世界の射精から

てつじん

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微笑みの国〜T国の話〜

微笑みの国

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熱帯モンスーン気候に属するこの国は、世界中の人々から「微笑みの国」と言われている。
国民性が穏やかかで、旅行者にも親しみやすいからだ。
その一方で、大人から子供までみなたがわず熱狂する格闘技がある。
それがキックボクシングだ。
しかし、ガイドブックにも載るような有名スタジアムで行われる試合は表側の世界のこと。
表があるということは裏があるということで、そんなキックボクシングがあると言うことを知っているのは、果たしてどの位いるのだろうか。

裏の世界のキックボクシング。
ある特定の共通した趣味を持つ人々には周知のことで、その界隈では非常に人気がある。
リングに上るキックボクシングの選手は殆どが15才に満たない少年ばかりで、成人男性の出場者はいない。

ここは世界的にも有名なビーチリゾートで、その会場は街の中心地から少し離れたところにごく普通に設置されており、よほど注意深く探さないと通り過ぎてしまいそうな場所にあった。
しかしいつもそこで行われているわけではなかった。
開催が一定期間を過ぎると、どこかへ会場を移してしまう。
ネットにそれらしい口コミは散見されるものの、結局、本当に知りたい情報には行きつかない。
だからこのキックボクシングの情報を仕入れるには、路地裏にひっそりたたず飲み屋のバーテンダーに聞くのが一番早いと噂されていた。

しかし開催されているらしいとひとたび噂が流れはじめると、即座にまた開催場所が変わってしまうのである。
私はこのキックボクシングを観戦するのは初めてではない。
もう数年前から何回もここを訪れ、今回も数日間滞在する。
今年も十分に楽しませてもらうつもりだ。

会場内は表のそれとは明らかに違う、何かベタつくような熱気に満ち溢れていた。
今夜のエントリーする少年たちがゆっくり場内を歩いて回った。
出場選手の容姿を観客が予めよく吟味しやすいようにするためだ。
たばこの煙りをくゆらしながら、リング上で少年が試合前に踊る儀式の舞をじっと見つめる東洋系の若い男。
缶ビールをあおりながら柱にもたれ掛かり額の汗をハンカチで拭っている白人の中年男。
世界各国からやってくる観戦者の目的は、みな同じである。
彼らは一様にみな裕福で、この土地の人はまずいない。
というより、むしろ外国人相手のイベントなのだ。
ギラギラとした男たちの視線が、トランクスと鉢巻、グローブのみを身につけた半裸の少年たちに注がれる。
まっすぐ前を向いて歩く小さなファイターの表情は「お願いですから、なるべくたくさんのファイトマネーを僕にください」とでも言っているかのようだった。

さて、リング上では今しも戦いが始まろうとしている。
試合は選手の年齢が低いほうから始まる。
既にいくつかの試合が終わり、そろそろ後半戦に差し掛かろうとしていた。
ちょうどいまリングに上がっている少年は、2人とも11~12才くらいのように見受けられる。
2人はひざまずきながら、糸巻きでもするかのように手を胸元でくるくる回している。
そして天を仰いだ。
汗なのか、水なのか、オイルなのか、体中がキラキラ光っている。
この踊りは競技の始まる前に行うひとつの儀式である。

「今日こそ、勝てますように・・・」
「神様、お願いします・・・」

リング上にレフリーのような男が登場した。
そしてコーナーに腰掛けている赤いトランクスの少年を指差した。
観客はざわめきとともに、一斉に近くにいる係員に何かを書き込んだ紙切れを渡した。
私は予め入場の際に入り口で買い求めた紙片に金額を書き込んだ。
紙片は真ん中で切り取れるようにミシン目が入っており、左右に今日の日付けと番号が書いてある。
この番号は本日限り有効の通し番号となっており、誰一人として同じ紙片は持っていない。
レフリーが同じようにもう一方のコーナーに腰掛けている青いトランクスの少年を指差した時、私は片方の紙片を係員へ渡した。
この少年が、今日の私のお目当てだ。

戦いが始まった。
試合は全部で5ラウンド。
前半は私が賭けた青いトランクスの少年が優勢だったが、結局彼は最終ラウンドまで持ち越したものの、判定負けとなった。
この時点で私の目的は一歩進んだ事になる。
場内がしばしざわめき、再びリングにレフリーが現れ、番号の書かれたボードを高々と掲げてリング上をひと回りした。

「やった!」
「私の番号だ!」



そのボードには紛れもなく私の番号が書かれていた。
私は興奮する気持ちを押さえて係員へもう片方の半券を見せた。

「まだベットするか?」

係員の男は言った。
観客の中には幼年の選手をすでに手中に収め、観客席で彼を腿の上に抱いたまま、続けざまに別の試合にベットしている者もいる。
一晩で複数の少年を手に入れたいのだ。
視線はリング上での観戦を続けながら、その手は少年のトランクスの中に忍び込んでいるようにも見えた。
私は首を横に振った。
この少年ひとりいれば、私は今宵それで満足なのだ。
係員の男は、私を先ほどの出入り口とは違うドアへ案内した。

15分位経ったであろうか、先程、青いトランクスを履いてリング上で戦っていた少年が私の前に現れた。
シャワーを軽く浴びて汗を流して来たようで、髪の毛が少し濡れている。
私はこの少年を競り落とすことに成功したのだ。
私が紙に書き込んだ金額は、この少年に値段をつけた他の誰よりも高かったということだ。
この少年には、私が書いた金額の10%がファイトマネーとなり、30%が勝った方の少年の本日の実入りとなる。
残りの60%が胴元の取り分だ。
私はこの試合を、つまりは負けた方の少年を買ったのである。
もしこの少年が試合に勝っていれば、彼は赤いトランクスの少年に金を賭けた男から30%のファイトマネーもらい、尚且つ体を売らなくても済んだのである。
その代わりに負けた赤いトランクスの少年が、10%の代金と引き換えにどこかの客に体を売らなくてはならないのである。
試合に負けた少年たちは、こうしてファイトマネーの差額を埋めている。

私は少年を連れてホテルまで戻った。
ドアボーイにわずかばかりの金を握らせ、さっさと部屋に連れ込んだ。
いわば口止め料だ。
少年をベッドの上に座らせると、その横に座りそっと肩を抱き寄せた。
彼は全てを心得ているようで、ごく自然に身を寄せてきた。
試合に負ける度に少年たちは、こうやって行きずりの観光客に体を預けているのだ。

私は少年の両肩をおさえ、ゆっくりとそのまま押し倒した。
ベルトをゆるめボタンを外し、くたびれてヨレヨレになったジーンズのジッパーを下ろした。
アニメのキャラクターがプリントされたブリーフを穿いていて、年齢よりも幼く見えた。
ゆっくりとジーンズから両足を引き抜いた。
襟周りが少し伸びてしまっているTシャツを胸までたくし上げたら、試合のときから気になっていた可愛らしいへそや乳首が私の目の前にあらわれた。
あいさつ代わりにちょっとふざけた様子を装って、ブリーフの上から小さな突起を軽く摘んでみた。
その瞬間、少年は緊張の糸が解けたかのように、はじめて可愛らしい笑顔を見せてくれた。
私も傍らに横になり、今度はそっとブリーフの中に手を忍び込ませてみた。
茹で上げたポークビッツのような弾力の性器と、バランスのよい大きさの陰嚢が付いていた。
ゆっくり、そしてやさしく、手の中に収めて刺激を与えてみる。
少年は小さく息を吸い込み、その感触を堪能するかのように深く目を閉じた。
段々と元気になってきた。

それでいいんだ・・・

私は少年への愛撫をいったん止め、ブリーフの両端に手を掛けズルズルと引きずり下ろした。
プリントされていたアニメのキャラクターがしわくちゃになってしまった。
私がさんざんいじくったものだから、彼の陰茎はすっかり隆起してしまっていて、ゴムの部分を通過するとき引っかかってプルンと揺れた。
下半身だけを先に丸裸にしたら、自由になった幼き男児の証はピクンピクンと2回、上下に動いた。
互いに目が合い微笑んだ。
ちょっと恥ずかしがっているようにも見えた。
体の反応の仕方は既に一人前なのだが、発毛は一切無く実にきれいな形だった。
性器は大人のそれとは違って形はまだ幼く、色は褐色ではあるが、それは体の他の部分と同じ色で、とにかく張りがあった。
包皮に包まれている先端部分は、勃つとそれがやや剥けてツルツルした鮮やかなピンクの亀頭が現れた。
ただ陰嚢はちょっと濃いめの褐色で、逆に幼さを一層際立たせた。

私は少年の手を取り、自分自身で慰めるよう促した。
体がピーンと硬直し、顎があがり、小刻みに手の動きが早くなる。
息遣いも荒くなってきた。
こういったことを人に見せるのに慣れているのか、全く私が見ていることは一向に意に介せず自慰行為に耽っている。

終焉はもうそろそろなのか。
快楽にのめり込み一気にゴールを目指そうとしている少年を見ているうちに、私自身も我慢できなくなってきた。
私は高速で動く少年の手をそっと押さえ、まるで大好きな玩具でも取り上げるかのように、快楽を貪る性器からその手を引き離した。
張り詰めて今にも暴発してしまいそうな少年の肉棒は、明らかにまだ遊び足りないという感じだった。

私は彼を抱き起こし、胸のあたりでたくし上げたままになっていたTシャツを頭からすっぽりと脱がし全裸にした。
そして、いま彼の体の部位で一番神経の集中しているところをゆっくりと口に含んだ。
滑らかな先端を口に含み、くびれた部分を舌先で愛撫した。

彼は少し背をけ反らせながら視点の定まらない表情で天井を見つつ、ゆっくり目を閉じた。

「んん・・・」

子猫の鳴き声のような、鼻に抜ける高音の喘ぎ声だった。
可愛らしい陰嚢も両方一緒に口に含んで舐めた。

「んん・・・あっ・・・」

そして同時に右手の人差し指と親指で満足しきらなかった性器を慰め、反対の手で乳首を刺激した。
すると少年は腰をぐいっと持ち上げたかと思うと、ごく僅かに性器をビクビクさせた。

いったのか?

この年齢の子供は肉体自身がイク事はあってもドライだから実に分かりにくい。
でもその代わり、ほんの少しだけネバネバした液が先端からにじみ出ていた。
少年はそれ以上の刺激に耐えきれない様子で体をクルリと反転させ私に背を向けた。
そして顔だけをこちらに向けてはにかんだ表情を見せた。

「気持ちよかったか?」

言葉なんか通じなくても、ちゃんと分かってくれていると思った。

今度は私の番だよ。
私も衣服を全て脱ぎさり、少年を抱き起こすと正面から抱きかかえた。
褐色の瑞々しい少年の素肌が私の下腹部に触れた。
ちょっとくすぐったい感じだ。
先ほどまであんなに硬直していた少年の性器も、もう普通の子供の形に戻ってしまっている。
十分に体が満足したのだろう。

一方、私の方はと言えば、抱きかかえた少年のちょうど尻の下で痛いくらいに緊張している。

「今度は私のココを鎮めてくれ」

少年にそうささやいて、耳たぶを舐めた。
そして俯せに寝かせると、カバンから持って来ていたローションを取り出した。
桃のような尻を押し広げ、ローションを絡めた中指を少しずつ体内へ挿入した。
いやがる様子もなく、じっとしている。
言うまでもないが、こういうことには慣れている少年なのだった。
入口を少しづつ押し拡げながら、きゅっと締まった筋肉を緩和していく。
指を2本入れてみる。
少年は、なおも動かず背中で息をしている。

なんて愛くるしいんだ。
早くこの子の体を味わいたい。
焦る気持ちとは裏腹に、そんな自分をじらして快楽をにひたる別の自分がいる。

「だいぶ柔らかくなってきたね」

独り言を言いながら、私は少年の背中に覆いかぶさった。
熱く漲った肉茎の先端を少年の受け入れ口にあてがい、ヌラヌラと擦りつけてみた。

・・・もう、そろそろ、いいかな。

一気にグッと腰を落とし込んだ。
少年が少し背を丸めた。
構わず強引に体を押さえ付け、腰を前後に動かした。
運動のリズムが波に乗り、何度が最高潮に達しそうになった時に限って、少年の腰が左右に逃げる。

「だめだなあ」
「ひょっとしてこの子は新入りで、まだ緊張しているのか?」

私がどんな顔をして事に及んでいるか、自分がどんな風にされているのかが分からなくて、不安なのかも知れない。
そんな事を考えながら、少年の体から自分の分身を引き抜き、今度は体を反転させて仰向けに寝かせた。

今夜の私の目に狂いはなかった。
顔立ちといい体つきといい、性器の成長具合いも私の好みにピッタリだ。
もうすっかり落ち着いて花の蕾のような形になってしまった花びらを、もう一度剥いてみる。
実に可愛らしい少年だ。

両足をぐっと頭の位置まで押し上げ、おむつを取り替えるような姿勢にした。
赤紫の肛門が私の目の前に現れた。
実に淫らな姿だ。

「こわくないからな」

性器を指で摘み優しく揉みほぐしてやると、少し表情が柔らかくなった。
再びたっぷりとローションを指に取り、そっと体内へ挿入した。
表情を確認しながら、指を2本、出したり入れたりした。
しばらくそんなふうにしながら、少しづつ少年の体の準備を整えた。

「もうそろそろ、いいかな?」

私は自分の肉茎を少年の受け入れ口にあてがい、狙いを定めた。
既に先端からは我慢の液がたらたらと漏れ出している。
少年は無言のまま、私に挿入されるのを待っている。
真正面から一気にズブリと突き刺した。
伸縮のいいアナルは難なく私を迎え入れてくれた。
だいぶ奥まで入っている感じがする。
少年は無表情のまま目を閉じていて、特に痛がる様子もない。
挿入感がバツグンにいい名器だった。

このままいけるぞ・・・

ベッドの上で小さな体がゆっさゆっさ揺れる。
少年が体全体の力を抜いて私のリズムに同調しているからだ。
締まり具合がたまらない。
目の前でプルンプルン揺れている性器を見ると、一層興奮してくる。
自然と腰の動きも早くなる。

・・・あああぁぁぁ、たまらない・・・
何だ、この少年の体のとの一体感・・・

少年が私の背中に両手を回し、しがみついてきた。
私の乳首を舐めている。

そんなサービスまでしてくれるのか・・・・

舌先でチロチロ舐めている。
体中に鳥肌が立つくらい気持ちいい。

あぁ、たまらない・・・
限界が近い・・・
もう、我慢できない・・・

下半身に押し寄せてくる、あの洪水のような感覚が迫ってきている。

間欠泉のように、いまにも吹き出しそうだ・・・
でも、まだだ・・・
もっと味わいたいんだ、この瑞々しい少年の肉体を・・・

腰を振るたびにペチンペチンといやらしい音がする。

キス、させてくれ・・・

私は少年の口に吸いついて、舌と舌をしつこいくらいに絡ませた。

ああぁ・・・、もう出そうだ・・・
噴出しそうだ・・・
出すよ・・・
全部、お前の体内に・・・
出すよ・・・

出るっ!

私はとうとう、彼の中で決壊した。

一瞬きゅっと肛門で締め付けられて、それが最後の引き金となり、私の中に多量に溜まっていた液体の性欲を勢いよく放出したのだった。
引き抜いた後も残りの体液が、まるで白濁のナパーム弾のように少年の性器や腹、胸の上にしたたった。

長いような短いような、めくるめく時間だった。
少年は自分の体の上に飛び散った私の精液を、指でゆっくり自分の体に塗り広げながら、最後にその手をぺろりと舐めた。
そして唾といっしょにゴクンと飲み込むと、大きく伸びをした。
少年の体に降り注いで残っている私の分身が、まるで私自身を責めているような気がした。

私は彼を連れてバスルームへ行き、素手で全身を丁寧に洗ってやった。
メインディシュを堪能した後の、これはデザートみたいなものだ。

「ここもちゃんとキレイにしないとな」

手の中で可愛らしい「男の子」をもう一度もてあそんだ。
シャワーを終えると、そのまま二人でベッドにもどった。
丸裸のままゴロンと横になり、彼はいつの間にかすやすやと眠りに就いてしまった。
私は彼の額とその愛くるしい性器に、もう一度キスをした。

翌朝、私は少年の元気な股間を見て、帰らせてしまう前にもう一度楽しませてもらおうかと思った。
多少のチップを握らせれば、多分もう一度、舐めてくれるくらいはしてくれると思ったからだった。
でも、それは止めた。

朝の明るい日ざしの中で、彼が普通のどこにでもいるような少年に見えたからだ。
何事もなかったように服を着て帰り支度をするその姿は、眼下の路地で遊ぶ子供たちと何ら変わらない。
身支度を整えた少年に、朝食代にでもするようにとジェスチャーをしながらチップを握らせた。
彼は両手を合わせて拝むように礼を言うと、笑顔でバイバイと2、3回手を振って部屋を出ていった。

多分、今夜も試合が彼を待ってるのだろう。

「今夜こそは頑張って勝てよ」

昨夜、自分がした事とは矛盾するが、そんな事をぼんやり考えながら、少年がホテルを出て行き、後ろ姿が朝の喧噪に紛れ込むまで見送った。

ここは、微笑みの国。
今度はどんな笑顔と、出会えるのだろう。
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