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第4章 優勝が欲しい

第5話 償い

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オレはオッサンたちに命令されて、いつもやる通りにオナニーをして射精した。
自分のチンコを気持ちよくしてるとこなんて、人に見られたら本当は恥ずかしいはずなんだけど、逆に見られてるっていう妙な興奮がオレの中に少しだけあった。

「オメーよぉ、自分だけシコってイっちまうってーのは、普通なしだよな」

オレは賢者タイムと呼ばれる、あの射精後の心地よい疲労感に包まれた虚な気分に浸りながらゆっくりと目を開けた。
すると、髭のオッサンがオレの目の前でズボンを脱いでいた。

やがてパンツも下ろすと、そこには太くて赤黒くて血管が何本も浮き出ている逞しい大人のペニスが現れた。
我慢できない性欲をわざとオレに見せつけるように、ブンッブンッと縦に振って見せた。

髭のオッサンはオレのもう片方の手錠を外し、成熟した大人のペニスを握らせた。
根元には黒い茂みがもうもうと生えていて、明らかに使い込んでいる色と形だった。

大人の人のって、こんなにも太くて、硬くて、熱いんだ。

オレはいつも自分でするときのように、髭のオッサンのペニスを手で握りながらしごいた。

「おぅいいぞ、そのまま続けろ」
「子供の手でやってもらうのは、思った以上にコーフンするなぁ‥‥」
「はぁーっ、気持ちいい‥‥」

本当に気持ちよさそうだった。
ますます、太さ、硬さ、熱さが増した。

すると今度は仰向けに寝そべったオレの胸にまたがり、ビンビンにみなぎったペニスをオレの口元にあてがった。
しゃぶって口でやれ、と言っている。
オレはいくら何でもそれは出来ないと思い、首を横に振った。

バシッ。

またもや、顔をひっぱたかれた。
それも首が吹っ飛ぶかと思うほど思いっきり。

「口、開けろ」
「歯は立てるんじゃねえぞ」
「丁寧に舐めるんだ、いいか、わかったな」

ドスの効いた低い声だった。
それでもオレが口に入れるのを躊躇していると、髭のオッサンはグッと腰を落として、無理やり突っ込んできた。

気持ち悪ッ‥‥
なんだこの味は‥‥
オエッ‥‥
涙が出てきた‥‥

「舌を使て舐めるんだよ!」
「オラオラ吸ってみろよ!」

もうこれ以上、殴られたくない。
オレは仕方なく我慢して、言われる通りに髭のオッサンのを咥え、舐めたり吸ったりした。
目で見たままの亀頭の形を舌でも確認するように舐め回した。
汗臭いようなオシッコ臭いような、塩っぱい味がしたかと思ったその瞬間、髭のオッサンは急に腰を前後に動かし始めた。

「いいぞ、いいぞぉ」
「そうだそうだ、ペロペロすんだ」

髭のオッサンが、激しく腰を振った。

「あ、あ、ああっ‥‥」
「気持ちいい‥‥、気持ちいい‥‥、気持ちいいぞぉ‥‥」

喉の奥を大きな亀頭で突かれて、何度もオエッとなった。
カメラはその様子をずっと撮っている。

オレは舌を使って髭のオッサンの亀の頭をこすった。
でも不思議と舐め続けているうちに、だんだんと髭のおっさんのペニスがソーセージみたいなものと思えるようになってきた。
そう思えるようになってくると嫌悪感は少しだけ薄らいだ。
自分から頭を動かすこともできるようなった。
すると髭のオッサンのオレへの扱いが、ちょっとだけ優しくなったような気がした。
オレは無意識のうちに髭のオッサンのタマを揉んでいた。
べつに男のタマに興味があるわけではなく、ただブラブラと大きく揺れている様が面白かったからだ。
髭のオッサンにはそれがとても刺激的だったみたいで、何度か生唾をゴクリと飲み込んだ。

そしてとうとう、髭のオッサンはオレの口で放精した。
気持ち悪くて、全部、口から吐き出した。
最悪だったのはまだ出し切らずに残っていた精液を、オレの顔の上に出したことだった。
もちろんその様子も全部、カメラに収められていた。

こうして髭のオッサンもオレも、下半身に溜め込んでいたものを全部吐き出したが、スッキリしていないのはオタクのオッサンだった。

「今度は、ボクの番だよ」
「ボクはねぇ、口じゃなくてこっちがいいな」

そう言って、オレのお尻を撫ぜた。

オレは両足を縛って固定されていた紐を解かれ、お尻を突き出すような格好で四つん這いにさせられた。
ちょうど猫が伸びをしているような格好だ。

両手でお尻を左右に広げられて、穴が丸見えになった。
オタクのオッサンが、オレの穴を舐めている。
舌の先が皺の一本一本を辿っているようだった。
くすぐったくて、でも、気持ち良くもあった。

なんかヌルヌルしたものをお尻の穴に塗られた。
そして、ブーンとモーター音のする、ナスかキュウリのようなものを入れられた。
オレは思わず尻を横に振って、それを拒否した。

パチンッ。

鞭で叩かれたような音がして、尻を思いっきり平手打ちされた。

「逃げちゃだめだよ、君ッ」

そうしてオレは、お尻の穴の中に何か棒状の小型のマッサージ機のような器具を挿入された。
お腹の中で、それはウインウインいいながら振動している。
オタクのオッサンはそれを出したり入れたり、変な感じだ。
まるでトイレで「大」をしている時の感じにも似ている。

背中越しに振り向いてみると、今度はオタクのオッサンがズボンを脱いでいた。
髭のオッサンよりも大きかったけど、ダランとしてて硬さはない感じだ。

「そろそろ、柔らかくなったかな」
「力、抜いたままにしててね」

オタクのオッサンはそう言って、オレの尻の穴にヌルヌルするローションのようなものを塗り、ゆっくりと少しずつ指を1本、2本と挿入した。
その様子を今度は、髭のオッサンがカメラで撮っている。

オタクのオッサンは自分のペニスをゴシゴシ扱き、オレに突き刺しやすいように、自分で自分を扱いて準備した。

え?
本当に入れるの?
オレの尻に?

大人しくしてれば、痛いことはしないって言ったよな‥‥
やさしくもらえって、そういうことだったのか?

お尻の穴にオタクのオッサンの亀頭が擦り付けられた。
ヌルヌルした滑らかな感覚が、より一層オレを不安な気持ちにさせた。

ズブッ‥‥
ズブズブッ‥‥

あっ、あああああーーーーーっ。
入ってきた、オタクのオッサンのペニスが。
カリ首の部分まで亀頭を飲み込んだ‥‥、オレの尻の穴が‥‥
うっ、うががががが‥‥

熱した鉄の棒のようにオタクのオッサンのペニスは熱かった。
ぐにゃぐにゃしてるが、芯は硬かった。
太くて大きなモノが、オレの体の奥にズンズンズンズン入ってる。
腰を前後に動かしながら、下から手を回してオレの半立ちになったチンコを扱き始めた。

オタクのオッサンが激しく力任せに腰を前後に振った。
オレはこのオッサンにセックスされてるんだ。
そう言えば、エロい友達が言ってた。
男同士のセックスは尻の穴に入れるんだ、って。

たぶんいま、オレはオッサンに犯されている。
犯されながら、でも同時にチンコを扱かれると興奮が増し、より一層の快感を感じた。
そんなこと、あるはずがない。
オッサンに犯されながらオナニーされて、オレ、気持ちいいのかよ。
自分の体の構造が信じられなくなってきた。

パンパンパンパン‥‥

オタクのオッサンの腹がオレの尻に当たる音がする。

「君、いいよ」
「君のお尻の穴、締まりがキツクて、とぉーっても気持ちがいいよぉ」

四つん這いになったオレの背中に覆いかぶさって、片方の手でオレのチンコを、もう片方の手で乳首を撫でまわしながら、絶え間なく腰は前後に動いている。
カメラがそんな2人の体の結合部のアップを撮っていた。

オレの体はかなり奥まで、オタクのオッサンを受け入れているのが自分でも分かった。
陰毛が尻に当たってくすぐったい。
チンコの皮を剥いて、亀頭を撫ぜ始めた。

あっ、あ、あぁ・・・

思わず、声が出た。

「シンジ君、いいよ、もっともっと、声、出していいよ」

腰の動きが一段と激しくなり、オレの体も大きく揺さぶられている。

亀頭をそんなに激しく刺激しないで‥‥
ビクビク感じちゃうよ‥‥
我慢できずに、尻の穴にギューッと力を込めた。

「あ、あぁ、あぁ‥‥、出るっ、出るぅぅぅぅ‥‥」

オタクのオッサンの声が、うわずっている。

「出すよっ、シンジ君の中に、たっくさん出しちゃうよぉ」

そしてオタクのオッサンは、オレを背後からギュッと強く抱きしめた瞬間、射精した。
オレは、オレの下腹部の裏側に生暖かいものがじんわりと広がったのを感じた。

オタクのオッサンはオレに挿入したまましばらくの間、大きくゆっくりハァハァと息をしていた。
ゴムボールでも握るような手つきでオレのチンコをまさぐり、背中じゅうをキスするように舐め回している。
やがてようやく満足したようで、オレの体からペニスをゆっくり引き抜いた。
精液の生臭いにおいが立ち込めた。
オレの尻の穴の筋肉はすっかり緩んでしまっていて、閉じなくなってしまった。
そこからオタクのオッサンの体液が垂れて出てきた。
流れ落ちる速度から、かなりかなり濃い精液であるのが分かった。

「オメーの可愛い姿、たっぷり撮らしてもらったぞ」
「初めてなんだろ、セックス」
「なかなか良かったぞ」
「ガキのくせして、一丁前いっちょまえにオメーも感じてただろ」

そう言って髭のオッサンがビデオカメラを再生してオレに見せた。

「このビデオ、あっちこっちで売らせてもらうからね」
「もちろん、表じゃ売れないから裏のルートで」
「いるんだよ、買ってくれる人、こういうの」
「男の子が好きな人とか」
「ぽっちゃりが趣味のヒトとかね」

オタクのオッサンが下半身をブラブラさせたまま、続けて言った。

「そのお金ね、坊ちゃんの治療費に充てさせてもらうからね」
「これ、大人の世界では何ていうか知ってる?」
「償い、って言うんだよ」
「覚えておいたほうがいいよ」
「悪いことしたら、お金で償うんだよ」
「君はお金ないだろうから、体で払ってもらった」

「もしオメーに、坊ちゃんに償いたいって言う気持ちがあるなら、またいつでも来い」
「今度は縛ったりしねーで、もっとやさしく気持ちよくしてやっから」

髭のオッサンがオレの頭を撫ぜながら言った。
その手の感触が妙に優しく感じられた。

オレは結局、6年生最後のわんぱく相撲で優勝することは出来なかった。
その上、ライバルのアイツに取り返しのつかない怪我を負わせてしまった。
自分で神さまにお願いをしておきながら信じることが出来ず、さらには約束を守ることもしなかった。

オレがこの体を捧げることで、そんないろんな事への「償い」に少しはなるのかな。

また来よっかな、償いをしにココへ。
無理やり連れ込まれたビルの裏口を出るとき、オレは、そう思った。
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