密命オメガは二つの愛に乱される

朝顔

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本編

14、噛み痕

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「っっ……痛い。アイツ、無茶しやがって……」
 あまりに大きな噛み痕をつけられ、首元に包帯を巻いてきたが、二日経ってもジンジンとする痛みが消えない。

 クリスはジャックとともにカルバイン男爵邸に忍び込み、逃走途中でノアールに見つかってしまった。見逃してもらえたが、そのまま行為に及ぶことになり、最後に思いきりうなじを噛まれた。
 こんなに強く大きく噛まれたことは初めてだったので、痛みが消えない。襟のある服を着ても見える位置にあるため、クリスはすっかり参っていた。
 突然獣のように噛みつかれたので、怒ったクリスは、ノアールを殴って窓から飛び出した。
 興奮したアルファが、番のうなじを噛むのはよくあることだと聞いたが、いくらなんでも遠慮がなさ過ぎる。
 その翌日、先に逃げていたジャックと合流し無事を伝えたが、包帯を巻いていたので、木に引っ掛けて傷を負ったと説明した。
 そして今日、改めてジャックの家であるローウェン邸に集まって、情報を整理することになった。
 一時期世話になったことがある邸なので、クリスは懐かしい気持ちで窓から庭を見下ろす。
「悪いな、みんな出かけていて、茶葉の場所がわからなかった。水でいいか?」
 カチャカチャと音を鳴らしながら、ワゴンに水の入ったグラスを載せて、部屋に入ってきたのはジャックだ。
「ああ、すみません。ありがとうございます」
 ローウェン邸には現在、ジャックの妻である伯爵夫人と、娘が住んでいる。クリスが世話になっていた時には姉妹がいたが、上の娘はすでに結婚して家を出ていた。
「それにしても、木から落ちて怪我とはな。お前にしては珍しいミスだ」
「あの時は金庫に時間を取られて、少し焦っていました。油断は禁物ですね」
 ノアールに見つかって抱かれたという話は、さすがに言えないので、単なる怪我として濁しておく。
 クリスはいつも軽い身のこなしで木から飛び降りるので、ジャックは不思議そうな顔で机の中から集めてきた資料を並べた。
「それじゃ、まず、分かっていることから確認していこう」
 まずジャックは、ゴードル・カルバインの経歴について話し始めた。
 ゴードルは、王都から離れた田舎の小さな村で生まれた。
 バース性はベータ、父親は村長をしていたので、食べるのに困ることはなかった。子供時代は特に秀でたところのない、平凡な子供だったという。
 田舎の村に住む若者は、年頃になると一攫千金を夢見て、仕事を求め王都へ向かう。
 ゴードルも同じく、村の若者達数人と一緒に村を出たそうだ。
 まずは王都の労働者街に根を下ろし、着実に金を貯めていく。
 毎日腹を空かせて、肉体労働で泥だらけになる日々、過酷な環境に耐えきれず、仲間達は一人、また一人と田舎に帰っていく。
 そんな中、ようやく投資が成功して、安定した暮らしぶりになった頃、残ったのはゴードルと、エルヴィンの父、ライルだけだった。
 エルヴィンの母は一緒に王都へ出てきた仲間だったそうだが、エルヴィンを産んだ後に失踪している。
 そしてエルヴィンが十二の時、父ライルが自宅の二階で、何者かに殺害される。
 エルヴィンは第一発見者だが、ショックで気を失い、気がついても錯乱状態で何も覚えていなかった。他に目撃者もおらず、犯人の手がかりは一切つかめずに捜査は打ち切られる。
 ゴードルは友人の子であるエルヴィンを引き取った。
 悲しい出来事であったが、その頃からゴードルに大きな注目が集まる。
 いよいよ鉄道事業がスタートしたからだ。
 まずは小規模な輸送事業から始めたが、次々と成功して資金を集め、土地を買収して鉄道を繋げていき、人を乗せる列車を作るまでに成功する。
 慈善事業にも熱心で、多額の寄付をしたことが認められて、カルバイン男爵位を授かることになる。
 今もその成功は留まることを知らず、王都で一番の資産を持っていると言われている。
 しかし、その暮らしぶりは質素で、かなりケチであるという噂もある。
 ゴードル自身は、ギャンブルや女遊び、酒にも興味がなく、その成功を妬む者達からは変人と揶揄されていた。
 非常に用心深く、個人的なことは一切語ることがないそうだ。
 執務室の金庫にあった事業計画を見ても、彼は非常に計算高く、先を見る能力に長けている。
 子供時代は平凡だったらしいが、あれほどまでに綿密に事業を計画して、進めてきたと考えると、まるでアルファのような才能さえ感じる。
 単純な努力でここまで成功したとは、どうも思えなくて、クリスは腕を組んで小さく唸った。
「たった一人で、ここまで成功するなんて……、何か後ろ盾があるような気がしますが……」
「あの方もそう考えたのか、反政府組織に金が流れているかの調査命令があった。調べてみたが、今のところそんな動きはない。まぁ、金のあるところには色々なやつが集まってくるし、この世の中、平民はあくどいことでもしないと、成功が難しいのは確かだ。それに、ゴードルは前にも調査対象になったことがある」
「それはなぜ? いつのことですか?」
「ゴードルだけ、というより、貴族になるための審査みたいなものだ。当時爵位を授与する候補として、名前が上がった数人の中に、彼が入っていた。問題はないと判断して授与されたんだ。確かあれは……十三年前」
 その言葉を聞いて、クリスの意識は降りしきる雨の中に落ちた。持っていたグラスを落としそうになって、手を震わせながらやっとテーブルの上に戻す。
 クリスの只事ではない様子を見て、ジャックも気がついたのか、息を呑むことがした。
「十三年前は……確かにそうだが……あれはこの事件とは関わりは……」
「父は……父はゴードルについて調べていたのですか?」
「いや、直接の担当ではなかった。この話をしたことはあったが、あの事件が起こった頃は、すでに調査は終了していた」
 偶然か。
 偶然にしてはおかしい。
 それぞれの線は繋がらず、切れているように見える。
 けれど、クリスはエルヴィンとの間に運命的なものを感じていた。
 それは説明することができない感覚。時期的なものを考えたら、クリスは何かに近づいたように思えた。
「エルヴィンの父親が殺されたのは……」
「十三年前……だな」
 ジャックも何か感じたらしく、真剣な横顔になる。
 線がまた濃くなったように思えた。
「エルヴィンや、夜のノアールに変わったところはないか?」
「……ノアールですが、どうも日中、エルヴィンが出ている間のことを、知っているようです。エリザさんからも、そういう事例があると聞きました」
「なるほど、ということは、最初にエルヴィンと接触していたわけだから、お前のことは知っていて近づいてきたんだな。オメガだということも?」
「それはどうかわかりません。ただ、何も聞かれなかったので、こちらの目的については、勘付いているのかと」
「おそらく、貴族の繋がりで小遣い稼ぎに調べてくれと頼まれた、そのくらいの認識だろう。こうなると、やつの目的がわからない以上、慎重に動く必要があるな。エルヴィンといえば、心配事があるんだ」
 いつも自信たっぷりな顔をしているジャックが、眉尻を下げてゴホンと咳払いをする。この顔をしている時は、だいたい愛娘のことだろうと察しがついた。
「うちの二番目のスザンナのことだが……。どうも、パーティーでエルヴィン、つまりノアールだな。彼と仲良くなったらしい。あいつは面食いなんだ。やめろと言ったのに聞かなくて、夜のボートに乗る約束をしているらしいんだ」
「えっ? スザンナ嬢が? ノアールと!?」
「へ、変な誤解はするなよ。スザンナは、ただの友人だと、言っている! だが、相手があの男だと思うと、心配で心配で……」
 ジャックの二番目の娘であるスザンナは、今年成人を迎えたばかりだ。貴族の娘は、成人を迎えれば親の許可を得ずとも、自由に外出できるようになる。
 ジャックの娘にまで声をかけるとは、ノアールは何を考えているんだと、クリスの胸はモヤついていく。
「わかりました。俺が同行します」
「クリス……」
「未婚の令嬢は、侍女を連れていくのが常識ですよね。それなら、一人くらい増えても問題ないでしょう」
 ジャックはホッとした様子になり、頼むぞと言ってクリスの肩を叩いた。
 剣の達人で、弟子達に恐れられている彼も人の親なのだなと思うと、少しだけ微笑ましい気持ちになる。
「今の段階でわかったことを報告しておく。スザンナの件はまた連絡する」
「忙しそうですね。これから王宮で会合ですか?」
「ああ、貴族院の方で、会議が重なっているんだ」
 バタバタと正装に着替え始めたジャックに、失礼しますと頭を下げたクリスは、ローウェン邸を後にした。

 まだ日があるので、少し飲んでいこうかと歩き出したクリスは、考えながら歩いていたので、気がつくといつもの店の前に立っていた。
 今は気まずくてエルヴィンに会うのは躊躇われた。
 踵を返して帰ろうとしたら、その時、店のドアが開いて客が外に出てくる。
 その客越しにカウンターが映り、エルヴィンの後ろ姿が見えた。
 クリスがマズいと思った時、エルヴィンがくるりと振り返ったので、バッチリ目が合ってしまう。
 すぐにエルヴィンが嬉しそうな顔で立ち上がったので、ここで帰るわけにいかなくなってしまった。
「アルノ! よかった……もう来てくれないのかと……」
 近寄ってきたエルヴィンの声は掠れていて、笑顔はどことなく寂しげに見える。
 こんな顔をされて、切ない言葉を聞かされたら、ますます帰れない。
 鼻から小さく息を吐いたクリスは、入ろうと言っていつものカウンター席に向かう。店内は暑く、クリス上着を脱いでから席に座る。追いかけてきたエルヴィンも、その横に腰をかけた。
 席に座り近くで顔を見ると、エルヴィンの口の端が切れているのが見える。自分が殴った時のものだと気がついて、ついじっと見ていたら、エルヴィンは苦い顔をして笑った。
「目立つかな。朝起きたら、腫れていて口が切れていたんだ。きっとノアールが女性に頬を打たれたか、俺に嫌がらせをするためにこんなことを……」
「いや……それは……どうだろう……」
 まさか自分がやりましたとは言えずに、クリスが一人で慌てていると、エルヴィンは気にしないでと言った。
「それより、この前はごめん。勝手に自分の気持ちを押し付けるようなことを言って……」
「えっ……」
「返事はいいから。クリスはカッコいいし、綺麗だし、モテるよね。付き合っている女性がいてもおかしくない。俺、自分の気持ちばかり先走って……。もし会えなくなったらって気がついて、後悔していた。この関係を壊したくない。一緒に、こうやって話ができたらそれで……いいんだ」
「エルヴィン……」
「それでも、こんな気持ちで結婚はできないから、おじさんの話を断った。そしたら、連日のように邸に呼ばれて、説得されていたんだ。でも、急に忙しくなったみたいで、やっと抜け出してきた」
 クリスは何と返していいかわからなかった。
 ノアールとの番関係を解消するなら、オメガの令嬢との結婚を勧めるべきだ。しかし、好きだと言ってくれたエルヴィンに、クリスからそんな冷たいことは言えない。
 それにクリス自身も、エルヴィンの結婚が上手くいくことを考えると、胸が痛くなる。
 自分に一直線に向けられた想い。
 あまりにも真っ直ぐだから眩しくて、薄暗い世界で生きてきたクリスは、光に怯えながらも触れてみたくなる。
 エルヴィンの光が、別の人間に向けれたらと思うと、ムカムカして怒りを感じてしまう。
 気持ちに応えられないくせに、そんなことを考えるなんて最低だ。
 そう思うのに、焦りだけが胸に広がっていく。
 エルヴィンの気持ちを繋ぎ止めたい。自分は何を考えているんだと、クリスは心の中で頭を抱えた。
 料理が運ばれてきたが、二人ともほとんど手をつけられず、最後は口に流し込んだ。
 何か話したような気がするが、いつの間に日が傾き、いつも店を出る時間になる。
 二人で外へ出て、少し歩いたところで、エルヴィンは立ち止まった。
「向こうの通りに馬車を待たせているんだ。おじさんとは距離を取ろうと思う。今まで恩を感じて言う通りにしてきたけど、今度は譲れない」
「そうか……俺は話を聞くことしかできないが」
「優しいね、アルノ。それだけで十分だよ。途中まで送ろうか?」
「いや、俺は歩いて……」
 そこまで言いかけたところで、複数の足音が聞こえてきて、二人の背後で止まった。
 突き刺さるような視線に、振り返ったクリスは、男達に囲まれていることに気づく。
 ぼんやりとしか覚えていなかったが、彼らがエルヴィンと初めて会った時に、路地裏で会った者達だと思い出した。
「ようよう、やっと見つけたぜ。この辺にいれば見つかるって話を聞いて、待っていたんだ。あの時の借りを返してもらうぜ」
 男達の中で、一番柄が悪そうな坊主頭が前に出て、左を睨みつけてきた。
 執念深い彼らは、縄張りで争いに負けたことが悔しかったのか、あれから二人を探し続けていたらしい。
 酒場の常連から情報を聞いて、外で張り込んでいたのだろう。
 二人ともあの日と同じ、帽子をかぶっていたので、違うと言い逃れる状況ではなかった。
 二人を取り囲む男達は、前回よりも人数が多く、中には軍人のように屈強な体をした者もいる。
 ざっと辺りを見回して、ふぅと息を吐いたクリスは、右手で拳を作り、左手を叩いて音を鳴らす。
「エル、怪我をするから下がっていろ」
「あ、アルノ!?」
 どう考えても不利な状況だが、モヤモヤした頭をスッキリさせたくて、ひと暴れするのも悪くないなとクリスは考えた。
「来いよ、借りを返したいんだろう?」
 坊主頭の男に向かって、クリスが手招きをすると、ニヤリと笑った男は、すぐに殴りかかってきた。
 ギャングの下っ端連中だが、彼らにだってプライドがある。逃しはしないが、タイマンで勝負をつけようという話のようだ。
 他の連中からヤっちまえと声が上がる中、クリスは坊主男の攻撃を華麗にかわして、隙を見て腹に一発ぶち込んだ。
 坊主男も負けてはいない。一瞬苦しそうにうめいたが、すぐに体勢を変えてクリスの懐に入った。
 胸ぐらを掴まれて、押し合うような格好になり、クリスも負けじと応戦する。
 喉元を掴まれて、後ろに引くと首を覆っていた包帯が外れた感触がした。
 しかし、そんなことを気にしている場合ではない。
 クリスは右に左に猛攻を仕掛けて、フェイントをつけてパンチを打ち込みながら、坊主男のガードが上がったところを狙い渾身の一撃を放つ。
「ゔゔゔっ!!」
 入った!
 腹部の急所に手応えがあり、クリスの攻撃を受けた坊主男は、苦悶の声を上げて地面に転がる。
 まずは一人仕留めた。
 エルヴィンの様子を見ようとクリスが顔を向けると、彼は目を見開き驚いた表情をしていた。
 殴り倒したことがそんなに驚きだったのかと思ったが、エルヴィンの様子は明らかにおかしい。
 一瞬で表情が消え、やけに暗く湿った声でアルノと名前を呼んだ。
「その傷は?」
 音もなく、エルヴィンはクリスに向かって指を差す。その時、肩に残っていた包帯がハラリと地面に落ちて、風に舞った。
「噛み痕」
 エルヴィンの口がそう動いたのが見えて、クリスは慌ててうなじに手をあてる。
 戦うことに必死で、傷痕が派手に残っているのを忘れていた。 
 エルヴィンに声をかけようとしたが、ここで事態を眺めていた周りの連中が、殺してやると叫んだ。二人に向かい、一斉に攻撃を仕掛けてくる気配がした。
 慌てて体を向き直したクリスだったが、次の瞬間、信じられない光景を目の当たりにして絶句した。
 
 
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