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第四章 仲良し大作戦編
①おめでとうの日。
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「テラ! おめでとうーーー!!」
早朝、ガラガラとワゴンを運ぶ音が聞こえてきてうるさいなと思っていたら、俺の部屋のドアがドカンと派手な音を立てて開かれた。
何事かと眼鏡をかけて飛び起きたら、パジャマ姿の両親がワゴンの上にケーキを乗せてガラガラと押しながら俺の部屋に入ってきた。
真っ赤なケーキの上には、ぶっとい蝋燭がドカンと刺されていた。お誕生日でもないし、何かのサプライズにしてはグロテスクなケーキに顔が引き攣ってしまった、
とりあえず消してと言われたので、俺はびくびくしながら蝋燭の火を消した。
「こっ…これは……、おめでとう…って? なななに?」
「テラってば、ちゃんと言ってくれないからぁ。公爵家からご連絡があってびっくりしたのよ」
ピンク色のファーがついたネグリジェをふわふわと揺らしながら、母親が俺のベッドに入ってきた。
反対側からはモスグリーンのパジャマ姿の父親が乗ってきた。緑色を着ていると爬虫類顔とミックスされて、イグアナかカメレオンにしか見えない。
「言う? え?」
「またまたぁ、惚けるな。イグニス様とお付き合いが始まったそうだな」
「ゔあえええ!? なっ…なんで知って…!?」
「テラ……、まともな貴族は真剣な付き合いを始める際は、交際決定書を双方で送り合ってから始めるんだ。これからよろしくってやつだ。ラギアゾフ家から送られてきて、ウチも急いで返信したんだぞ。本来なら下位の家から先に送るのが普通なんだ、それを後からなんて……」
「まあ、アナタ。せっかくのパジャマパーティーなんですから」
まだまだ小言が言い足りない父親の腕に母親がそっと触れたら、あぁそうだなと父親は珍しく大人しく引き下がった。
「質問です。パジャマパーティーとは?」
「それはもちろん! 初めて誰かとお付き合いすることになったら、ベッドの上でケーキを食べながら、お話しするのよ」
「ごほっ…、父親の参加はここまでだな。後は、母さん、よろしく頼む……」
「ええ、任せておいて」
またよく分からない風習みたいなのが登場した。
父親はちょっと顔を赤らめながら、気を使いますみたいな顔をして部屋から出ていくし、母親は真っ赤なケーキを皿に分けて、まだベッドにいる俺に渡してきた。
「……寝起きでケーキ…」
「やだぁ。私が子供の頃はこれ、楽しみにしていたのよ。はい、あーん」
フォークが刺さったケーキを口元に付けられて仕方なく口を開けた。
見た目のグロテスクさとは違い、味は普通のベリー系のケーキだった。
「それで、イグニス様とはどこまでいったの?」
「ごっ…! なっっ、ゲホッっっ」
よりによってそんな話を聞いてくるなんて、家族としては触れてはいけない話題ではないのだろうか。
「恥ずかしがらないでテラ。子供達はお付き合いする方ができたら、パジャマパーティーで母親もしくは近しい人とそういう話をして、愛のアレコレを学ぶのよ。大人になったという一歩をお祝いするの」
冗談はやめて欲しい。
友人同士ならまだ気楽だが、親にそんな話をするなんて恥ずかしくてたまらない。
イグニスとのあれこれなんて、胸の中にしまっておきたいのに話せるわけがない。
「ちゃんと話してくれないとぉ。私も一応勉強してきたけど、男性同士の行為は本の知識でしかアドバイスできないのよ」
そう言った母親は何やら辞書みたいな分厚い本をワゴンの下から取り出した。
表紙には恋人同士のエトセトラと書かれていた。
「とりあえずキスは済ませた? それなら私も分かるから」
「や…やめてよ。母さんに話すなんて……」
「あら、もしかしてテラ、向こうに任せておけばいいなんて軽く考えていたら大変なことになるわよ。自分は何もせずただ寝ていればいいなんて愚の骨頂よ!」
「え……?」
母親に言われた一言に心臓がドキリとして揺れた。
先日のイグニスとの件を思い出した。
せっかく二人きりになれて初めて濃厚に触れ合ったというのに、俺はイグニスのチンコを見て興奮し過ぎて気絶してしまった。
それに、母親が言った通り、何をどうしていいか分からなくて、ただベッドに転がっていた。
それが正解なのか分からなくて、誰に聞くこともできずに悩んでいたのだ。
「さて、愛のアレコレについては、しっかり学んでおかないと。これはテラのためでもあるし、お相手のためでもあるのよ。ちゃんと知識をつけておくのはマナーですからね」
「は…はい」
母親は逃がさないわよという目で俺を捕らえてきた。
普段ふわんとした人からピリッとした緊張を感じて思わず座ったまま姿勢を正してしまった。
「で、キスは?」
「し…しま…した」
「その先は」
「ちょっと触り合って……」
覚悟を決めたはいいが恥ずかしさで手で顔を覆った。この世界の人はなぜみんな羞恥プレイが好きなのだろう。
「俺…その、興奮し過ぎて…気絶してしまって……気がついたら寝てて……」
あの日、鼻血を噴いて倒れた俺は、気がついたらイグニスのベッドで寝ていて、全て綺麗にされていた。
恥ずかしくてイグニスの顔は見れないし、ベッドの上に乗ってまで役立たずだった自分を恥じていた。
あれからイグニスは普通に接してくれているが、時々熱っぽい視線を感じることがある。それにうまく応えられない自分が情けなかった。
「まぁ…、可愛いわぁ。そんな頃もあったわねぇ。私がお父さんとの時は…」
「ちょっ…! 息子にそれだけは言わないで! そっちは永遠の秘密にして」
そこだけは絶対に知りたくない。母親の口を塞いでなんとか阻止した。
喋りたかったのにと母親はぷくっと頬を膨らませたが、今後の付き合いがおかしなことになるのでそれだけは死守したい。
「もう、それじゃ一般的なところの確認ね。まず愛を交わす行為は子を授かることに繋がるのは分かっているでしょう?」
「……うん」
「女性の場合の妊娠と、男性の方は違うわ。男性の方は赤ちゃんが育つお部屋ができるのが遅いの。だいたい二十歳を過ぎてから、三十歳くらいまでには完成すると言われているわ」
ゲームの世界の設定では男性でも妊娠可能となっていたのは知っている。詳しいところは聞かなかったが、そこも細かく作り込まれているらしい。
「まだ子供はできないからと、カジュアルに色々な人とお付き合いされる方も多いけど、私は勧めないわ。やっぱり、好きになった方と愛を深めるのが一番ですもの」
「それは…もちろんそのつもりだよ」
俺がモテないのは承知だが、イグニス以外の相手となんて考えられない。
「それじゃ、まずは愛の交わし方だけど…」
「ゔっっ、具体的なところをいくの……?」
母親の口から、あの辺の言葉が出てきたら、お腹がムズムズしてしまう。
どうにかならないかと母親を見たらクスリと笑われた。
「男同士はまず、お互いニワトリさんがあるでしょう、受ける側と攻める側がいて、攻める側の人が受ける側の人の後ろにニワトリさんをこんにちはーって、するのよ」
「…………は?」
母親が何を言っているのか分からなくて、一瞬思考が固まった。
これはもしかして……もしかすると母親は…例え?…隠語?……隠し言葉にしているのだろうか。
「ニワトリさんは刺激によって、出てくるものがあるでしょう。アレが出てくれば終わりね。あっ、もちろん、その前の愛撫も大切だけど」
「ニワトリさんは…もういいって。なんとなく分かったよ」
これ以上聴いていられなくて耳を塞ぎたくなった。
「あら、そう? ところでテラは受ける側? それとも攻める方かしら?」
「え!?」
そういえば行為の中でなんとなく役割があることは認識していたが、具体的にどちらがどうかという事はボヤけたままだった。
焦りだした俺に、母親はちゃんと確認しないとと言ってきた。
「うーん……たぶんサイズ的にもアレに入れるなら俺の方が無理がないかと……」
「テラは攻めるを選択するのね! これは…予想外だったわ」
「えっ…だって、どう見たって俺の方が体が小さいし……」
「そこはねぇ…、まぁ、二人で話し合って。とにかく、女性のように濡れるわけじゃないから、これが必要なの。よく塗りこんで広げてあげなさい」
母は小さな丸い小箱を二つくれた。銀細工でころんとした手のひらに乗る可愛いものだった。
「それは、潤滑油を固めたものよ。人の体温で元に戻るから、少量でかなり滑りがいいみたい。床に落とさないように気をつけて」
やけにリアルなものを手渡されてしまった。
俺がこれを使いこなさないといけないと思うと、急に重く思えてくる。
「二つあるのは、予備用?」
「ああ、そっちの赤い印が付いている方は、お店の人におまけでもらったの。私向けだって言われたんだけど、お祝いだし、テラにあげるわ」
「あ…ありがとう」
確かにこういったものの準備は何一つしていなかった。母親とこんな話をするなんて何のプレイだと恥ずかしくてたまらないが、ありがたく頂戴することにした。
「……最近、テラは元気がなかったから。喜んでくれたら嬉しいわ。上手くする必要はないのよ。自分の気持ちに素直に正直に、テラの良いところじゃない。無理に飾ったりする必要はないわ。変なプライドなんて捨てちゃいなさい。愛する人の前では何の役にも立たないわ」
「母さん……、ありがとう」
母の優しさにちょっとうるっと来てしまった。パジャマパーティーとはきっと、悩んでいる相手を励まして元気付けてくれるものなのかもしれない。
母に元気とアイテムをもらい、悩みは飛んでいった。何もかも上手くいくような気がしてきた。
□□□
早朝、ガラガラとワゴンを運ぶ音が聞こえてきてうるさいなと思っていたら、俺の部屋のドアがドカンと派手な音を立てて開かれた。
何事かと眼鏡をかけて飛び起きたら、パジャマ姿の両親がワゴンの上にケーキを乗せてガラガラと押しながら俺の部屋に入ってきた。
真っ赤なケーキの上には、ぶっとい蝋燭がドカンと刺されていた。お誕生日でもないし、何かのサプライズにしてはグロテスクなケーキに顔が引き攣ってしまった、
とりあえず消してと言われたので、俺はびくびくしながら蝋燭の火を消した。
「こっ…これは……、おめでとう…って? なななに?」
「テラってば、ちゃんと言ってくれないからぁ。公爵家からご連絡があってびっくりしたのよ」
ピンク色のファーがついたネグリジェをふわふわと揺らしながら、母親が俺のベッドに入ってきた。
反対側からはモスグリーンのパジャマ姿の父親が乗ってきた。緑色を着ていると爬虫類顔とミックスされて、イグアナかカメレオンにしか見えない。
「言う? え?」
「またまたぁ、惚けるな。イグニス様とお付き合いが始まったそうだな」
「ゔあえええ!? なっ…なんで知って…!?」
「テラ……、まともな貴族は真剣な付き合いを始める際は、交際決定書を双方で送り合ってから始めるんだ。これからよろしくってやつだ。ラギアゾフ家から送られてきて、ウチも急いで返信したんだぞ。本来なら下位の家から先に送るのが普通なんだ、それを後からなんて……」
「まあ、アナタ。せっかくのパジャマパーティーなんですから」
まだまだ小言が言い足りない父親の腕に母親がそっと触れたら、あぁそうだなと父親は珍しく大人しく引き下がった。
「質問です。パジャマパーティーとは?」
「それはもちろん! 初めて誰かとお付き合いすることになったら、ベッドの上でケーキを食べながら、お話しするのよ」
「ごほっ…、父親の参加はここまでだな。後は、母さん、よろしく頼む……」
「ええ、任せておいて」
またよく分からない風習みたいなのが登場した。
父親はちょっと顔を赤らめながら、気を使いますみたいな顔をして部屋から出ていくし、母親は真っ赤なケーキを皿に分けて、まだベッドにいる俺に渡してきた。
「……寝起きでケーキ…」
「やだぁ。私が子供の頃はこれ、楽しみにしていたのよ。はい、あーん」
フォークが刺さったケーキを口元に付けられて仕方なく口を開けた。
見た目のグロテスクさとは違い、味は普通のベリー系のケーキだった。
「それで、イグニス様とはどこまでいったの?」
「ごっ…! なっっ、ゲホッっっ」
よりによってそんな話を聞いてくるなんて、家族としては触れてはいけない話題ではないのだろうか。
「恥ずかしがらないでテラ。子供達はお付き合いする方ができたら、パジャマパーティーで母親もしくは近しい人とそういう話をして、愛のアレコレを学ぶのよ。大人になったという一歩をお祝いするの」
冗談はやめて欲しい。
友人同士ならまだ気楽だが、親にそんな話をするなんて恥ずかしくてたまらない。
イグニスとのあれこれなんて、胸の中にしまっておきたいのに話せるわけがない。
「ちゃんと話してくれないとぉ。私も一応勉強してきたけど、男性同士の行為は本の知識でしかアドバイスできないのよ」
そう言った母親は何やら辞書みたいな分厚い本をワゴンの下から取り出した。
表紙には恋人同士のエトセトラと書かれていた。
「とりあえずキスは済ませた? それなら私も分かるから」
「や…やめてよ。母さんに話すなんて……」
「あら、もしかしてテラ、向こうに任せておけばいいなんて軽く考えていたら大変なことになるわよ。自分は何もせずただ寝ていればいいなんて愚の骨頂よ!」
「え……?」
母親に言われた一言に心臓がドキリとして揺れた。
先日のイグニスとの件を思い出した。
せっかく二人きりになれて初めて濃厚に触れ合ったというのに、俺はイグニスのチンコを見て興奮し過ぎて気絶してしまった。
それに、母親が言った通り、何をどうしていいか分からなくて、ただベッドに転がっていた。
それが正解なのか分からなくて、誰に聞くこともできずに悩んでいたのだ。
「さて、愛のアレコレについては、しっかり学んでおかないと。これはテラのためでもあるし、お相手のためでもあるのよ。ちゃんと知識をつけておくのはマナーですからね」
「は…はい」
母親は逃がさないわよという目で俺を捕らえてきた。
普段ふわんとした人からピリッとした緊張を感じて思わず座ったまま姿勢を正してしまった。
「で、キスは?」
「し…しま…した」
「その先は」
「ちょっと触り合って……」
覚悟を決めたはいいが恥ずかしさで手で顔を覆った。この世界の人はなぜみんな羞恥プレイが好きなのだろう。
「俺…その、興奮し過ぎて…気絶してしまって……気がついたら寝てて……」
あの日、鼻血を噴いて倒れた俺は、気がついたらイグニスのベッドで寝ていて、全て綺麗にされていた。
恥ずかしくてイグニスの顔は見れないし、ベッドの上に乗ってまで役立たずだった自分を恥じていた。
あれからイグニスは普通に接してくれているが、時々熱っぽい視線を感じることがある。それにうまく応えられない自分が情けなかった。
「まぁ…、可愛いわぁ。そんな頃もあったわねぇ。私がお父さんとの時は…」
「ちょっ…! 息子にそれだけは言わないで! そっちは永遠の秘密にして」
そこだけは絶対に知りたくない。母親の口を塞いでなんとか阻止した。
喋りたかったのにと母親はぷくっと頬を膨らませたが、今後の付き合いがおかしなことになるのでそれだけは死守したい。
「もう、それじゃ一般的なところの確認ね。まず愛を交わす行為は子を授かることに繋がるのは分かっているでしょう?」
「……うん」
「女性の場合の妊娠と、男性の方は違うわ。男性の方は赤ちゃんが育つお部屋ができるのが遅いの。だいたい二十歳を過ぎてから、三十歳くらいまでには完成すると言われているわ」
ゲームの世界の設定では男性でも妊娠可能となっていたのは知っている。詳しいところは聞かなかったが、そこも細かく作り込まれているらしい。
「まだ子供はできないからと、カジュアルに色々な人とお付き合いされる方も多いけど、私は勧めないわ。やっぱり、好きになった方と愛を深めるのが一番ですもの」
「それは…もちろんそのつもりだよ」
俺がモテないのは承知だが、イグニス以外の相手となんて考えられない。
「それじゃ、まずは愛の交わし方だけど…」
「ゔっっ、具体的なところをいくの……?」
母親の口から、あの辺の言葉が出てきたら、お腹がムズムズしてしまう。
どうにかならないかと母親を見たらクスリと笑われた。
「男同士はまず、お互いニワトリさんがあるでしょう、受ける側と攻める側がいて、攻める側の人が受ける側の人の後ろにニワトリさんをこんにちはーって、するのよ」
「…………は?」
母親が何を言っているのか分からなくて、一瞬思考が固まった。
これはもしかして……もしかすると母親は…例え?…隠語?……隠し言葉にしているのだろうか。
「ニワトリさんは刺激によって、出てくるものがあるでしょう。アレが出てくれば終わりね。あっ、もちろん、その前の愛撫も大切だけど」
「ニワトリさんは…もういいって。なんとなく分かったよ」
これ以上聴いていられなくて耳を塞ぎたくなった。
「あら、そう? ところでテラは受ける側? それとも攻める方かしら?」
「え!?」
そういえば行為の中でなんとなく役割があることは認識していたが、具体的にどちらがどうかという事はボヤけたままだった。
焦りだした俺に、母親はちゃんと確認しないとと言ってきた。
「うーん……たぶんサイズ的にもアレに入れるなら俺の方が無理がないかと……」
「テラは攻めるを選択するのね! これは…予想外だったわ」
「えっ…だって、どう見たって俺の方が体が小さいし……」
「そこはねぇ…、まぁ、二人で話し合って。とにかく、女性のように濡れるわけじゃないから、これが必要なの。よく塗りこんで広げてあげなさい」
母は小さな丸い小箱を二つくれた。銀細工でころんとした手のひらに乗る可愛いものだった。
「それは、潤滑油を固めたものよ。人の体温で元に戻るから、少量でかなり滑りがいいみたい。床に落とさないように気をつけて」
やけにリアルなものを手渡されてしまった。
俺がこれを使いこなさないといけないと思うと、急に重く思えてくる。
「二つあるのは、予備用?」
「ああ、そっちの赤い印が付いている方は、お店の人におまけでもらったの。私向けだって言われたんだけど、お祝いだし、テラにあげるわ」
「あ…ありがとう」
確かにこういったものの準備は何一つしていなかった。母親とこんな話をするなんて何のプレイだと恥ずかしくてたまらないが、ありがたく頂戴することにした。
「……最近、テラは元気がなかったから。喜んでくれたら嬉しいわ。上手くする必要はないのよ。自分の気持ちに素直に正直に、テラの良いところじゃない。無理に飾ったりする必要はないわ。変なプライドなんて捨てちゃいなさい。愛する人の前では何の役にも立たないわ」
「母さん……、ありがとう」
母の優しさにちょっとうるっと来てしまった。パジャマパーティーとはきっと、悩んでいる相手を励まして元気付けてくれるものなのかもしれない。
母に元気とアイテムをもらい、悩みは飛んでいった。何もかも上手くいくような気がしてきた。
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