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本編

⑫ 友情の証と、厄介な相談

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 活気のある商店街を歩くのは好きだったが、最近はチラチラと視線を感じて落ち着かない。いっそのこと頭巾を被りたい気持ちになる。
「アレクサンドル様ー! 応援しています」
「頑張ってくださいー!」
 どこからか声援が飛んできて、ずっと仏頂面をしているわけにもいかず、アレクサンドルは軽く手を挙げて応える。それだけで、キャーっと黄色い声が上がるので勘弁してくれと目を閉じた。
「今日も大人気ですね。あっちの絵画屋の店頭にアレクサンドル様の似姿絵が並んでましたよ。許可なし販売で連れて行きますか?」
「…………いい。好きにさせておけ」
 馬に乗ったアレクサンドルの隣に並んだのはコモンだ。別の通りを巡回中だったが、いつの間にか追いついてきたらしい。最近は行く先々で民から声をかけられるので、まともに移動するのも難しくなった。
「あっ」
「なんだ?」
「髪切りました? いつもバラバラなのに……今日はまとまってますね」
「ああ、カガミに切ってもらったんだ。落ちてきて邪魔だったが、スッキリした。いいだろう?」
「はい、似合ってます。いいと思います」
 胸がモヤモヤしていたが、髪の話になって一気に心が軽くなる。新しい髪型は評判がいい。誰に頼んだと聞かれる度に、秘密だと言ってきた。
 団の連中から依頼を受けたら、カガミは家に帰る暇もなくなるだろう。それは困るので言わないでおいたが、コモンにだけは話した。
 馬上から商店を眺めていると、ふとある店に目が止まり、アレクサンドルは馬から降りる。
「どうしました? 怪しい物でも?」
「いや……ちょっと……」
 目に留まったのは小物屋の店先に並んだ髪飾りだった。そんな物は贈る相手もいないので、今まで気にしたことがない。
「店主、これは髪留めか?」
「へい、そうです。本を読む時など貴婦人が長い前髪を留めるものです」
 良さそうだと思ったが、いかにも女性が好きそうな花をモチーフに作られた物に気後れしてしまう。難しい顔をしていると、店主は奥のガラスケースから箱を取り出してきた。
「少し飾り気がないのですが、魔法具の髪留めなどいかがでしょう?」
「魔法具?」
「ええ、魔法を込めればその強さによりますが、しっかりと留まり、何があっても髪型が崩れることはありません。かなり贅沢な品ですが……」
 高価な魔法具を小さな髪留めとして作るなど、庶民が聞いたら呆れる話だ。おそらく、王宮への献上品から流れてきたのだろう。
 アレクサンドルはその髪留めを手に取った。ただの丸い形で色は白、他に飾りがないので、これならいいだろうと手の中に収める。
「これをいただこう」
「ええっ!?」
 店主がはいと言う前に、コモンが大きな声を上げたので、アレクサンドルは何だという視線を向けた。
「こ、これ……、十万ゴールドもしますよ! 正気ですか? いくら髪型を褒めたからって……」
「あほ、俺が着けるわけじゃない。カガミにあげるんだ。俺がアイツの前髪を切ったらおかしくなってしまった。本人は喜んでいたが、さすがに申し訳なくてな。しばらく留めておけば格好がつくだろうから」
 アレクサンドルは財布を取り出して店主に金を払った。包装しますかと聞かれたが首を横に振り、ポケットに入れた後、再び馬に跨った。
「何と言うか……、びっくりです。すっかり仲良しじゃないですか。髪の切り合いっこですか? いっそのこと、もう婚約したらどうですか?」
「……あのな。色々世話になっているが、そういう関係じゃない。彼は良き友人だ。これはその友情の証だ」
 コモンが何とも言えない顔でこちらを見てくる。ずっと避けていたのに、この変わりようが信じられないのだろう。
「話してみたが、なかなか面白いやつだ。魔法を見せた時など、大きな口を開けて……くくっ……いい顔をしていた」
「貴重な魔法を見せたのですか? あんな男の前で?」
「あんなとは失礼だぞ」
「……すみません……。やっぱり仲良しじゃないですか」
 友情に十万ゴールドとコモンがブツブツ呟いていたが、アレクサンドルは聞かないフリをして先に馬を歩かせた。
 町の平和な光景を眺めながら、アレクサンドルは、久々に屋敷に帰った時のことを思い出す。
 ロナパルム家から、体裁のために当てがわれた邸は、どうも馴染めなくて好きになれなかった。ギャザーから度々修理を打診されても、いつでも出て行きたい気持ちだったので、先延ばしにして逃げていた。
 しかし、カガミによって綺麗に生まれ変わった邸を見て、自分のひどく体たらくな有様を思い知る。邸全体が本来の美しさを取り戻し、どこも活き活きと輝いている様子を見て、何をしていたんだと衝撃を受けた。
 昔から自分を支えてくれるギャザーが笑っている顔を見たのも、ずいぶんと久しぶりだった。
 主人としてこんなことでいいのだろうかと、遅ればせなながら、やっと自覚を持った次第だ。
 邸の中はどこを歩いても清潔にきちんと整頓されており、空気が美味しくて居心地がよく感じた。今まで雑然とした空間が普通だと思い込んでいたが、それは間違いだった。
 その日から宿舎ではなく、自分の邸に帰るようになる。居心地がいいのは、清潔さと、カガミのおかげもある。
 カガミは本当によく働く男で、じっとしているのを見たことがないくらいだ。家の中で忙しなくされるのは嫌だと思っていたが、彼の動きは自然で嫌味がない。それに時々、面白い動きをして見ていて飽きない。
 仕事以外のことは、面倒で適当になってしまうのだが、さりげなくフォローしてくれるカガミをとても気に入ってしまった。
 友人と呼んでいいのか分からないが、カガミがいてくれると助かり、心が軽くなるのだ。
 髪留めを買ったのもそんな感謝の気持ちからだ。自分にこんな新しい発見をくれた人に、お金を惜しんでなどいられない。
 今はトリスタンによって作られた歪な関係だが、これが終われば彼を雇い、邸に来てもらってもいいかと思い始めた。
 しかし、雇用関係になると考えると、なぜか胸が重くなる。
 よく分からない不安に苛まれて、アレクサンドルは首を傾げながら巡回任務を続けた。
 
 巡回を終え、演習場近くまで戻ると、見覚えのある背中が見える。蹄の音を聞いたからか、入口の横に立って中を見ていたカガミがこちらを振り返った。
「カガミ、どうした? 何かあったか?」
 こんな時間に会えるのは珍しい。自分に会いに来たのかと思ったアレクサンドルは、馬を降り笑顔で手を振った。
「アレクサンドル様、よかった……。第一騎士団のバスチン事務長の姿が見当たらなくて……」
「バスチン上隊長か? 彼なら本隊会議で午前中は不在にしている。そろそろ戻ると思うが……」
「そうですか。異世界部の方に依頼があって来たのです。忙しそうならまた来ます」
 カガミの答えを聞き、何だ仕事かとアレクサンドルはガッカリした気持ちになる。すると、カガミの視線が別の方向に向いた。宮殿の方から数人戻って来る者がいて、その中にバスチンがいた。
「バスチン事務長」
「おお、カガミくんか。ちょうどよかった。ここじゃなんだから、事務室に来てくれ」
「はい」
 カガミがバスチンと共に歩いていくのを、アレクサンドルは無言で眺めてしまった。
 バスチンが何を依頼したのか分からないが、カガミはただの仕事でこちらに来ていた。そのことは分かっているのだが、胸がモヤモヤとしてしまう。
 バスチンは男女構わず誰にでも手を出すと言われている遊び人だ。仕事とはいえど、そんな男にカガミは笑いかけていた。並んで歩いていたが、微妙に距離も近かったように思える。
「どうしたんですか? そんな怖い顔をして」
「なんだ? 顔なんていつもと変わらん」
「いや、どう見ても、みんなビビって逃げてますよ」
 髪留めを買った時は晴々とした気持ちだったが、今は一転し、どんよりとした雲が胸を覆い尽くした。
「……素振り百回をやる、全員集めろ」
「ええっ……わ、わかりました」
 訳のわからないイラつきに頭が変になりそうだ。そんな時は体を動かすのみ。アレクサンドルは、昔から重ねてきた方法で、心の平穏を保つことにした。
 

 
 
 
◇◇◇




 第一騎士団本部内にある事務室。
 一年前、配管が壊れて水が溢れたことがあり、その修理に人手が足りず、異世界部が手伝いに駆り出されたことがあった。
 その時、懇意にしてくれたのが、バスチン事務長だ。本部の事務長であり、第一騎士団の上隊長と呼ばれる要職に就いている人だ。
 バスチン事務長から連絡が来たのは三日前。名指しで依頼があり、事務室まで来てくれと書かれていた。
 以前仕事をした時、彼はとにかく気さくで明るい人という印象だった。歳は十ほど上だったが、異世界人だと知っても態度が変わることなく、むしろもっと優しくなり、丁寧に対応してくれた。
 その時のことがあるので、忙しいのでと断ることができず、カガミは仕事の合間を見て第一騎士団本部へ向かった。
 ところが演習場に着いてもバスチンを見つけられず、話しかけられる人もいない。困っていると、そこに現れたのはアレクサンドルだった。
 日中から彼に会えるなんてラッキーだと、心の中で踊っていたが、そこにバスチンが来てしまい、推しとの語らいタイムは秒で終了した。
 また帰りに会えるかもしれないと思いながら、バスチンの背中を追いかけ、到着したのは本部内にある事務室だった。
 バスチン専用の部屋があるのでそこに通された。お茶とお菓子が用意されて、軽く挨拶すると、バスチンはカガミの頭をジロジロと見てきた。
「なかなか愉快な髪型だな」
「え? ああ……」
 すぐに前髪のことだと気づいたカガミは、無意識に髪に触れた。アレクサンドルに切ってもらったが、会うとまずみんなそこに注目してくる。
「それは異世界人の流行りなのか?」
「あーいえ、これは……人に頼んで切ってもらったので……」
「それはとんだ不器用に頼んだな。長さが揃っていないし、ガタガタじゃないか。私が揃えてやろうか?」
「いえ、結構です。気に入っているので」
「相変わらず、変わっているな」
 お世辞にも綺麗だとは言えないが、あのアレクサンドルが、剣以外の刃物でカットしてくれた髪だ。こんな名誉なことを消すなんてありえない。
 長いところは落ちてくるが、このまま保存しておきたいと思うほどだ。
「それで、お話というのは……」
 世間話もそこそこに本題に入ると、バスチンの表情が固まる。しばらく無言で目だけ泳がせた後、いきなり椅子から降りて床に頭を擦り付けた。
「ちょっ……なにを……!?」
「頼む! 一生のお願いだ! 私の命がかかっている!」
「そんなことを言われても……いったいどうされたのですか?」
「……大事なものをなくした。それを探してほしい」
「大事なもの、ですか?」
「指輪だ。恋人がくれた世界で一つだけの……」
 また指輪かと眩暈を覚えたカガミは、机に頭をぶつけそうな気分になる。とりあえず話を聞くために、床に這いつくばっているバスチンを座らせることにした。
「一週間前、近衛騎士団ポルカ団長が休暇をとった。なんでも娘のためとか言っていたが、それはどうでもよくて……、そのせいで私は普段やることのない警備任務に就いた。王太子殿下のティータイムの警備だ。その前日私は浮かれていた。なぜなら、必死に口説いていた女性から、いい返事をもらえたからだ。ただ私は長年遊び歩いていて不誠実な男だったので、彼女に不安だと言われた。だからお互いのマジックリングを交換して……」
「マジックリング?」
 耳に馴染みのない言葉が聞こえてきて、カガミは首を傾げる。そういえば以前フジタから、この国のカップルは愛の証に、お互いの魔力をこめた指輪を交換すると聞いたのを思い出した。
「この国の民は、生まれた時に親からもらうんだ。成長するにつれて形を変え、成人する頃に完成する。私はもちろん、誰にもあげたことがない。だから、本気を示すために交換した。彼女は初めて本気になった人で、一生添い遂げたいと思った。だから、やっと振り向いてくれて嬉しくて嬉しくて……ずっと触っていたくて制服のポケットに入れていたのに、気づいたら……消えていた」
「はい!?」
「分かっている! バカなのは俺だ。大事なものをなくしたなんて知られたら、リアドラに振られてしまう。そうなったら……もう……生きていけない……」
 バスチンは話しながら目を潤ませ、ついに膝を抱えて泣き崩れてしまう。何と言っていいか分からない状況で途方に暮れそうになるが、立て直すためにカガミは息を吸い込んだ。
「心当たりはどこですか? 今からでも探しに行けば……?」
「思い当たるのはそのティータイムなんだ。警備に就く前に触った時はあった。任務が終わり、廊下を歩いている時に触ろうとしたら、もう……なかった……。ティータイムが行われたのは、王族専用の庭園、限られた者しか入れない。探そうにも私は臨時だったから、次はいつ呼ばれるか分からない。仕事で別の町に行っているリアドラが帰ってくるのは、一週間後……無理なんだ……無理なんだよーー!!」
 バスチンは嗚咽を上げ膝をこぶしで叩き続ける。ある程度の状況は分かったが、まだ情報が足りない。
「落ち着いてください。バスチンさんの話だと、私が探しに入ることはもっと無理なのでは?」
「いや。できる。できるんだ。そろそろ話が行くと思うが、事務の方にアレクサンドルの臨時任務要請があった。彼は殿下のお気に入りで、度々話し相手としてティータイムに呼び出している。殿下の要望で今回は異世界人カガミも同席することになった」
「え、聞いてないですけど」
「とにかく、チャンスは五日後。殿下のティータイムに参加して、さりげなく私の指輪を探してきてほしいんだ! 頼む! 王族の庭園でこんな失態を犯すなど……団の連中に知られたら、クビになる。頼めるのは君しかいない!! 誰にも知られることなく、指輪を探し出してきてくれ!!」
「え、え、うええっ!?」
 驚くカガミの顔を見たバスチンは、またお願いだと言い、床に這いつくばって頭を擦り付けた。
 ただの雑務だと思い込んでいたが、とんでもない方向に話が飛んでいき、目の前が霞んで見える。
 さりげなく、誰にも知られることなく。
 頭の中に不可能なことばかり浮かんできて、倒れてしまいそうだった。
 
 
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