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罰ゲーム
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「先輩、これでいいんすか」
「でもこの格好、まじでやばくないすか?」
「オレの大事な部分、丸見えっす」
「いっくらオレがサウスポーだからって、押さえ失敗して逆転負けしたの、全部オレの責任なんすか?」
「それって、ちょっと厳しすぎません?」
「まあ1年で試合に出してもらえたのオレだけだし、嬉しいっちゃあ嬉しいすけど」
「初めての登板でカーブ投げ損ねてサヨナラくらうなんて、よくある話じゃないすか」
「なのに負けたからって、試合後にフリチンでグランド3周って、なんすか、それ」
「スタンドのみんな帰っちゃって誰もいないからいいすけど、でも、まじ恥ずいす」
「え?」
「そんなことどうでもいいじゃないすか」
「オレ、もう中学生すよ」
「先っぽ剥けてるって、当たり前っしょ」
「全然おかしくないっす」
「先輩たちだって剥けるっしょ、みんな」
「は?」
「それは仕方ないっす」
「毛なんてほっといたってそのうちに生えてきます」
「たまたまです」
「たまたま、まだツルツルなだけっす」
「たまたまもツルツルだろって?」
「出た、おやじギャグ」
「おもんな」
「でもまあ、否定はしませんけどね」
「ツルツルですよ、たまも」
「まあ見ててください」
「合宿のときにはきっとオレだってボーボーに生えてますから、そのときはちゃんと見せますよ」
「おな、にい?」
「なんすか、それ」
「しこしこ?」
「え?」
「知らないっす」
「まあ、なりますけど」
「朝とか、授業中とかでも、ときどき」
「女子?」
「女子のですか!?」
「ま、まぁ、そういうこと想像してるときはかなりの確率で‥‥」
「白いおしっこ?」
「そんなんが出てきたら病気じゃないすか」
「ないっすよ、そんなもん出たことなんか」
「朝?」
「パンツの中?」
「ベトベト?」
「それもないっす」
「わかりました」
「今度、教えてください、その白いおしっこのこと」
「でもなんで先輩たち、オレの白いおしっこなんて見たいんすか?」
「出すの手伝ってくれるってのはありがたいすけど」
「へ?」
「かわいい?」
「オレが?」
「ふん、先輩たち、オレをからかってるでしょ」
「そういうこと言ったら、オレ、噛みついちゃいますよ」
「オレの八重歯、牙みたいで武器なんすから」
「でもまあ確かにオレ、チビだし声変わりもまだですけど、一応は男なんすから」
「証拠、見せてるっしょ」
「オレが男だっていう証拠」
「ねえ、もういいすか」
「オレ、これからグランド3周走らなきゃならないんすから」
「ブラブラ揺れて走りずらいだろって?」
「そんなん先輩が決めた罰ゲームじゃないすか」
「あー、誰すか、いま聞こえたんですけどー」
「オレのケツがプリケツでかわいいとか、誰か言いましたよねー」
「さっきも言いましたけど、オレ、男なんすからね」
「見えてますよね、男の証拠」
「安心してください、はいてませんから」
「って、そんなことどうでもいいすね」
「じゃあオレ、走ってきますから」
「先輩たちも絶対、先に帰っちゃダメですよ」
「もしオレをここに置き去りにして先に帰っちゃったら、オレ一晩中、まじここでギャン泣きしてますからね」
「じゃ、行ってきます」
「でもこの格好、まじでやばくないすか?」
「オレの大事な部分、丸見えっす」
「いっくらオレがサウスポーだからって、押さえ失敗して逆転負けしたの、全部オレの責任なんすか?」
「それって、ちょっと厳しすぎません?」
「まあ1年で試合に出してもらえたのオレだけだし、嬉しいっちゃあ嬉しいすけど」
「初めての登板でカーブ投げ損ねてサヨナラくらうなんて、よくある話じゃないすか」
「なのに負けたからって、試合後にフリチンでグランド3周って、なんすか、それ」
「スタンドのみんな帰っちゃって誰もいないからいいすけど、でも、まじ恥ずいす」
「え?」
「そんなことどうでもいいじゃないすか」
「オレ、もう中学生すよ」
「先っぽ剥けてるって、当たり前っしょ」
「全然おかしくないっす」
「先輩たちだって剥けるっしょ、みんな」
「は?」
「それは仕方ないっす」
「毛なんてほっといたってそのうちに生えてきます」
「たまたまです」
「たまたま、まだツルツルなだけっす」
「たまたまもツルツルだろって?」
「出た、おやじギャグ」
「おもんな」
「でもまあ、否定はしませんけどね」
「ツルツルですよ、たまも」
「まあ見ててください」
「合宿のときにはきっとオレだってボーボーに生えてますから、そのときはちゃんと見せますよ」
「おな、にい?」
「なんすか、それ」
「しこしこ?」
「え?」
「知らないっす」
「まあ、なりますけど」
「朝とか、授業中とかでも、ときどき」
「女子?」
「女子のですか!?」
「ま、まぁ、そういうこと想像してるときはかなりの確率で‥‥」
「白いおしっこ?」
「そんなんが出てきたら病気じゃないすか」
「ないっすよ、そんなもん出たことなんか」
「朝?」
「パンツの中?」
「ベトベト?」
「それもないっす」
「わかりました」
「今度、教えてください、その白いおしっこのこと」
「でもなんで先輩たち、オレの白いおしっこなんて見たいんすか?」
「出すの手伝ってくれるってのはありがたいすけど」
「へ?」
「かわいい?」
「オレが?」
「ふん、先輩たち、オレをからかってるでしょ」
「そういうこと言ったら、オレ、噛みついちゃいますよ」
「オレの八重歯、牙みたいで武器なんすから」
「でもまあ確かにオレ、チビだし声変わりもまだですけど、一応は男なんすから」
「証拠、見せてるっしょ」
「オレが男だっていう証拠」
「ねえ、もういいすか」
「オレ、これからグランド3周走らなきゃならないんすから」
「ブラブラ揺れて走りずらいだろって?」
「そんなん先輩が決めた罰ゲームじゃないすか」
「あー、誰すか、いま聞こえたんですけどー」
「オレのケツがプリケツでかわいいとか、誰か言いましたよねー」
「さっきも言いましたけど、オレ、男なんすからね」
「見えてますよね、男の証拠」
「安心してください、はいてませんから」
「って、そんなことどうでもいいすね」
「じゃあオレ、走ってきますから」
「先輩たちも絶対、先に帰っちゃダメですよ」
「もしオレをここに置き去りにして先に帰っちゃったら、オレ一晩中、まじここでギャン泣きしてますからね」
「じゃ、行ってきます」
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