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第一章
4、動物達の洗礼
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水桶で手を洗い終えたら、布でしっかりと水気を取った。
指先の匂いを嗅ぐと、まだほんの少し油の匂いがしたが、セイブリアンはもういいと手を払った。
それを見た部下が頭を下げてから水桶を持って部屋から出ていくと、後ろでハァとため息をつく音がした。
「……まさか、セイブリアン様が手掴みで食事をしたなど……。皇宮の連中に知られたら、何と言われるか……」
「食事の作法まで気が回らなかった。アルジェンに少し教えてやるように言っておこう」
「今度は人ですか……しかも敵国の人間を拾ってくるなど……」
いつも捕虜の待遇や管理については、ルーセントに任せていたが、今回は自分に任せてほしいと言ったことで、聡いルーセントにはすぐに見抜かれてしまった。
セイブリアンは持っていた手拭きを机の上に置いて、椅子にどっかりと腰を下ろした。
「分かっている。でも仕方がなかったんだ……。あの潤んだ目が、アイツに……似すぎていて……」
そこまで言って口元を手で覆い隠したら、窓辺に立っていたルーセントは、また大きなため息をついた。
そのため息に、もう勘弁してくださいという思いが込められていて、セイブリアンは悪いなと、小さく声を上げた。
「まぁ、いいでしょう。ちょうど世話係が辞めたので、あの男にその仕事を与えます。すぐに出て行きたいと言うかもしれませんが」
「また辞めたのか?」
「ええ、団長と医師には懐いていますが、我々のような別の者が行くと、言うことを聞きませんからね。彼は他国の人間ですし、すぐに辞めたいと言い出すかもしれません。その後、どうするかは本人に任せます」
「…………」
「特別扱いはできませんよ。怪我を負っているわけでもないのに、働かない者は、ここには置けません」
せめて他の仕事ではダメかと言おうとしたが、ルーセントは先に目でダメですと返してきて、失礼しますと言って部屋を出て行った。
残されたセイブリアンは、椅子に背をもたれて頭に手を当てた。
ついに他国の人間まで拾ったかと、ルーファスに言われてしまったが、返す言葉がなかった。
部隊として傷ついた敵兵を連れ帰ることはあったが、部下に任せていて、直接関与することはなかった。
今回は自分が最初に見つけて声をかけたからか、その後も気になってしまい、あれこれと指示していたら、ついに部下から少し落ち着いてくれと頼まれてしまった。
仕方なく、遠くから見守るだけに留めたが、帰りの道中はずっと気になっていた。
先ほども、話をするなら食事に呼びたいと言うと、ルーファスからは嫌な顔をされたが、気になるのだから仕方がない。
団長として、威厳を持って仕事に励んでいるつもりだが、気を抜くと、元来の世話好きな性格がむくむくと起き出して、つい手を出しそうになるのを堪える日々だった。
敵の砦から拾ってきた男、リカルドは、どこにでもいそうな容姿で、特に目立つものはない。
背もそれほど高くもなく、騎士見習いにしては、細いくらいの体格で、背中が丸まっていた。
初めて会った時はひどく怯えていて、黒い髪と濡れた黒い瞳が、どうにも切ない気持ちを思い出させてしまった。
怯えている者を、殺すことなどありえない。
置いて行くこともできなかった。
フランティアでは、戦場から逃げ帰った者を容赦しないと聞いた。
特に立場が弱ければ、負け戦において、あらゆる失態を押し付けられるだろう。
無事に辿り着いたとしても、命は危ないものになると思われた。
一度連れて帰り、好きな道を選ばせようと考えた。
城に到着したら、本人は少し緊張が解けたような様子だったが、まともに目を合わせてはくれなかった。
そのことを何故か残念に思う気持ちが、ぽっと胸に浮かんできて、セイブリアンは深く息を吐いた。
「しっかりしろ。今は大事な時だ」
この一件は、友好に傾きかけたフランティアとの関係に水をさすことになるだろう。
向こうから仕掛けられたことだが、セイブリアンとしては、騒ぎを大きくしたくはなかった。
なぜなら、長い協議と争いの末、ようやく兄である皇太子の即位が決まろうとしているところだからだ。
皇帝だった父親が崩御してから三年、その間皇位が空であったのは、皇宮内に殺伐とした争いが勃発し、皇太子の即位を阻む動きがあったからだ。
第五皇子であるセイブリアンも、巻き込まれてしまい、とても心が休まる日々ではなかった。
派閥がぶつかり合い、生まれては消えて、ようやく話がまとまりそうという時に、これ以上長引くことは避けたかった。
「…………シア」
腕の中にあった懐かしい温もりを思い出して、セイブリアンはそっと目を閉じた。
※※※
「動物は好きか?」
「え? なんだって?」
「だから動物だよ」
朝になり、リカルドを部屋に迎えに来たアルジェンは、開口一番に変なことを言ってきた。
リカルドはあくびをする暇もなく、よく分からない質問に答えることになった。
「犬とか鳥とか、か? 好きか嫌いかと言われたら、どちらでもない」
「なんだよー、大好きですってヤツらが、みんな棄権していくくらいなのに、大丈夫かなぁ」
付いてこいと言われて、アルジェンの後ろを歩いていたが、困った顔で振り返られても、何のことだか分からずに、リカルドだって困ってしまった。
子供の頃、店の裏手で鶏を飼っていたので、忙しい両親の代わりに、食事の世話や掃除を担当していたが、特別鶏に思い入れがあったわけではない。
リカルドは、掃除をしながら楽しそうに遊ぶ近所の子達を、塀の隙間から眺めていた。
鶏の世話が面倒だと思っていたくらいだ。
自分も遊びたかったのに、行けなかった悔しさや寂しさが思い出として残っていて、それで好きかと聞かれても、はいそうですとは言えなかった。
「もしかして……俺の仕事って……」
「そう、動物の世話だ。犬が三匹、猫が二匹、鳥は伝書に使うのもいるけど、勝手に居着いてしまって……なんだかたくさんいたな……」
「ええっ!?」
「いや、俺もてっきり厨房の手伝いかと思ったのに、副団長がそうしろって……悪いな……命令だからさ……」
副団長と聞いて、昨夜会った細面の神経質そうな顔の男が思い浮かんだ。
彼もまた、セイブリアンとは少し違うが、鋭い目で見てきたので、緊張してしまった。
頭が良さそうに見えたが、動物に関して、なんの知識もないど素人の男を世話係にするなんて、何を考えているのだろうと思ってしまった。
「城のみんなで飼っているのか?」
「団長が拾ってきて、ここで飼うことになったんだ。獣医は近くに住んでいて世話に来てくれる。世話は団長も含めて分担してやるけど、みんな遠征もあって忙しいから、専門の世話人を雇っていたんだ。でも、次々とみんな辞めちゃって……」
「……辞めた? 専門なのに?」
辞める人が多いというのは、仕事が大変なのに、給与が低くて割に合わないのかもしれない。
そっちの方の待遇を変えた方がいいんじゃないかと、リカルドは考えてしまった。
「給与は見習い騎士よりもらえるよ。休みも自由に取れるし、待遇はいいけど……。とにかく、城の奥のエリアまで行こう。実際に見た方がいい」
初日に城内で生活をする場所を案内してもらったが、上階の奥までは案内されなかった。
複雑な構造で、特殊な武器でも隠されているのかと思っていたが、どうやら違ったようだ。
城内の表と裏を繋ぐ回廊を通り抜けて、兵士が立っている格子のドアを抜けたその先、アルジェンが少し緊張した様子で鉄のドアを開けると、そこには城の中とは思えない、緑の世界が広がっていた。
「すごっ……ここ……森!? 木がたくさん……川まで流れているぞ」
中庭と呼ぶには豪華すぎるというか、吹き抜けで、天井は半分開いていて空が見えた。
床に敷き詰められているのは土と砂利で、青々とした草が草原のように広がっていた。
かなり広い空間なので、木々が並んでいる様子は、まるで森の中のようだった。
リカルドがポカンと口を開けて大自然を眺めていると、頭の上でニャンと鳴く声がした。
気配を感じたリカルドが見上げると、近くの木の上から、ぴょんと二つのかたまりが飛び降りてきた。
「おっ、さっそくお出迎えか。白い方がウメ、グレーに黒い線が入っているのがシマだ」
新入りのリカルドを、大きな丸い目でじっと見つめてきたのは、二匹の猫だった。
二匹ともフサフサの長い毛で、優雅に歩いてリカルドに近づいてきた。
「珍しい長毛種で、貴族に人気があって高い値段で取引されている。金になるからと、密売業者が劣悪な環境で飼育していたのを発見して、ここで保護することになった」
まるでドレスのような長い毛をふわふわと風になびく姿は、歩く貴婦人のように見えた。
あまりの美しさに言葉を失っていると、二匹はリカルドの足元に来て、背中を擦り付けてきた。
「わっ、わっ、ここれ……どうしたらいいんだ?」
「珍しいな、この子達は人懐っこいけど、初めての人間は警戒して近づかないんだ。ほら、こうして、優しく撫でてあげるといいよ」
猫に触れるのも触れられるのも初めてだったリカルドは、アルジェンに教えてもらった通りに、ウメとシマを撫でた。
猫達は柔らかくてふわふわで、まるで砂糖菓子のようだった。
ガサツな自分の力では壊してしまいそうで、少し怖かった。
ウメとシマは新人への挨拶が終わったのか、しばらくリカルドの足元でコロコロと転がった後、またぴょんと高い木の上に戻ってしまった。
「ウメとシマは、だいたい木の上にいるか、あそこに見える小屋にいる。食事は一日二回、食堂から餌の入った箱を持ってきて、猫と書かれた箱の中身を、小屋にある皿の上に載せておけばいい。餌やりについては、他の動物も同じ手順だ」
「わ、分かった……って、本当にやるんだな……」
ここまで来たなら、そういうことだと分かったが、自分のような素人が動物を相手にして大丈夫かと心配になってしまった。
とりあえず、ドアを開けっぱなしにしたら、大変な事になる、ということだけは理解した。
飼育場所の入り口付近には、倉庫があり、そこに掃除道具が揃っていた。
隣には水場もあって、洗い物や、水の交換も全てここで行うと説明を受けた。
朝、飼育場所に来たら、掃除をして、可能なら動物達の体を見て、健康状態をチェックする。
餌の時間が終わったら、一緒に遊んで、ブラッシング、汚れたら随時清掃をして、夕食を与えればリカルドの仕事は終了らしい。
流れだけを聞いたら、それほど大変な印象は受けなかった。
途中で自由に休憩を取っていいというのも魅力的だ。
疲れたらここで昼寝をしても誰も怒らないと言われて、本当にこれで人が辞めていくのだろうかと、アルジェンの話を疑ってしまった。
「と、まぁ……ここまではいいんだけどね」
そう言ってアルジェンが目を向けたのは、猫の小屋の横にある通路だった。
「ええと、あそこを通ると……」
「ちょっとビックリするかもしれないけど……。噛まれたやつはいないから……」
なんとも恐ろしい台詞を吐かれたので、リカルドはガタガタと震えてしまった。
大丈夫だからと言われて、アルジェンに背中を押されながら通路を歩かされた。
開けたところに出ると、先ほどより大きな小屋が見えた。
二人が近づいていくと、ヴヴヴ……と低い唸り声が聞こえてきた。
真っ黒な小屋の入り口からカチャカチャと音が聞こえてきたと思ったら、ヌッと黒くて大きな影が飛び出してきて、リカルドはひぃぃっと悲鳴を上げた。
「えーこちらが、ワンちゃんの……ケルちゃん、ベルちゃん、ロスちゃんです」
「う……嘘だろ……っ」
現れたのは、三匹の犬……だった。
犬だと思うのは、そう言われたからで、見た目はそうは思えなかった。
地獄の番犬か、狼の形をした巨大な怪物か、そちらの方がすんなり受け入れられそうだ。
三匹とも背丈はリカルドよりも大きく、大きな頭に黒短毛の大きな体、顔は犬だと思うが、真っ赤な目をしていて、凶悪な顔つきで涎を垂らしながら、威嚇のような声を上げていた。
頼りない細めの柵が周囲を囲っているが、どう考えても簡単に壊れてしまいそうだった。
「こ……こわっ、恐いって! ムリムリムリ!!」
「だっ、待って。団長が人を襲わないように躾けているから大丈夫だよ。ちょっと……甘噛みくらいはあるけど……」
「甘噛みって! あの口に甘噛みされたら、体がなくなるって!」
「はぁ……そうだよなぁ……、そう言ってみんなここには近づけなくて、辞めていくんだよ……」
襲いかかりそうな顔つきでゆっくり近づいてきた三匹だったが、一定の距離まで来ると、その場で座ってしまった。
意外に大人しいのかと思ったが、目が合うとグルルルと声を上げられてしまい、やはり無理だとリカルドは震え上がった。
アルジェンにしっかり腕を掴まれているから逃げられなかったが、そうでなかったら走って逃げていたと思う。
恐くてたまらないが、背中を丸めてため息をついているアルジェンを見て、なんだが申し訳ない気持ちになってしまった。
アルジェンには世話になっているので、とりあえず話を聞くことにした。
「この子達は? どういう経緯でここに?」
「子犬の時に、森に捨てられていたんだ。古来種で闘犬として利用されることが多いんだけど、獣だった頃の本能が強くて、飼育するのが難しい。飼いきれなくて、捨てられたんだと思う。成長するとこの迫力だけど、子犬の頃はすごく繊細で体が弱くて、通りかかった団長が見つけて、連れて帰ってきたんだ」
話に聞くと、どの動物もセイブリアンには懐いているようだ。
しかし世話係として、この犬達の世話をするというのは、どう考えても困難だ。
パクパクを口を開けながら、白目になっているリカルドを見て、頭をかいたアルジェンは、とりあえずこっちに来てくれと言って、リカルドの腕を引っ張った。
「いったん、ワンちゃんのことは忘れよう」
「忘れられるか!」
「こっちこっち、ここが鳥小屋だ。伝書鳥に使われる大鳥に、他にも勝手に色々住み着いているが、こいつらなら大丈夫だろう」
放心状態のリカルドが連れて来られたのは、天井まで網が伸びていて、外と自由に行き来ができるようになっている鳥小屋だった。
大人が五、六人入っても十分なスペースに、中は餌箱や、羽を休める場所、産卵して、卵を温められそうな小さな部屋がいくつも作られていた。
居心地が良さそうに鳥達がのんびりしていたが、リカルドとアルジェンが小屋に入ると、なぜか一斉に視線が集中した。
「ええと……こいつらもその、団長様が……」
「そう、大鳥の雛が地面に落ちていて拾ったんだ。大鳥は巣から落ちた雛には二度と関心を示さない。戻そうとしたら突いて暴れるくらいなんだ。団長が拾ってきて、ここで飼うことになった」
「へぇ……って、なんかすごい見られていないか?」
「え? リカルドを初めて見るからじゃないか? 俺も鳥小屋にはあまり近づかないから……」
ビィィと大きな声が聞こえたのが一瞬だった。
そこから、中にいる鳥達が一斉に飛び立ったと思ったら、小屋の中をグルグルと周りだした。
「うわぁぁぁっっ!」
「うえっ! ごっぼっ、やめ、やめてくれーーー!」
二人は絶叫を上げて、地面に座り込んだ。
頭から背中まで突かれて地味に痛い。
しばらくそのまま耐えていたが、バサバサという音がやっと止んだ時、恐る恐るリカルドは目を開けた。
「……リカルド、無事か?」
「ああ、いったん出よう……」
自分達の状態を確認した二人は、下を向いたまま、力なく小屋から這い出た。
アルジェンの姿を見たら、頭から足まで鳥の毛と、糞まみれになっていた。
もちろんリカルドも同じだ。
髪の毛からポタポタと何かが垂れているが、今は何も考えたくない。
「……案内はもういいだろ、一番近い洗い場に行こう」
「了解」
後から聞いた話だと、世話人はだいたいこの洗礼にあって、心が折れて辞めていくそうだ。
猫達はいいとしても、恐ろしい猛犬と糞まみれになる鳥小屋、これでは人が続かないのもよく分かった。
飼い主であるセイブリアンと、獣医にだけはみんな大人しく面倒を見させるらしいが、他の人間が来ると散々な目に遭わせるらしい。
向こうからすると試しているのか、それとも遊んでいるのかもしれない。
とにかく、リカルドは自分には無理だと思って、早くここから逃げたくなった。
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