16 / 19
⑯ふたりの決意
しおりを挟む
離れていた時間が長いほど燃えるものなのか。
いや、たった一日であっても、気持ちは張り裂けそうなくらい求めていた。
ランドールは一日休んでから、翌日の午後になってやっと登校してきた。
すぐに、私室に呼ばれたソフィアは、ドアが開いてすぐランドールにかけよって飛び付いた。
求めていたのは向こうも同じのようで、言葉を交わすこともなく、すぐに唇は重なってお互い呼吸をするのも忘れるくらい夢中になってキスをした。
「ソフィア……会いたかった…」
「ランドールさま……」
折れそうなほど強く抱き締められて、ソフィアは苦しさで息を漏らした。しかし、その苦しさはもう快感のように思えてくる。
「…悪かった、あの時俺が離れてしまったばかりに……、取り返しのつかないことになっていたらと思うと……」
「いいえ、あれは私の不注意です。お酒が強いと思い込んでいました。それにギデオン様に助けていただいたので、傷一つありません」
「……俺は決めたんだ。父に……王に会うつもりだ。ずっと避けていたけれど、このままではだめだ。ソフィアを守るためにも、話し合うつもりだ」
「……ランドール様」
「ちゃんとソフィアを紹介したい。王妃は何を言ってくるか分からないが、俺はもう絶対に引かない!」
ランドールの話によると、ソフィアを襲った二人組は結局誰に雇われたか知らないと言って、ずっと黙っているそうだ。
だが、例え彼らが王妃の名前を出しても、王妃なら罪人の戯言だと言って話にもならないだろう。
「分かりました。私も一緒に頑張ります」
ランドールは優しく包み込むように抱きしめてきた。
大きなものに立ち向かうのは恐ろしいが、二人で力を合わせることで、今までとは違った方向へ行けるのではないか、ソフィアはそう考えていた。
□□
「で?二人して頑張るだけで、ノープランなわけだ…」
カルロスに痛いところをつかれて、ランドールもソフィアも、うっと声を上げて押し黙った。
放課後、ソフィアの教室に集合した三人は今後について話し合っていた。第三者の意見も必要ということで、カルロスも参加したのだった。
「意気込みだけで勝てる相手じゃないよ。王妃を断罪するつもりなんでしょう?」
「……そこまでは、考えていない。そもそも証拠が足りないし、父にソフィアの事を認めてもらうんだ。それで王妃にはこれ以上危害を加えないように言って……」
「甘いな!それでやめる人じゃないよ。むしろ、王の前で失礼なことを言ったと言って騒ぎ立てるのが目に見えているよ」
ランドールの意見はカルロスにバッサリと斬られた。こんな時、気持ち的には年長者なので、それらしい考えを披露したいが、異世界でしかも王家の事情など分からないので、ソフィアは唸るしかなかった。
「しょうがないなぁ…消えた女の件は俺に任せて、何か手がかりが掴めるかもしれない」
「…分かった。すまない、頼む…。あと調べて欲しい者がいるんだが、そちらも合わせて頼む」
ソフィアの件があったからか、ランドールは勢いだけで、突っ走りそうになっていたところを、カルロスに諭されて冷静さを取り戻したようだった。
「了解、後で詳しく教えて………ところで。何も聞かされてないんだけど。二人は仮の婚約者はやめたの?」
「え!?」
てっきりカルロスには説明済みかと思いきや、ランドールは何も言っていなかったらしく、チクリと言われてしまった。
「そっ…そうだ。すまない、お前に伝えるのを忘れていた…。ソフィアとは…、仮ではなく本当の婚約者で、このまま結婚したいと思っている」
改めてランドールの口からそう言われると、ソフィアの胸はドキドキと鳴って熱くなってきた。
「ふーーーん。まぁいいけど、ソフィア嬢。王妃抜きにしても、この男は色んな意味で大変だと思うけど頑張って」
「は…はい。頑張ります」
他にも何か言いたげだったカルロスが気になったが、今はそれどころではないので、ソフィアは突っ込んで聞くことはなかった。
こうして、三人の打ち合わせは終了したが、帰りの馬車の中でも二人の話は続いていた。
「そういえば、ギデオン様はどうされているんですか?今日もお休みでしたけど……」
「部屋に閉じ籠って出てこないらしい。たまに、そういうことがあるんだ…」
助けてもらったことのお礼も言えないままだったのでソフィアは気になっていたのだ。
こうなるとしばらく出てこないらしく、次の機会を待つことにした。
「秋の豊穣祭には出てくると思うが…、実はそこで父にソフィアを紹介する予定なんだ」
「豊穣祭?ですか……」
「ああ、町では祭りの店が出るが、城ではその年に取れたもので作った料理を食べるくらいで大きなことはない。だが、毎年王は参加することになっているから、そこで話をしようと思っている」
「なるほど。その時までに、カルロス様にお願いしたことが分かっていればいいですけど…、何か私にもできることは……」
「ソフィア……」
気がつくと、ランドールがソフィアの顔を見つめていた。急に雰囲気が変わったので、ソフィアの心臓もドキリと鳴った。
「ソフィアは大人しくしていてくれ。もう危険な目に合わせたくない…」
「…ランドール様」
ランドールの顔が近づいてきて、キスの始まりを感じてソフィアは目を閉じようとした。
「うわっ!!」
「ひっ!なっ…なんですか!?」
ランドールがいきなり大声を出したので、ソフィアも驚いて大きな声を出してしまった。
「いっ…いや、窓の…外から…あの…あれだ」
よく分からない説明にソフィアが小窓の外に目を向けると、そこには恐ろしい顔をして中を覗きこむレイオンの顔がデカデカと見えていた。
レイオンは馬に乗って馬車の警護にあたっているはずだ。
「ひいぃぃ!!れっ…レイオンお兄様!!」
ソフィアと目が合うと、若干顔の筋肉は緩くなったが、すぐまたランドールの方を見て険しい顔になった。
「なっ…、なんなんだ!?あいつもソフィアの兄だったな…何か問題でも…」
「気にしないでください!いつもあの顔なんです!騎士として職務に忠実なだけですよ。おほほほほっ…」
「いや、絶対何か言おうと……」
屋敷に帰ったら、文句を言ってやろうと思いながらソフィアは小窓のカーテンを閉めたのだった。
□□
豊穣祭までの間は実に静かなものだった。ソフィアの誘拐事件が目立ちすぎたのか、学校での嫌がらせもパタリと止んだ。
相変わらずギデオンは登校せず、教室のカーテンは主が不在だからか、いつもより余計に風に揺れているように見えた。
「それで、豊穣祭では何をお願いするか決まったの?」
「え?お願い…?なにそれ?」
平和そのもののランチタイム、ソフィアはいつものように、フィオネと教室で過ごしていた。
警護の兄達は近頃は平和すぎて、というか体がデカ過ぎて邪魔なので、教室にいる間は別室に待機してもらっている。
「やだ!知らないの?豊穣祭といえば、恋人たちのお祭りじゃないー!小舟に乗せた蝋燭に火を灯して広場の池に浮かべるのよ。そこで恋人同士で願い事をするの。蝋燭の火が消えても小舟が沈まなければ願いが叶うと言われているわ」
「へー、ロマンチックね」
そんなイベントがあるとは知らなかったが、王との謁見を控えてイベントに浮かれている場合ではないのだ。
「それに…ふふふっ。この日に初めて結ばれる男女は幸せになれると言われているのよ。ソフィアがまだだったら、ぜひおすすめ」
「そっ…それは…どうも…」
フィオネはウィンクしながら、耳元で囁いてきた。おすすめされても、最近キスはおろか、手を繋ぐことも、兄のレイオンの目があって気になりできないのだ。
レイオンにあまり見ないでくれと頼んでも、それが仕事だと言われて話が通じないのである。
少しだけでも触れたいのにと思いながら、ソフィアはため息をついた。
ランドールもカルロスも、何やら忙しく動きまわっている。一緒に帰れない日も多かった。
寂しさを感じながらも豊穣祭を明日にして、ソフィアの緊張は高まっていた。
王妃を前にして、上手く立ち回ることが出来るのか。
ソフィアの悩みは尽きなかったが、いよいよ祭りの日を迎えたのだった。
□□□
いや、たった一日であっても、気持ちは張り裂けそうなくらい求めていた。
ランドールは一日休んでから、翌日の午後になってやっと登校してきた。
すぐに、私室に呼ばれたソフィアは、ドアが開いてすぐランドールにかけよって飛び付いた。
求めていたのは向こうも同じのようで、言葉を交わすこともなく、すぐに唇は重なってお互い呼吸をするのも忘れるくらい夢中になってキスをした。
「ソフィア……会いたかった…」
「ランドールさま……」
折れそうなほど強く抱き締められて、ソフィアは苦しさで息を漏らした。しかし、その苦しさはもう快感のように思えてくる。
「…悪かった、あの時俺が離れてしまったばかりに……、取り返しのつかないことになっていたらと思うと……」
「いいえ、あれは私の不注意です。お酒が強いと思い込んでいました。それにギデオン様に助けていただいたので、傷一つありません」
「……俺は決めたんだ。父に……王に会うつもりだ。ずっと避けていたけれど、このままではだめだ。ソフィアを守るためにも、話し合うつもりだ」
「……ランドール様」
「ちゃんとソフィアを紹介したい。王妃は何を言ってくるか分からないが、俺はもう絶対に引かない!」
ランドールの話によると、ソフィアを襲った二人組は結局誰に雇われたか知らないと言って、ずっと黙っているそうだ。
だが、例え彼らが王妃の名前を出しても、王妃なら罪人の戯言だと言って話にもならないだろう。
「分かりました。私も一緒に頑張ります」
ランドールは優しく包み込むように抱きしめてきた。
大きなものに立ち向かうのは恐ろしいが、二人で力を合わせることで、今までとは違った方向へ行けるのではないか、ソフィアはそう考えていた。
□□
「で?二人して頑張るだけで、ノープランなわけだ…」
カルロスに痛いところをつかれて、ランドールもソフィアも、うっと声を上げて押し黙った。
放課後、ソフィアの教室に集合した三人は今後について話し合っていた。第三者の意見も必要ということで、カルロスも参加したのだった。
「意気込みだけで勝てる相手じゃないよ。王妃を断罪するつもりなんでしょう?」
「……そこまでは、考えていない。そもそも証拠が足りないし、父にソフィアの事を認めてもらうんだ。それで王妃にはこれ以上危害を加えないように言って……」
「甘いな!それでやめる人じゃないよ。むしろ、王の前で失礼なことを言ったと言って騒ぎ立てるのが目に見えているよ」
ランドールの意見はカルロスにバッサリと斬られた。こんな時、気持ち的には年長者なので、それらしい考えを披露したいが、異世界でしかも王家の事情など分からないので、ソフィアは唸るしかなかった。
「しょうがないなぁ…消えた女の件は俺に任せて、何か手がかりが掴めるかもしれない」
「…分かった。すまない、頼む…。あと調べて欲しい者がいるんだが、そちらも合わせて頼む」
ソフィアの件があったからか、ランドールは勢いだけで、突っ走りそうになっていたところを、カルロスに諭されて冷静さを取り戻したようだった。
「了解、後で詳しく教えて………ところで。何も聞かされてないんだけど。二人は仮の婚約者はやめたの?」
「え!?」
てっきりカルロスには説明済みかと思いきや、ランドールは何も言っていなかったらしく、チクリと言われてしまった。
「そっ…そうだ。すまない、お前に伝えるのを忘れていた…。ソフィアとは…、仮ではなく本当の婚約者で、このまま結婚したいと思っている」
改めてランドールの口からそう言われると、ソフィアの胸はドキドキと鳴って熱くなってきた。
「ふーーーん。まぁいいけど、ソフィア嬢。王妃抜きにしても、この男は色んな意味で大変だと思うけど頑張って」
「は…はい。頑張ります」
他にも何か言いたげだったカルロスが気になったが、今はそれどころではないので、ソフィアは突っ込んで聞くことはなかった。
こうして、三人の打ち合わせは終了したが、帰りの馬車の中でも二人の話は続いていた。
「そういえば、ギデオン様はどうされているんですか?今日もお休みでしたけど……」
「部屋に閉じ籠って出てこないらしい。たまに、そういうことがあるんだ…」
助けてもらったことのお礼も言えないままだったのでソフィアは気になっていたのだ。
こうなるとしばらく出てこないらしく、次の機会を待つことにした。
「秋の豊穣祭には出てくると思うが…、実はそこで父にソフィアを紹介する予定なんだ」
「豊穣祭?ですか……」
「ああ、町では祭りの店が出るが、城ではその年に取れたもので作った料理を食べるくらいで大きなことはない。だが、毎年王は参加することになっているから、そこで話をしようと思っている」
「なるほど。その時までに、カルロス様にお願いしたことが分かっていればいいですけど…、何か私にもできることは……」
「ソフィア……」
気がつくと、ランドールがソフィアの顔を見つめていた。急に雰囲気が変わったので、ソフィアの心臓もドキリと鳴った。
「ソフィアは大人しくしていてくれ。もう危険な目に合わせたくない…」
「…ランドール様」
ランドールの顔が近づいてきて、キスの始まりを感じてソフィアは目を閉じようとした。
「うわっ!!」
「ひっ!なっ…なんですか!?」
ランドールがいきなり大声を出したので、ソフィアも驚いて大きな声を出してしまった。
「いっ…いや、窓の…外から…あの…あれだ」
よく分からない説明にソフィアが小窓の外に目を向けると、そこには恐ろしい顔をして中を覗きこむレイオンの顔がデカデカと見えていた。
レイオンは馬に乗って馬車の警護にあたっているはずだ。
「ひいぃぃ!!れっ…レイオンお兄様!!」
ソフィアと目が合うと、若干顔の筋肉は緩くなったが、すぐまたランドールの方を見て険しい顔になった。
「なっ…、なんなんだ!?あいつもソフィアの兄だったな…何か問題でも…」
「気にしないでください!いつもあの顔なんです!騎士として職務に忠実なだけですよ。おほほほほっ…」
「いや、絶対何か言おうと……」
屋敷に帰ったら、文句を言ってやろうと思いながらソフィアは小窓のカーテンを閉めたのだった。
□□
豊穣祭までの間は実に静かなものだった。ソフィアの誘拐事件が目立ちすぎたのか、学校での嫌がらせもパタリと止んだ。
相変わらずギデオンは登校せず、教室のカーテンは主が不在だからか、いつもより余計に風に揺れているように見えた。
「それで、豊穣祭では何をお願いするか決まったの?」
「え?お願い…?なにそれ?」
平和そのもののランチタイム、ソフィアはいつものように、フィオネと教室で過ごしていた。
警護の兄達は近頃は平和すぎて、というか体がデカ過ぎて邪魔なので、教室にいる間は別室に待機してもらっている。
「やだ!知らないの?豊穣祭といえば、恋人たちのお祭りじゃないー!小舟に乗せた蝋燭に火を灯して広場の池に浮かべるのよ。そこで恋人同士で願い事をするの。蝋燭の火が消えても小舟が沈まなければ願いが叶うと言われているわ」
「へー、ロマンチックね」
そんなイベントがあるとは知らなかったが、王との謁見を控えてイベントに浮かれている場合ではないのだ。
「それに…ふふふっ。この日に初めて結ばれる男女は幸せになれると言われているのよ。ソフィアがまだだったら、ぜひおすすめ」
「そっ…それは…どうも…」
フィオネはウィンクしながら、耳元で囁いてきた。おすすめされても、最近キスはおろか、手を繋ぐことも、兄のレイオンの目があって気になりできないのだ。
レイオンにあまり見ないでくれと頼んでも、それが仕事だと言われて話が通じないのである。
少しだけでも触れたいのにと思いながら、ソフィアはため息をついた。
ランドールもカルロスも、何やら忙しく動きまわっている。一緒に帰れない日も多かった。
寂しさを感じながらも豊穣祭を明日にして、ソフィアの緊張は高まっていた。
王妃を前にして、上手く立ち回ることが出来るのか。
ソフィアの悩みは尽きなかったが、いよいよ祭りの日を迎えたのだった。
□□□
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
大事な姫様の性教育のために、姫様の御前で殿方と実演することになってしまいました。
水鏡あかり
恋愛
姫様に「あの人との初夜で粗相をしてしまうのが不安だから、貴女のを見せて」とお願いされた、姫様至上主義の侍女・真砂《まさご》。自分の拙い閨の経験では参考にならないと思いつつ、大事な姫様に懇願されて、引き受けることに。
真砂には気になる相手・檜佐木《ひさぎ》がいたものの、過去に一度、檜佐木の誘いを断ってしまっていたため、いまさら言えず、姫様の提案で、相手役は姫の夫である若様に選んでいただくことになる。
しかし、実演の当夜に閨に現れたのは、檜佐木で。どうも怒っているようなのだがーー。
主君至上主義な従者同士の恋愛が大好きなので書いてみました! ちょっと言葉責めもあるかも。
【R18】仏頂面次期公爵様を見つめるのは幼馴染の特権です
べらる@R18アカ
恋愛
※※R18です。さくっとよめます※※7話完結
リサリスティは、家族ぐるみの付き合いがある公爵家の、次期公爵である青年・アルヴァトランに恋をしていた。幼馴染だったが、身分差もあってなかなか思いを伝えられない。そんなある日、夜会で兄と話していると、急にアルヴァトランがやってきて……?
あれ? わたくし、お持ち帰りされてます????
ちょっとした勘違いで可愛らしく嫉妬したアルヴァトランが、好きな女の子をトロトロに蕩けさせる話。
※同名義で他サイトにも掲載しています
※本番行為あるいはそれに準ずるものは(*)マークをつけています
【R18】幼馴染な陛下は、わたくしのおっぱいお好きですか?💕
月極まろん
恋愛
幼なじみの陛下に告白したら、両思いだと分かったので、甘々な毎日になりました。
でも陛下、本当にわたくしに御不満はございませんか?
【R-18】嫁ぎ相手は氷の鬼畜王子と聞いていたのですが……?【完結】
千紘コウ
恋愛
公爵令嬢のブランシュはその性格の悪さから“冷血令嬢”と呼ばれている。そんなブランシュに縁談が届く。相手は“氷の鬼畜王子”との二つ名がある隣国の王太子フェリクス。
──S気の強い公爵令嬢が隣国のMっぽい鬼畜王子(疑惑)に嫁いでアレコレするけど勝てる気がしない話。
【注】女性主導でヒーローに乳○責めや自○強制、手○キする描写が2〜3話に集中しているので苦手な方はご自衛ください。挿入シーンは一瞬。
※4話以降ギャグコメディ調強め
※他サイトにも掲載(こちらに掲載の分は少しだけ加筆修正等しています)、全8話(後日談含む)
【R18】愛するつもりはないと言われましても
レイラ
恋愛
「悪いが君を愛するつもりはない」結婚式の直後、馬車の中でそう告げられてしまった妻のミラベル。そんなことを言われましても、わたくしはしゅきぴのために頑張りますわ!年上の旦那様を籠絡すべく策を巡らせるが、夫のグレンには誰にも言えない秘密があって─?
※この作品は、個人企画『女の子だって溺愛企画』参加作品です。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
悪役令嬢なのに王子の慰み者になってしまい、断罪が行われません
青の雀
恋愛
公爵令嬢エリーゼは、王立学園の3年生、あるとき不注意からか階段から転落してしまい、前世やりこんでいた乙女ゲームの中に転生してしまったことに気づく
でも、実際はヒロインから突き落とされてしまったのだ。その現場をたまたま見ていた婚約者の王子から溺愛されるようになり、ついにはカラダの関係にまで発展してしまう
この乙女ゲームは、悪役令嬢はバッドエンドの道しかなく、最後は必ずギロチンで絶命するのだが、王子様の慰み者になってから、どんどんストーリーが変わっていくのは、いいことなはずなのに、エリーゼは、いつか処刑される運命だと諦めて……、その表情が王子の心を煽り、王子はますますエリーゼに執着して、溺愛していく
そしてなぜかヒロインも姿を消していく
ほとんどエッチシーンばかりになるかも?
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる