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本編

㉒ 一番のファンで最愛の人

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 この国で男同士が結婚する場合、条件があるらしい。何か複雑な審査があるのかと思ったが、その話をすると、アレクサンドルは平然と問題ないとだけ言った。
 
 フジタを元の世界へ見送った後、アレクサンドルの抱えられたカガミは、彼が乗ってきた馬に乗せられた。当然のようにアレクサンドルが後ろに乗り込む。
「魔力が問題なんだ。反属性と呼ばれる、相性のよくない属性同士だと、喧嘩しただけで魔力爆発が起きて周囲を巻き込むことになる。男の場合潜在魔力が強いから許可が出ない。同属性か、相性のいい属性に限られる」
「つまり、俺の場合は……」
「魔力がないから、この縛りは関係ない。だから、問題はない」
 気になっていた答えが得られて、カガミはホッとする。ここまで来て、国から反対されたら、悲しすぎると思っていたのだ。
「まぁ今はないが、もしかしたら、魔力持ちになるかもしれないな」
「えっ、そんなことってあるんですか?」
「………魔力が濃く含まれるものがある。それは体液だ」
「体液……!? つ、つまり、アレク様といっぱいキスしたら……俺も……」
 カガミが頬に手を当て、真っ赤になっていると、顔を覗き込んだアレクサンドルはガハガハと笑った。
「じょ、冗談ですか! 揶揄わないでください」
「冗談か、そうではないんだがな……。まぁ楽しみにしていてくれ」
 訳の分からないことを言って笑うので、カガミはもう知らないと前を向き口をへの字に曲げる。アレクサンドルは可愛いなぁと言ってまた笑うので、もっとムッとしてしまう。
「帰ったら……俺の部屋に来てくれ」
 一人で怒っていたら、耳元で囁かれドキッと心臓が鳴る。
 これはもしかしたら。
 もしかしなくとも、推しからの誘いだ。
 揶揄われたことなどどこかへ吹き飛んで、邸に着く前に茹で上がりそうな気持ちになった。 
 邸に着くと、アレクサンドルはギャザーと打ち合わせがあるらしく、忙しそうに部屋へ行ってしまった。
 カガミは自室に戻ったが、ベッドの周りをウロウロした後、身を清めようと洗い場へ向かうため部屋を出る。


 コンコンとノックをすると、どうぞという声が返ってきて、それだけで緊張する。
 ゆっくりドアを開き、顔を覗かせるとアレクサンドルが目の前にいたので、驚いてしまった。
「驚かせてすまない、今迎えに行こうかと……」
「すみません、部屋でちょっとのんびりしてしまって」
「いや、いい。ちょうど良かった。入ってくれ」
 アレクサンドルの部屋には簡単な食事が用意されいた。どれもカガミが好きで、よく食べているものだったので、嬉しくて緊張が解けていく。
 アレクサンドルに椅子を引かれ、まるでお姫様扱いだなと思いながら座ったカガミは、周囲を見回した。
「今日は綺麗にしていますね」
「うぅ……、いつもだらしがないわけではない」
「ふふっ、冗談です。用意してくれてありがとうございます。あ、これ食べてもいいですか?」
「ああ、好きなだけ食べてくれ」
 カガミが好きなものをパクパクと食べ始めると、アレクサンドルも席に着き、食事を始めた。
 マスターの紹介で新しいコックが来てくれたが、相当腕がいいようだ。どれもビックリするほど美味しかった。
「そういえば、エリス嬢が妹さんだったのですね」
「ああ、エリスに聞いたよ。宮殿の道案内を頼まれたらしいな。昔から人懐っこい子で、俺は静かにしていたくても、会えば喋り倒して、明るい子だ。首都に移り住んだのは良かったが、ちょっと困ったことになってな」
「……もしかして、トリスタン殿下との関係ですか?」
「カガミも気づいていたか。まぁあれだけ連れ回していたら目に入るな。先日の茶会で殿下から相談を受けた。婚約者のいる身で深入りするなど言ったのに……エリスも止めたが無駄なようでどうしたものか」
 主人公が王太子に惹かれていくルートでは、婚約者の存在が二人の恋に影を落とす。しかし、これは時間の問題で解決する。
 実は、隣国の王女は他に好きな相手ができてしまい、病気という理由をつけて破談を申し出てくるのだ。本来なら国同士の大問題になるところだが、トリスタンもエリスが好きなので、丸くおさまるという話だとアズマから聞いていた。
「大丈夫ですよ、きっと上手くいく気がします。トリスタン殿下はなんだかんだ言って優秀だし、その辺りちゃんと考えていますよ」
「カガミに言われると、気が軽くなるな。殿下にも、エリスにも傷ついてほしくない。……あれだ、愚痴を言われる立場からすると、面倒なことは避けたいということだ」
 アレクサンドルのさり気ない優しさに心が癒される。カッコ良くて優しくて、なんて素敵な人なのだろうと、ついつい見つめてしまった。
「……カガミ、あんまり見るな」
「どうしてですか。せっかく恋人になれたのに、特等席で眺められないなんて……」
「お前に見られると、我慢が効かなくなる」
「えっ……うわっっ!」
 突然獣のようにアレクサンドルの目が赤く光り、椅子から抱き上げられてしまう。持っていたフォークがポトリと絨毯に落ちて跳ねた。
 まさかと思っていたら、連れて行かれたのはベッドの上だった。丁寧に下されて上半身を起こそうとしたが、アレクサンドルが上に乗ってくる。
「カガミ……本当は部屋に入って来た時からこうしたかった」
「えっ……あっ、……んんんっ」
 アレクサンドルの手がシャツの前を開き、薄い胸を撫でられる。先端を指で擦られると、思わず声が漏れてしまった。
「色々考えたんだ。いくらなんでも、いきなり押し倒したら嫌だろう?」
「あの……わ、俺は……それでも……」
 それでもいいと言おうとしたら、片眉をピクッと上げたアレクサンドルが、噛み付くように唇を重ねてきた。
「ん…………ふ…………ん………………はぁ……はぁ…………んん…………」
 前にしたような激しいキスだ。
 もっと激しいかもしれない。
 啄むようなキス、舌を絡めて口内を舐め尽くされる。激しい動きに、眼鏡がズレておでこの上に移動してしまう。
 視力はそれほど悪くないが、眼鏡がないと落ち着かないので、合間にカガミは眼鏡をかけ直した。
 アレクサンドルはキスをしながらカガミの服を脱がせてくる。ぽんぽんとシャツと下着にズボンが飛んでいく。唇が離れた瞬間に、自分の服も乱暴に脱ぎ捨て、再び唇に吸い付いてきた。
 眩暈がしそうなくらい熱い。
 二人とも一糸纏わぬ姿になったが、アレクサンドルの裸体が彫刻のように美しくて、思わず見惚れてしまう。
「大会の時の怪我は……、まだ残っていますね」
「ああ、大した怪我ではない。ポルカ団長の方が、腰をやったと言われて、あの後散々睨まれたよ」
「ふふっ、それは恐そう」
 こんな時に笑い合うなんて、おかしいかもしれない。だけど、アレクサンドルとくっ付いていると、嬉しくなってしまうのだ。
「それにしても、ベッドで他の男の話をするとは……覚悟はできているな、カガミ」
「え? だって、アレク様が……って……んんっそこは……」
 ニヤッと笑ったアレクサンドルがカガミの下半身に手を伸ばした。そのまま尻を揉まれ、長い指が蕾を探し当てた。
「ここが何だって? 今からここを……ん?」
 つぷりと、そこに指の先っぽ入れたアレクサンドルは、また片眉を上げる。
「もっと硬いと思ったのだが。意外に柔らかい。指がスルスル入るぞ」
「あ……んぅ、あの……準備を……だ、から、遅くなって……」
 経験がなかったので、事前にこっそり書物を読んで知識を拾い集めた。それによると、男同士が愛し合う時は準備が必要と書かれており、カガミはとりあえずやってみることにしたのだ。
 いちおう歳上なので、少しはリードするべきだと思ったが、アレクサンドルにクスリと笑われてしまう。
「真面目なカガミらしい。こんなに可愛いなんて、どうしてくれようか」
 アレクサンドルはベッドサイドのチェストから小瓶のような物を取り出し、カガミの後孔に振りかけた。
「あっ…………ん……熱い……」
「皮膚を保護する植物性のオイルだ。傷つかないように塗り込むぞ」
 アレクサンドルはオイルの滑りを利用し、ぐっと奥へ指を突き入れる。自分で広げた時とは明らかに違う感触にカガミはビクッと腰を揺らした。
「奥の方は狭い……すごいなウネって絡みついてくる。痛くないか?」
「うぅ……痛くは……ない、ですけど……なんか……変な感じ……」
「じゃあ、指を増やしてもっと深く……」
「……んっ、あああっ!」
 何が起きたのか分からなかった。指で擦られた箇所が痺れるほど気持ちいい。カガミは背を反らして声を漏らした後、アレクサンドルの腕を掴んだ。
「まっ……待って、それ……だめ……変…………変です」
「そうか? 涎を垂らして……気持ち良さそうだぞ」
「んっはぁぁ」
 後ろを弄られながら、前も掴まれた。大きな手でガシガシと擦られたら、気持ち良過ぎて涙が溢れる。
 アレクサンドルがナカで指をぐりぐりと動かしてくるので、カガミは身を捩らせ快感に喘いだ。
「こ……こんな……しらな……」
 大きな波が押し寄せ弾けるように、我慢できなくなり、カガミは達してしまう。ビクビクと腰を揺らし、アレクサンドルの指を飲み込んだまま、白濁を放った。
「あ……あ……あ……ふ……」
 アレクサンドルに、根本から先端まで絞り出されるように擦られる。イッたばかりで敏感なソコを擦られたら、おかしくなりそうだ。
 自分ばかり乱れていて恥ずかしい。
 アレクサンドルを見上げると、彼の赤い目はギラギラと光り、わずかに開いた口元からハーハーと荒い息遣いの音が聞こえる。
「アレクさ……」
 まるで大きな獣に食われそうな気配を感じ、カガミはブルっと震えた。アレクサンドルのソコは腹につきそうなくらい反り返っており、ポタポタと滴を溢している。
 限界を感じながらも、丁寧に解してくれたのだと分かったカガミは、アレクサンドルのソコに触れる。
 ソコは熱く脈打っており、石のように硬くなっていた。カガミはゆっくりと自分の後孔にそれを導いた。
「……き……て、もう……いい……から」
「カガミ……」
 アレクサンドルの指が抜けて、次に灼熱の杭があてられる。オイルの滑りを利用し、杭は奥へ奥へとねじ込まれていく。
「ん…………んっ…………んっあ、んんう」
「痛いか? すまない……」
「だい……じょうぶ……です。このまま……」
 時間をかけ、ゆっくりと深く挿入されていく。お互いの息遣いだけが部屋に響き、苦しさも感じたが嬉しく思えた。
「あの……もう、全部……?」
「いや、半分ほど……」
 早くアレクサンドルを全て感じたいのに、なかなか思い通りにならない体がもどかしい。唇を噛んでいると、アレクサンドルにクスリと笑われた。
「大丈夫だ……。十分に気持ちいい」
「う……ぁ……」
「……くっ……動くぞ」
 色気があり過ぎるアレクサンドルを目の前にして、思わずキュッと後ろを締めてしまうと、彼は堪えられないという顔になった。
 アレクサンドルはカガミの足を持ち上げ、ゆっくりと抽送を始める。
「ん…………あっ、あ、あ、くっ、はぁ……は……ぁぁ……」
 始めは様子を見るように動いていたが、徐々に早くなり、深く挿入されていく。
 むず痒く苦しさがだんだん薄くなり、快感に辿り着くと、それしか感じなくなる。
「あっ……うぅ……ん、ん、う、あっ……」
 揺さぶられ、快感の波に喘ぐ。
 わずかに目を開けると、アレクサンドルがカガミの足を持ち上げ、ペロリと舐め上げたところが目に入った。
 推しにふくらはぎまで愛されるなんて、この光景を目に焼き付けたい。一生懸命目を開こうとするが、ガツンガツンと強く突かれ、カガミは仰け反り顎を上げる。
「ああっ!」
「くっ……」
 強烈な快感に目の前が一瞬でも白く変わる。アレクサンドルを締め付けると、中にいる彼がビクビクと痙攣したのが分かる。腹の奥に自分のモノではない熱を感じ、カガミも熱を放つ。
「う…………はぁ…………うぅっ」
 触れずとも達してしまった自分が信じられなかった。ズルリと引き抜かれると、だらりと溢れていく感覚がする。
「カガミ、大丈夫か?」
「はい……」
「最高だった……気持ち良くて……頭が溶けそうだ」
 アレクサンドルはカガミの顔中にキスをして、隣に寝転びぎゅっと抱きしめてくる。
 気だるさに瞼が重くなるが、カガミも大きな背中に腕を回した。
「俺も……です。すごく良くて……全部夢みたいです」
 推しに認定で、独り占めイチャイチャできるなんて、これほど最高なことはない。しっかり堪能しようと、カガミはアレクサンドルの胸に頬を擦りける。
「ああ、夢みたいだ。こんな気持ちになるなんて……愛おしくて、胸が苦しい。カガミがいなくなったらと考えると……」
 アレクサンドルの言葉に反応したカガミは、ガバッと上半身を起こした。
「何を仰って……、俺はアレク様の一番のファンですよ。途中で辞めるなんてありえない! 永遠のファンです!」
「はははっ、さすがカガミ、いつも嬉しい驚きをくれる。それなら、俺もカガミのファンだな」
「へ?」
「永久に独占で愛でる権利つきだ。異論は認めない」
「ふふっ、何ですかそれ。俺のファンなんて言うの、アレク様だけですよ」
「だから独占だ。誰にも譲らない」
 自信満々のアレクサンドルと目が合い、二人で噴き出して大笑いした。自分の唯一のファンが大好きな人なんて、特大のプレゼントだ。
「たまらないな……目が合う度に好きだと言いたくなる」
 照れくさそうに笑ったアレクサンドルは、カッコ良くて可愛い。視線が重なったらもう、離せなくなる。
「好きだ」
「俺も……好きです」
 どちらともなく唇を重ねる。軽く触れてすぐに濃厚なものに変わっていく。
 お互いの体に触れ合い、下半身を擦り付ける。
 甘くて濃厚なデザートみたいだ。
 一度じゃ足りない。
 もっともっと、欲しくなってしまう。
 開いたばかりの蕾は、また愛の滴に満たされる。
 うつ伏せになったカガミは、早く繋がりたくて、腰を持ち上げた。
 夜はまだ、始まったばかりだった。
 
 


 


☆☆☆




 


 明け方。
 何度も愛し合った二人は、クタクタでベッドに倒れ込んだ。
 一晩中、興奮し過ぎたからだろうか。アレクサンドルの方は眠そうな目をしているが、カガミは時々寝落ちしていたので、目が冴えていた。
 二人で体を簡単に清めた後、アレクサンドルがそう言えばと口を開いた。
「オシカツというのは、具体的にどういうことをするんだ?」
「人それぞれですけど、推しが喜ぶとか元気になるようなことを考えて……」
「なら、これはどうだ?」
 アレクサンドルはチュッと音を立て、カガミの目の下にキスをした。
「え?」
「毎朝、キスして起こす。寝ながら抱きしめ、可愛がって、顔中にキスの雨を降らせる」
「それは……なんて素晴らしい」
 推し活とはちょっと違うが、推しにそんな最高の起こし方をされたら、どんな憂鬱な朝も吹き飛んでしまう。
 想像が膨らみ顔を綻ばせてしまうと、アレクサンドルはぷっと噴き出し、カガミの頭ごとぎゅっと抱きしめる。
 幸せだ。
 推しの幸せが自分の幸せ、そう思ってきた。
 推しと一緒に幸せになれるなら、これほど嬉しいことはない。
「カガミ……」
 アレクサンドルが眠そうに目を擦り、名前を呼んできた。
「カガ……ミ、……らず……幸せにする」
 その言葉に胸がトクンと揺れ、目頭が熱くなる。
「アレク様、俺はもう……」
 アレクサンドルを見上げると、スゥスゥと寝息を立て、気持ち良さそうに眠っていた。
 それだけ言って寝てしまうなんて、可愛いなと思い、クスクスと笑ってしまう。
「もう十分、幸せなんだけどな……、でもまぁいいか」
 カガミはアレクサンドルの頬にキスをして懐に潜り込む。
 最高の寝心地にうっとりしながら、微笑んで目を閉じた。




【終わり】
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