密命オメガは二つの愛に乱される

朝顔

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本編

21、悲しい微笑み

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 机の上に積み重なった書類の山を見て、エルヴィンはため息をついた。
 こんな事をしている場合ではないと、気持ちばかり焦ってしまう。クリスのために、今自分にできることはなんなのか考えたいところだが、会社の方も大変なことになっていた。
 
「社長とは、まだ連絡が取れませんか? 役員会からも困っていると催促が……。もう耐えられません」
 エルヴィンが疲れた顔で出勤すると、もっと疲れた顔でゴードルの秘書が待っていた。地方の土地を買収するためにゴードルが視察に出ることはあったが、今回はいつもと違うようだ。
 ゴードルは急な視察が入ったと言って、秘書に後を任せ、その日のうちに出掛けてから連絡が取れなくなった。その間、エルヴィンはクリスの家に泊まっていたので、ゴードルと顔を合わせていない。
 カルバイン鉄道は、ゴードルが一人で立ち上げて大きくした会社であるので、ゴードルに意見を言えるような者はいない。困りごとがあれば、唯一の身内であるクリスを頼って、話を通してほしいと社員が押しかけてくるのが常態化していた。
 そのため、ゴードル不在の今は。エルヴィンに仕事が集中している。
「……迷惑をかけて悪いね。私もしばらく家に帰っていなかったから、状況が分からないんだ。代理で出来ることはやっておくから、必要な書類は回しておいて」
 そう伝えてから次々と溜まっていた書類が運ばれてきて、それぞれを整理して片付けていく作業で一日が終わってしまう。
 本当はクリスのことが心配で、今すぐにでも探しに行きたい。
 だが、ミンス夫人からも今は大人しくお待ちくださいと言われて、何もできない自分が情けなくなった。
 
 エルヴィンはクリスと話し合うため、しばらく家には戻らず、クリスの家で生活していた。自分の気持ちを伝えて、お互いの過去を確認し、共通点が見えてきたため、詳しく調べようとしていたところで、突然クリスは家を出て行ってしまった。
 朝方、人の話し声が聞こえて目を覚ましたエルヴィンは、程なくして部屋に入ってきたミンス夫人の顔を見て、何かあったのだとすぐに悟った。
 クリスはどこに行ったのかとミンス夫人に問うと、彼女は険しい表情でよく聞いてくださいと返してきた。
 ミンス夫人によると、クリスの秘密組織としてのパートナーであるジャックが、危険な状態にあるということだった。今までこのような危機に陥ったことはないそうだが、こういった場合、関係者は即時避難する決まりになっていて、それに従ってクリスは動いていると教えてくれた。
 クリスの邸まで手が及ぶ可能性は低いが、念のため自宅に帰ってほしいと言われて、エルヴィンもそれに従った。
 ミンス夫人は連絡役として動いているが、詳しい事情は聞かされていないようだ。
 ただ、ジャックが向かっていたのは、ハーブ地方にある村だったと聞き、エルヴィンは何かが繋がった気がした。
 青の薔薇という組織は、王命によって秘密裏に動いていると聞いたが、かつて王が目を付けて、ゴードルが調査対象にあったと聞いた。その調査が継続されていたのか、最近になって再調査の指示が出たのか分からないが、ジャックはゴードルについて調べていて、危険に陥っているのではないかと思った。
 なぜならハーブ地方は、エルヴィンの父や母、そしてゴードルの出身地であり、三人の暮らした村がある。
 かつて年齢の近い若者達が集い、王都を目指す一行として出発した後、彼らはしばらく共同で生活したらしい。
 ゴードルについては、親が村長をしていただけあり、他の連中より金を持っていた。そのため、一人で部屋を借りたようだ。一番年若かったエルヴィンの父は、ゴードルとは兄と弟のような関係だった。
 王都に着いてすぐに、父親の伝手で仕事をもらったゴードルは、エルヴィンの父に声をかけて、自分の仕事を手伝わせることにした。
 田舎から出てきた若者達の生活は過酷だ。
 まともな仕事にありつけるのは一部の者だけで、多くの者は、肉体労働に従事し体を壊して仕事を辞めることになる。
 そういうわけで、一緒に王都へ来た若者達のほとんどは散り散りになった。そんな中で、エルヴィンの母も、彼がまだ物心つく前に失踪してしまう。
 町の憲兵に調査を依頼したが、ただの家出として処理されたそうだ。
 ゴードルの父や母はすでに亡くなっている。
 ジャックが調査に行ったとすれば、村へ帰った者達に話を聞きに行ったということだろう。
 ゴードルの邸に侵入者があったという話も、ジャックで間違いなさそうだ。
 恐らくその時に、見てはいけないものを見てしまった。
 だからゴードルは血眼になって彼を探している。
 そして、ハーブ地方にまで足を伸ばしたジャックを追って、ゴードルは王都を出たのだと気づいた。
 王はゴードルが、反政府組織へ金銭の横流しを行うという疑惑を持っているようだが、エルヴィンから見たゴードルは、そのような活動に心酔している様子なかったように記憶している。
 そこまで考えた時、エルヴィンは書類をめくる手を止めた。
 クリスとの会話が頭に浮かんできて、集中するために目を閉じる。
 クリスは、男爵も恋をしたことがありそうと言っていたが、あれはただの憶測で出てきた台詞なのだろうか。
 エルヴィンが知る限り、ゴードルは仕事一筋といえば聞こえがいいが、女嫌いかと思うくらい女性の影がなく、浮いた噂は一つもなかった。
 そんな男でも、恋をしたことくらいはあるだろうという考えに至ったと想像できるが、どこか引っ掛かる。
 クリスは青い薔薇の一員だ。ジャックが動くなら、クリスも一緒に動いていた可能性が高い。
 つまり、ジャックが見てはいけないものを見たとしたら、それはクリスも同じだ。
 恋をしたことを想像させる何か、例えば、女性とやり取りした手紙を見つけたのかもしれない。二人はただの恋文だと思ったかもしれないが、ゴードルをよく知る自分が見たらまた違うだろう。
 そこまで考えが行き着いたクリスは、書類をまとめてから立ち上がった。
 秘書に残りは週明けでと声をかけて、足早に事務所を後にする。
 目指すのはカルバイン男爵邸。
 かつて自分が暮らしていた時、ゴードルの部屋に入るのは禁じられていた。ドアには厳重に鍵が掛けられて、使用人の一人も中へ入ることができなかった。
 クリスの助けになるか分からないが、ゴードルの部屋を調べる必要がある。
 急いで馬車に飛び乗ったエルヴィンは、御者にゴードルの邸に向かうように伝えた。
 

 急ぎ馬車を走らせて、エルヴィンがゴードルの邸に到着すると、主人不在の邸の中は、混乱の空気に包まれていた。
 そんな中、エルヴィンがズカズカと玄関から入って来たので、使用人達は困った顔でエルヴィンの後について歩いた。
 何をするか分からないエルヴィンを止めようと、執事長が声をかけてきた。
「エルヴィン様、突然中に入られるのは困ります。旦那様はまだ帰っておられないので……」
 今までゴードルが不在の時、エルヴィンは邸の中に入るには許可が必要だった。それなのに、今日は不在と聞いても関係なく歩みを止めないので、執事長は汗を流して困った表情になった。
「分かっている。今カルバインの仕事は私が代理を務めている。これは、男爵の指示なんだ。執務室にあるものを届けてほしいと連絡があった」
「そ……そう言われても……そんな話は……」
「君が聞いていないのも無理はない。急なことだから、会社を通して連絡が来た。他の者では問題だが、私もカルバインだ。何かあれば、私の責任にしてくれて構わない。とにかく鍵をこちらに」
 そう言われて押し切られた執事長は、渋々といった顔でエルヴィンに執務室の鍵を渡した。緊急時以外は絶対に使わないように言われているのだろう。鍵をエルヴィンに手渡した時、執事長はひどく怯えた顔をしていた。
「外で待機しておりますので、早めにお願いします」
 執事長はそう言ってドアの横に控えたので、エルヴィンは鍵を使って執務室のドアを開けた。
 ギギギィィ――とドアが軋む音を立てる中、エルヴィンは初めてゴードルの執務室へ足を踏み入れる。カーテンが引かれて薄暗かったが、目が慣れると中の様子が分かるようになった。
 まず目に入った執務机の上は、たくさんの書類が散らばっており、こぼれたインクが床にまで散乱していた。本棚からは本が雪崩れ落ちていて、エルヴィンは踏まないように奥へ進んだ。
 このひどく酷く荒れた状態は、ただ慌てて支度をしたから、というわけではなさそうだ。エルヴィンの目に、苛立たしげに物にあたって怒り暴れるゴードルの姿が浮かんだ。
 邸に侵入されたと聞いたが、そのことがよほど頭にきたのだろう。クリスから直接聞いてはいないが、恐らく侵入者はジャックとクリスだ。金回りが良いのに散在する様子がないので、青の薔薇に目を付けられたのかもしれない。
 床に落ちた書類の束の中に、反アルファ運動について書かれたものを見つけて、エルヴィンはそれを手に取った。
 ゴードルのアルファ嫌いは有名だ。カルバイン鉄道でも、アルファの社員は限られた人数しかいない。それも仕方なく採用したと自分から言いふらすくらいなので、よっぽどだ。
 自分のことも、アルファだと思っていたから冷たくされたのだろうかと、エルヴィンの胸はチクリと痛んだ。
 息を吐いたエルヴィンは、書類の束を机の上に載せる。
 いつも監視するような目で見てくるゴードルのことが苦手だったが、最初の頃は好かれようと努力した。エルヴィンの父はアルファだったので、そこまでアルファを嫌悪していると思わなかったのだ。
 そこでふとエルヴィンは、なぜゴードルがそこまでアルファを嫌っているのか考えた。
 ゴードルはベータだが、努力して今の地位に着いたので、実力ではアルファと同じくらい、それ以上に優秀だと世間に知らしめることができたはずだ。
 カタン、と小さな音が鳴って顔を上げたエルヴィンは、本棚の中で何か倒れたのだと気づいて視線を送る。
「……額か。これが倒れたんだな」
 本は雪崩を起こしていたが、棚の中に残っていた小さな額を発見したエルヴィンは、手に取って何が入っているのか確認した。
「……絵、女性の……似姿絵か」
 ぼんやりとした優しいタッチで描かれていたのは、椅子に座っている若い女性だ。飾りのない簡素な白いドレスを着ている。化粧気のない顔だが、素朴な美しさがある。
 なぜかその女性の絵を見た瞬間から、エルヴィンの心臓の鼓動は速くなり、懐かしくて切ない気持ちになってしまう。
 似姿絵は年月が経ったためか全体的にくすんで見えるが、女性の瞳だけは鮮やかに色づいて見えた。
 その時、いつだったか父が母の話をしてくれた時のことを思い出した。
 エルヴィンが物心つく前のまだ幼い頃に、エルヴィンの母は失踪したため、母の記憶はぼんやりとしたものしかなかった。父は母のことを少しでも覚えていて欲しいと、寝る前によく思い出を語ってくれた。
 母は村で一番美人だと言われていて、多くの男達から好意を寄せられていた。父もその一人だったが、奥手な父は話しかけることすらできずにいた。そんな父へ最初に話しかけたのは母だった。
 母は出不精の父を積極的にデートに誘い、前から気になっていたと告白した。そして、父が驚いている間に付き合うことになったと、二人の馴れ初めを話してくれた。
 父はエルヴィンが母によく似ていると言っていた。
 特に意志の強そうな印象的な青い瞳がそっくりだと……。
「……まさか」
 父は言っていた。
 母は両方の目の下に黒子があり、それがとても可愛らしかったと……。
 似姿絵を持つエルヴィンの手は、小刻みに震える。
 絵の女性の両目の横には、それぞれ小さな黒子が描かれていた。
「これは……母さん?」
 珍しい特徴、自分と同じ青い瞳、そう考えるともう間違いないと思えてくる。ぼんやりしていたエルヴィンの記憶が色づいて、自分を見て微笑む母の姿が脳裏に浮かんできた。
「でも……それならなぜ、この絵をおじさんが……」
 父の遺品だとしたら、生前に母の姿だと言って見せてくれただろう。
 自分だけが立ち入れる部屋で、いかにも大事そうに飾られていたのは何故か。
 その時、混乱したエルヴィンの手から似姿絵が落ちてしまった。柔らかな絨毯の上で跳ねて転がり、やがて静かに止まる。
 絵の中の女性は変わらず微笑んでいたが、その微笑みがひどく悲しいものに見えた。
 
 
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