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第二章 成長編(十五歳)
1、暫しの別れ
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この世界での飲酒は十五歳からとなっていて、何かお祝い事があると、みんなこぞって集まって杯を交わす。
アスランとカノアの訓練生合格祝いは、町にある立ち飲みの小洒落た酒場で開かれた。
四人で乾杯して始まり、試験の様子や誰が試験官だったかなど、二人の話をツマミにして大いに盛り上がった。
「それにしても、寮生活かぁ。アスランはシリウスがいないと寂しいんじゃないの?」
リカードが揶揄うように言うと、アスランは軽く目を伏せてから口の周りをナプキンで丁寧に拭いた。
「養成所は郊外だけど、休みには帰れるし、寂しいけど頑張るって決めたから」
そう言ってアスランは強い目をして俺の方を見て笑った。
昔は誰に対しても無表情で人形のようだったアスランだが、今は親しい人間の前では笑顔を見せるようになった。
それがごく自然な成長なのだと分かっているが、なぜだか少しだけ胸が詰まるような感じがした。
「寂しいって……、まあ、僕もそうだけど、いつまでも一緒に暮らせるわけじゃないんだから」
ポツリとそうこぼしてから、木のカップに入ったぶどう酒を口に含むと三人からの視線が集まっていることに気がついた。
「シリウス、なんだ? どうかしたのか?」
いつもと違う雰囲気をさすがに察したのか、カノアが料理を食べる手を止めて真剣な顔になった。
このタイミングかもしれないと、俺は唾を飲み込んだ後、口を開いた。
「昨日、父から呼ばれて聞いたばかりなんだけど、第二皇子殿下の婚約者候補に内定したって。早ければ来月から皇宮に通うことになる」
ガシャンとフォークが二つ落ちる音がした。
見るとアスランとカノアが同じように口を開けて固まっていて、手をぷるぷると震わせていた。
「ちょっと二人とも、いったん落ち着こう」
「リカードっ、お前、知っていたのか!?」
「どういうこと!? そんなこと聞いてないよ!」
混乱する二人とは違い、やはり耳に入っていただろうリカードはひとり冷静だった。
「婚約者(仮)制度は古くからある名家の子供ならほぼ全員が対象だ。その中から年齢が合った子が絞られる。今の時点で候補者は十人いて、シリウスはその中の一人。利権も絡んでくるから婚約者に選ばれる可能性は低い」
「冗談じゃない! シリウスをどこの馬の骨か分からない男に渡すなんて! 絶対に許さない!」
「いや、馬の骨って……、カノア、皇子殿下だから……」
「シリウス……嫌だ……シリウスが……」
「アスランも、僕の話聞いてないな。だから可能性は低いって……」
最近はあまり泣くことのなかったアスランだったが、目を潤ませながら俺の手を握って離さなかった。
カノアは皇子に怒っているし、何だかめちゃくちゃになってしまった。
結局のところ、シナリオ通りに進めば、(仮)のまま皇子との婚約は流れるので、リカードの言う通りになる。
この混乱ぷりは取り越し苦労なのだが、それでもみんながこんなに俺のことを思っていてくれたなんて嬉しかった。
「大げさだなぁみんなしてさ。娘が嫁に行く父親みたいだぞ」
この場を収めるために冗談で和まそうとしたら、今度は三人揃って苦虫を噛み潰したような顔になった。
「ち、父親ねぇ……そうか、父親か……」
「マジかーさすがにそれは悲しいわ」
「言ったでしょう。シリウスの鈍感はもはや国宝レベルだって」
三人揃って息の合った様子で肩を組んでブツブツと言い始めたので、訳の分からない俺は首を傾げるしかなかった。
「なんかよく分からないけど、リカードが説明してくれた通り僕が選ばれることはないよ。殿下は婚約者(仮)制度には否定的だって聞いたし、皇宮での候補者レッスンも、形だけで終わるって」
和まそうとしたのに、よけいに変な空気になってしまい、仕方なく真面目に説明することになった。
婚約者(仮)制度は、名家の子供達の中で、皇子と年齢の近い者を予め候補者として十名程度選別して、将来の皇妃候補として早くから育成する。
最終的に選ばれるのは一人だが、皇子が希望すればその中から側妃を好きなだけ追加可能という、ハーレムみたいな制度だった。
ゲーム開始の時点では、皇子はまだ皇妃を選んではいなかった。
それはもともと、恋愛結婚を理想としてこういった制度に否定的だった皇子が相手を選ぶのを拒否していた、といういかにも恋愛ゲームの相手役として相応しい結婚観を持っているからだ。
候補者はレッスンと言って、皇宮に集められて、皇室内のしきたり、マナー、歴史など、誰が選ばれてもいいように、妃に相応しい教養と振る舞いを身につけるように教育を受ける。
レッスンは通いで数年かけて行われるが、この期間に皇子と交流を深めて、ハートを射止めて選ばれるようにしろという意味も含まれている。
候補者のレッスン代は無料で、もし選ばれなくても名誉とされて、元候補と呼ばれて社交界では持て囃されるそうだ。
というわけで、父は名誉だ名誉だと言って喜んでいた。これもシナリオの通りなので、俺に拒否する選択肢などない。
分かりましたと言って静かに了承した。
リカードが人を呼んで、酔いつぶれたカノアは三人がかりで運ばれていった。
また連絡すると言ってリカードは颯爽と帰っていき、帰り道は俺とアスランだけになった。
二人のお祝いの会は、少しだけ微妙な空気になったが、最後はみんなで楽しく飲んで歌を歌って大騒ぎして解散になった。
二人きりで歩くなんて久しぶりだった。
帰り道は周りに誰もいなくなって、月明かりの下、静かな時間が流れていた。
「ニールソンも来れば良かったのにな。いや、あいつ苦手なんだけどさ……、いないと寂しいというか。やっぱりまとめ役がいないと大変だったわ」
沈黙が続くのが嫌でアスランに話しかけたが、アスランは無言だった。
やはり何か思うところがあるのだなと、俺は小さくため息をついた。
「候補に選ばれたこと、言わなかったの怒ってるのか? 昨日の夜だしさ……」
「……そうじゃない。心配なんだよ、殿下に選ばれたら……」
「俺が殿下に? ないない、大丈夫だ」
「なんでそんなこと分かるんだよ! シリウスは時々なんでも知ってるみたいで、ひどく投げやりだったり……不安になるんだよ」
この世界がゲームの世界で、シナリオが存在すると言ったら、アスランは信じてくれるだろうか。
アスランは主役で、俺は悪役で、今はこうして話しているけれど、いつか皇子を巡って憎しみ合う運命だということを……。
「僕が……なんで騎士になろうとしているか知ってる?」
「剣が好きだからだろう?」
「それもあるけど……、僕は……僕は……」
月明かりでは暗すぎて、アスランの顔が分からなかった。
外に出れば色々な出会いがあり、俺のことなんてすぐに忘れてしまうだろう。
今は俺に精神的に依存している部分もあると思うが、養成所に行けばすぐにそちらの暮らしに慣れて、俺のことなんて……
すぐ近くに気配がして顔を上げたら、アスランが目の前に立っていた。
俺の両腕をガシッと強い力で掴んできた。
「お願い、約束して。殿下のことを好きにならないで……」
彼を好きにならないで、なんてゲームの中で主人公がライバルに言いそうな台詞だ。
でも、今この状況で出てくるのは、どう考えてもおかしかった。
「それは、どういう……んっ……」
何が起こっているのか分からなかった。
気がついたらアスランの顔が近づいてきて、やっぱり綺麗な顔だななんてぼんやり思っていたら、アスランの唇と俺の唇が重なっていた。
唇に柔らかくて温かい感触がして、ずいぶん遅れてから我に返った。
その頃にはアスランの唇は離れていて、真っ赤になったアスランが真剣な顔で俺を見下ろしていた。
「……誰も好きにならないで」
どうしてアスランが俺にそんなことを言うのか。
深い海の底から浮かんできた考えは、ありえないと思って頭に残る前に泡になって消えた。
真紅の瞳の中に浮かぶ自分の顔は、困惑したひどい顔だった。
アスランが何を考えているのか分からない。
だけど真剣な瞳に押されるように、俺はゆっくりと頷いたのだった。
□□□
アスランとカノアの訓練生合格祝いは、町にある立ち飲みの小洒落た酒場で開かれた。
四人で乾杯して始まり、試験の様子や誰が試験官だったかなど、二人の話をツマミにして大いに盛り上がった。
「それにしても、寮生活かぁ。アスランはシリウスがいないと寂しいんじゃないの?」
リカードが揶揄うように言うと、アスランは軽く目を伏せてから口の周りをナプキンで丁寧に拭いた。
「養成所は郊外だけど、休みには帰れるし、寂しいけど頑張るって決めたから」
そう言ってアスランは強い目をして俺の方を見て笑った。
昔は誰に対しても無表情で人形のようだったアスランだが、今は親しい人間の前では笑顔を見せるようになった。
それがごく自然な成長なのだと分かっているが、なぜだか少しだけ胸が詰まるような感じがした。
「寂しいって……、まあ、僕もそうだけど、いつまでも一緒に暮らせるわけじゃないんだから」
ポツリとそうこぼしてから、木のカップに入ったぶどう酒を口に含むと三人からの視線が集まっていることに気がついた。
「シリウス、なんだ? どうかしたのか?」
いつもと違う雰囲気をさすがに察したのか、カノアが料理を食べる手を止めて真剣な顔になった。
このタイミングかもしれないと、俺は唾を飲み込んだ後、口を開いた。
「昨日、父から呼ばれて聞いたばかりなんだけど、第二皇子殿下の婚約者候補に内定したって。早ければ来月から皇宮に通うことになる」
ガシャンとフォークが二つ落ちる音がした。
見るとアスランとカノアが同じように口を開けて固まっていて、手をぷるぷると震わせていた。
「ちょっと二人とも、いったん落ち着こう」
「リカードっ、お前、知っていたのか!?」
「どういうこと!? そんなこと聞いてないよ!」
混乱する二人とは違い、やはり耳に入っていただろうリカードはひとり冷静だった。
「婚約者(仮)制度は古くからある名家の子供ならほぼ全員が対象だ。その中から年齢が合った子が絞られる。今の時点で候補者は十人いて、シリウスはその中の一人。利権も絡んでくるから婚約者に選ばれる可能性は低い」
「冗談じゃない! シリウスをどこの馬の骨か分からない男に渡すなんて! 絶対に許さない!」
「いや、馬の骨って……、カノア、皇子殿下だから……」
「シリウス……嫌だ……シリウスが……」
「アスランも、僕の話聞いてないな。だから可能性は低いって……」
最近はあまり泣くことのなかったアスランだったが、目を潤ませながら俺の手を握って離さなかった。
カノアは皇子に怒っているし、何だかめちゃくちゃになってしまった。
結局のところ、シナリオ通りに進めば、(仮)のまま皇子との婚約は流れるので、リカードの言う通りになる。
この混乱ぷりは取り越し苦労なのだが、それでもみんながこんなに俺のことを思っていてくれたなんて嬉しかった。
「大げさだなぁみんなしてさ。娘が嫁に行く父親みたいだぞ」
この場を収めるために冗談で和まそうとしたら、今度は三人揃って苦虫を噛み潰したような顔になった。
「ち、父親ねぇ……そうか、父親か……」
「マジかーさすがにそれは悲しいわ」
「言ったでしょう。シリウスの鈍感はもはや国宝レベルだって」
三人揃って息の合った様子で肩を組んでブツブツと言い始めたので、訳の分からない俺は首を傾げるしかなかった。
「なんかよく分からないけど、リカードが説明してくれた通り僕が選ばれることはないよ。殿下は婚約者(仮)制度には否定的だって聞いたし、皇宮での候補者レッスンも、形だけで終わるって」
和まそうとしたのに、よけいに変な空気になってしまい、仕方なく真面目に説明することになった。
婚約者(仮)制度は、名家の子供達の中で、皇子と年齢の近い者を予め候補者として十名程度選別して、将来の皇妃候補として早くから育成する。
最終的に選ばれるのは一人だが、皇子が希望すればその中から側妃を好きなだけ追加可能という、ハーレムみたいな制度だった。
ゲーム開始の時点では、皇子はまだ皇妃を選んではいなかった。
それはもともと、恋愛結婚を理想としてこういった制度に否定的だった皇子が相手を選ぶのを拒否していた、といういかにも恋愛ゲームの相手役として相応しい結婚観を持っているからだ。
候補者はレッスンと言って、皇宮に集められて、皇室内のしきたり、マナー、歴史など、誰が選ばれてもいいように、妃に相応しい教養と振る舞いを身につけるように教育を受ける。
レッスンは通いで数年かけて行われるが、この期間に皇子と交流を深めて、ハートを射止めて選ばれるようにしろという意味も含まれている。
候補者のレッスン代は無料で、もし選ばれなくても名誉とされて、元候補と呼ばれて社交界では持て囃されるそうだ。
というわけで、父は名誉だ名誉だと言って喜んでいた。これもシナリオの通りなので、俺に拒否する選択肢などない。
分かりましたと言って静かに了承した。
リカードが人を呼んで、酔いつぶれたカノアは三人がかりで運ばれていった。
また連絡すると言ってリカードは颯爽と帰っていき、帰り道は俺とアスランだけになった。
二人のお祝いの会は、少しだけ微妙な空気になったが、最後はみんなで楽しく飲んで歌を歌って大騒ぎして解散になった。
二人きりで歩くなんて久しぶりだった。
帰り道は周りに誰もいなくなって、月明かりの下、静かな時間が流れていた。
「ニールソンも来れば良かったのにな。いや、あいつ苦手なんだけどさ……、いないと寂しいというか。やっぱりまとめ役がいないと大変だったわ」
沈黙が続くのが嫌でアスランに話しかけたが、アスランは無言だった。
やはり何か思うところがあるのだなと、俺は小さくため息をついた。
「候補に選ばれたこと、言わなかったの怒ってるのか? 昨日の夜だしさ……」
「……そうじゃない。心配なんだよ、殿下に選ばれたら……」
「俺が殿下に? ないない、大丈夫だ」
「なんでそんなこと分かるんだよ! シリウスは時々なんでも知ってるみたいで、ひどく投げやりだったり……不安になるんだよ」
この世界がゲームの世界で、シナリオが存在すると言ったら、アスランは信じてくれるだろうか。
アスランは主役で、俺は悪役で、今はこうして話しているけれど、いつか皇子を巡って憎しみ合う運命だということを……。
「僕が……なんで騎士になろうとしているか知ってる?」
「剣が好きだからだろう?」
「それもあるけど……、僕は……僕は……」
月明かりでは暗すぎて、アスランの顔が分からなかった。
外に出れば色々な出会いがあり、俺のことなんてすぐに忘れてしまうだろう。
今は俺に精神的に依存している部分もあると思うが、養成所に行けばすぐにそちらの暮らしに慣れて、俺のことなんて……
すぐ近くに気配がして顔を上げたら、アスランが目の前に立っていた。
俺の両腕をガシッと強い力で掴んできた。
「お願い、約束して。殿下のことを好きにならないで……」
彼を好きにならないで、なんてゲームの中で主人公がライバルに言いそうな台詞だ。
でも、今この状況で出てくるのは、どう考えてもおかしかった。
「それは、どういう……んっ……」
何が起こっているのか分からなかった。
気がついたらアスランの顔が近づいてきて、やっぱり綺麗な顔だななんてぼんやり思っていたら、アスランの唇と俺の唇が重なっていた。
唇に柔らかくて温かい感触がして、ずいぶん遅れてから我に返った。
その頃にはアスランの唇は離れていて、真っ赤になったアスランが真剣な顔で俺を見下ろしていた。
「……誰も好きにならないで」
どうしてアスランが俺にそんなことを言うのか。
深い海の底から浮かんできた考えは、ありえないと思って頭に残る前に泡になって消えた。
真紅の瞳の中に浮かぶ自分の顔は、困惑したひどい顔だった。
アスランが何を考えているのか分からない。
だけど真剣な瞳に押されるように、俺はゆっくりと頷いたのだった。
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