サッカー少年の性教育

てつじん

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コーチの悪戯

第4話 精通

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新見は蹴翔の硬直したペニスを口に含むと、形の細部を確かめるかのように舌先で何度も舐め回した。
それはどこに当たっても痺れるような快感をもたらし、蹴翔はますます息を荒くするばかりだった。
思春期相応の大きさに成長した睾丸を下から上へ舌ですくうと、体全体が興奮して熱くなっているせいか、だらーんと流れるように垂れ下がった。
そしてそのままペニスの根元から裏筋までツツツーっと舌先を這わせ、最後にもう一度カリ首を口中に収めた。
ちゅぱちゅぱと音をたてながら亀の頭を撫でてやると、蹴翔の半熟の肉体にぞわぞわと快感が全身に拡がった。

「がまん汁が出てきてるな」

蹴翔もまた自分のおちんちんがコーチの口の中でピクンピクンと脈打つたびに、微量の液が尿道を伝って漏れて出るのを自覚していた。

「イクときは、イクって言うんだぞ」
「それと、遠慮なく俺の口の中に出していいから」

蹴翔は新見が言っているイクの意味も良く分からないままうなづいた。

蹴翔、先輩の息子
俺はお前を生まれた時から知っている
そしてずっとこの時を待っていた
やっといま、俺はお前のパンツを脱がすことができた
おちんちんをしゃぶってることができたんだ

新見は蹴翔の体を悪戯することで、先輩の大事なものを征服したかのような感覚に捕らわれて更に興奮した。

改めて間近で見ると、なんて可愛らしい顔してるんだ

新見は以前に蹴翔の母親にも数回、会ったことがある。
サッカーの練習を先輩夫婦で見に来た時だった。
とてもきれいない人だと、そのとき即座に思った。
蹴翔はそんな両親のいいところばかりを受け継いだ可愛い顔立ちをしていた。

蹴翔、お前の精液はどんな味なのか、俺に味わわせてくれ

新見の舌が海生の軟体動物のように蹴翔の一番敏感な部分に絡みつき、激しく攻撃を加えている。
その卓越した舌技に蹴翔の腰はガクガクガクガク、小刻みに戦慄わななき始めた。
新見は無常にもその震える腰を左右から両手で押さえつけ、より一層、吸引と摩擦を強めた。

泣き声なのかうめき声なのか、それとも喘ぎ声なのか。
蹴翔のお腹が呼吸をする度に大きく波打ち、形のいいへそが浮いたり沈んだりする。

あぁ、気持ちいい
な‥‥なに、このおちんちんの感覚
体がぶるぶる震えるようなこの感覚

蹴翔はとうとう全身で息をするようになり、無意識のうちに股間に顔を埋めている新見の頭を両手で押さえた。

気持ちいいよぉ‥‥
コーチ、もっといっぱいいっぱい舐めて‥‥
ああっ‥‥ああん‥‥
僕の体、おかしくなっちゃいそう‥‥

蹴翔はもう後戻りできない恍惚の悦に深く陥っていった。

あぁーなんだろう、このおちんちんの根元が重くなる感じ
僕の金玉の中で何かが逆流してくる感覚
おしっこ?
ううん、違う
ああぁコーチ、出るよ
何か、出る‥‥
ねぇコーチ、出るぅぅぅ‥‥

次の瞬間、蹴翔は何も言わずピタッと全身の動きを止まった。
そして‥‥

‥‥!

‥‥!?

下腹部だけが激しくうねり、それに合わせて蹴翔の生搾りジュースが新見の口の中にどくどくと吐き出された。

蹴翔は射精した。

ふたつのタンクに溜まっていたジュースを出し切ると、蹴翔は生まれて初めてのその感覚に放心状態になった。
それは決して不快なものではなく、むしろ心地よい疲労を伴った、ある種、達成感にも似たものだった。

これって、精子なの?
僕、精子出たの?

明らかにおしっこではない何かが出た。
自分のおちんちんの先から。

新見は口を開けて中を見せた。
そこには蹴翔がいま出したばかりの液体が舌の上に白く澱んで溜まっていた。
新見はそれを躊躇せず、そのまま一気にゴクンと飲み込み、そして言った。

「イクときは、イクって言えって言ったろ」

しかしその眼差しは全く怒ってはおらず、むしろ怪しげに微笑んでいた。

「ごめんなさい‥‥」

蹴翔は自分のおちんちんから出たものを飲んでしまった新見を、ちょっとびっくりした表情で見ていた。

「まあ、いい」

「コーチ、いまのって‥‥」

「お前、射精したんだぞ」

「射精‥‥」
「やっぱ、おしっこじゃなくて精子なんですね」

「お前‥‥初めてか?‥‥射精したの」
「なら、精通したんだな」

「せいつう‥‥」

「そうだ、精通」
「初めて精液が出たんだよ」
「お前の精子だ」

「飲んじゃっても平気なんですか?」

「全然大丈夫だ」
「初めてだからかな?」
「サラッとしてて味も薄いし、臭いもそんななかったぞ」

新見は快感の余韻を残したまだ硬いままの蹴翔のペニスを指でつまみ、根元から搾り上げた。
すると尿道に残っていた精子が鈴口から溢れ出た。
蹴翔は自ら指にとり、そのヌルヌルした感触を確かめた。

「これが、せーし?」

「そうだ、お前の初めての精子」
「いのちの授業で習ったろ」

「精子‥‥」

「ああ、俺がお前を精通させてやったんだぞ」

「コーチが僕を、精通させてくれた‥‥」

「これからは自分でオナニーもするんだぞ」
「でも今日みたいに舐めて欲しかったら、いつでもやってやるからな」

これが蹴翔が新見に精通を奪われた瞬間だった。
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