真だけで済むのかなって」
「ヌード撮るってことは、もちろん裸になるわけじゃん」
「そしたらさ、俺、またコーチに力ずくで押さえつけられてされちゃうかもって」
「無理やりされちゃうこともあるの?」
「まあな」
「コーチ、したくなるともう止まんないんだよ」
実際にはそこまで乱暴にされることはなかったが、どうしても男の子を抱きたいときがあるようで、ただがむしゃらに掘られることが確かにあった。
それでも守は自分の肉体を気持ちよくしてもらう延長線上に性行為があることを理解していたので、そういうときでもひたすら新見の逞しい性器を受け入れていた。
蹴翔はしばらく黙り込んだままだった。
そして言った。
「わかった、守」
「僕も行くよ、一緒に」
「それ本気で言ってんのか?」
「うん」
「一緒に行って、守がヌード撮影されてるとこ、僕が見張ってるから」
「ね、それなら安心でしょ」
「僕がいればきっと新見コーチ、力ずくで乱暴とかしないよ」
「しようとしても、僕が止める」
「でもさ、蹴翔も一緒に来たんなら、お前のヌードも撮らせろって言うかもよ」
守は段々と話しを核心へと近づけていった。
「えっ‥‥」
「それはちょっと‥‥」
「だからいいよ、俺、怖いけど、やっぱ1人で行くわ」
再び蹴翔は黙ってしまった。
「大丈夫だって、心配すんなよ」
「でも‥‥」
「もしコーチに無理やりやられちゃったとしても、別に今までと同じなだけ」
「エッチされてる間、我慢してればいいんだからさ」
「断るのは、また次のチャンスにするよ」
「うん‥‥」
ここは蹴翔の性格からして一緒にヌードになると言い出すはず。
守の中にはなんとなくそんな確信に近いものがあった。
それからしばらく2人は一言も喋らずにハンバーガーにかじりついていた。
蹴翔は折角の期間限定のバーガーの味が美味しいのか不味いのか全くわからなかった。
「守‥‥」
「このハンバーガー、うめえな」
2人の間に漂う微妙な沈黙をかき消すかのように、蹴翔と守は同時に口を開いた。
「もしさ‥‥」
「あ?」
守は口を大きく開けたままフリーズした。
「もしも、新見コーチがそう言ったらさ‥‥」
「あぁ‥‥」
「僕もさ‥‥」
「うん‥‥」
「僕も‥‥裸の写真とか動画とか、一緒に撮ってもいいよ」
「だから僕も行くよ、守と一緒に、新見コーチんとこ」
守の読みは当たった。
「正直怖いよ、裸撮られるのなんて」
「でもよく考えたら僕、もう新見コーチには裸見られてるし」
「それに‥‥、恥ずかしいけど守だから教えるんだけど、僕、精通ってこの前、新見コーチにしてもらったんだよね」
「そっか‥‥お前もか」
「まぁ俺は、小1のときからコーチにオナとかフェラとかしてもらってるから、自分の精通がいつかよくわかんねーんだけどな」
「え?」
「守、小1で精通したの?」
「んなわけ」
「いくらなんでも小1だから勃起はしてもまだ精通はしねーよ、俺だって」
「もっと後だけど、たぶんコーチにフェラしてもらったとき、俺の身体もいつの間にか射精できるようになってて、コーチそのまんま俺の最初に出たやつ飲んじゃったんじゃないかなーって思うんだよな」
「あ、僕も同じ‥‥」
「新見コーチに口でやってもらって気持ちよくなって、そのまま口の中に出しちゃった」
「そのときも新見コーチ、僕の全部飲んでくれたよ」
「なんだよ、結局俺たち2人ともコーチに精通させられたってことなのかよ」
「なんだか僕たち、兄弟になったみたいだね」
「それはないわ」
守がククッと笑った。
「だから僕、思ったんだよね‥‥」
蹴翔が話しを続けた。
「僕もいまさら新見コーチの前で裸になるくらい全然平気かなって」
「お前、写真とか動画撮られるんだぞ」
「分かってるよ」
「でも、守と一緒なら怖くない気がする」
守はその言葉に蹴翔への後ろめたさと、同時に新見との約束を思い出し安堵した。
「ね、撮ってもらおうよ2人の裸」
「お前、ノリノリだな」
「だって守、考えてみてよ」
「僕たちもう6年生だし、もうじき小学校も卒業しちゃうでしょ」
「だからさ、小学生最後の記念にいいと思ったの」
「ね、いいアイデアだと思わない?」
「そうしよ、守、ね」
はじめは新見が裸を撮らせろと言ってきたのに、いま蹴翔の方から裸を撮ってもらおうと言っている。
守は、相変わらず方向音痴な方向転換をするやつだなぁと、少し呆れながら笑った。
もっともそれは、大人が子供と、コーチが教え子と、という組み合わせであることを考えれば至極当然のことだった。
「蹴翔、ありがとな」
「でも、大丈夫」
「蹴翔のお父さんから言ってもらわなくても、俺、今日コーチに車ん中でセックスされた後にちゃんと自分で話したからさ」
こんな話を蹴翔のお父さんにされたら、話がややこしくなるだけだと守は思った。
「それで、新見コーチは納得してくれたの?」
「もう守にあんなことしないって」
「うん、まあ」
「ならもう安心だね」
「まあな‥‥」
「でも、なんで?」
「俺さ、小1のとき初めてコーチの前で裸になったんだよね、って言うか、裸にされたのかな」
「マッサージしてやるからパンツ脱げって言われて、イヤって言えねー状況だったんだよ」
「で、着てるもの全部脱いでさ‥‥」
「パンツも?」
「当たり前じゃん、裸なんだから」
「でもさ、恥ずいのって最初だけなんだよ、裸って‥‥」
「それでそのあとコーチ、俺のおっぱい吸ったり、ちんこの皮剥いて舐めたりしてくれたんだけど、それってめっちゃ気持ちいいんだよ」
「だから会うたびに俺、裸になって気持ちよくしてもらってたらさ、小4の夏にな‥‥」
「性教育、されたんだね」
「うん‥‥」
「なんて言われたの?」
「何もないよ」
「ただ、いいよな、って言われただけ」
「俺も、うんって言っただけだし」
「あとは言われた通り裸でうつ伏せになって寝て、お尻の穴に挿れられた」
「俺もさ、今までずっとコーチに気持ちいいことしてもらってきたから、今度はコーチが気持ちよくなる番だって思って、ずっと我慢してた」
「でももう新見コーチ、しないって約束してくれたんでしょ?」
「一応ね‥‥」
「だけどさ‥‥」
「だけど、どうしたの?」
「交換条件、出された」
「交換条件?」
「どんな?」
「俺ともうエッチしない代わりに、裸の写真とか動画とかを最後の記念に撮らせろって」
守はセックスという生々しい表現からエッチという言葉に代えて話しを続けた。
「裸の写真とか、動画も?」
「うん‥‥」
「俺のヌード‥‥」
「守、撮らせるの?」
「そのつもり」
「だってそうすれば、もうしなくて済むから」
「‥‥」
「でも、まじで言うと、ちょっと怖い」
「写真だけで済むのかなって」
「ヌード撮るってことは、もちろん裸になるわけじゃん」
「そしたらさ、俺、またコーチに力ずくで押さえつけられてされちゃうかもって」
「無理やりされちゃうこともあるの?」
「まあな」
「コーチ、したくなるともう止まんないんだよ」
実際にはそこまで乱暴にされることはなかったが、どうしても男の子を抱きたいときがあるようで、ただがむしゃらに掘られることが確かにあった。
それでも守は自分の肉体を気持ちよくしてもらう延長線上に性行為があることを理解していたので、そういうときでもひたすら新見の逞しい性器を受け入れていた。
蹴翔はしばらく黙り込んだままだった。
そして言った。
「わかった、守」
「僕も行くよ、一緒に」
「それ本気で言ってんのか?」
「うん」
「一緒に行って、守がヌード撮影されてるとこ、僕が見張ってるから」
「ね、それなら安心でしょ」
「僕がいればきっと新見コーチ、力ずくで乱暴とかしないよ」
「しようとしても、僕が止める」
「でもさ、蹴翔も一緒に来たんなら、お前のヌードも撮らせろって言うかもよ」
守は段々と話しを核心へと近づけていった。
「えっ‥‥」
「それはちょっと‥‥」
「だからいいよ、俺、怖いけど、やっぱ1人で行くわ」
再び蹴翔は黙ってしまった。
「大丈夫だって、心配すんなよ」
「でも‥‥」
「もしコーチに無理やりやられちゃったとしても、別に今までと同じなだけ」
「エッチされてる間、我慢してればいいんだからさ」
「断るのは、また次のチャンスにするよ」
「うん‥‥」
ここは蹴翔の性格からして一緒にヌードになると言い出すはず。
守の中にはなんとなくそんな確信に近いものがあった。
それからしばらく2人は一言も喋らずにハンバーガーにかじりついていた。
蹴翔は折角の期間限定のバーガーの味が美味しいのか不味いのか全くわからなかった。
「守‥‥」
「このハンバーガー、うめえな」
2人の間に漂う微妙な沈黙をかき消すかのように、蹴翔と守は同時に口を開いた。
「もしさ‥‥」
「あ?」
守は口を大きく開けたままフリーズした。
「もしも、新見コーチがそう言ったらさ‥‥」
「あぁ‥‥」
「僕もさ‥‥」
「うん‥‥」
「僕も‥‥裸の写真とか動画とか、一緒に撮ってもいいよ」
「だから僕も行くよ、守と一緒に、新見コーチんとこ」
守の読みは当たった。
「正直怖いよ、裸撮られるのなんて」
「でもよく考えたら僕、もう新見コーチには裸見られてるし」
「それに‥‥、恥ずかしいけど守だから教えるんだけど、僕、精通ってこの前、新見コーチにしてもらったんだよね」
「そっか‥‥お前もか」
「まぁ俺は、小1のときからコーチにオナとかフェラとかしてもらってるから、自分の精通がいつかよくわかんねーんだけどな」
「え?」
「守、小1で精通したの?」
「んなわけ」
「いくらなんでも小1だから勃起はしてもまだ精通はしねーよ、俺だって」
「もっと後だけど、たぶんコーチにフェラしてもらったとき、俺の身体もいつの間にか射精できるようになってて、コーチそのまんま俺の最初に出たやつ飲んじゃったんじゃないかなーって思うんだよな」
「あ、僕も同じ‥‥」
「新見コーチに口でやってもらって気持ちよくなって、そのまま口の中に出しちゃった」
「そのときも新見コーチ、僕の全部飲んでくれたよ」
「なんだよ、結局俺たち2人ともコーチに精通させられたってことなのかよ」
「なんだか僕たち、兄弟になったみたいだね」
「それはないわ」
守がククッと笑った。
「だから僕、思ったんだよね‥‥」
蹴翔が話しを続けた。
「僕もいまさら新見コーチの前で裸になるくらい全然平気かなって」
「お前、写真とか動画撮られるんだぞ」
「分かってるよ」
「でも、守と一緒なら怖くない気がする」
守はその言葉に蹴翔への後ろめたさと、同時に新見との約束を思い出し安堵した。
「ね、撮ってもらおうよ2人の裸」
「お前、ノリノリだな」
「だって守、考えてみてよ」
「僕たちもう6年生だし、もうじき小学校も卒業しちゃうでしょ」
「だからさ、小学生最後の記念にいいと思ったの」
「ね、いいアイデアだと思わない?」
「そうしよ、守、ね」
はじめは新見が裸を撮らせろと言ってきたのに、いま蹴翔の方から裸を撮ってもらおうと言っている。
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