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第四章 仲良し大作戦編
④はじめまして皇子様。
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ガラガラと石畳の上を馬車は走っている。
いつかの騒動が起きた、俺にとっては鬼門と言える場所に向かって順調に進んでいた。
ノーベンとイグニスは公爵が地方の視察を命じて、長期休みに入ったらすぐに視察へ向かわせてしまった。
イグニスはなるべく早く戻るからと言ってくれたが、俺はそれに曖昧に笑い返すしかなかった。
なぜなら俺にもやることができてしまい、イグニスの帰りを公爵邸でのんびり待つなんてことができなくなってしまった。
このことは公爵からは口止めされていた。
イグニスが知ったら、絶対行かないと言い出すから言わないでおいてくれと…。
「緊張していますか? 難しい方ですが、誰に対してもそうですから…。あまり気負わずに接してみるといいかと思います」
前に座るディセルが優しく微笑んでくれたが、指摘された通り緊張して吐きそうだった。
俺とディセルが向かっているのは、皇族が住んでいる皇宮だ。
前回はハントに参加するために、皇宮内の森に入ったが、これから行くのはもっと奥、皇族が住んでいるパレスだ。
もちろん、俺みたいな下級貴族が気軽に立ち入れる場所ではない。
今回ラギアゾフ公爵から託された件のために、俺はディセルとそこへ向かっている。
「ラギアゾフ家の紹介という事なので、周りの待遇もひどいものではないと思います。とにかく一番近いところで生活を共にして、心を開いてくれる何かを探っていただけたらいいのです。こんなことをテラに頼むなんて…本当に申し訳ないです」
「ディセル……、顔を上げてくれよ。とにかくやるだけ、やってみるからさ」
そうは言ったものの自信は全然ない。
俺にとって苦手とも言える相手、しかも権力の最高峰、何か粗相をしてしまわないかが心配でたまらなかった。
「子供には…あまり好かれる方じゃないんだよね」
「私もそうですが、まさかこんなに嫌われるとは思いませんでした」
二人してどうにもできない事態に頭を抱えた。
俺がこれから会うのは、この国の皇子殿下で第三皇子ルナリス殿下。
もうすぐ十歳になる男の子だ。
なぜこんなことになったのか。
公爵の依頼を思い出しながらため息をついた。
ラギアゾフ家は皇家依頼を秘密裏に受けることを裏家業としているが、その依頼が舞い込んだのは二ヶ月前。
三ヶ月後に行われる、第三皇子ルナリス殿下の生誕を祝うパーティー、それに本人が出たくないと言い出して、それをどうにかして欲しいという依頼だった。
この国は十という数字を大事にする。
十歳の誕生日のお祝いは平民でも多くの人を招いて自宅で祝うものだ。
国の皇子ともなれば、各国の要人を招いて大々的に行われる予定なのだが、それに本人が出ないと言い出したのだ。
第三皇子ルナリス殿下は、まだ九歳であるが、わがままで自分勝手だと有名らしい。
人の言うことは聞かず、いつも問題を起こして暴れてばかり、家族からも手に余ると言われている状態だと聞いた。
とにかく大事な祝いの席に主役がいなくては話にならない。
もしもの場合は強制的に、という話になるが、後が大変なので荒っぽい手段はなるべく使わずに、なんとか説得して出てもらうようにしたいとの事だった。
白羽の矢が立ったのは、三兄弟の長男で一番穏やかな性格のディセルだった。
ディセルなら弟達と同じように、優しく心を解きほぐすことができると抜擢された。
ディセルは話し相手としてルナリス殿下に紹介されて皇宮に通うことになったが、それが全く上手くいかなかった。
心を通わすことなど出来ずに、名前さえも覚えてくれない。なんとか説得だけでも試みようとしたが、物を投げられて部屋から追い出される始末で、ディセルはお手上げ状態だった。
簡単な依頼だと思われたのに、事態は難航して、当のルナリス殿下はますます人嫌いになり部屋に閉じこもってしまったそうだ。
誕生日パーティーを一ヶ月後に控えて、何か打開策はないかと公爵は俺を投入することに決めたのだった。
ディセルは話し相手としてだが、俺はラギアゾフ家の紹介でルナリス殿下の身の回りの世話をする侍従として雇われることになった。
使用人は人の入れ替わりが激しく、その方が自然に話ができるだろうとされた。
近いところでルナリス殿下を観察して、何か心を開けるようなキッカケを掴んでほしいと言われた。
ようは、子供の相手をしなくてはいけない。
しかも皇子様という、国の大ボスの子供だ。
無礼があったら大変な相手に、どうしたらいいのか目眩がしそうだった。
前回遠目に見た白亜の宮殿、皇族が暮らすパレスに着くと、ディセルは俺を案内してくれた。
こんな機会がなかったら入ることなど叶わないだろうという場所に足を踏み入れたが緊張しかない。
正直なところ、家族の問題は家族で解決してくれとしか頭に浮かんで来ない。
なぜわざわざラギアゾフ家に依頼したかも謎だ。
俺の素朴な疑問にはディセルが答えてくれた。
「皇家の人間は家族であっても家族ではないのです。皇帝の座をめぐって争うのは、普通の貴族よりも激しい世界です。幼い頃からそれぞれ別の宮を建てられてそこで暮らします。何かあった時に情が湧かないように徹底的に教育を受けます」
「そうなんだ…。一番下の子が拗ねるのは、だいたい構ってくれないからだと思うんだけどそんな感じ?」
「……確かに愛情に飢えているというのは感じますが……、なかなか心を開いてくれなくて……胸の内が分からないのです」
どうやらかなり手強い相手らしい。
一緒に遊んでどうにかなるかなと思っていたが、そこにたどり着くまでが大変そうだ。
「今日は私も一緒に行きますが、その後は……」
「分かってる。うちの家族にもラギアゾフ家の用事だって言ってあるから、住み込みになるのは問題ないよ」
話しながら歩いていたら、あっという間にルナリス殿下が住むという月宮殿に着いてしまった。
使用人達は慣れているのか、ディセルの顔を見たら頭を下げて道を譲ってきた。
その中をディセルはスタスタと歩いて、大きな扉のひときわ豪華そうな部屋の前に立った。
「ルナリス殿下、少しお時間よろしいでしょうか。ラギアゾフ家のディセルです」
入れ、と言う声がした。
思ったより高くて可愛らしい声だった。
ディセルがドアを開くと、柔らかな日差しが部屋に溢れているのが見えた。
ここは建物で一番日当たりのいい部屋なのだろう。
部屋の、この宮の主人は大きな椅子に座っていた。いや、特別大きいわけではないが、彼がちょこんと座っていると大きく見えてしまうのかもしれない。
黒々とした艶のある髪に、アメジストの高貴な色を感じさせる色の瞳をした子供が、しっかりと椅子に座って本を読んでいた。
ルナリス殿下はまだ幼いが、さすが品の良い顔立ちをした子供だった。座って本のページをめぐる仕草が洗練されている。
俺の鼻を垂らした子供の頃とは大違いの落ち着いた雰囲気だが、大きな瞳が愛らしくて、思わず可愛いと口にしてしまいそうになった。
ルナリス殿下はディセルのことをチラリと見た後、何事もなかったようにまた視線を本に移した。
「先日専属の侍従が辞めたと聞きました。現在皇宮の方で武力に優れた者を選定中です。決まるまでの間ですが、ラギアゾフ家より優秀な男を連れて参りましたので紹介させていただきます」
「ど…どうも、テラ・エイプリルです。男爵家の長男です。よろしくお願いします」
どう話していいか分からなかったので、いつも通りに挨拶したが、ルナリス殿下は俺の方は一瞥もせずにずっと視線は本の上にあった。
「行き届かないことがありましたら、どうぞハッキリとお伝えください。では、私は…これで」
一度ディセルと共に部屋を出て、月宮殿の侍従長を紹介されて仕事の段取りの説明を受けた。
宮殿では貴族の子息や令嬢が皇族の世話係りとして就くのは珍しくない。
本当の身の回りの世話は専門の使用人がいるので、やることはただ近くにいて話し相手になるくらいのものだ。
細々としたことを頼まれて、状況に合わせて対応すればいいと言われた。
ディセルが帰った後は、ルナリス殿下の部屋に入ったが、俺はひたすらドアの前に立ち続けた。
夜まで付いていたが、結局ルナリス殿下は俺の方を一度も見ることなく、ずっといないものとして過ごしていた。
俺の方から話しかけるのは失礼に当たると思ったので、口を閉ざしていたがひたすら眠気と格闘する時間だった。
初日はまぁそんな感じだろうと思ったが、次の日も、その次の日も次の次の日もそうだった。
俺はついに本当の空気になってしまったんじゃないかと思うくらい、徹底的に無視され続けた。
こうなったらどちらが根負けするかの勝負だと俺も頑固に黙ったまま立ち続けた。
一週間経ったある日、ついにルナリス殿下が俺の方を見て、バチリと目が合った。
何を言われるのだろう。
ついに名前を呼んでくれるかも知れない。
期待に胸を膨らまして殿下の言葉を待ったが、かけられたのは可愛らしい声で胸を貫く一言だった。
「お前…、目障りだから外に立っていてくれ」
さすが皇族らしい見事な一撃。
衝撃で膝から崩れ落ちそうになった。
ディセル、ごめん無理かも。
俺は項垂れながら廊下へ追い出された。
□□□
いつかの騒動が起きた、俺にとっては鬼門と言える場所に向かって順調に進んでいた。
ノーベンとイグニスは公爵が地方の視察を命じて、長期休みに入ったらすぐに視察へ向かわせてしまった。
イグニスはなるべく早く戻るからと言ってくれたが、俺はそれに曖昧に笑い返すしかなかった。
なぜなら俺にもやることができてしまい、イグニスの帰りを公爵邸でのんびり待つなんてことができなくなってしまった。
このことは公爵からは口止めされていた。
イグニスが知ったら、絶対行かないと言い出すから言わないでおいてくれと…。
「緊張していますか? 難しい方ですが、誰に対してもそうですから…。あまり気負わずに接してみるといいかと思います」
前に座るディセルが優しく微笑んでくれたが、指摘された通り緊張して吐きそうだった。
俺とディセルが向かっているのは、皇族が住んでいる皇宮だ。
前回はハントに参加するために、皇宮内の森に入ったが、これから行くのはもっと奥、皇族が住んでいるパレスだ。
もちろん、俺みたいな下級貴族が気軽に立ち入れる場所ではない。
今回ラギアゾフ公爵から託された件のために、俺はディセルとそこへ向かっている。
「ラギアゾフ家の紹介という事なので、周りの待遇もひどいものではないと思います。とにかく一番近いところで生活を共にして、心を開いてくれる何かを探っていただけたらいいのです。こんなことをテラに頼むなんて…本当に申し訳ないです」
「ディセル……、顔を上げてくれよ。とにかくやるだけ、やってみるからさ」
そうは言ったものの自信は全然ない。
俺にとって苦手とも言える相手、しかも権力の最高峰、何か粗相をしてしまわないかが心配でたまらなかった。
「子供には…あまり好かれる方じゃないんだよね」
「私もそうですが、まさかこんなに嫌われるとは思いませんでした」
二人してどうにもできない事態に頭を抱えた。
俺がこれから会うのは、この国の皇子殿下で第三皇子ルナリス殿下。
もうすぐ十歳になる男の子だ。
なぜこんなことになったのか。
公爵の依頼を思い出しながらため息をついた。
ラギアゾフ家は皇家依頼を秘密裏に受けることを裏家業としているが、その依頼が舞い込んだのは二ヶ月前。
三ヶ月後に行われる、第三皇子ルナリス殿下の生誕を祝うパーティー、それに本人が出たくないと言い出して、それをどうにかして欲しいという依頼だった。
この国は十という数字を大事にする。
十歳の誕生日のお祝いは平民でも多くの人を招いて自宅で祝うものだ。
国の皇子ともなれば、各国の要人を招いて大々的に行われる予定なのだが、それに本人が出ないと言い出したのだ。
第三皇子ルナリス殿下は、まだ九歳であるが、わがままで自分勝手だと有名らしい。
人の言うことは聞かず、いつも問題を起こして暴れてばかり、家族からも手に余ると言われている状態だと聞いた。
とにかく大事な祝いの席に主役がいなくては話にならない。
もしもの場合は強制的に、という話になるが、後が大変なので荒っぽい手段はなるべく使わずに、なんとか説得して出てもらうようにしたいとの事だった。
白羽の矢が立ったのは、三兄弟の長男で一番穏やかな性格のディセルだった。
ディセルなら弟達と同じように、優しく心を解きほぐすことができると抜擢された。
ディセルは話し相手としてルナリス殿下に紹介されて皇宮に通うことになったが、それが全く上手くいかなかった。
心を通わすことなど出来ずに、名前さえも覚えてくれない。なんとか説得だけでも試みようとしたが、物を投げられて部屋から追い出される始末で、ディセルはお手上げ状態だった。
簡単な依頼だと思われたのに、事態は難航して、当のルナリス殿下はますます人嫌いになり部屋に閉じこもってしまったそうだ。
誕生日パーティーを一ヶ月後に控えて、何か打開策はないかと公爵は俺を投入することに決めたのだった。
ディセルは話し相手としてだが、俺はラギアゾフ家の紹介でルナリス殿下の身の回りの世話をする侍従として雇われることになった。
使用人は人の入れ替わりが激しく、その方が自然に話ができるだろうとされた。
近いところでルナリス殿下を観察して、何か心を開けるようなキッカケを掴んでほしいと言われた。
ようは、子供の相手をしなくてはいけない。
しかも皇子様という、国の大ボスの子供だ。
無礼があったら大変な相手に、どうしたらいいのか目眩がしそうだった。
前回遠目に見た白亜の宮殿、皇族が暮らすパレスに着くと、ディセルは俺を案内してくれた。
こんな機会がなかったら入ることなど叶わないだろうという場所に足を踏み入れたが緊張しかない。
正直なところ、家族の問題は家族で解決してくれとしか頭に浮かんで来ない。
なぜわざわざラギアゾフ家に依頼したかも謎だ。
俺の素朴な疑問にはディセルが答えてくれた。
「皇家の人間は家族であっても家族ではないのです。皇帝の座をめぐって争うのは、普通の貴族よりも激しい世界です。幼い頃からそれぞれ別の宮を建てられてそこで暮らします。何かあった時に情が湧かないように徹底的に教育を受けます」
「そうなんだ…。一番下の子が拗ねるのは、だいたい構ってくれないからだと思うんだけどそんな感じ?」
「……確かに愛情に飢えているというのは感じますが……、なかなか心を開いてくれなくて……胸の内が分からないのです」
どうやらかなり手強い相手らしい。
一緒に遊んでどうにかなるかなと思っていたが、そこにたどり着くまでが大変そうだ。
「今日は私も一緒に行きますが、その後は……」
「分かってる。うちの家族にもラギアゾフ家の用事だって言ってあるから、住み込みになるのは問題ないよ」
話しながら歩いていたら、あっという間にルナリス殿下が住むという月宮殿に着いてしまった。
使用人達は慣れているのか、ディセルの顔を見たら頭を下げて道を譲ってきた。
その中をディセルはスタスタと歩いて、大きな扉のひときわ豪華そうな部屋の前に立った。
「ルナリス殿下、少しお時間よろしいでしょうか。ラギアゾフ家のディセルです」
入れ、と言う声がした。
思ったより高くて可愛らしい声だった。
ディセルがドアを開くと、柔らかな日差しが部屋に溢れているのが見えた。
ここは建物で一番日当たりのいい部屋なのだろう。
部屋の、この宮の主人は大きな椅子に座っていた。いや、特別大きいわけではないが、彼がちょこんと座っていると大きく見えてしまうのかもしれない。
黒々とした艶のある髪に、アメジストの高貴な色を感じさせる色の瞳をした子供が、しっかりと椅子に座って本を読んでいた。
ルナリス殿下はまだ幼いが、さすが品の良い顔立ちをした子供だった。座って本のページをめぐる仕草が洗練されている。
俺の鼻を垂らした子供の頃とは大違いの落ち着いた雰囲気だが、大きな瞳が愛らしくて、思わず可愛いと口にしてしまいそうになった。
ルナリス殿下はディセルのことをチラリと見た後、何事もなかったようにまた視線を本に移した。
「先日専属の侍従が辞めたと聞きました。現在皇宮の方で武力に優れた者を選定中です。決まるまでの間ですが、ラギアゾフ家より優秀な男を連れて参りましたので紹介させていただきます」
「ど…どうも、テラ・エイプリルです。男爵家の長男です。よろしくお願いします」
どう話していいか分からなかったので、いつも通りに挨拶したが、ルナリス殿下は俺の方は一瞥もせずにずっと視線は本の上にあった。
「行き届かないことがありましたら、どうぞハッキリとお伝えください。では、私は…これで」
一度ディセルと共に部屋を出て、月宮殿の侍従長を紹介されて仕事の段取りの説明を受けた。
宮殿では貴族の子息や令嬢が皇族の世話係りとして就くのは珍しくない。
本当の身の回りの世話は専門の使用人がいるので、やることはただ近くにいて話し相手になるくらいのものだ。
細々としたことを頼まれて、状況に合わせて対応すればいいと言われた。
ディセルが帰った後は、ルナリス殿下の部屋に入ったが、俺はひたすらドアの前に立ち続けた。
夜まで付いていたが、結局ルナリス殿下は俺の方を一度も見ることなく、ずっといないものとして過ごしていた。
俺の方から話しかけるのは失礼に当たると思ったので、口を閉ざしていたがひたすら眠気と格闘する時間だった。
初日はまぁそんな感じだろうと思ったが、次の日も、その次の日も次の次の日もそうだった。
俺はついに本当の空気になってしまったんじゃないかと思うくらい、徹底的に無視され続けた。
こうなったらどちらが根負けするかの勝負だと俺も頑固に黙ったまま立ち続けた。
一週間経ったある日、ついにルナリス殿下が俺の方を見て、バチリと目が合った。
何を言われるのだろう。
ついに名前を呼んでくれるかも知れない。
期待に胸を膨らまして殿下の言葉を待ったが、かけられたのは可愛らしい声で胸を貫く一言だった。
「お前…、目障りだから外に立っていてくれ」
さすが皇族らしい見事な一撃。
衝撃で膝から崩れ落ちそうになった。
ディセル、ごめん無理かも。
俺は項垂れながら廊下へ追い出された。
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