楽しい幼ちん園

てつじん

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第15章 拓磨と千尋(6歳)

拓磨と千尋(6歳)1/N

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幼稚園のプレイルームの片隅に小さな本棚がある。
普段、保育士さんたちが読み聞かせをしたり、園児たちが自由に手に取って読むことができる絵本が置いてある図書スペースだ。
そこに今日も小さな背中が2つ、仲良さそうに肩を寄せ合って本に見入っている。
僕はそっと近づき耳を傾けた。

「ねぇ、たくまくん」

「なぁに? ちーちゃん」

そこにいるのは6歳児の年長さんクラスにいる拓磨と千尋で、2人はママ友同士が仲が良く家も比較的近い、男の子と女の子の幼馴染だった。
そんなこともあってか、2人揃ってうちの幼稚園に来てくれた。

「たくまくんは大きくなったら、虫さんの博士になるんでしょ?」

「うん、そうだよ」

「どうして、虫さんなの?」
「わたしは虫さんキラーイ」

「ええー、だってさー、虫ってカッコいいから」

「どこがー?」

「カブトムシは角がカッコいいし、クワガタはハサミがカッコいい」
「あとバッタはジャンプがすごくよく跳ぶし、カマキリは手が強い」

「わたし、カブトムシとかクワガタとかだったら見てるのは平気だけど、触るのはちょっと怖い」
「たくまくんは虫さん、手で触れる?」

「オレは全部触れるよ」

「ねぇ、ゴキブリとかも虫さんの仲間?」

「うん、そうだよ」

「じゃあ、ゴキブリも触れる?」

「さすがのオレでもゴキブリは無理」

「わたしなんか、見るのもいや」
「ママもわたしも、ぎゃーって言って逃げるの」

「オレんちのママは、ゴキブリ触れないけど戦うことはできるよ」

「戦うの?」

「うん、スプレーでシューって」
「それがないときは新聞とか本とかでバーンって叩き潰す」

「たくまくんのママ、強ーい」

「でもオレんち、パパは虫、苦手なんだ」

「わたしんちはパパもママもわたしも、みーんな虫さん苦手」

「ねぇ、ちーちゃん、知ってる?」
「ゴキブリってさ、カマキリの親戚なんだよ」

「そうなの?」

「カマキリだと殺されなくって、ゴキブリだと殺されちゃうんだよ、同じ虫なのに」

「わたしはどっちも、ちょっといや」
「前にセミがわたしに向かって飛んできたことあってね、そしたらお洋服のとこにピタってとまったの」
「そのときわたしね、怖くて動けなくなっちゃったんだ」

「そんなのオレに言えば、すぐに捕まえてあげるのに」

「だって怖くて動けなかったし、声も出なかったんだもん」

「あ、そっか」
「ちーちゃんはさ、大っきくなったら何になりたいの?」

「わたしはねー、動物のお医者さん」
「虫さんは苦手だけど、ワンちゃんやネコちゃんとか可愛いから」
「この前も動物園に行ってきて、いろーんな動物見てきたんだよ」

「虫とかなら外とかにいっぱいいるけど、動物は動物園にしかいないもんね」

「そうなのー」
「だからわたし、つまんなくって」
「こういう図鑑とかでしか見らんないから」

覗き込んで見ると、拓磨は昆虫図鑑、千尋は動物図鑑を床に広げて見ていた。

「図鑑の動物は動かないから、つまんないよねー」

拓磨が言った。

「でもね、最近ママがiPadで動物見てもいいって言ってくれたの」
「だからわたし、ユーチューブでいろんな動物見てるんだ」

「ゆーちゅーぶ?」

「うん、iPadで見れるんだよ」

「あいぱっど?」

「iPad、たくまくん、知らない?」

「うん、知らなーい」

「じゃあ今度、わたしんちで見せてあげる」
「虫さんの動画もあるかもしれないから」

「うん、見たい!」

「たくまくんが虫さんの動画見てるときは、わたし目つぶってるから、終わったら終わったよーって教えてね」

「うん、わかった!」

2人がそんな約束を交わしたタイミングで僕は話に割って入ってみた。

「ねぇ2人ともさ、YouTubeで動画見たいの?」
「僕、iPad持ってるから見せてあげよっか?」

「え?」
「歩くん、iPad持ってるの?」

「うん、あるよ」

「拓磨くんも見たいよね、YouTube」

「うん、見たい見たい」

その話を僕の母親である園長先生にしたら、他の子供たちも寄って来て収拾つかなくなっちゃうからっていうことで、2人だけこっそり幼稚園と同じ敷地内にある自宅の僕の部屋に連れて行くことにした。

「ここだよ、僕の部屋」

「わー、歩くん、たっくさん勉強してるんだねー」

千尋は好奇心旺盛で興味津々ひとの部屋をジロジロ見渡しながら、単に散らかって片付けていないだけの教科書類を見つけてそう言った。

「さてと、まずは虫見る?」
「それとも動物?」

「虫さん怖いから、わたしは動物が見たいなー」

「動物ね」
「拓磨くんもそれでいい?」

「うん、いいよ」

「さーて、何の動物がいいかなー」

僕はYouTubeの検索欄に何の動物の名前を入れようか迷っていた。
すると突然、千尋が言った。

「ねぇ、歩くん、わたし最近、ハマってる動画があるんだ」

「ハマってる動画?」
「どんな動物?」

「いろんな動物のやつ」

「もうちょっと細かく教えてくれる?」
「犬の仲間とか、猫の仲間とか、中国にいるとか、アフリカにいるとか‥‥」

「んーとね、いろんな動物なんだけどね、わたしいっつもその動画探すとき入れる言葉があってね‥‥」

「へー、ちーちゃん、文字入力できるんだ、すごいね」

「わたしね、平仮名なら、もう分かるよ」

「じゃあ、自分でやってみる?」

僕はタッチパネルのキーボードを平仮名入力にして、iPadを千尋に手渡した。
千尋は慣れた手つきで検索する文字を入力した。

「どうぶつ‥‥」

おおー、なかなか上手く入力している‥‥
で、まだ他にも文字を入れるんだ‥‥

千尋がiPadを使いこないているのを見ていたら、「どうぶつ」の後に続けて入力した文字にびっくりした。

「どうぶつ こうび」

「え!?」
「ちーちゃん、動物が交尾している動画にハマってんの!?」

それはハマってるというより、ハメてる動画だよね‥‥

「歩くん、動物さんたちの交尾って面白いんだよ」
「みんなすっごく頑張って交尾するの」

そりゃまぁ、子孫を残すためだからね‥‥

「ちーちゃん、それってパパやママは何も言わないの?」

「言わないよ」

きっとそれって、検索履歴を見てないだけなんじゃないの?
って言うか、交尾の動画ばっか見てたらそんなのしかおすすめに出て来なくなるから、幼稚園に通う娘がどんな動画を見てるのかなんて、そもそもノーチェックなんじゃね?

「たくまくんは知ってた?」

「なにが?」

「交尾のこと」

「ううん、オレ、知らない」

「面白いんだよ」
「だから一緒に見よ、動物の交尾」

「うん、いいよ」

千尋が言うように、確かにYouTubeで検索をかけると動物の交尾の動画がわんさか出てきた。
犬や猫はもちろん、アフリカなどに生息する主だった野生動物たちの10連発だの、発情している雄の生殖器が雌の生殖器に挿入されていて、まさにその行為をひたすら観察しているものまで、ありとあらゆる交尾の動画がヒットした。
2人はそれを言葉ひとつ発することなく、ずっと眺めていた。
千尋にとってはそれはハマっている動画な訳であり、拓磨にとっては初めて見る動物たちの習性に半ば驚きの眼差して注視しているよだった。

「ねぇねぇ、歩くん、人間も動物でしょ」
「だったら交尾ってするの?」

さすが千尋、鋭い質問と思った。

「もちろん人間だって交尾するよ」

「やっぱ、そうなんだ」
「わたしもね、ずっと思ってたんだ」
「人間も交尾するのかなーって」
「歩くんは交尾ってしたことある?」

「え?」
「僕は、ないよ‥‥」
「だって、まだ高校生だから‥‥」

まさかここの幼稚園に通う男の子の何人かと肛門性交アナルセックスしたなんて言えないよな‥‥

「なーんだ」
「歩くんは、まだ交尾したことないのかぁ‥‥」

なんかちょっとプライドを傷つけられた気分になるのは何故なんだろう‥‥

「ちーちゃん、それさ、パパやママには聞いたことはないの?」

「パパやママ?」
「あ、そっか、パパやママに聞けばよかったんだ」
「だってパパやママも人間だもんね」
「でも、もういい」
「人間も交尾すること、いま歩くんに教えてもらったから」

「でも、ちーちゃん、なんでそんなこと聞くの?」

「だってもしも人間も交尾するんだったら、わたしにも交尾できるかと思ったから」

「ちーちゃんは交尾してみたいの?」

「うん、してみたい」

「でも交尾って1人じゃできないよ」
「もう1人、誰か男の子がいないと」
「ちーちゃんは誰としたいの? 交尾」

「歩くん!」

「え? 僕?」
「僕と交尾したいの?」

「だめ?」

一方の拓磨はそんな会話をしているあいだ中もずっと、YouTubeで動物の交尾動画に見入っていた。
そして僕は気づいていた。

「ちーちゃん、その前にさ、交尾ってどうやるか知ってるの?」

「知ってるよ」
「雄のおちんちんをね、雌のお尻のとこに入れるの」

お尻のとこっていうのは曖昧な言い方だけど、それは後でちゃんと教えてあげることにして‥‥

「そうだね‥‥」
「そのときさ、雄のおちんちんってどうなってる?」

「硬くなって棒みたいになってる」

「そうそう、その通り」
「でね、ちーちゃん、いまここにもおちんちん硬くなっちゃってる人がいるよ」

「歩くんのおちんちん、硬くなってるの?」

「ううん、僕じゃなくて‥‥」

残念ながら僕は動物の交尾では興奮しないんだよなぁ‥‥

「拓磨くんだよ」

「たくまくん?」

僕は先ほどから気づいていた。
拓磨が動物の交尾の動画を見ながら、ずっとズボンの股間を膨らませていることを。

「ね、拓磨くん、そうでしょ」
「いま、拓磨くんのおちんちん、大っきくなっちゃってるでしょ?」

「うん、なってる」

「拓磨くん、おちんちん触ってもいい?」

「え、やだ」

「どうして?」

「どうしても」

「じゃあ、僕じゃなくて、ちーちゃんが触るならいい?」
「ちーちゃんはずっと前から拓磨くんのお友達なんだし‥‥」
「それなら別に恥ずかしくないでしょ?」

「ちーちゃんもいいよね?」
「拓磨くんの硬くなったおちんちん、触ってみたいでしょ?」

「うん、触ってみたい」
「それにわたし、拓磨くんとなら交尾してもいい」

千尋はなんて積極的な女の子なんだと思った。

「じゃあ、拓磨くん、ちーちゃんにおちんちん触らせてあげるってことで決まりね」

「いいよぉ‥‥」

拓磨はそう言って、やや渋々、ズボンとバンツを全部脱いで下半身裸になり、勃起したおちんちんを僕と千尋に披露してくれた。
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