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第1章 美が欲しい

第2話:小学1年生、まーくんの場合

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夜も更け街の喧騒がひと段落した頃、まーくんが置き去りにされたその部屋では、いままさに行為が始まろうとしていた。
それは折しも、まーくんの母親がうとうとと眠りの淵へ身を投じたのと同じくらいの時刻だった。

まーくんの母親は夢を見ていた。
蝋燭の薄暗い部屋の真ん中に置かれている古民家にでもあるような重厚な座卓に似た寝台の上に、仰向けになったまま静かに眠っている褌姿のまーくんの姿を。
呼吸をする度にゆっくりと上下するぽっこりとしたお腹が穏やかな眠りであることを分からせてくれる。

「まーくん、こんなに寝相よかったかしら・・・」

夢の中でそんなことをぼんやりと考えていたら、お腹を締め付けていた褌の紐が何の前触れもなく静かにそしてゆっくりと解け始めた。
それはまるで魔法か手品のように、いとも簡単にスルスルと解けていった。
そして最後は何かに引っ張られているかのように、まーくんの華奢きゃしゃな腰元からスルリとすり抜け、まるで落ち葉のようにはらりと力無く床に落ちたのだった。
まーくんが身につけていたたった一枚の頼りない布切れは、こうして見えない何かの力によって造作もなく剥ぎ取られてしまった。

今年ようやく7歳になるまーくん。
なだらかな曲線で描かれた裸体を包む薄い皮膚と、関節の部分を輪ゴムで締め付けたようなふっくらとした手足が、去年までまだ幼稚園に通っていたことを容易に連想させてくれる。
股間にちょこんとついた男の子の証もまだ幼い。

その無防備に晒されたままのまーくんの幼芽が、何故か次第にむくむくと膨らみ始め、やがてしなやかな硬さでぴょこんと隆起した。
それはまるで、誰かに触られて刺激されているかのようだった。
しかしそこには誰の姿もない。
いや、ひょっとしたらただ姿が見えていないだけで、まーくんの体は誰かにもてあそばれているのかも知れなかった。

それは一体、誰なのか?
果たして、神さま仕業なのか?

何者かによってもてあそばれているまーくんの幼茎は、膨らんだとはいってもまだほんの大人の親指程度の大きさしかなく、先端もまだ包皮をすっぽり被ったままだった。
とこりが、その包皮が勝手にかれ始めた。

「ダメ、無理しないで・・・」
「亀頭がキツそうよ・・・」
「まーくんのおちんちん、壊れちゃう・・・」
「やめてあげて、まだ一年生になったばかりなんだから・・・」

でもまーくんは何も感じない様子で、静かに眠ったままだった。
先端の皮に締め付けられながらも、少しずつ亀頭が顔を出す。
あとちょっとだ。
痛そうで見てられない感じだが、まーくんの包皮は思った以上に伸縮するみたいだった。

メリメリメリ・・・
にゅるにゅる・・・

そんな音がいまにも聞こえてきそうだった。
そしてとうとうまーくんは、無理やりおちんちんの皮を剥かれて完全に露茎させられてしまった。
容赦なく剥かれたことによって、裏筋と一直線に続く尿道口がグイッと引っ張られていた。
7年間、包皮の中で大事に守られていた果実が生まれて初めて空気に触れた瞬間だ。
溝の部分は癒着したままで若干のカスも溜まっていたが、健康的なピンク色した亀頭が露出したことで、まーくんは少しだけお兄ちゃんになった。

すると今度は自然と両腕が頭の上まで持ち上がり、手首を交差させたまま動かなくなってしまった。
バンザイしたまま両手首を縄で縛られてしまったかのようだ。
そしてその体勢のまま、首をちょっと傾けて体をくねくねとよじらせ始めた。
きっと、つるつるのわきの下を舐められているに違いない。
その様子がしばらく続いたあと、まーくんは口を開けて舌先をちょっと出した。
思わず吸い付きたくなるくらいの小さな可愛らしい舌だった。

「ほんの少し前まで、この舌でママのおっぱい吸っていたのに・・・」

でも今、まーくんの唇は見えない誰かに吸われている。
すぼめた唇の中で、舌が激しく動いている様子がわかる。

「誰なの?」
「まーくんの唇を奪って、舌を絡めているのは・・・」

呼吸が少し荒くなってきたみたい。
胸の上に左右にひとつずつのっている小さな桜の花びらが微かに動く。
あっ、乳首の先端がピンと立ってきた。
両肩を不規則に揺らし、眉間には皺を寄せて口を「ヘ」の字にしている。
泣きそうな表情にも見えるけど、どちらかというと何かを我慢しているように見える。
意識はなくても幼い体であっても、まーくんはいるらしい。

今度は足の指が、グーパーグーパー、開いたり閉じたりし始めた。
くすぐられてるみたいだ。
ときどき、チョキにもしている。

「足の指先がテカテカ光って濡れているように見えるのは気のせいかしら」

大きなナメクジが、まーくんの足の爪先から脹脛ふくらはぎを伝って内股うちまたを舐めながら這い上がってきている、そんな感じの仕草をしている。

「両足が段々と大きく広がってきたわ」
「全身を舐められてるみたいで、気持ちいいのかしら」

足の付け根に生えている小さなキノコは、さっき皮が剥かれたばかりでやや赤みを帯び、熱を持っているようだ。
その下についている今はまだほんの飾りでしかない胡桃くるみのような皮の袋も、見えない何者かによってしゃぶられているみたいだ。
それはまるで歯のないお年寄りが干し柿をぺちゃぺちゃぺちゃぺちゃ舐めている姿を連想させた。
まーくんの幼茎は更に膨らみを増し一段と硬くなってきた。

「お寝坊して起きた朝も、どんなにオシッコがしたい時でも、こんなに大っきく硬くなっちゃったことなんてなかったのに・・・」
「7歳でもこんなに硬くなるのね、男の子ってスゴい・・・」

皮膚がピンと張り血管が透けて見えているくらいなので、その膨張具合は見ただけでもすぐに分かった。
その時、咄嗟とっさにまーくんがくいっと腰を引いた。
剥きあげられて裸にされたばかりの敏感な部分を、不意に何かねっとりした感触のものに咥え込まれ、愛撫されているようだった。

「間違いなくまーくんの体は、見えない誰かにをされているんだわ・・・」

今度は下半身をむず痒そうに腰をもぞもぞさせ始めた。
表情は一見すると何か辛いことをじっと我慢しているようにも見えるが、反対に7歳の男の子の体が本能的に快楽をむさぼっているようにも見えた。
相変わらず両腕は頭上で縛られているかのように手首部分をクロスしたまま動かない。

弱い蝋燭の灯りに照らされて、わきの下から胸のあたりまで一直線にぬらぬらと光っている。
両足がぐぐっと、更に大きく押し広げられた。

「何て柔らかい股関節なの・・・」

股の間で垂れ下がるように付いている大事な玉が入った袋が不自然に動いた。

「揉まれてるんだわ、まーくんの金玉・・・」
「まだひよこ豆くらいの大きさしかないのに・・・」
「さくらんぼのようにつるつるした亀頭もやさしく舐めてもらっているみたいで、とても気持ちよさそうな顔している・・・」

すると突然、まーくんは首を二、三回左右に振り、下半身をもじもじさせ始めた。

「あら?」
「まーくん、どうしたのかしら?」
「オシッコ出そうなの?」

次の瞬間、まーくんの幼茎がピクピクッと数回、僅かに痙攣した。
でも何も出てこないし、明らかにオシッコとは違う。

「えっ?」
「まーくん、イッたの?」
「まだ7歳なのに、イッたのね」
「おちんちんの先からは何も出なかったけど、あの感じは頂点まで上り詰めたってことよね」
「まーくん、お友達の誰もまだこんな経験してないよ、きっと」
「神さまはまーくんのカラダ、喜んでくれたに違いないわ」

そして、翌朝、若い母親が迎えに来た。

「まーくん、おはよう」
「どうだった?」
「ひとりで怖くなかった?」

まーくんは全裸のまま、まだ部屋にいた。
前の日までは窮屈だった先端の包皮も、いまではもう、にゅるっと簡単に亀頭を露出させることができるくらいに柔らかくなっていて、朝勃ちついでに亀さんが顔を出していた。

「やだ、まーくん、裸んぼじゃなの」
「もー、おちんちんもそんなになっちゃって」
「でも、カッコいいよ」

若い母親は夢で見た内容ををすっかり忘れ去っているようで、上機嫌でそう言った。
夜明けが夢の記憶を全て拭い取ってしまったのだろう。
まーくんもまた、同じように自分の体に何が起こったのか何も覚えていないようだ。

その後、若い母親はみるみる美しさを取り戻していった。
とても一児の母親には見えないくらいに。

神さまは、ちゃんと約束を守ってくださった。

やがて彼女はさんざん遊びまくった挙句に、名前も知らない男の子供を身籠った。
でも今回も堕ろすつもりはなかったので、今では二人の子供のシングルマザーである。
しかし、全く落ち込んではいなかった。
まーくんにとても可愛い弟ができたからだ。

そしてこうも思っていた。
また何か欲しいものができたら、次も神さまにお願いしに行けばいい。

しかも、今度はふたりお礼に差し出せる男の子がいるのだから、と。
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