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番外編
聖夜の贈り物SS
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「クリスマスだっていうのに、大変ですね。社長さん」
伝票にサインをしていると、馴染みの配送業者さんに声をかけられた。
この寒いのに外で働いている彼の方が大変だろうと思った。
「お互い様じゃないですか。運転気をつけてくださいね。天気はどうですか?」
「雪がチラついてきましたよ。それじゃ、よいクリスマスを」
伝票を受け取った業者さんは、軽く頭を下げて爽やかな笑顔を見せて帰って行った。
後に残った段ボールの山を見ながら、これは時間がかかりそうだと頭に手を当てて息を吐いた。
今日は遅くなるかもしれないので、先に寝ていてください。
俺の結婚相手、配偶者である諒に連絡を入れたら、気をつけて帰ってきてくださいと返ってきたのが一時間前。
本当ならすでに帰宅していて、クリスマスの夜を二人きりで甘く過ごしていたはずだ。
それなのに、すでに暗くなった社内で段ボールの山と格闘しているのにはワケがある。
年末の繁忙期、年始から始まる陶芸展に参加するために、すぐに荷物をまとめてチラシや資料を箱詰めする必要があった。
発注を頼んでいた担当者が納期を間違えて連絡してしまった。
君塚陶器は社員数も少なく、一人一人の仕事量が多い。社長である俺も、積極的に雑務を処理しなければいけないのだが、出張続きだったので細かくチェックできなかった。
ようやくチラシが届き、社員総出でまとめていたが、気がつくと遅い時間になってしまった。
今日はクリスマスで、誰もが早く帰りたいというオーラが出ていた。
仕方なく、休み明けにやろうと言って全員帰らせた。
しかし休み明けと言っても、その日までに配送しなければ間に合わないので、少しでも焦らないようにやっておこうと思って、一人残って作業していた。
先ほど追加で荷物が届いたので、残っていてよかった。
この時期、配送関係は混み合っていて時間通りに届かない。
とにかく届いた荷物だけでも運んでおこうと、段ボールの山に手をかけた。
結婚して二年目。
去年のクリスマスは、二人で欧州に旅行に行った。
予約していたホテルが手配ミスで泊まれなくなって、暗くなってやっと宿を見つけたが、クリスマスディナーに行けるような状態ではなかった。
仕方なく地元のスーパーで食べられそうな物を物色して、宿に戻って食べることになった。
散々なクリスマスだと思ったのに、諒は夜景を見ながら、こんな楽しいクリスマスは初めてだと言って笑っていた。
ちょうど雪が降ってきて、小さな教会の前に座って、買ってきたペットボトルの炭酸ジュースで乾杯した。
謎の味がするジュースに、二人して噴き出して笑った。
大変だったけど、こんなに記憶に残るクリスマスはなかった。
だから今年こそは、しっかりキメようと、ホテルのディナーまで予約しておいたのに、結局ダメになってしまった。
「はぁ……、諒さん。怒っているよなぁ」
荷物を運び終わり、週明けの配送の準備が整ったら、やっと会社を閉めて帰宅の途についた。
こんな日だからタクシーもつかまらず、電車で帰ることになった。
チラついていると聞いていた雪は、すでに道路に積り始めていて、足元がすっかり濡れてしまった。
もうすぐシンデレラが帰る頃、やっと家に着いた。
もう寝ているかもしれないと思いながらドアを開けると、鍵を開けた音で気がついたのか、玄関まで諒が走って出てきた。
「佳純さん、お帰りなさい。遅くまで大変でしたね」
諒はパジャマ姿ではなく、シャツとパンツにエプロンを付けていた。
「ごめんなさい。こんな日に、遅くなってしまって」
「大丈夫です。仕事が大変なのは分かっていますから。それより、急だったので、簡単なものしか用意できなくて……」
「諒さんが作ってくれたんですか?」
「むぅー、それ聞いちゃいます? ほとんど買ってきたものです。けど、ケーキは……手作りです。椎崎さんに教えてもらって、なんとか形になりました」
俺の幼馴染である椎崎は、野菜作りの名人で料理も上手かった。
最近、無農薬野菜の料理教室を始めた。
まさか、諒がそこに通って習っていたなんて知らなかったので、いつの間にと驚いてしまった。
「楽しみです。せっかくだから、キャンドルを用意して、雰囲気を出して食べましょうか」
「ふふふ、もちろんセッティング済みです」
リビングのドアを開けると、テーブルが用意してあり、すでに雰囲気たっぷりにキャンドルが灯されて飾り付けまでされていた。
ホテルでディナーを、なんて簡単に考えていた自分がバカだと思った。
こんなに素敵なディナーなんて、他では味わえない。
世界でここだけ、二人の家で二人だけ。
それが一番最高のクリスマスディナーなのだとようやく気がついた。
諒が用意してくれた食事を楽しく話しながら食べて、デザートの時間だと言って諒はキッチンに向かった。
「クリスマスのケーキですか? サンタが載っていたりします? 甘いものは食べないようにしていましたが、クリスマスのケーキだけは憧れがあったんですよね」
「サンタですか? 佳純さん、可愛いですね。もう大人ですからね、サンタさんはきてくれないけど……今年は特別かもしれません」
「プレゼントですか? それなら、明日二人で見に行く約束じゃ……」
「じゃじゃーん。開けてみてください」
目の前の机に、ケーキが入っていると思われる箱が置かれた。
ホールというには小さめだが、これくらいの方が食べやすいのかもしれない。
どんなケーキなのだろうとわくわくしながら箱に手をかけて、ゆっくり上にスライドさせて開けた。
「おおおーーー!!」
真っ白な雪みたいな生クリームと、たっぷりイチゴが並んだケーキ。
真ん中には雪だるまのクッキーが二つ。
そこにプレゼントを持っている砂糖菓子で作られたサンタがいた。
「あ、やっぱり、サンタがいた。すごい良くできているじゃないですか!」
「ええと……チョコのプレートを見てください」
サンタに目を奪われて気が付かなかったが、苺にうもれているプレートには、メッセージが入っていた。
¨メリークリスマス、来年は三人で¨
「えっ………」
よく見たらサンタが持っているプレゼントは小さな雪だるまだった。
二つ並んだ雪だるまの横に、そっとそれを置こうとするシーンに見えた。
「う……そ、こ……これ、これって……」
「言ったでしょう、今年は特別。私達のところに来てくれたんですよ」
思わず手で口を覆った。
そうしないと声が漏れてしまうと思ったからだ。
自分でも出したことのない、変な声を上げてしまいそうだった。
熱いものが込み上げてきて、溜まった涙が滝のようにボタボタと垂れてきた。
「りょ……さ、諒、これは……幻? 幸せすぎて……夢にしか思えない」
「佳純さんったら。夢じゃないよ。ほら、ここに、二人の愛が命になって……宿ったんだよ」
俺の手を掴んだ諒は、自分のお腹にその手を当てた。
いつもの諒のお腹で、胎動なんてもちろん感じなかったが、もうすでに愛おしくてたまらなくて、壊してしまったらどうしようかと怖くなってしまった。
「かっ感情が、たくさんありすぎて、どうしたらいいか分からないっ、ううっ、諒さ……」
泣きじゃくる俺を諒が優しく抱きしめてきて、頭を撫でてくれた。
「うんうん、俺も同じ気持ち。本当に、幸せだね」
その一言に溢れてきた感情は全て詰まっていた。
抱き合って、涙を流し合い、新しい命の温もりを感じ合った。
「うううっ、このケーキ食べられないーー」
「えー、せっかくだし、写真だけ撮って、食べちゃおうよ。雪だるまのクッキー、美味しいよ」
「無理無理無理! 全部冷凍保存して、時々眺めます」
フォークを手に持って、今にも刺してしまいそうな諒からケーキを救出して、さっと蓋をかぶせた俺は、大事に抱えて冷凍庫にしまった。
その様子を諒はおかしそうに笑って見ていた。
そして、俺がそう言うと思っていたのか、今度はちゃんと食べられる用のケーキを持ってきてくれた。
いつかどんなに嬉しかったのか、冷凍庫のケーキの話をして、子供に見せてあげよう。
世界で一番、幸せなパパになれた日だと言って、たくさんキスをして愛していると伝えよう。
いつまでも、この幸せを胸に……
□終□
伝票にサインをしていると、馴染みの配送業者さんに声をかけられた。
この寒いのに外で働いている彼の方が大変だろうと思った。
「お互い様じゃないですか。運転気をつけてくださいね。天気はどうですか?」
「雪がチラついてきましたよ。それじゃ、よいクリスマスを」
伝票を受け取った業者さんは、軽く頭を下げて爽やかな笑顔を見せて帰って行った。
後に残った段ボールの山を見ながら、これは時間がかかりそうだと頭に手を当てて息を吐いた。
今日は遅くなるかもしれないので、先に寝ていてください。
俺の結婚相手、配偶者である諒に連絡を入れたら、気をつけて帰ってきてくださいと返ってきたのが一時間前。
本当ならすでに帰宅していて、クリスマスの夜を二人きりで甘く過ごしていたはずだ。
それなのに、すでに暗くなった社内で段ボールの山と格闘しているのにはワケがある。
年末の繁忙期、年始から始まる陶芸展に参加するために、すぐに荷物をまとめてチラシや資料を箱詰めする必要があった。
発注を頼んでいた担当者が納期を間違えて連絡してしまった。
君塚陶器は社員数も少なく、一人一人の仕事量が多い。社長である俺も、積極的に雑務を処理しなければいけないのだが、出張続きだったので細かくチェックできなかった。
ようやくチラシが届き、社員総出でまとめていたが、気がつくと遅い時間になってしまった。
今日はクリスマスで、誰もが早く帰りたいというオーラが出ていた。
仕方なく、休み明けにやろうと言って全員帰らせた。
しかし休み明けと言っても、その日までに配送しなければ間に合わないので、少しでも焦らないようにやっておこうと思って、一人残って作業していた。
先ほど追加で荷物が届いたので、残っていてよかった。
この時期、配送関係は混み合っていて時間通りに届かない。
とにかく届いた荷物だけでも運んでおこうと、段ボールの山に手をかけた。
結婚して二年目。
去年のクリスマスは、二人で欧州に旅行に行った。
予約していたホテルが手配ミスで泊まれなくなって、暗くなってやっと宿を見つけたが、クリスマスディナーに行けるような状態ではなかった。
仕方なく地元のスーパーで食べられそうな物を物色して、宿に戻って食べることになった。
散々なクリスマスだと思ったのに、諒は夜景を見ながら、こんな楽しいクリスマスは初めてだと言って笑っていた。
ちょうど雪が降ってきて、小さな教会の前に座って、買ってきたペットボトルの炭酸ジュースで乾杯した。
謎の味がするジュースに、二人して噴き出して笑った。
大変だったけど、こんなに記憶に残るクリスマスはなかった。
だから今年こそは、しっかりキメようと、ホテルのディナーまで予約しておいたのに、結局ダメになってしまった。
「はぁ……、諒さん。怒っているよなぁ」
荷物を運び終わり、週明けの配送の準備が整ったら、やっと会社を閉めて帰宅の途についた。
こんな日だからタクシーもつかまらず、電車で帰ることになった。
チラついていると聞いていた雪は、すでに道路に積り始めていて、足元がすっかり濡れてしまった。
もうすぐシンデレラが帰る頃、やっと家に着いた。
もう寝ているかもしれないと思いながらドアを開けると、鍵を開けた音で気がついたのか、玄関まで諒が走って出てきた。
「佳純さん、お帰りなさい。遅くまで大変でしたね」
諒はパジャマ姿ではなく、シャツとパンツにエプロンを付けていた。
「ごめんなさい。こんな日に、遅くなってしまって」
「大丈夫です。仕事が大変なのは分かっていますから。それより、急だったので、簡単なものしか用意できなくて……」
「諒さんが作ってくれたんですか?」
「むぅー、それ聞いちゃいます? ほとんど買ってきたものです。けど、ケーキは……手作りです。椎崎さんに教えてもらって、なんとか形になりました」
俺の幼馴染である椎崎は、野菜作りの名人で料理も上手かった。
最近、無農薬野菜の料理教室を始めた。
まさか、諒がそこに通って習っていたなんて知らなかったので、いつの間にと驚いてしまった。
「楽しみです。せっかくだから、キャンドルを用意して、雰囲気を出して食べましょうか」
「ふふふ、もちろんセッティング済みです」
リビングのドアを開けると、テーブルが用意してあり、すでに雰囲気たっぷりにキャンドルが灯されて飾り付けまでされていた。
ホテルでディナーを、なんて簡単に考えていた自分がバカだと思った。
こんなに素敵なディナーなんて、他では味わえない。
世界でここだけ、二人の家で二人だけ。
それが一番最高のクリスマスディナーなのだとようやく気がついた。
諒が用意してくれた食事を楽しく話しながら食べて、デザートの時間だと言って諒はキッチンに向かった。
「クリスマスのケーキですか? サンタが載っていたりします? 甘いものは食べないようにしていましたが、クリスマスのケーキだけは憧れがあったんですよね」
「サンタですか? 佳純さん、可愛いですね。もう大人ですからね、サンタさんはきてくれないけど……今年は特別かもしれません」
「プレゼントですか? それなら、明日二人で見に行く約束じゃ……」
「じゃじゃーん。開けてみてください」
目の前の机に、ケーキが入っていると思われる箱が置かれた。
ホールというには小さめだが、これくらいの方が食べやすいのかもしれない。
どんなケーキなのだろうとわくわくしながら箱に手をかけて、ゆっくり上にスライドさせて開けた。
「おおおーーー!!」
真っ白な雪みたいな生クリームと、たっぷりイチゴが並んだケーキ。
真ん中には雪だるまのクッキーが二つ。
そこにプレゼントを持っている砂糖菓子で作られたサンタがいた。
「あ、やっぱり、サンタがいた。すごい良くできているじゃないですか!」
「ええと……チョコのプレートを見てください」
サンタに目を奪われて気が付かなかったが、苺にうもれているプレートには、メッセージが入っていた。
¨メリークリスマス、来年は三人で¨
「えっ………」
よく見たらサンタが持っているプレゼントは小さな雪だるまだった。
二つ並んだ雪だるまの横に、そっとそれを置こうとするシーンに見えた。
「う……そ、こ……これ、これって……」
「言ったでしょう、今年は特別。私達のところに来てくれたんですよ」
思わず手で口を覆った。
そうしないと声が漏れてしまうと思ったからだ。
自分でも出したことのない、変な声を上げてしまいそうだった。
熱いものが込み上げてきて、溜まった涙が滝のようにボタボタと垂れてきた。
「りょ……さ、諒、これは……幻? 幸せすぎて……夢にしか思えない」
「佳純さんったら。夢じゃないよ。ほら、ここに、二人の愛が命になって……宿ったんだよ」
俺の手を掴んだ諒は、自分のお腹にその手を当てた。
いつもの諒のお腹で、胎動なんてもちろん感じなかったが、もうすでに愛おしくてたまらなくて、壊してしまったらどうしようかと怖くなってしまった。
「かっ感情が、たくさんありすぎて、どうしたらいいか分からないっ、ううっ、諒さ……」
泣きじゃくる俺を諒が優しく抱きしめてきて、頭を撫でてくれた。
「うんうん、俺も同じ気持ち。本当に、幸せだね」
その一言に溢れてきた感情は全て詰まっていた。
抱き合って、涙を流し合い、新しい命の温もりを感じ合った。
「うううっ、このケーキ食べられないーー」
「えー、せっかくだし、写真だけ撮って、食べちゃおうよ。雪だるまのクッキー、美味しいよ」
「無理無理無理! 全部冷凍保存して、時々眺めます」
フォークを手に持って、今にも刺してしまいそうな諒からケーキを救出して、さっと蓋をかぶせた俺は、大事に抱えて冷凍庫にしまった。
その様子を諒はおかしそうに笑って見ていた。
そして、俺がそう言うと思っていたのか、今度はちゃんと食べられる用のケーキを持ってきてくれた。
いつかどんなに嬉しかったのか、冷凍庫のケーキの話をして、子供に見せてあげよう。
世界で一番、幸せなパパになれた日だと言って、たくさんキスをして愛していると伝えよう。
いつまでも、この幸せを胸に……
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感想ありがとうございました⭐︎⭐︎
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お読みいただきありがとうございます(^^)
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感想ありがとうございました⭐︎⭐︎