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本編
よん 二人の秘密
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「国家の機密事項……、女友達に頼まれて……」
苦し紛れに出た嘘を、改めて口にされて、ニコニコと笑顔で見られたら、観念するしかなかった。
「いちいち掘り返すなっ、咄嗟についた嘘だって分かるだろう」
「嘘を……教師が生徒に……」
「うるさいっ、色々あるんだ。大人のプライベートを詮索するな」
いいかげん子供の揶揄いになんて付き合っていられない。
マゼンダの手から釣書を奪って、散らばった書類をかき集めた。
「なるほど失礼しました……。魔法生物学の先生は独身だと聞いていましたが、お見合いですか。それも、相手は男性をご希望のようですね」
何か言いたげな視線を感じて、顔を上げたビリジアンは、ニヤニヤしているマゼンダをキッと睨んだ。
「別にご希望なんかじゃない! こうなったのは、のっぴきならない事情で仕方なく、だ。別に男が好きだってワケじゃないんだ!」
「相手が男でもいいじゃないですか。女でも男でも、ヤルことはそう変わりませんし。気持ちの持ちようですよ」
「お前みたいなやつに言われたくない」
「まぁ、そう怖い顔をしないでください。書類に埃が載っていますね……すぐに確認することはできないけれど、学園長からは強めのメモが残されている……。よかったら、私に事情を教えてくれませんか?」
「あ!? 何でお前に……」
「コンドルト先生、私が来る前に寝ていらっしゃいましたね」
「え!?」
「頭に寝癖が。そう、その後頭部です。部屋の中からため息も聞こえましたし、悩んでいらっしゃるのかと」
慌てて頭に手を当てると、後頭部が盛大に立ち上がっていた。この頭で偉そうに教師の顔をしていたと思うと一気に恥ずかしくなった。
「……だとしても、お前に関係ないだろう」
「そうですけど、おもし……困った人は見過ごせない性格なのです」
「いや、さっきお前、生き物に興味ないとか言っていただろう」
「それが、一度興味が出ると、止まらないものでして」
ありえないと言って、部屋から蹴り出してやろうかと思ったが、よく見なくてもマゼンダのイケメン具合に目が痒くなってきた。
このところ睡眠不足で頭は回らないし、どうしたらいいのか悩みに悩んでいたのは確かだ。
マゼンダは、男女ともにモテて、恋愛経験豊富な男だ。
自分と全く関係ない位置にいる人間だからこそ、気軽に相談できることもあるんじゃないかと思い始めた。
どうせ向こうはただの興味本位で首を突っ込んでいるだけだろう。
適当に意見だけ聞いて、いいところだけ参考にしてみるのもいいかもしれないと思ってしまった。
悩んだビリジアンは決心して顔を上げた。
もちろん、ゲームのことには一切触れないが、学園長との関係や、先日のやり取りをかいつまんで話すことにした。
「なるほど、それで学園長が結婚相手を探してくれて、身上書を渡してきたと……。まあ、他の仕事ならまだしも、この学園の教師が、いつまでも独身というのは、問題かもしれませんね」
「それは……そうだが」
一通り、ビリジアンの話を聞いたマゼンダは、腕を組んでソファーに深く座り直した。
とりあえず、笑ってバカにされなかっただけ、ビリジアンはホッとしていた。
「簡単ですよ。その中から、結婚相手を選べばいいのです」
「簡単に言ってくれるよ。男を恋愛対象にしたことなんてない」
「失礼ですが、先生は童貞ですか?」
「違う……と思う」
イチローとしては彼女がいたが、元のビリジアンがどうかは不明だ。
声の最後の方が小さくなってしまい、どう考えても怪しい答えだった。
微笑を浮かべたマゼンダは、それ以上聞いてこなかったので、気を遣われたのだと分かった。
「今からでも女性に変えてもらうとか……」
「政府からは早急にと言われているのですよね? それに、仕事が魔法生物関係というのは、かなりの障壁かと」
「あ? 何でだ?」
「それは女性は魔法生物を毛嫌いされていますからね。一般的な方だったら、見ただけで叫びますし、話を聞くのも苦手かと。授業中の女子生徒の反応を見ればお分かりですよね?」
「ううっ……」
確かに言われた通り、魔法生物学は女子生徒から人気がなかった。
女子生徒だけ選択制になっていて、たいていが魔法学の方に流れてしまう。
「時間をかけて理解してもらうのもアリですけど、先生にはそんな時間がない。それならば、男相手の方が、仕事なんていちいち気にしませんし、可能性があると思います」
ふわふわとまだ逃げられると浮かんでいた気持ちが、マゼンダによって叩き落とされた。
机に突っ伏したビリジアンは、ううーと唸り声を上げた。
「そうだとしても、男と恋愛なんて……どうすればいいのか……」
「……先生は、真面目なのですね。ちゃんと恋愛をして、結婚しようとされているなんて」
「え? なんか言ったか?」
「いえ、ただの独り言です」
混乱しているビリジアンには、マゼンダの表情の変化など分からない。
ただ少しだけ、寂しそうな目をしているような気がした。
「力になりますよ」
「え?」
「男性との恋愛初心者の先生に、私が相手を選んで、上手くいくように一から指導します」
「なっ……は? どういうことだよ」
「堅苦しく考えないでください。その代わり、私は苦手な魔法生物の未出席分の補講や、テスト関係を免除させていただければ助かります。お互いに利益のある取引だと思いませんか?」
こいつは何を言っているんだと、ビリジアンは目をパチパチと瞬かせてしまった。
異世界の若者ジョークなのかもしれない。
オジサンは付いていけないよと、ますます混乱していた。
「心配しないでください。このことは誰にも言いません。先生の秘密は固く守ります」
この時、ビリジアンは見えない力に背中を押されるように、この生活を守れる道は、もう他にないかもしれないと思った。
適当なことを言って使えないやつなら、向こうの希望だけ叶えて、関わらないようにすればいい。
この異世界で頼れる友人の一人もいないビリジアンにとって、マゼンダの提案は希望の光に見えてしまった。
マゼンダの顔を見ながら、ゆっくり頷くと、マゼンダはにっこりと満足そうに笑って手を差し出してきた。
「任せてください。私がきっと素敵な相手と結婚させてみせましょう」
「ああ……よろしく」
そう言ってビリジアンはマゼンダと握手をした。
見た目は涼しげなイケメンであるが、マゼンダの手は熱かった。
派手な髪も、キラキラの目も、チャラついている設定も、完璧すぎる顔も、何もかも気に入らない相手だったが、近い存在になると、急に頼もしく思えてしまった。
「まず、どうしたらいいんだ? 手当たり次第に会って話してみるとかか?」
「そんなの疲れるじゃないですか。相手を絞り込みましょう」
そう言ったマゼンダは、釣書の束を手に取って、ものすごい勢いでペラペラとめくり始めた。
山のようになっていたが、あっという間に確認したようで、中から一つ取り出してビリジアンの前に出してきた。
「まずはこれでしょう。一番いい家柄の男、ラブマジック王国建国からの歴史ある名家で、王国重要貴族にも選ばれている、プルシャン公爵家の次男、チェスナット」
「こ、公爵家のご子息……、こんな大物が……」
「学園長は仲人協会でもかなりの人脈をお待ちのようですね。さて、腕の見せ所です。初デート、任せてください」
マゼンダの言葉に、いよいよ逃げられないと、ビリジアンの心臓は揺れてしまった。
マゼンダが持っている書類には、チェスナットが口をキツく結んだ、少し気難しそうな似顔絵が描かれていた。
こうして、なぜかゲームの攻略対象者であるマゼンダが協力者となり、ビリジアンの婚活大作戦は始まった。
本当に上手くいくのか、一体何が起きるのか、ビリジアンには何一つ想像ができなかった。
⬜︎⬜︎⬜︎
苦し紛れに出た嘘を、改めて口にされて、ニコニコと笑顔で見られたら、観念するしかなかった。
「いちいち掘り返すなっ、咄嗟についた嘘だって分かるだろう」
「嘘を……教師が生徒に……」
「うるさいっ、色々あるんだ。大人のプライベートを詮索するな」
いいかげん子供の揶揄いになんて付き合っていられない。
マゼンダの手から釣書を奪って、散らばった書類をかき集めた。
「なるほど失礼しました……。魔法生物学の先生は独身だと聞いていましたが、お見合いですか。それも、相手は男性をご希望のようですね」
何か言いたげな視線を感じて、顔を上げたビリジアンは、ニヤニヤしているマゼンダをキッと睨んだ。
「別にご希望なんかじゃない! こうなったのは、のっぴきならない事情で仕方なく、だ。別に男が好きだってワケじゃないんだ!」
「相手が男でもいいじゃないですか。女でも男でも、ヤルことはそう変わりませんし。気持ちの持ちようですよ」
「お前みたいなやつに言われたくない」
「まぁ、そう怖い顔をしないでください。書類に埃が載っていますね……すぐに確認することはできないけれど、学園長からは強めのメモが残されている……。よかったら、私に事情を教えてくれませんか?」
「あ!? 何でお前に……」
「コンドルト先生、私が来る前に寝ていらっしゃいましたね」
「え!?」
「頭に寝癖が。そう、その後頭部です。部屋の中からため息も聞こえましたし、悩んでいらっしゃるのかと」
慌てて頭に手を当てると、後頭部が盛大に立ち上がっていた。この頭で偉そうに教師の顔をしていたと思うと一気に恥ずかしくなった。
「……だとしても、お前に関係ないだろう」
「そうですけど、おもし……困った人は見過ごせない性格なのです」
「いや、さっきお前、生き物に興味ないとか言っていただろう」
「それが、一度興味が出ると、止まらないものでして」
ありえないと言って、部屋から蹴り出してやろうかと思ったが、よく見なくてもマゼンダのイケメン具合に目が痒くなってきた。
このところ睡眠不足で頭は回らないし、どうしたらいいのか悩みに悩んでいたのは確かだ。
マゼンダは、男女ともにモテて、恋愛経験豊富な男だ。
自分と全く関係ない位置にいる人間だからこそ、気軽に相談できることもあるんじゃないかと思い始めた。
どうせ向こうはただの興味本位で首を突っ込んでいるだけだろう。
適当に意見だけ聞いて、いいところだけ参考にしてみるのもいいかもしれないと思ってしまった。
悩んだビリジアンは決心して顔を上げた。
もちろん、ゲームのことには一切触れないが、学園長との関係や、先日のやり取りをかいつまんで話すことにした。
「なるほど、それで学園長が結婚相手を探してくれて、身上書を渡してきたと……。まあ、他の仕事ならまだしも、この学園の教師が、いつまでも独身というのは、問題かもしれませんね」
「それは……そうだが」
一通り、ビリジアンの話を聞いたマゼンダは、腕を組んでソファーに深く座り直した。
とりあえず、笑ってバカにされなかっただけ、ビリジアンはホッとしていた。
「簡単ですよ。その中から、結婚相手を選べばいいのです」
「簡単に言ってくれるよ。男を恋愛対象にしたことなんてない」
「失礼ですが、先生は童貞ですか?」
「違う……と思う」
イチローとしては彼女がいたが、元のビリジアンがどうかは不明だ。
声の最後の方が小さくなってしまい、どう考えても怪しい答えだった。
微笑を浮かべたマゼンダは、それ以上聞いてこなかったので、気を遣われたのだと分かった。
「今からでも女性に変えてもらうとか……」
「政府からは早急にと言われているのですよね? それに、仕事が魔法生物関係というのは、かなりの障壁かと」
「あ? 何でだ?」
「それは女性は魔法生物を毛嫌いされていますからね。一般的な方だったら、見ただけで叫びますし、話を聞くのも苦手かと。授業中の女子生徒の反応を見ればお分かりですよね?」
「ううっ……」
確かに言われた通り、魔法生物学は女子生徒から人気がなかった。
女子生徒だけ選択制になっていて、たいていが魔法学の方に流れてしまう。
「時間をかけて理解してもらうのもアリですけど、先生にはそんな時間がない。それならば、男相手の方が、仕事なんていちいち気にしませんし、可能性があると思います」
ふわふわとまだ逃げられると浮かんでいた気持ちが、マゼンダによって叩き落とされた。
机に突っ伏したビリジアンは、ううーと唸り声を上げた。
「そうだとしても、男と恋愛なんて……どうすればいいのか……」
「……先生は、真面目なのですね。ちゃんと恋愛をして、結婚しようとされているなんて」
「え? なんか言ったか?」
「いえ、ただの独り言です」
混乱しているビリジアンには、マゼンダの表情の変化など分からない。
ただ少しだけ、寂しそうな目をしているような気がした。
「力になりますよ」
「え?」
「男性との恋愛初心者の先生に、私が相手を選んで、上手くいくように一から指導します」
「なっ……は? どういうことだよ」
「堅苦しく考えないでください。その代わり、私は苦手な魔法生物の未出席分の補講や、テスト関係を免除させていただければ助かります。お互いに利益のある取引だと思いませんか?」
こいつは何を言っているんだと、ビリジアンは目をパチパチと瞬かせてしまった。
異世界の若者ジョークなのかもしれない。
オジサンは付いていけないよと、ますます混乱していた。
「心配しないでください。このことは誰にも言いません。先生の秘密は固く守ります」
この時、ビリジアンは見えない力に背中を押されるように、この生活を守れる道は、もう他にないかもしれないと思った。
適当なことを言って使えないやつなら、向こうの希望だけ叶えて、関わらないようにすればいい。
この異世界で頼れる友人の一人もいないビリジアンにとって、マゼンダの提案は希望の光に見えてしまった。
マゼンダの顔を見ながら、ゆっくり頷くと、マゼンダはにっこりと満足そうに笑って手を差し出してきた。
「任せてください。私がきっと素敵な相手と結婚させてみせましょう」
「ああ……よろしく」
そう言ってビリジアンはマゼンダと握手をした。
見た目は涼しげなイケメンであるが、マゼンダの手は熱かった。
派手な髪も、キラキラの目も、チャラついている設定も、完璧すぎる顔も、何もかも気に入らない相手だったが、近い存在になると、急に頼もしく思えてしまった。
「まず、どうしたらいいんだ? 手当たり次第に会って話してみるとかか?」
「そんなの疲れるじゃないですか。相手を絞り込みましょう」
そう言ったマゼンダは、釣書の束を手に取って、ものすごい勢いでペラペラとめくり始めた。
山のようになっていたが、あっという間に確認したようで、中から一つ取り出してビリジアンの前に出してきた。
「まずはこれでしょう。一番いい家柄の男、ラブマジック王国建国からの歴史ある名家で、王国重要貴族にも選ばれている、プルシャン公爵家の次男、チェスナット」
「こ、公爵家のご子息……、こんな大物が……」
「学園長は仲人協会でもかなりの人脈をお待ちのようですね。さて、腕の見せ所です。初デート、任せてください」
マゼンダの言葉に、いよいよ逃げられないと、ビリジアンの心臓は揺れてしまった。
マゼンダが持っている書類には、チェスナットが口をキツく結んだ、少し気難しそうな似顔絵が描かれていた。
こうして、なぜかゲームの攻略対象者であるマゼンダが協力者となり、ビリジアンの婚活大作戦は始まった。
本当に上手くいくのか、一体何が起きるのか、ビリジアンには何一つ想像ができなかった。
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