密命オメガは二つの愛に乱される

朝顔

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本編

10、番の本能

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 この家の門をくぐる時は、いつも緊張してしまう。
 初めて訪れた日も冷たい雨が降って、空気が重く湿っていた。
 あの人に父とは呼ぶなと言われた時、はいと言って頷いた。引き取ってくれただけで感謝をしろ、それ以上は飛び越えてはいけない線だと、そう自分の心に命じた。
 育ててくれた恩はある。
 けれど、それと同じくらい、なぜ自分を引き取ったのだと思うことがあった。
 本宅にいる間は、ずっと自分の部屋にいて、一人静かに食事をし、静かに眠る日々だった。
 寂しかったかと聞かれたら、そうだと思う。
 自分のせいだと思い込んでいたが、アルノに違うと言われた時、胸の痛みが和らいだ気がした。

 エルヴィンの養父であるゴードル・カルバインは、田舎から出てきた平民であったが商才があり、次々と新しい技術に着目して投資を成功し、大事業家の座を掴んだ。
 ゴードルと同郷で仲間だったエルヴィンの父は、ゴードルの仕事を手伝っていた。その縁もあったからか、ゴードルは父を失ったエルヴィンに声をかけて、引き取り養子にした。
 独身であるのに、他人の子を養子にするという話は美談となり、ゴードルの名声を高めた。
 しかし、肉体的な暴力こそ受けることはなかったが、エルヴィンに待っていたのは、ただ部屋に置かれて食事だけ与えられる生活だった。
 ゴードルから外出は控えるように言われたため、外へ出て同世代の子と遊び、普通の暮らしがしたいとエルヴィンは望んでいたが叶わなかった。
 カルバイン家が貴族として成り上がっていくために、幼いエルヴィンの行動が、自分の邪魔になるのを避けたかったからだろうか。
 長年同じ家で暮らしていたが、エルヴィンにはゴードルが何を考えているのか、サッパリわからない。

 それに、アイツにも言われていた。
 大人しくしていろ、目立つな、静かに、言われた通りにするんだと……。
 そう、もう一人の自分に……。
 

「入れ」
 ノックをすると、いつものように冷たい声が返ってきたので、エルヴィンは息を吸い込んでからドアを開けた。
「遅かったな。早く来るようにと連絡したのに」
「申し訳ございません。何かお話があるとか……」
 成人してから家を出て五年になる。
 職場で呼び出されることはしょっちゅうだが、邸まで来いと言われたのは初めてだ。嫌な予感がして、エルヴィンは目の前の執務机に座っているゴードルから視線を逸らした。
「お前の結婚のことだ」
 ドクっと心臓が揺れて、手足が冷たくなっていくのを感じる。
「結婚……ですか? 私はまだ……」
「何を言っている。もう二十五だ。何を言っても、相変わらず夜は遊び歩いているようだが、まともに付き合っている女はいないだろう?」
 そう言われてエルヴィンは黙り込む。夜の自分に関しては何も言えない。何をしているか、具体的なことは教えてもらえないからだ。
「まずは婚約だが、相手はもう決めてある。向こうからもいい返事がきた」
「ええっ、そんなっ! 勝手に!」
「黙れ! お前に拒否権はない。カルバインの人間なら、利益になる結婚をするんだ。ここまで育ててやって、恩を仇で返すのか!」
 バンと机を大きな音で叩かれて、エルヴィンは体を縮める。いつもこうだ。ゴードルに怒鳴られると、体が震えて力が入らなくなってしまう。
「相手はシソニア伯爵家の娘、オメガのお嬢様だ。近々会わせるつもりだから、女関係は整理しておけ」
 貴族の令嬢、それを聞いたエルヴィンは、利益になる結婚という意味がよくわかってしまった。
 ゴードルは事業拡大のために、エルヴィンの結婚を利用しようとしている。
 自分を養子にして、会社の仕事を手伝わせていたのはこのためだったのかと、エルヴィンは悔しくて唇を噛んだ。
「最近は昼も飲み歩いているらしいな。小汚い貧民らしい男と歩いているのを見たと報告が入っている。好きなようにさせてきたが、これからは友人も選べ。上流階級の人間と付き合うんだ」
「くっ………友人関係まで口出しされたくありません」
「黙れ!! 俺の言う通りにするんだ! わかったな!」
 エルヴィンはゴードルの強い言葉にいつも怯えていたが、今日は違う。アルノのことを言われたら、腹が煮えるくらいの怒りで熱くなった。
 そこに使用人が入ってきて、ゴードルに馬車の到着を告げた。ゴードルは話が終わったのか、エルヴィンの方を見ずに、さっさと鞄を秘書に持たせて部屋を出て行く。
 一人残されたエルヴィンは、怒りで手が震えてしまい、その場から動けなくなった。
 その時、頭の中に声が響いた。
(どうした? 何があったんだ?)
 この家に来た頃、夕方から夜の記憶が抜け落ちていることに気づいた。
 父を亡くした精神的な問題だと思ったが、そんなエルヴィンにアイツは突然、頭の中で話しかけてきた。
「おじさんと話していた」
(また怒られたのか。気にするなよ)
 優しい声だ。
 孤独だったあの頃、頭の中で空想の友達が話しかけてきたと思っていた。
 しかしその声は言った。
 自分の名はノアール、もう一人の君だと。
「女関係を整理しろと言われた。ノアール、勝手に遊び歩いているのか知らないけど、もう遊びは終わりだぞ」
(どうして? なぜおじさんはそんなことを?)
「結婚だとさ。本人に聞かずに、そんな大事なことを決めるなんて……」
(そうか)
「そうかって……、怒らないのか!? 金儲けの道具に使われるのに!」
(貴族の結婚なんて、だいたいそんなものだ。どうせ言い返せなかったんだろう?)
「ううっ……だって、おじさんには恩が……」
(だったら、その令嬢と仲良くしておけばいい。それとも何か? 最近やけに明るかったけど、僕に言っていないことでもあるのか?)
 そう言われると思い浮かんだのは、アルノの顔だ。
 優しげに目を細めて微笑んでいるアルノ、彼の美しい金色の瞳がユラユラと自分を映す。
「な……何も……ない」
(ふーん)
 なぜかアルノのことは、ノアールに言っていなかった。今も知られてはマズいと思ってしまう。
 ただアルノにはノアールの存在を知らせている。いつどこかで、別の自分を見られてしまうかもしれないからだ。
「昔のバース性証明書のおかげで、おじさんも俺がアルファだと思っているし、こんな結婚、絶対に上手くいかない」
(どうかな? 政略結婚でもうまくやっている夫婦はいくらでもいると思うけど。……それとも、エルには他に、想う相手でも……)
 ノアールの言葉の途中で、エルヴィンは意識の集中を切った。
 こうやって、自分の中にいるもう一人の人格であるノアールと時々会話をしている。
 向こうが一方的に話しかけてきて、こちらが受けて、イヤなら意識を別に向ければそこで途切れる。
 始めは空想上の友達が、夜の自分について話していることが受け入れられなかった。
 だが、本当に言われたところに怪我をしていたり、誰と会ったか教えてくれたりと、色々と話が合ってしまうともう信じるしかなかった。
 孤独だったエルヴィンの話し相手。
 いつしかなんでも相談して、ノアールの言う通りにして生きてきた。
 しかし、気づいたらエルヴィンは周囲に心が許せるような相手はなく、それどころか人と話すことも苦手になっていた。
 その代わり、ノアールは社交的で夜な夜なパーティーに繰り出して、たくさんの人達に囲まれている。
 何かおかしいとやっと気づいた頃には、自分が消えてしまうような恐怖を感じた。
 もしかしたら、ノアールは自分一人が外に出て、最終的に、エルヴィンを消そうとしているのではないか。
 そう考えてからは、なんでも話すことをやめて、慎重になった。
 もっと孤独に陥って、自暴自棄になってしまったが、そんな時に出会ったのがアルノだ。
 アルノは悪い連中に襲われていたエルヴィンを助けて、連中をあっという間に倒してしまった。
 喧嘩なんて痛くて汚いものだと思ってきたのに、アルノは違った。
 パンチを繰り出して、蹴りをかます姿も、全てがカッコよくて美しい。
 颯爽と助け出して、一緒に逃げてくれた後ろ姿を見て、心臓の高鳴りが止まらなかった。
 それから昼間に会うようになり、友人のような関係になれた。
 アルノの姿が見えると、心が沸き立って嬉しくなる。愚痴を言い合い、他愛のない話をして、いつまでも一緒に過ごしたい、そう思うようになった。
 だから、アルノをバカにして、邪魔者のように言ったゴードルのことが許せない。
「アルノ……君に会いたい……。昼も……夜も」
 どうすればいいだろう。
 突きつけられた結婚の話。
 自分の夜を奪う男。
 何もかも、消してしまいたくなった。

 
 
◇◇◇


 
 雨上がりの空はまだどんよりと曇っていて、汗が衣服に張りついて不快だ。
 久々に高級な服に身を包んで街を歩くと、気が引き締まる思いがあったが、この空気に押されて体が重くなる。
 いや、重くなるのは、一週間経つからだろう。
 あの男の元を訪れてから……。
 クリスは商店の窓ガラスに映る自分の姿を見て、ため息を吐いた。目元のクマがひどいことになっている。
 そろそろ限界かもしれないと、目の下を指で拭った。格好を整えたら、十三年前、死んでしまった父に似てきたように思える。
 いつか父の面影を越える日が来るのかと思うと、無性に寂しく感じた。
「ディナイト子爵、お待たせしました」
 息を切らしながら走って来たのは、今日の仕事相手だ。
「いやぁ、困りましたよ。いつもの先生が腰痛で来られなくなって。それで急遽協会にお願いしたのですが、引き受けてもらえてよかったです」
「それは大変でしたね」
 クリスは早速仕事用の笑顔に切り替えた。今回の仕事相手は、美術品オークションを開催しているホテルのオーナーだ。
 貴族の嗜みの一つとして、芸術への関心は高い。今はいたるところでオークションが開かれていて、どこも連日大盛況となっている。
 特にホテルオークションは、質が高いと言われていて、たくさんの人々の注目を浴びていた。
 そうなると、美術品鑑定士は仕事が溢れるほどにある。ただ、クリスの場合、もう一つの仕事の方が忙しく、鑑定士の依頼は断っていた。
 すると協会の方から、この忙しい時に少しは活動しないと資格を取り消すぞと連絡がきてしまい、渋々引き受けることになった。
「では、会場の方へ案内します。オークションは夜からなので、今のうちから初めていただければ助かります」
 事前に鑑定を済ませた品もあるが、当日に持ち込まれる品もあり、オークション会場には専属の鑑定士がいる。
 今回、専属の鑑定士が体調不良ということで、協会から依頼を受けて、クリスが代わりに仕事をすることになった。
 会場の裏にある倉庫には、今日行われるオークションの品が置かれていた。
 その中でまだ未鑑定の品をクリスが鑑定して、だいたいの値段をつける。その後は、客が値段を上げていくというわけだ。
 オーナーはクリスを案内した後、よろしくお願いしますと言って倉庫から出て行ったので、クリスは仕事道具を鞄の中から取り出して、よしやるかと気合を入れた。
 本当は番であるノアールに会わないので、体調が悪いのだが、文句を言ってはいられない。
 クリスは自分に鞭を打って仕事に取り掛かった。

 空が暗くなる頃になってやっと、クリスは仕事を終えた。
 一つ一つサインを入れた鑑定書を添え、値段をつけた出品目録を無事に提出すると、オーナーにぜひオークションを見て行ってくださいと誘われた。
 クリスは断りきれずに会場に入ることになったが、足を踏み入れた途端、熱気を浴びてよけいに気分が悪くなってしまった。
 フラフラとしながら、近くの椅子に腰を下ろすと、続々と会場入りする客達の姿が見える。
 男も女も、ドレスアップした華やかな装いで、これから始まる駆け引きに、目が燃えていた。
 オークションの最後に、協力いただいた鑑定士として紹介したいと言われたので、それだけは丁重に断った。
 前半だけ見て帰ろうと目論んでいると、会場の女性達の歓声が聞こえた。
 既視感を覚えて顔を上げると、目に飛び込んできたのは、エルヴィンの姿だ。
 そこで今が夜だと気づいたクリスは、あれはエルヴィンではなく、ノアールだと頭を切り替えた。
 それでなくとも番の本能なのか、視界にとらえた瞬間にビリッと体が痺れてしまう。
 エルヴィンの横には、セクシーなドレスに身を包んだ美女が立っている。身につけた装飾品から、彼女は美術品愛好家で、名家の令嬢だとわかる。
 こんなところで会ったら、厄介なことになってしまう。
 慌てたクリスは、従業員が身につけているハーフマスクに目をつけた。オークションの趣向で従業員は顔を隠していた。
 ちょうど休憩中の従業員が置いていたマスクを拝借したクリスは、席に戻ってさっと顔に着けた。
 客席は薄暗いので、これで気付かれることはない。
 それにしても、番ができたというのに、相変わらずの女遊びかと呆れてしまう。
 だが、恋愛関係があるわけではなく、ヒート事故で結ばれたために、本当の番を見つけるまで、ただお互い体を提供し合う関係だ。他の人間との交流を制限しているわけではない。
 それでも、自分がこんなボロボロなのに、なぜノアールは平然として女性をエスコートしているんだと思うと、ムッとしてしまう。
 クリスは後方の席に座っているが、ノアールと女性は前方の高位貴族の席に座った。
 色気ムンムンの女性は、ノアールの腕に絡みついている。番の影響なのか、腹の奥がムカムカして、見ているだけで苛ついてしまう。
 眉間に皺を寄せていたら、相手の女性に見覚えがあることに気づいた。
 ムンファス家のナタリー令嬢だ。
 ムンファス家の当主は、代々貴族院の議長を務めていて、貴族の中でも最上位と呼ばれる家門に属している。
 貴族院は、国王の下に配置される機関で、議長の他、国王が選んだ十五の貴族議員から構成される。
 国の政や、重要な法案を決定する際の権限を持ち、かつてはクリスの父もその座に着いていた。
 跡継ぎが決まっていなかったこともあり、父の死亡とともに、ディナイト家の席は消えてしまった。
 ちなみに、ジャックも議員として活動している。
 名誉なので、公式の場では議員のバッジを付けることになっているが、ジャックは外すのが面倒だと言って、普段からコートの裏に付けっぱなしにしている。
 かつては自分の父もそうだったなと、クリスは思い出して笑った。
 ディナイト子爵として、貴族とはほとんど関わりがないクリスだったが、さすがにあのムンファス家の令嬢の顔は知っている。
 美人姉妹として姿絵が町で配られるくらいだからだ。
 ノアールのやつは、なんて大物に手を出しているんだと、背中を睨みつけていたら、急にくるりと振り返った彼と、バッチリ目が合ってしまった。
 カンカンと競りの始まる音がして、クリスは慌てて視線を逸らしたが、気付かれてしまっただろうかと、心臓が飛び跳ねて揺れている。
 恐る恐るノアールを見ると、前を向いていたので、気付かなかったのだとホッとして息を吐いた。
 まずは最初の品から、司会の声がして会場の熱が一気に高まる。
 熱狂の渦の中で、一人冷めた思いで座っているクリスは、早く帰りたいと出口ばかり見つめていた。

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