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本編
ろく 家柄のいい男②
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物言いたげな目で見てくるマゼンダに、ビリジアンは仕方がないだろうと口を尖らせた。
「体調不良だって言うんだ。無理に続けられないだろう」
「それは分かりましたけど、最初のカフェで三時間はないです。サクッと次に行くべきです」
「そ、それは……俺も反省している」
学園の廊下で、チラチラとこちらを気にする視線を浴びてしまった。
どう見ても生徒のマゼンダに、教師のビリジアンが怒られているような構図になっていた。
しかしそんなことを気にしてなどいられない。
この学園での生活を続けるには、なりふり構ってなどいられない。
呼び止められて、週末のデートの話をするはめになったが、ビリジアンの不甲斐ない結果にマゼンダは頭に手を当ててしまった。
「それで、あちらの回答はどうだったのですか?」
「それが、驚いたことに、また次のデートをする話が来たんだ。学園長は大喜びだよ」
「なるほど、向こうも様子見というところでしょうか」
「でも、おかしくないか? 向こうはまだ若い男だよ。乗り気でもなさそうだった。女が苦手だと言ったら、いきなり男の俺と見合いをさせられることになってさ。アイツの父親は強引すぎるだろう、何を考えているんだか」
「……、学園長は国と関係が深いですから。声がかかれば繋がりを持ちたいという者も多いでしょう。しかし急な見合いにも関わらず、今回手を挙げた方達は、全員何かしら訳アリだと思っておいた方がいいかもしれません」
ビリジアンはやけに父親のことを気にして、苦しんでいる様子だったチェスナットのことを思い出した。
今回、強引にでも息子を結婚させたがっているのはなぜだろうと考えてしまった。
「私の方でも少し調べてみますが、次回のデートは私も参加します」
「えっ!?」
「隣に付いているわけじゃないですよ。隠れて付いていきます。上手くいかなければそっとアドバイスを……」
それは心強いと、ビリジアンは嬉しくなった。
何をしたらいいか、何を聞いたらいいのか、今の答えで良かったのか、客観的に判断してくれる人がいたらいいと思っていたところだった。
「ありがとう、助かるよ。それに、今日の授業は出てくれるんだな」
「……ええ、約束ですから」
マゼンダが胸に抱えている、魔法生物学の教科書に気がついたビリジアンは、もっと嬉しくなった。
不参加の生徒がいるのは、自分の評価にもかかわるが、せっかくだから一度でも受けて欲しかった。
「おい、マゼンダ」
その時、マゼンタの後ろから歩いてきた生徒がいた。
バーミリオン王子の取り巻き、攻略対象者である運動系イケメンのブロンズだった。
茶髪に黒目、ハッキリとした顔立ちの男らしいイケメンくんだ。
確か彼はマゼンタと同じ、伯爵家の令息で、マゼンタとは仲がいいという設定だったのを思い出した。
「何だこんなところで。教師に説教でもされているのか?」
「まぁ、そんなところ」
実際は逆のような状況だが、ビリジアンは話を合わせて恐い顔を作っておいた。
「相変わらずだなぁ、先生も手加減してやってよ。こいつ、チャラついてるけど、根は真面目なやつですから」
マゼンダが気まずそうな顔で、うるせっと言ってブロンズの腹を軽く叩いた。
こういう男同士の友情に憧れていたビリジアンは、胸がときめいた。
自分も冗談を言って腹を殴り合う関係の相手が欲しかったと、憧れの目で見てしまった。
「殿下が中庭でお茶をしようって。お前も来るだろう」
「ああ、私は……」
生徒には貴重な昼休みだ。
ビリジアンも準備室でひとりでお茶を飲もうと思っていたので、二人が行ったら向かおうと思った。
「いい。殿下に上手く言っておいてくれ」
「来ないのか?」
「ああ、用事があるんだ」
そう言って手をひらひらして、マゼンダが微笑むと、ブロンズは首を傾げて、分かったと言って歩いて行ってしまった。
「……いいのか? 殿下のお誘いを断って……」
王子と取り巻きの関係は、ゲーム内でも度々出てくる。
王子が声をかけたら、全員集まるのがお決まりだったはずだと考えてしまった。
「大丈夫です。殿下は最近、バイオレットという女子生徒と仲良くなって、それで友人を集めて紹介したいのでしょう。私がいなくとも、その方がいるので問題ありません」
「おまっ……それって……」
驚いたビリジアンは、マゼンダに聞こえないくらいの小さな声で、ゲームのイベントだと呟いた。
それは思いっきり、ゲーム内のイベント、バイオレットを囲んでのティータイムだった。
主人公バイオレットは、攻略対象者達と別のクラスなので、バーミリオンに紹介されて、顔を合わせることになる。
この会で全員バイオレットと知り合って、意識していく展開だった。
「それより、準備室で作戦会議です。次回のデートでどう動くのか、お茶でも飲みながら話し合いましょう」
気合いを入れるように、マゼンタに背中を叩かれてしまった。
協力してくれるのは助かるのだが、このままだと、ゲームのイベントからマゼンダが遠ざかってしまう。
自分の都合で、マゼンダと主人公の縁を切ってしまっていいのかと悩んでしまった。
「どうしました? 早く行きましょう」
もちろん、ゲームのことなど何も知らないマゼンダが急かしてきて、ビリジアンは戸惑いながら、分かったと頷いた。
今は自分のことが優先だ。
マゼンダには悪いが、主人公が誰と恋愛をするのか分からない。
もし主人公がマゼンダを選ぶなら、この後、いくらでも出会う機会があるだろう。
そう頭の中で結論づけて、無理やり納得した。
「……悪いな。上手くいったら、何か奢る」
「はははっ、じゃあ頑張ってもらわないと。楽しみにしています」
マゼンダはビリジアンの腹の中のなど知らずに、にこりと笑顔を返してきた。
作り物みたいな笑顔をするやつだと思っていたが、今見せてくれた顔は、少し違って見えた。
二回目のデートの日、この日はあいにく朝から雨だったが、マゼンダのコーディネートでキメた服を着て、ビリジアンはまた待ち合わせの場所に立った。
今度こそ、心の距離を詰めてちゃんと話をしたい。
ビリジアンはこのお見合いの話が出た時から、ずっと考えていたことがあった。
いきなり恋愛と結婚、それも同性というパターンは、どうしても自信が持てなかった。
この世界では珍しくないもので、女性にモテないビリジアンは、むしろそっちの方がいいと勧められてしまったが、はいそうしますとは言えない話だ。
ビリジアンは自分の事情を相手に伝えた上で、人生のパートナーということでよければ、結婚をしたいと伝えるつもりだった。
それは友情に近いものかもしれないし、お互いの生活を守るための協力者という気持ちで考えていた。
ビリジアンにとっては、今の生活を守るためのものだ。
もし、相手も何らかの利益があってこの話に手を挙げて、結婚を求めているならお互いにいい関係が築けるかもしれないと考えていた。
一度結婚してしまえば、政府から睨まれることもない。もしやっぱり考えが違って、別れることになっても、相性が悪いなら仕方がないねと、寛容に受け止められる社会らしい。
自分の気持ちが追いついてこないことで混乱していたが、まずはそういう方向もあると考えを改めていた。
ビリジアンの父親は男爵だった。
男爵はその代きりの爵位だが、あまりに早い逝去だったことで、特例でビリジアンに男爵位が授与された。
そう考えると、古くからある名家のプルシャン公爵家とは、同じ貴族でも違いすぎる立場だ。
一生話すこともできないような相手と、デートをするなんてとんでもないことだと頭の中で苦笑していた。
ビリジアンは待ち合わせた広場の時計を見た。
時刻が三十分も過ぎていて、心配になってきてしまった。
女にモテないといって、その代わりに男にモテるわけじゃない。
ビリジアンは目立ったところもなく、平凡な容姿だ。おまけに性格も面白いとか、気が使えるわけじゃない。
やっぱり惹かれないと思われて、今日はキャンセルになるかもしれないと、壁にもたれて息を吐いた。
通りの向かいのカフェにいるマゼンダの姿を探した。
マゼンダがデートの様子を見るために、今日は付いてくれるはずなので、これは帰った方がいいのか指示を仰ごうと思った。
カフェのテラス席を見ると、マゼンダの姿はすぐに分かった。
遠目に見ても目立ってしまう色男である。
当然のように女性に囲まれて、にこやかに対応していた。
「……んだよ、あれじゃこっちの様子なんて、見ている暇ないじゃないか」
何しに来たんだと、ちょっとムッとしながらビリジアンが立っていると、その視界にヌッと人の影が入ってきた。
「え……」
「すみません、遅くなりました」
「だっ……え、チェスナット? その顔……」
遅刻して来たチェスナットだったが、頬が殴られたように赤くなり腫れ上がっていた。
またもやデートどころじゃない状態に、もー何だよいったい! と、ビリジアンは心の中で叫んだ。
⬜︎⬜︎⬜︎
「体調不良だって言うんだ。無理に続けられないだろう」
「それは分かりましたけど、最初のカフェで三時間はないです。サクッと次に行くべきです」
「そ、それは……俺も反省している」
学園の廊下で、チラチラとこちらを気にする視線を浴びてしまった。
どう見ても生徒のマゼンダに、教師のビリジアンが怒られているような構図になっていた。
しかしそんなことを気にしてなどいられない。
この学園での生活を続けるには、なりふり構ってなどいられない。
呼び止められて、週末のデートの話をするはめになったが、ビリジアンの不甲斐ない結果にマゼンダは頭に手を当ててしまった。
「それで、あちらの回答はどうだったのですか?」
「それが、驚いたことに、また次のデートをする話が来たんだ。学園長は大喜びだよ」
「なるほど、向こうも様子見というところでしょうか」
「でも、おかしくないか? 向こうはまだ若い男だよ。乗り気でもなさそうだった。女が苦手だと言ったら、いきなり男の俺と見合いをさせられることになってさ。アイツの父親は強引すぎるだろう、何を考えているんだか」
「……、学園長は国と関係が深いですから。声がかかれば繋がりを持ちたいという者も多いでしょう。しかし急な見合いにも関わらず、今回手を挙げた方達は、全員何かしら訳アリだと思っておいた方がいいかもしれません」
ビリジアンはやけに父親のことを気にして、苦しんでいる様子だったチェスナットのことを思い出した。
今回、強引にでも息子を結婚させたがっているのはなぜだろうと考えてしまった。
「私の方でも少し調べてみますが、次回のデートは私も参加します」
「えっ!?」
「隣に付いているわけじゃないですよ。隠れて付いていきます。上手くいかなければそっとアドバイスを……」
それは心強いと、ビリジアンは嬉しくなった。
何をしたらいいか、何を聞いたらいいのか、今の答えで良かったのか、客観的に判断してくれる人がいたらいいと思っていたところだった。
「ありがとう、助かるよ。それに、今日の授業は出てくれるんだな」
「……ええ、約束ですから」
マゼンダが胸に抱えている、魔法生物学の教科書に気がついたビリジアンは、もっと嬉しくなった。
不参加の生徒がいるのは、自分の評価にもかかわるが、せっかくだから一度でも受けて欲しかった。
「おい、マゼンダ」
その時、マゼンタの後ろから歩いてきた生徒がいた。
バーミリオン王子の取り巻き、攻略対象者である運動系イケメンのブロンズだった。
茶髪に黒目、ハッキリとした顔立ちの男らしいイケメンくんだ。
確か彼はマゼンタと同じ、伯爵家の令息で、マゼンタとは仲がいいという設定だったのを思い出した。
「何だこんなところで。教師に説教でもされているのか?」
「まぁ、そんなところ」
実際は逆のような状況だが、ビリジアンは話を合わせて恐い顔を作っておいた。
「相変わらずだなぁ、先生も手加減してやってよ。こいつ、チャラついてるけど、根は真面目なやつですから」
マゼンダが気まずそうな顔で、うるせっと言ってブロンズの腹を軽く叩いた。
こういう男同士の友情に憧れていたビリジアンは、胸がときめいた。
自分も冗談を言って腹を殴り合う関係の相手が欲しかったと、憧れの目で見てしまった。
「殿下が中庭でお茶をしようって。お前も来るだろう」
「ああ、私は……」
生徒には貴重な昼休みだ。
ビリジアンも準備室でひとりでお茶を飲もうと思っていたので、二人が行ったら向かおうと思った。
「いい。殿下に上手く言っておいてくれ」
「来ないのか?」
「ああ、用事があるんだ」
そう言って手をひらひらして、マゼンダが微笑むと、ブロンズは首を傾げて、分かったと言って歩いて行ってしまった。
「……いいのか? 殿下のお誘いを断って……」
王子と取り巻きの関係は、ゲーム内でも度々出てくる。
王子が声をかけたら、全員集まるのがお決まりだったはずだと考えてしまった。
「大丈夫です。殿下は最近、バイオレットという女子生徒と仲良くなって、それで友人を集めて紹介したいのでしょう。私がいなくとも、その方がいるので問題ありません」
「おまっ……それって……」
驚いたビリジアンは、マゼンダに聞こえないくらいの小さな声で、ゲームのイベントだと呟いた。
それは思いっきり、ゲーム内のイベント、バイオレットを囲んでのティータイムだった。
主人公バイオレットは、攻略対象者達と別のクラスなので、バーミリオンに紹介されて、顔を合わせることになる。
この会で全員バイオレットと知り合って、意識していく展開だった。
「それより、準備室で作戦会議です。次回のデートでどう動くのか、お茶でも飲みながら話し合いましょう」
気合いを入れるように、マゼンタに背中を叩かれてしまった。
協力してくれるのは助かるのだが、このままだと、ゲームのイベントからマゼンダが遠ざかってしまう。
自分の都合で、マゼンダと主人公の縁を切ってしまっていいのかと悩んでしまった。
「どうしました? 早く行きましょう」
もちろん、ゲームのことなど何も知らないマゼンダが急かしてきて、ビリジアンは戸惑いながら、分かったと頷いた。
今は自分のことが優先だ。
マゼンダには悪いが、主人公が誰と恋愛をするのか分からない。
もし主人公がマゼンダを選ぶなら、この後、いくらでも出会う機会があるだろう。
そう頭の中で結論づけて、無理やり納得した。
「……悪いな。上手くいったら、何か奢る」
「はははっ、じゃあ頑張ってもらわないと。楽しみにしています」
マゼンダはビリジアンの腹の中のなど知らずに、にこりと笑顔を返してきた。
作り物みたいな笑顔をするやつだと思っていたが、今見せてくれた顔は、少し違って見えた。
二回目のデートの日、この日はあいにく朝から雨だったが、マゼンダのコーディネートでキメた服を着て、ビリジアンはまた待ち合わせの場所に立った。
今度こそ、心の距離を詰めてちゃんと話をしたい。
ビリジアンはこのお見合いの話が出た時から、ずっと考えていたことがあった。
いきなり恋愛と結婚、それも同性というパターンは、どうしても自信が持てなかった。
この世界では珍しくないもので、女性にモテないビリジアンは、むしろそっちの方がいいと勧められてしまったが、はいそうしますとは言えない話だ。
ビリジアンは自分の事情を相手に伝えた上で、人生のパートナーということでよければ、結婚をしたいと伝えるつもりだった。
それは友情に近いものかもしれないし、お互いの生活を守るための協力者という気持ちで考えていた。
ビリジアンにとっては、今の生活を守るためのものだ。
もし、相手も何らかの利益があってこの話に手を挙げて、結婚を求めているならお互いにいい関係が築けるかもしれないと考えていた。
一度結婚してしまえば、政府から睨まれることもない。もしやっぱり考えが違って、別れることになっても、相性が悪いなら仕方がないねと、寛容に受け止められる社会らしい。
自分の気持ちが追いついてこないことで混乱していたが、まずはそういう方向もあると考えを改めていた。
ビリジアンの父親は男爵だった。
男爵はその代きりの爵位だが、あまりに早い逝去だったことで、特例でビリジアンに男爵位が授与された。
そう考えると、古くからある名家のプルシャン公爵家とは、同じ貴族でも違いすぎる立場だ。
一生話すこともできないような相手と、デートをするなんてとんでもないことだと頭の中で苦笑していた。
ビリジアンは待ち合わせた広場の時計を見た。
時刻が三十分も過ぎていて、心配になってきてしまった。
女にモテないといって、その代わりに男にモテるわけじゃない。
ビリジアンは目立ったところもなく、平凡な容姿だ。おまけに性格も面白いとか、気が使えるわけじゃない。
やっぱり惹かれないと思われて、今日はキャンセルになるかもしれないと、壁にもたれて息を吐いた。
通りの向かいのカフェにいるマゼンダの姿を探した。
マゼンダがデートの様子を見るために、今日は付いてくれるはずなので、これは帰った方がいいのか指示を仰ごうと思った。
カフェのテラス席を見ると、マゼンダの姿はすぐに分かった。
遠目に見ても目立ってしまう色男である。
当然のように女性に囲まれて、にこやかに対応していた。
「……んだよ、あれじゃこっちの様子なんて、見ている暇ないじゃないか」
何しに来たんだと、ちょっとムッとしながらビリジアンが立っていると、その視界にヌッと人の影が入ってきた。
「え……」
「すみません、遅くなりました」
「だっ……え、チェスナット? その顔……」
遅刻して来たチェスナットだったが、頬が殴られたように赤くなり腫れ上がっていた。
またもやデートどころじゃない状態に、もー何だよいったい! と、ビリジアンは心の中で叫んだ。
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