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第一章 出会い編(十歳)
9、三人のご令息
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「いっ、痛い……」
傷口からピリッとした痛みを感じてぎゅっと目を閉じた。
大人の体であれば大したことはないのに、子供の体というのは痛みを倍に感じるのではないかと思ってしまう。
強く目を閉じたから、目尻に涙まで浮かんでしまった。
「もう少し我慢して。僕達、三人で遊んでいるとよく怪我をするから、お互いで手当てするんだ。この傷薬はよく効いてすぐに良くなるからね」
痛みに悶える俺に優しく声をかけて微笑んできたのは、ピンクの髪が特徴的で、こちらも珍しい金色の瞳をした少年、公爵家令息のリカードだ。
垂れた目が印象的で、目元には泣きぼくろがあった。女子が好きそうな甘い顔に甘い声だ。
将来はモテモテで、浮名を流しまくりという設定だが、すでにその片鱗が見えている。
俺は公爵家の庭園を散策していて道から外れて、小動物捕獲用の落とし穴に落ちてしまった。
そこに助けに来てくれたのがゲームの登場キャラである三人の男だった。
「申し訳ございません。リカード様にこんなことまで……」
邸の中に連れてこられたが、高位の貴族の令息であるリカードがなぜか救急箱を持ってきて、所々擦りむいて切れた腕や足を治療し始めたのだ。
貴族の序列から考えても、俺が謝らなければと謝罪の言葉を口にした。
「いいんだよ。あの罠を作ったのはリカードだからね。今日子供がたくさん集まることを考えたら、迷い込む子もいると予測できたはずだ。だから、君が謝る必要はない」
椅子に座って本を広げながら、まるで大人のように冷静に口を開いてきたのは侯爵家令息のニールソンだ。
父親が国の宰相をしているので、ゲームの時点でもすでに国の仕事を任されていて、次代の宰相だと言われている設定だった。
黒髪に青い瞳で、冷静沈着な様子がもう子供に見えなくて緊張してしまう。
「果実食い荒らす狸がいるって言うからさ、リカードと俺で作ったんだよ。でもまさか、人が落ちるなんてさぁ、お前、本当は狸なんじゃねーの?」
おそらく同じくらいの年齢に見えるのに、落ち着きすぎている二人に恐縮していたが、子供らしいアホっぽい発言が聞こえてきて、妙にホッとしてしまった。
椅子の背に体重をかけて、グラグラ揺らしながら遊んでいるのは、子爵家令息のカノアだ。
三人の中で爵位が低い家だが、リカードとは乳母兄弟として育っていている。
最年少で騎士団候補生になり、ゲームの時点ではバーロック卿のようにムキムキバキバキになる予定だ。
いわゆる脳筋タイプで登場キャラの中でもお笑い担当みたいな位置だった。
オレンジの派手な髪色で、緑の瞳はワクワクしていると書いてあるように光って見えた。
実は狸なんですと言ったら、騙せそうなくらい素直な子供らしい反応が嬉しくなった。
「僕が狸って……、ふふふっ、ずいぶん可愛らしいことを言うんですね」
つい痛みも忘れてクスクスと笑ってしまった。
さっきまでメソメソしていたのに笑い出した俺のことを、三人はポカンとした顔で見てきた。
「おーまーえ、バカにしてんのか!?」
「いえ、違います。近寄り難い方達だと思っていたのですが、優しくしていただいてすごく嬉しかったんです。誤解させてしまったらすみません」
素直に謝って笑いかけると、カノアはなぜか頬を染めて、頭を振ってからそっぽを向いてしまった。
「ええと、名前はシリウス、だったよね。今は何歳なの?」
「もうすぐ十一になります」
「じゃあ僕とカノアと同じかな。ニールソンは二つ上なんだ」
リカードが話しかけてきて、歳が同じだと言うと嬉しそうに笑った。
ゲームの舞台となる貴族学校で、同じタイミングに通っているのだからそういうことになるだろう。
ニールソンだけ少し上なのは、落ち着き具合から納得した。それでも、大人びて見える気がするが天性のものなのだろうか。
「ブラッドフォード伯爵家といえば、帝国の名家だね。確か長男のアルフォンス様は皇太子殿下と同じ……」
パタリと本を閉じたニールソンが話しかけてきた。寡黙なイメージだったがよく話す人らしく、わずかに笑顔まで見せてくれた。
「ええ、同年の学友として貴族学校に、今は殿下と一緒に遊学中です」
「なるほど。確かかなり優秀だと聞いているよ」
「ええ、尊敬する立派な兄です。僕も後に続けたらいいのですけど」
「へぇ、僕も弟がいるけど、そんな風に言ってもらえたら嬉しいな。君の兄が羨ましいよ」
自分の弟を思い浮かべているのか、ニールソンは目を細めて顔で笑った。
少し冷たそうな印象があったが、実際は違うのかもしれない。優しい人柄が現れたような温かい笑顔だった。
「ニールソンのところは弟が生まれたばかりだからメロメロなんだよ。暇さえあれば、弟が立った座ったってうるさいのなんの」
ガタンと音を立てて椅子から降りたカノアが、ニールソンを揶揄うようなことを言いながら俺の横まで歩いてきた。
ニールソンは怒るでもなく、お前の方がうるさいと言って頭をかいていた。二人のやり取りで仲の良さがこっちにも伝わってきた。
「よし、できた。これで全部薬を塗ったから、後は自然に乾くように触らないでね。それと、今日は湯は浴びないように」
「ありがとうございます。もう、全然痛くないです」
リカードは手際良く手当てしてくれた。
落ち着いているとはいえ、男三人で遊んでいたら傷が絶えないだろう。
爵位の違いはあるが、三人はそんなこと気にしないように、冗談を言って笑い合っている。
前の世界でもこんな風に仲のいい友人がいなかった俺は、羨ましいなと思ってしまった。
「さてと、後はその服だなぁ。泥は落としたけど、汚れは付いてしまったから、このままだとパーティーに戻れないだろう」
「リカード、君の服を貸してあげればいいじゃないか」
「そうだね、少し小さめがいいかな。去年着ていたものを用意しよう」
「え、そっ、そんな。いいです! ご迷惑ですから、もう、帰りますし……」
「おいおい、そんなツマンネーこと言うなよ。着替えて遊ぼうぜ」
着替えなんか借りたら父親に何を言われるか分からない。大丈夫だからと抵抗したが、三人がかりであっという間に服を剥かれてしまった。
その内に使用人が着替えを持ってきてくれたが、俺がもともと着ていた服の数倍はするんじゃないかというくらいの、全面金糸で縫われた紅白にでも出られそうなド派手な服が出てきてしまった。
「あれ? シリウス、ここも赤くなってる。もしかして、お尻を打った?」
「あー、本当だ。お前ケツ打ったのかよ。早く言えって」
下着姿だったので、恥ずかしくて背中を向けていたら、わずかに布が捲れたところから、赤くなった部分を見られてしまった。
「ちょうど良かった。これは打身にも効くから、塗ってあげるよ」
「うえええ!? いや、汚いですから! 自分でやります!」
「遠慮するなって、よく見えないだろう。ほら、俺に掴まれよ」
いい人達なのだろうが、余計なおせっかいが過ぎる。なぜかカノアが前で俺を支えて、お尻を突き出す格好になり、リカードが例の塗り薬を取り出して塗り始めてしまった。
「リカード、臀部を強打したなら腰に痛みが来るかもしれない。腰も塗った方が確実だ」
ついにはニールソンまで来てしまい、リカードに指示を出しているので、恥ずかしくて死にそうになった。
「あっ……」
「ごめんね。少し皮がめくれてるから痛いかもしれない」
「ううっ、ぴりぴり……するっ」
「大丈夫か、ここ強く掴んでいいぞ」
お尻に軟膏のようなものを塗られるだけでも耐え難いのに、軽い電気が走ったような刺激があって、俺はぎゅっと目を瞑った。
「んんんっ……いたぁ……」
「……よし。これでいいかな」
大した痛みではないが、撫でられながら連続でチクチクと刺激がくるのはそれはそれで苦しかった。
気がついたら、カノアの腕を掴んで胸に頭を擦り付けていた。
「おわり……? もう、おわった?」
やっと解放されると顔をリカードの方へ向けた。
緊張と羞恥と痛みと色々入り混じって、顔は熱くなってぽろぽろと泣いてしまった。
「シリウス……」
なぜかリカードとニールソンまで赤くなって、リカードは持っていた薬の瓶を落としてしまった。
ゴンという音が響いて、ハッとした顔になり慌てて拾い上げていた。
「カノア様、ごめんなさい。服が……濡れてしまって……」
「ううっ、べっ別に、大丈夫」
服を直しながら、支えてくれたカノアに謝ると、カノアも赤くなって、なんだか変な空気が部屋に流れた。
そこにコンコンとノックの音が響いて、使用人が入ってきた。
「失礼します。シリウス様のご家族のアスラン様が、シリウス様のことを探していらっしゃいますが……」
「ああ、家族と来ていたんだね。姿が見えなかったなら心配だっただろう。通してあげて」
ぼけっとしていたら、リカードの言葉が頭に入ってきて、アスランのことをやっと思い出した。
アスランがここに来るということは、ゲームの世界の主人公と攻略対象者達の初めての出会いになる。
ここで会うのが正解か分からないが、どのみち交流会にいたら会うことになっていただろう。
三人はアスランに会ったら、好意を抱くはずだ。子供時代に会って一目惚れで初恋みたいな流れになるのかなと思ったら、ドキドキしてきてしまった。
トントンとノックの音が聞こえてきて、緊張した俺はゴクっと唾を飲み込んだ。
□□□
傷口からピリッとした痛みを感じてぎゅっと目を閉じた。
大人の体であれば大したことはないのに、子供の体というのは痛みを倍に感じるのではないかと思ってしまう。
強く目を閉じたから、目尻に涙まで浮かんでしまった。
「もう少し我慢して。僕達、三人で遊んでいるとよく怪我をするから、お互いで手当てするんだ。この傷薬はよく効いてすぐに良くなるからね」
痛みに悶える俺に優しく声をかけて微笑んできたのは、ピンクの髪が特徴的で、こちらも珍しい金色の瞳をした少年、公爵家令息のリカードだ。
垂れた目が印象的で、目元には泣きぼくろがあった。女子が好きそうな甘い顔に甘い声だ。
将来はモテモテで、浮名を流しまくりという設定だが、すでにその片鱗が見えている。
俺は公爵家の庭園を散策していて道から外れて、小動物捕獲用の落とし穴に落ちてしまった。
そこに助けに来てくれたのがゲームの登場キャラである三人の男だった。
「申し訳ございません。リカード様にこんなことまで……」
邸の中に連れてこられたが、高位の貴族の令息であるリカードがなぜか救急箱を持ってきて、所々擦りむいて切れた腕や足を治療し始めたのだ。
貴族の序列から考えても、俺が謝らなければと謝罪の言葉を口にした。
「いいんだよ。あの罠を作ったのはリカードだからね。今日子供がたくさん集まることを考えたら、迷い込む子もいると予測できたはずだ。だから、君が謝る必要はない」
椅子に座って本を広げながら、まるで大人のように冷静に口を開いてきたのは侯爵家令息のニールソンだ。
父親が国の宰相をしているので、ゲームの時点でもすでに国の仕事を任されていて、次代の宰相だと言われている設定だった。
黒髪に青い瞳で、冷静沈着な様子がもう子供に見えなくて緊張してしまう。
「果実食い荒らす狸がいるって言うからさ、リカードと俺で作ったんだよ。でもまさか、人が落ちるなんてさぁ、お前、本当は狸なんじゃねーの?」
おそらく同じくらいの年齢に見えるのに、落ち着きすぎている二人に恐縮していたが、子供らしいアホっぽい発言が聞こえてきて、妙にホッとしてしまった。
椅子の背に体重をかけて、グラグラ揺らしながら遊んでいるのは、子爵家令息のカノアだ。
三人の中で爵位が低い家だが、リカードとは乳母兄弟として育っていている。
最年少で騎士団候補生になり、ゲームの時点ではバーロック卿のようにムキムキバキバキになる予定だ。
いわゆる脳筋タイプで登場キャラの中でもお笑い担当みたいな位置だった。
オレンジの派手な髪色で、緑の瞳はワクワクしていると書いてあるように光って見えた。
実は狸なんですと言ったら、騙せそうなくらい素直な子供らしい反応が嬉しくなった。
「僕が狸って……、ふふふっ、ずいぶん可愛らしいことを言うんですね」
つい痛みも忘れてクスクスと笑ってしまった。
さっきまでメソメソしていたのに笑い出した俺のことを、三人はポカンとした顔で見てきた。
「おーまーえ、バカにしてんのか!?」
「いえ、違います。近寄り難い方達だと思っていたのですが、優しくしていただいてすごく嬉しかったんです。誤解させてしまったらすみません」
素直に謝って笑いかけると、カノアはなぜか頬を染めて、頭を振ってからそっぽを向いてしまった。
「ええと、名前はシリウス、だったよね。今は何歳なの?」
「もうすぐ十一になります」
「じゃあ僕とカノアと同じかな。ニールソンは二つ上なんだ」
リカードが話しかけてきて、歳が同じだと言うと嬉しそうに笑った。
ゲームの舞台となる貴族学校で、同じタイミングに通っているのだからそういうことになるだろう。
ニールソンだけ少し上なのは、落ち着き具合から納得した。それでも、大人びて見える気がするが天性のものなのだろうか。
「ブラッドフォード伯爵家といえば、帝国の名家だね。確か長男のアルフォンス様は皇太子殿下と同じ……」
パタリと本を閉じたニールソンが話しかけてきた。寡黙なイメージだったがよく話す人らしく、わずかに笑顔まで見せてくれた。
「ええ、同年の学友として貴族学校に、今は殿下と一緒に遊学中です」
「なるほど。確かかなり優秀だと聞いているよ」
「ええ、尊敬する立派な兄です。僕も後に続けたらいいのですけど」
「へぇ、僕も弟がいるけど、そんな風に言ってもらえたら嬉しいな。君の兄が羨ましいよ」
自分の弟を思い浮かべているのか、ニールソンは目を細めて顔で笑った。
少し冷たそうな印象があったが、実際は違うのかもしれない。優しい人柄が現れたような温かい笑顔だった。
「ニールソンのところは弟が生まれたばかりだからメロメロなんだよ。暇さえあれば、弟が立った座ったってうるさいのなんの」
ガタンと音を立てて椅子から降りたカノアが、ニールソンを揶揄うようなことを言いながら俺の横まで歩いてきた。
ニールソンは怒るでもなく、お前の方がうるさいと言って頭をかいていた。二人のやり取りで仲の良さがこっちにも伝わってきた。
「よし、できた。これで全部薬を塗ったから、後は自然に乾くように触らないでね。それと、今日は湯は浴びないように」
「ありがとうございます。もう、全然痛くないです」
リカードは手際良く手当てしてくれた。
落ち着いているとはいえ、男三人で遊んでいたら傷が絶えないだろう。
爵位の違いはあるが、三人はそんなこと気にしないように、冗談を言って笑い合っている。
前の世界でもこんな風に仲のいい友人がいなかった俺は、羨ましいなと思ってしまった。
「さてと、後はその服だなぁ。泥は落としたけど、汚れは付いてしまったから、このままだとパーティーに戻れないだろう」
「リカード、君の服を貸してあげればいいじゃないか」
「そうだね、少し小さめがいいかな。去年着ていたものを用意しよう」
「え、そっ、そんな。いいです! ご迷惑ですから、もう、帰りますし……」
「おいおい、そんなツマンネーこと言うなよ。着替えて遊ぼうぜ」
着替えなんか借りたら父親に何を言われるか分からない。大丈夫だからと抵抗したが、三人がかりであっという間に服を剥かれてしまった。
その内に使用人が着替えを持ってきてくれたが、俺がもともと着ていた服の数倍はするんじゃないかというくらいの、全面金糸で縫われた紅白にでも出られそうなド派手な服が出てきてしまった。
「あれ? シリウス、ここも赤くなってる。もしかして、お尻を打った?」
「あー、本当だ。お前ケツ打ったのかよ。早く言えって」
下着姿だったので、恥ずかしくて背中を向けていたら、わずかに布が捲れたところから、赤くなった部分を見られてしまった。
「ちょうど良かった。これは打身にも効くから、塗ってあげるよ」
「うえええ!? いや、汚いですから! 自分でやります!」
「遠慮するなって、よく見えないだろう。ほら、俺に掴まれよ」
いい人達なのだろうが、余計なおせっかいが過ぎる。なぜかカノアが前で俺を支えて、お尻を突き出す格好になり、リカードが例の塗り薬を取り出して塗り始めてしまった。
「リカード、臀部を強打したなら腰に痛みが来るかもしれない。腰も塗った方が確実だ」
ついにはニールソンまで来てしまい、リカードに指示を出しているので、恥ずかしくて死にそうになった。
「あっ……」
「ごめんね。少し皮がめくれてるから痛いかもしれない」
「ううっ、ぴりぴり……するっ」
「大丈夫か、ここ強く掴んでいいぞ」
お尻に軟膏のようなものを塗られるだけでも耐え難いのに、軽い電気が走ったような刺激があって、俺はぎゅっと目を瞑った。
「んんんっ……いたぁ……」
「……よし。これでいいかな」
大した痛みではないが、撫でられながら連続でチクチクと刺激がくるのはそれはそれで苦しかった。
気がついたら、カノアの腕を掴んで胸に頭を擦り付けていた。
「おわり……? もう、おわった?」
やっと解放されると顔をリカードの方へ向けた。
緊張と羞恥と痛みと色々入り混じって、顔は熱くなってぽろぽろと泣いてしまった。
「シリウス……」
なぜかリカードとニールソンまで赤くなって、リカードは持っていた薬の瓶を落としてしまった。
ゴンという音が響いて、ハッとした顔になり慌てて拾い上げていた。
「カノア様、ごめんなさい。服が……濡れてしまって……」
「ううっ、べっ別に、大丈夫」
服を直しながら、支えてくれたカノアに謝ると、カノアも赤くなって、なんだか変な空気が部屋に流れた。
そこにコンコンとノックの音が響いて、使用人が入ってきた。
「失礼します。シリウス様のご家族のアスラン様が、シリウス様のことを探していらっしゃいますが……」
「ああ、家族と来ていたんだね。姿が見えなかったなら心配だっただろう。通してあげて」
ぼけっとしていたら、リカードの言葉が頭に入ってきて、アスランのことをやっと思い出した。
アスランがここに来るということは、ゲームの世界の主人公と攻略対象者達の初めての出会いになる。
ここで会うのが正解か分からないが、どのみち交流会にいたら会うことになっていただろう。
三人はアスランに会ったら、好意を抱くはずだ。子供時代に会って一目惚れで初恋みたいな流れになるのかなと思ったら、ドキドキしてきてしまった。
トントンとノックの音が聞こえてきて、緊張した俺はゴクっと唾を飲み込んだ。
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