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第10話 翔真の剃毛
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僕がアイツに強引にスキンシップされてしまった次の日の夕方、兄ちゃんは修学旅行から帰ってきた。
兄ちゃんの心の中は、家に戻ってきた後に起こるアイツとの日常生活のことよりも旅行先での思い出のほうがまだ勝っているみたいで、ずっとニコニコしていた。
「篤志、ただいま!」
「おかえり、兄ちゃん!」
「修学旅行、どうだった?」
「楽しかった?」
「うん、もちろん」
「兄ちゃん、お風呂で友達に毛、バレなかった?」
「何とか大丈夫だった」
「でも一瞬、やばってときあったけど、ソッコー隠した」
「他の友達とか、おチンチンの毛、生えてた?」
「まだほとんど生えてなかったかな」
「チンコの形もみんなまだ先っちょ、とんがってた」
「あー、でもクラスに一人だけいたな、毛、生えたやつ」
「チンコも太っとかった」
「そいつ柔道やってて、体もデッカいの、中学生みたく」
「そっかー」
「僕も早く中学生になって、毛、生えないかなぁ」
「?」
「毛、いいなぁ‥‥」
「篤志、どうした?」
「何かあったか?」
兄ちゃんは僕がどんなに明るく振る舞っても、留守中、僕に何かがあったことを簡単に見破った。
「篤志‥‥」
「?」
「アイツに何かされたんだろ?」
僕は黙っていた。
「お前、妙にはしゃぎすぎ」
「いつもと何か違う」
「おかしい」
兄ちゃんに心配かけたくないという気持ちが逆に変な態度になっちゃったみたいだ。
すると兄ちゃんはいきなり僕のシャツを捲り上げ、バンザイさせながら上半身を裸にして体中を細かくチェックした。
「これって‥‥」
両手首に縛られたときにできたアザがまだうっすらと残っていた。
「オレが縛られたときと同じアザだ」
「篤志、お前まさか‥‥」
兄ちゃんは僕のズボンとパンツも引きずり下ろすと、今度はさらに細かく僕の体を見回した。
アイツが体を触るのとは全然違って兄ちゃんの手はとても温かかった。
「足も縛られたのか?」
僕は小さく頷いた。
兄ちゃんは最後に僕のお尻の割れ目を両手で広げて、真ん中の穴を確かめた。
「痛っ‥‥」
「お尻の穴、まだ少し痛いんだ‥‥」
「篤志、お前、アイツに‥‥」
「‥‥」
「なぁ、篤志、答えろよ」
「兄ちゃん、僕ね‥‥」
「‥‥」
「僕、とうとうアイツに、スキンシップ、されちゃったんだよ‥‥」
「そうか‥‥」
「ごめんな、篤志、俺が呑気に修学旅行なんて行ってたばっかりに‥‥」
「いいよ、兄ちゃん、気にしなくても」
「兄ちゃんばっかアイツにスキンシップされるの、可哀想だもん」
「いつかは僕がアイツの相手しなくちゃって、ずっと思ってたから」
「篤志‥‥」
兄ちゃんは裸のままの僕を抱きしめてくれた。
「いつ、されたんだ?」
「昨日の夜」
「昨日の夜?」
「どうして?」
「今週はママ、日勤で夜は家にいるんじゃなかったのか?」
「うん‥‥」
「昨日の夜、ママ、急に夜勤になっちゃったんだ」
「病院に電話して、ママに帰って来てって言えばよかったじゃないか」
「そんな余裕なかったもん」
「アイツ、昨日、帰ってきていきなり僕を襲ったんだ」
「それでそのままベッドの上で裸にされて、手と足を縛られたままされちゃった」
「それにママ、人の命を守る大切な仕事してるから、心配かけらんないよ」
「そうか、そうだよな‥‥」
「ごめんな、篤志」
「修学旅行なんか行かなきゃよかった‥‥」
「違うよ、兄ちゃん」
「兄ちゃんは僕よりも一学年小さかった小3の時にされたんでしょ、スキンシップ」
「それに比べれば僕なんかもう4年生だし、大丈夫だよ」
「馬鹿だなぁ、篤志は‥‥」
「そうだよ、兄ちゃん、僕、バカだよ」
「兄ちゃんだって知ってるでしょ、僕の学校の成績」
「そーゆー意味じゃなくって」
兄ちゃんは悲しそうな表情の中に、ちょっとだけ和らいだ表情をのぞかせた。
「そうだ、篤志」
「アイツが帰ってくる前に早く風呂入っちゃおう」
「うん、そうだね」
「お湯が溜まるまでなんか待てないから、僕、このまま裸でいる」
「よし、じゃあ、俺も全裸待機する」
それから僕たちは浴槽にお湯が溜まるまで、ベッドの中で2人とも裸のまま時間を過ごした。
「もうじきアイツ、兄ちゃんには手、出さなくなるよ」
「どうして?」
「アイツ、毛の生え始めた兄ちゃん、好きじゃないみたい」
「ふーん、そっか」
「じゃあ、もうちょっとの我慢だな」
「そうだよ」
「兄ちゃんの毛、生えろー、生えろー、早く生えろー」
僕はそう唱えながら、再びちょっとだけ伸び始めた兄ちゃんの毛を指で擦った。
すると兄ちゃんのおチンチンがだんだんと硬くなっていくのが分かった。
「兄ちゃんのおチンチン、ほら、硬くなってきたよ」
「ばーか、お前が触るからだろ」
「よし、仕返しだ」
そう言って兄ちゃんも僕のおチンチンを触ってきた。
握られたり揉まれたりしているうちに、僕も直ぐにおチンチンが硬くなってしまった。
「ほーら、篤志のチンコも勃起したぞ」
ベッドの中でそんなことをしながらじゃれ合っていたら、お風呂の準備ができたことを知らせる電子音が聞こえてきた。
僕たちは裸のまま、我先にとお風呂場へ駆け込んだ。
2人で体を洗いっこして、それからお湯に浸かった。
お湯の揺らめきの中に兄ちゃんのおチンチンが見えた。
「何、見てんだよ」
「お前だっておんなじもん、付いてんだろ」
僕があまりにもずっと見続けるものだから、恥ずかしかったみたいだ。
「そりゃあ僕だって男の子だからおチンチンあるけど、兄ちゃんの方がちょっとだけ大人、毛も生えてるし」
すると突然、兄ちゃんはざばぁーっと勢いよく湯船から立ち上がり、片足ずつ浴槽の縁を跨いで洗い場に下りた。
片方の足を上げたとき、兄ちゃんのお尻の穴が見えた。
おチンチンはよく見るけど、そう言えばお尻の穴ってちゃんと見たことないなぁ‥‥
僕がぼんやりとそんなことを考えていたら、兄ちゃんはいつの間にか、いつもアイツが使っている髭剃り用のカミソリを手にしていた。
そして自分のおチンチンを手で押さえ込むと、前にアイツにされたときのように、再び生え出してきたばかりの毛にカミソリを当てて、シュッシュッと力を込めて剃り落としてしまった。
「何やってんだよ、兄ちゃん!」
「毛、剃った」
「何でだよ、兄ちゃん、なんでそんなことするの?」
「せっかくまた生えてきたっていうのに」
「だってアイツ、言ったんだろ」
「毛の生えたオレには興味ないって」
「うん、言ったよ」
「ってことはさ、今度は篤志がヤバいじゃん」
「オレのチンコにどんどん毛が生えてきたらさ、今度はまだチンコに毛の生えてない篤志の方がアイツの標的になる」
「スキンシップの相手させられる」
「だから剃るんだよ、少しでも長く、オレの体に興味が向くように」
兄ちゃんはそう言って、つるつるになるまで全部、毛を剃ってしまった。
「できた」
「これでいい」
「兄ちゃん、血が出てる‥‥」
「え? 血?」
「うわっ、ホントだ、怖っ」
「兄ちゃん、アイツ、カミソリ使うときクリーム塗ってたよ」
「そっか、クリームかぁ、忘れちゃったよ」
「俺、ちゃんと剃ることばっか考えて力入れたから、切っちゃったんだな」
「兄ちゃん、僕が傷口、舐めてあげる」
つるつるになった肌は滑らかな舌触りだった。
僕の顔のすぐ横に兄ちゃんのおチンチンがあって、どんどんどんどん大きく膨らんでいくのがわかった。
「篤志、ありがと、もういいぞ」
「ううん、兄ちゃん、もう少し舐めてあげる」
「それとも、やだ? 僕に舐められるの」
「そんなことないよ」
「よかった」
「じゃあ‥‥」
僕は毛の無くなってしまったおチンチンの付け根を舐めるのをやめて、おチンチンそのものをパクッと口に入れた。
「篤志、なにやってんだ!?」
「そこは血なんか出てないぞ」
「僕、兄ちゃんのおチンチン、舐めてあげたいんだ」
「僕もなんでかよくわかんないんだけど、舐めてあげたいの、兄ちゃんのおチンチン‥‥」
「なんでだよ」
「いやだったらやめる‥‥」
「え、別に‥‥」
「そんな、いやってことはないけど‥‥」
「こんなことしたら、兄ちゃん、僕を嫌いになっちゃう?」
「そんなことないよ!」
「そんなことあるはずがない!」
兄ちゃんは少し慌てたように強めに否定した。
「俺は篤志のこと大好きだよ」
「お前がそんなに舐めたいって言うんなら、舐めていいぞ、俺のチンコ」
「ううん、逆に俺の方から頼むよ、篤志」
「俺のチンコ、舐めてくれるか?」
「うん!」
兄ちゃんのおチンチンはちゃんと皮が剥ける。
皮が剥けて先っぽの丸い部分がきれいに全部出る。
その丸い部分を僕は、舐めても舐めても溶けることのないチュッパチャプスのようにしゃぶり続けた。
そして考えた。
こんなことを兄弟でするのって、やっぱ、おかしいのかな?
でも兄ちゃん、とっても気持ちよさそうな顔してる‥‥
ときどき、おへその下のあたりがヒクヒクして、その度に僕の口の中でおチンチンがピクピク動く‥‥
どお、兄ちゃん、気持ちいい?
もうじき出てくるの? 兄ちゃんのあのミルク‥‥
いつでも出していいからね、僕の口の中に、たっくさん‥‥
兄ちゃんはときどき、うっと息を詰まらせながら腰をビクビク震わせている。
兄ちゃん、ありがと‥‥
僕のために、おチンチンの毛、剃ってくれて‥‥
ホントはイヤだよね、折角、大人になれるのに‥‥
アイツのスキンシップから逃れられるのに‥‥
口に入れたまま見上げてみると、兄ちゃんも天井を見上げながら、はぁはぁ息を荒くしている。
それから僕の顔を見て言った。
「篤志、俺、もう我慢できない‥‥」
「出してもいいか?」
僕は答えを言う代わりに、一生懸命、兄ちゃんのおチンチンを吸い続けた。
「篤志、篤志!」
そして兄ちゃんは、僕の口の中にたくさんのミルクを注いでくれた。
兄ちゃんの匂いだ‥‥
兄ちゃんの、ミルクの匂い‥‥
兄ちゃんのミルクは僕と兄弟である証‥‥
それが僕の口の中いっぱいに広がる。
「篤志、気持ちよかったぞ」
「ありがとな」
「僕も兄ちゃんのミルク、いっぱい飲んだ」
「篤志、今度はオレがお前の傷口、舐めてやる番だ」
兄ちゃんはそう言って僕を後ろ向きにして前屈みにさせた。
そして突き出した僕のお尻の割れ目を手で広げて、僕の傷ついた穴をペロペロ舐めてくれた。
気持ちよかった。
兄ちゃんのベロが僕のお尻の穴を優しく撫でてくれて。
テレビで見たんだと思うけど、犬とか猫とかの親たちが自分の子どもを世話するときに体中をペロペロ舐めてあげるけど、きっとこんなふうに安心するんだろうな。
アイツに無理矢理、スキンシップされてヒリヒリ痛むその部分が、兄ちゃんの舌先で治っていくみたいな気がした。
兄ちゃんの心の中は、家に戻ってきた後に起こるアイツとの日常生活のことよりも旅行先での思い出のほうがまだ勝っているみたいで、ずっとニコニコしていた。
「篤志、ただいま!」
「おかえり、兄ちゃん!」
「修学旅行、どうだった?」
「楽しかった?」
「うん、もちろん」
「兄ちゃん、お風呂で友達に毛、バレなかった?」
「何とか大丈夫だった」
「でも一瞬、やばってときあったけど、ソッコー隠した」
「他の友達とか、おチンチンの毛、生えてた?」
「まだほとんど生えてなかったかな」
「チンコの形もみんなまだ先っちょ、とんがってた」
「あー、でもクラスに一人だけいたな、毛、生えたやつ」
「チンコも太っとかった」
「そいつ柔道やってて、体もデッカいの、中学生みたく」
「そっかー」
「僕も早く中学生になって、毛、生えないかなぁ」
「?」
「毛、いいなぁ‥‥」
「篤志、どうした?」
「何かあったか?」
兄ちゃんは僕がどんなに明るく振る舞っても、留守中、僕に何かがあったことを簡単に見破った。
「篤志‥‥」
「?」
「アイツに何かされたんだろ?」
僕は黙っていた。
「お前、妙にはしゃぎすぎ」
「いつもと何か違う」
「おかしい」
兄ちゃんに心配かけたくないという気持ちが逆に変な態度になっちゃったみたいだ。
すると兄ちゃんはいきなり僕のシャツを捲り上げ、バンザイさせながら上半身を裸にして体中を細かくチェックした。
「これって‥‥」
両手首に縛られたときにできたアザがまだうっすらと残っていた。
「オレが縛られたときと同じアザだ」
「篤志、お前まさか‥‥」
兄ちゃんは僕のズボンとパンツも引きずり下ろすと、今度はさらに細かく僕の体を見回した。
アイツが体を触るのとは全然違って兄ちゃんの手はとても温かかった。
「足も縛られたのか?」
僕は小さく頷いた。
兄ちゃんは最後に僕のお尻の割れ目を両手で広げて、真ん中の穴を確かめた。
「痛っ‥‥」
「お尻の穴、まだ少し痛いんだ‥‥」
「篤志、お前、アイツに‥‥」
「‥‥」
「なぁ、篤志、答えろよ」
「兄ちゃん、僕ね‥‥」
「‥‥」
「僕、とうとうアイツに、スキンシップ、されちゃったんだよ‥‥」
「そうか‥‥」
「ごめんな、篤志、俺が呑気に修学旅行なんて行ってたばっかりに‥‥」
「いいよ、兄ちゃん、気にしなくても」
「兄ちゃんばっかアイツにスキンシップされるの、可哀想だもん」
「いつかは僕がアイツの相手しなくちゃって、ずっと思ってたから」
「篤志‥‥」
兄ちゃんは裸のままの僕を抱きしめてくれた。
「いつ、されたんだ?」
「昨日の夜」
「昨日の夜?」
「どうして?」
「今週はママ、日勤で夜は家にいるんじゃなかったのか?」
「うん‥‥」
「昨日の夜、ママ、急に夜勤になっちゃったんだ」
「病院に電話して、ママに帰って来てって言えばよかったじゃないか」
「そんな余裕なかったもん」
「アイツ、昨日、帰ってきていきなり僕を襲ったんだ」
「それでそのままベッドの上で裸にされて、手と足を縛られたままされちゃった」
「それにママ、人の命を守る大切な仕事してるから、心配かけらんないよ」
「そうか、そうだよな‥‥」
「ごめんな、篤志」
「修学旅行なんか行かなきゃよかった‥‥」
「違うよ、兄ちゃん」
「兄ちゃんは僕よりも一学年小さかった小3の時にされたんでしょ、スキンシップ」
「それに比べれば僕なんかもう4年生だし、大丈夫だよ」
「馬鹿だなぁ、篤志は‥‥」
「そうだよ、兄ちゃん、僕、バカだよ」
「兄ちゃんだって知ってるでしょ、僕の学校の成績」
「そーゆー意味じゃなくって」
兄ちゃんは悲しそうな表情の中に、ちょっとだけ和らいだ表情をのぞかせた。
「そうだ、篤志」
「アイツが帰ってくる前に早く風呂入っちゃおう」
「うん、そうだね」
「お湯が溜まるまでなんか待てないから、僕、このまま裸でいる」
「よし、じゃあ、俺も全裸待機する」
それから僕たちは浴槽にお湯が溜まるまで、ベッドの中で2人とも裸のまま時間を過ごした。
「もうじきアイツ、兄ちゃんには手、出さなくなるよ」
「どうして?」
「アイツ、毛の生え始めた兄ちゃん、好きじゃないみたい」
「ふーん、そっか」
「じゃあ、もうちょっとの我慢だな」
「そうだよ」
「兄ちゃんの毛、生えろー、生えろー、早く生えろー」
僕はそう唱えながら、再びちょっとだけ伸び始めた兄ちゃんの毛を指で擦った。
すると兄ちゃんのおチンチンがだんだんと硬くなっていくのが分かった。
「兄ちゃんのおチンチン、ほら、硬くなってきたよ」
「ばーか、お前が触るからだろ」
「よし、仕返しだ」
そう言って兄ちゃんも僕のおチンチンを触ってきた。
握られたり揉まれたりしているうちに、僕も直ぐにおチンチンが硬くなってしまった。
「ほーら、篤志のチンコも勃起したぞ」
ベッドの中でそんなことをしながらじゃれ合っていたら、お風呂の準備ができたことを知らせる電子音が聞こえてきた。
僕たちは裸のまま、我先にとお風呂場へ駆け込んだ。
2人で体を洗いっこして、それからお湯に浸かった。
お湯の揺らめきの中に兄ちゃんのおチンチンが見えた。
「何、見てんだよ」
「お前だっておんなじもん、付いてんだろ」
僕があまりにもずっと見続けるものだから、恥ずかしかったみたいだ。
「そりゃあ僕だって男の子だからおチンチンあるけど、兄ちゃんの方がちょっとだけ大人、毛も生えてるし」
すると突然、兄ちゃんはざばぁーっと勢いよく湯船から立ち上がり、片足ずつ浴槽の縁を跨いで洗い場に下りた。
片方の足を上げたとき、兄ちゃんのお尻の穴が見えた。
おチンチンはよく見るけど、そう言えばお尻の穴ってちゃんと見たことないなぁ‥‥
僕がぼんやりとそんなことを考えていたら、兄ちゃんはいつの間にか、いつもアイツが使っている髭剃り用のカミソリを手にしていた。
そして自分のおチンチンを手で押さえ込むと、前にアイツにされたときのように、再び生え出してきたばかりの毛にカミソリを当てて、シュッシュッと力を込めて剃り落としてしまった。
「何やってんだよ、兄ちゃん!」
「毛、剃った」
「何でだよ、兄ちゃん、なんでそんなことするの?」
「せっかくまた生えてきたっていうのに」
「だってアイツ、言ったんだろ」
「毛の生えたオレには興味ないって」
「うん、言ったよ」
「ってことはさ、今度は篤志がヤバいじゃん」
「オレのチンコにどんどん毛が生えてきたらさ、今度はまだチンコに毛の生えてない篤志の方がアイツの標的になる」
「スキンシップの相手させられる」
「だから剃るんだよ、少しでも長く、オレの体に興味が向くように」
兄ちゃんはそう言って、つるつるになるまで全部、毛を剃ってしまった。
「できた」
「これでいい」
「兄ちゃん、血が出てる‥‥」
「え? 血?」
「うわっ、ホントだ、怖っ」
「兄ちゃん、アイツ、カミソリ使うときクリーム塗ってたよ」
「そっか、クリームかぁ、忘れちゃったよ」
「俺、ちゃんと剃ることばっか考えて力入れたから、切っちゃったんだな」
「兄ちゃん、僕が傷口、舐めてあげる」
つるつるになった肌は滑らかな舌触りだった。
僕の顔のすぐ横に兄ちゃんのおチンチンがあって、どんどんどんどん大きく膨らんでいくのがわかった。
「篤志、ありがと、もういいぞ」
「ううん、兄ちゃん、もう少し舐めてあげる」
「それとも、やだ? 僕に舐められるの」
「そんなことないよ」
「よかった」
「じゃあ‥‥」
僕は毛の無くなってしまったおチンチンの付け根を舐めるのをやめて、おチンチンそのものをパクッと口に入れた。
「篤志、なにやってんだ!?」
「そこは血なんか出てないぞ」
「僕、兄ちゃんのおチンチン、舐めてあげたいんだ」
「僕もなんでかよくわかんないんだけど、舐めてあげたいの、兄ちゃんのおチンチン‥‥」
「なんでだよ」
「いやだったらやめる‥‥」
「え、別に‥‥」
「そんな、いやってことはないけど‥‥」
「こんなことしたら、兄ちゃん、僕を嫌いになっちゃう?」
「そんなことないよ!」
「そんなことあるはずがない!」
兄ちゃんは少し慌てたように強めに否定した。
「俺は篤志のこと大好きだよ」
「お前がそんなに舐めたいって言うんなら、舐めていいぞ、俺のチンコ」
「ううん、逆に俺の方から頼むよ、篤志」
「俺のチンコ、舐めてくれるか?」
「うん!」
兄ちゃんのおチンチンはちゃんと皮が剥ける。
皮が剥けて先っぽの丸い部分がきれいに全部出る。
その丸い部分を僕は、舐めても舐めても溶けることのないチュッパチャプスのようにしゃぶり続けた。
そして考えた。
こんなことを兄弟でするのって、やっぱ、おかしいのかな?
でも兄ちゃん、とっても気持ちよさそうな顔してる‥‥
ときどき、おへその下のあたりがヒクヒクして、その度に僕の口の中でおチンチンがピクピク動く‥‥
どお、兄ちゃん、気持ちいい?
もうじき出てくるの? 兄ちゃんのあのミルク‥‥
いつでも出していいからね、僕の口の中に、たっくさん‥‥
兄ちゃんはときどき、うっと息を詰まらせながら腰をビクビク震わせている。
兄ちゃん、ありがと‥‥
僕のために、おチンチンの毛、剃ってくれて‥‥
ホントはイヤだよね、折角、大人になれるのに‥‥
アイツのスキンシップから逃れられるのに‥‥
口に入れたまま見上げてみると、兄ちゃんも天井を見上げながら、はぁはぁ息を荒くしている。
それから僕の顔を見て言った。
「篤志、俺、もう我慢できない‥‥」
「出してもいいか?」
僕は答えを言う代わりに、一生懸命、兄ちゃんのおチンチンを吸い続けた。
「篤志、篤志!」
そして兄ちゃんは、僕の口の中にたくさんのミルクを注いでくれた。
兄ちゃんの匂いだ‥‥
兄ちゃんの、ミルクの匂い‥‥
兄ちゃんのミルクは僕と兄弟である証‥‥
それが僕の口の中いっぱいに広がる。
「篤志、気持ちよかったぞ」
「ありがとな」
「僕も兄ちゃんのミルク、いっぱい飲んだ」
「篤志、今度はオレがお前の傷口、舐めてやる番だ」
兄ちゃんはそう言って僕を後ろ向きにして前屈みにさせた。
そして突き出した僕のお尻の割れ目を手で広げて、僕の傷ついた穴をペロペロ舐めてくれた。
気持ちよかった。
兄ちゃんのベロが僕のお尻の穴を優しく撫でてくれて。
テレビで見たんだと思うけど、犬とか猫とかの親たちが自分の子どもを世話するときに体中をペロペロ舐めてあげるけど、きっとこんなふうに安心するんだろうな。
アイツに無理矢理、スキンシップされてヒリヒリ痛むその部分が、兄ちゃんの舌先で治っていくみたいな気がした。
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