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第二章 学院入学編
④若きテラのお悩み。
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「イグニス様とは仲良くやっているか?」
「ぶーーーーっっ!! げっほっ…ごっ…おぇ…」
「うおおおっ! おいバカモン!」
久々の父親と一緒の夕食。
突然その名前を出されて話しかけられたら動揺して、ガブガブ飲んでいたスープを盛大に吹き出してしまった。
食卓が酷いことになって、慌てて拭いて全部綺麗にするはめになった。
「なんだ…、全く……汚いぞ。落ち着きがないし、こんなことで、まともに学院でやっているんだろうな」
「あら、アナタ。テラは入学式の日に喧嘩をして殴られたのよ。大変だったんだから」
桃色のふわふわとした髪をくるくる指に巻きつけながら、少女のような瞳で俺の頬を撫でてくるのは母だ。
特に目立つような目鼻立ちではない、俺と同じ平凡な顔だが、女性であるから柔らかい雰囲気があって可愛らしい。
父と年齢は離れていないはずだが、年齢不詳で、俺の姉ですと言っても通用しそうなくらいだ。
「ああ、それは聞いている。喧嘩なんて男同士ならよくある事だ。騒ぎ立てるほどじゃない。それに相手の二人は中位の貴族の令息だから……」
「まあ、またアナタは相手が貴族だからって! 私の可愛いテラを傷つけるなんて、許せません! 暴力を振るって三ヶ月の自宅学習なんて! 甘すぎますよ」
「ちょっ…二人とも待って、その件はもう終わったから。俺がそれでいいって言ったんだ。入学した日に退学なんて可哀想だろう。お互い誤解があったんだと思うし、もう絡まれることはないよ」
このままだと俺を挟んで両親の喧嘩が始まりそうだったので、慌てて間に入った。
貴族学院に入学して二週間、やっと落ち着きを取り戻したところだったので、自宅に帰ってまでゴタゴタするのは勘弁して欲しい。
結局俺に絡んできたあの二人は自宅謹慎ということで落ち着いた。
処分をどうするか学院側から俺に判断を委ねられて、そうしてくれと頼んだ。
向こうだってこんなことで人生を棒に振りたくないだろう。
あの後、クラスの連中にはイグニスが俺のことを専属の学友だと伝えて、文句があるなら自分に言ってくれと付け加えた。
とっても怖い顔をしていたので、みんな震え上がっていた。
おかげでクラスでは、秀才眼鏡キャラというより、触れてはいけない存在になってしまった。いじられることはないが、俺が近づいただけで、みんな青い顔をして逃げられてしまう。
俺はお化けになったのかと思うが、とりあえず平和なので文句は言えない。
騒動の翌日から、特別新入生として、ノーベンも入ってきたので、ここでも新たな火種が生まれつつあった。
それに…、俺の方も色々と悩ましい状態で………
「そうかー。やはりお前が見初められるなんて高望みだったな。ご友人として認めていただけただけでも幸運だった」
父は俺がラギアゾフ三兄弟の専属の学友になったことで、金貸し以外の仕事が舞い込んできて忙しくしていた。
十分懐が温まったはずだ。
「私は絶対ディセル様がいいと思っていたのよ。あの上品で優雅な方と結ばれるなんて、もう憧れちゃう!」
頬を赤くして、少女の目をしながら興奮している母を、父と二人でなんとも言えない目で見た。
「ふ…二人とも、俺が女性を連れてくるとか、そういう事は考えないの?」
どちらでもイケるのがこの国の常識、というかそっちの方が多い。二人して俺を男とばかりくっ付けようとしているが、そっちは考えないのかと聞いてみたかった。
そうすると、二人して腕を組みながらうんうん唸り始めてしまった。
「それならそれでもいいけど、女性と結婚するなら、貴族の世界では財力、権力、容姿、特に武に優れていないと見向きもされないわよ」
「むっ……」
「最近の女性達の流行は、会話術が優れている人というのも大事らしいぞ。俺の時からは、ずいぶんと変わったモンだ。それと聞いた話だが、ダンスの腕と芸術方面の美的感覚も……」
「分かった、分かった。もういいよ」
どう考えても無理な現実を突きつけられて、これ以上何も言えない。
というか、そんなやついるのかと疑問に思うほどだ。
「どうだ、テラ。見合いをしてみないか?」
「へ?」
「お前の歳なら婚約者がいてもいい頃だ。実は話が多く来ているんだ。専属学友になった恩恵だが、いい話なら受けた方が儲けものだ。お前の将来のためになるだろう」
「ええっ…ちょっと、待って……」
「きゃあ、お見合いなんて。素敵ー! 私がドキドキしちゃうわ。釣書を見せてちょうだい! 私が決めるから」
「だっ…だめだ、こういうのは家の関係を考えて俺が……」
「また! アナタはいつも、そうやって勝手に決めてしまうんだから! 今日という今日は……」
両親は俺のことなんてそっちのけで、二人で盛り上がってしまい、全く話が通じなくなった。
仕方なく俺はため息をついて、自分の部屋に戻ることにした。
自分のベッドに潜り込んで、俺はまたため息をついた。イグニスの名前を出されただけでこのザマだ。
両親の前で動揺してしまった。
この頃のおかしい自分を思い出しながら、枕に頭を擦り付けた。
イグニスに尻の治療をされてあんな事になったが、その前から俺はおかしかった。
イグニスに触れられただけで緊張して、心臓がうるさかった。
入学前の一か月は、朝からイグニスと訓練する日々が続いた。
そのまま夕食まで一緒に食べて帰るだけの健全な日々だったはずだ。
最初は体力作りばかりさせられたが、途中から剣を持つ許可が出て、軽く手合わせして一緒に汗を流した。
時にはディセルやノーベンも参加したし、男同士の和気あいあいとした雰囲気で楽しんでいた……と思う。
確かに一緒に過ごせば過ごすほど、イグニスのさりげない優しさが嬉しかったし、剣を振るう姿がカッコよくてよく目で追ってしまった。
あんな風になりたい。
そう憧れているつもり……だった。
「はぁ………」
目をつぶると、イグニスと一緒に訓練をしていた時の光景が浮かんでくる。
お互い薄いシャツを羽織っていたが、イグニスは時々、熱いからと前を開けていた。
腹が割れて、鍛え抜かれた逞しい体が見えた時、心臓がドキッとして目が釘付けになってしまった。
流れ落ちた汗が肌を滑って胸元の尖りから滴り落ちた。
俺はごくりと喉を鳴らした。
その時、俺は何を考えたのか………。
俺は…
俺は………
アレを……舐めてみたいと………
「あーーーーーーー!! 最悪だ!! 俺は……これじゃ……変態だぁぁぁ」
枕を掴んでブンブン振り回してベッドを叩いた。
こんな…こんなはずじゃなかった。
男相手に興奮するなんて、こんな俺なんて知らない。
俺の理想はおっぱいの大きな女の子だ! それでそれで……、お尻は……筋肉質できゅっと締まっていて、背中は逆三角形で大きく……。
そこまで考えたが、頭の中にイグニスの後ろ姿しか浮かんでこなくて、俺はベッドに崩れ落ちた。
「も……やだ……ナニコレ……」
もやもやする気持ちで胸が爆発しそうだ。
これは一体なんなんだ。
単純に若くて経験がないから、強いものに惹かれているだけなのか。
こんなことを相談できる相手なんていない。
……んっ?
…………待てよ。
いるかもしれない。
ある人物が頭に思い浮かんで、俺はベッドからガバッと勢いよく体を起こした。
あの人なら迷路から抜け出せるような助言をくれるかもしれない。
俺はさっそく明日会いに行こうと決めた。
□□□
「ぶーーーーっっ!! げっほっ…ごっ…おぇ…」
「うおおおっ! おいバカモン!」
久々の父親と一緒の夕食。
突然その名前を出されて話しかけられたら動揺して、ガブガブ飲んでいたスープを盛大に吹き出してしまった。
食卓が酷いことになって、慌てて拭いて全部綺麗にするはめになった。
「なんだ…、全く……汚いぞ。落ち着きがないし、こんなことで、まともに学院でやっているんだろうな」
「あら、アナタ。テラは入学式の日に喧嘩をして殴られたのよ。大変だったんだから」
桃色のふわふわとした髪をくるくる指に巻きつけながら、少女のような瞳で俺の頬を撫でてくるのは母だ。
特に目立つような目鼻立ちではない、俺と同じ平凡な顔だが、女性であるから柔らかい雰囲気があって可愛らしい。
父と年齢は離れていないはずだが、年齢不詳で、俺の姉ですと言っても通用しそうなくらいだ。
「ああ、それは聞いている。喧嘩なんて男同士ならよくある事だ。騒ぎ立てるほどじゃない。それに相手の二人は中位の貴族の令息だから……」
「まあ、またアナタは相手が貴族だからって! 私の可愛いテラを傷つけるなんて、許せません! 暴力を振るって三ヶ月の自宅学習なんて! 甘すぎますよ」
「ちょっ…二人とも待って、その件はもう終わったから。俺がそれでいいって言ったんだ。入学した日に退学なんて可哀想だろう。お互い誤解があったんだと思うし、もう絡まれることはないよ」
このままだと俺を挟んで両親の喧嘩が始まりそうだったので、慌てて間に入った。
貴族学院に入学して二週間、やっと落ち着きを取り戻したところだったので、自宅に帰ってまでゴタゴタするのは勘弁して欲しい。
結局俺に絡んできたあの二人は自宅謹慎ということで落ち着いた。
処分をどうするか学院側から俺に判断を委ねられて、そうしてくれと頼んだ。
向こうだってこんなことで人生を棒に振りたくないだろう。
あの後、クラスの連中にはイグニスが俺のことを専属の学友だと伝えて、文句があるなら自分に言ってくれと付け加えた。
とっても怖い顔をしていたので、みんな震え上がっていた。
おかげでクラスでは、秀才眼鏡キャラというより、触れてはいけない存在になってしまった。いじられることはないが、俺が近づいただけで、みんな青い顔をして逃げられてしまう。
俺はお化けになったのかと思うが、とりあえず平和なので文句は言えない。
騒動の翌日から、特別新入生として、ノーベンも入ってきたので、ここでも新たな火種が生まれつつあった。
それに…、俺の方も色々と悩ましい状態で………
「そうかー。やはりお前が見初められるなんて高望みだったな。ご友人として認めていただけただけでも幸運だった」
父は俺がラギアゾフ三兄弟の専属の学友になったことで、金貸し以外の仕事が舞い込んできて忙しくしていた。
十分懐が温まったはずだ。
「私は絶対ディセル様がいいと思っていたのよ。あの上品で優雅な方と結ばれるなんて、もう憧れちゃう!」
頬を赤くして、少女の目をしながら興奮している母を、父と二人でなんとも言えない目で見た。
「ふ…二人とも、俺が女性を連れてくるとか、そういう事は考えないの?」
どちらでもイケるのがこの国の常識、というかそっちの方が多い。二人して俺を男とばかりくっ付けようとしているが、そっちは考えないのかと聞いてみたかった。
そうすると、二人して腕を組みながらうんうん唸り始めてしまった。
「それならそれでもいいけど、女性と結婚するなら、貴族の世界では財力、権力、容姿、特に武に優れていないと見向きもされないわよ」
「むっ……」
「最近の女性達の流行は、会話術が優れている人というのも大事らしいぞ。俺の時からは、ずいぶんと変わったモンだ。それと聞いた話だが、ダンスの腕と芸術方面の美的感覚も……」
「分かった、分かった。もういいよ」
どう考えても無理な現実を突きつけられて、これ以上何も言えない。
というか、そんなやついるのかと疑問に思うほどだ。
「どうだ、テラ。見合いをしてみないか?」
「へ?」
「お前の歳なら婚約者がいてもいい頃だ。実は話が多く来ているんだ。専属学友になった恩恵だが、いい話なら受けた方が儲けものだ。お前の将来のためになるだろう」
「ええっ…ちょっと、待って……」
「きゃあ、お見合いなんて。素敵ー! 私がドキドキしちゃうわ。釣書を見せてちょうだい! 私が決めるから」
「だっ…だめだ、こういうのは家の関係を考えて俺が……」
「また! アナタはいつも、そうやって勝手に決めてしまうんだから! 今日という今日は……」
両親は俺のことなんてそっちのけで、二人で盛り上がってしまい、全く話が通じなくなった。
仕方なく俺はため息をついて、自分の部屋に戻ることにした。
自分のベッドに潜り込んで、俺はまたため息をついた。イグニスの名前を出されただけでこのザマだ。
両親の前で動揺してしまった。
この頃のおかしい自分を思い出しながら、枕に頭を擦り付けた。
イグニスに尻の治療をされてあんな事になったが、その前から俺はおかしかった。
イグニスに触れられただけで緊張して、心臓がうるさかった。
入学前の一か月は、朝からイグニスと訓練する日々が続いた。
そのまま夕食まで一緒に食べて帰るだけの健全な日々だったはずだ。
最初は体力作りばかりさせられたが、途中から剣を持つ許可が出て、軽く手合わせして一緒に汗を流した。
時にはディセルやノーベンも参加したし、男同士の和気あいあいとした雰囲気で楽しんでいた……と思う。
確かに一緒に過ごせば過ごすほど、イグニスのさりげない優しさが嬉しかったし、剣を振るう姿がカッコよくてよく目で追ってしまった。
あんな風になりたい。
そう憧れているつもり……だった。
「はぁ………」
目をつぶると、イグニスと一緒に訓練をしていた時の光景が浮かんでくる。
お互い薄いシャツを羽織っていたが、イグニスは時々、熱いからと前を開けていた。
腹が割れて、鍛え抜かれた逞しい体が見えた時、心臓がドキッとして目が釘付けになってしまった。
流れ落ちた汗が肌を滑って胸元の尖りから滴り落ちた。
俺はごくりと喉を鳴らした。
その時、俺は何を考えたのか………。
俺は…
俺は………
アレを……舐めてみたいと………
「あーーーーーーー!! 最悪だ!! 俺は……これじゃ……変態だぁぁぁ」
枕を掴んでブンブン振り回してベッドを叩いた。
こんな…こんなはずじゃなかった。
男相手に興奮するなんて、こんな俺なんて知らない。
俺の理想はおっぱいの大きな女の子だ! それでそれで……、お尻は……筋肉質できゅっと締まっていて、背中は逆三角形で大きく……。
そこまで考えたが、頭の中にイグニスの後ろ姿しか浮かんでこなくて、俺はベッドに崩れ落ちた。
「も……やだ……ナニコレ……」
もやもやする気持ちで胸が爆発しそうだ。
これは一体なんなんだ。
単純に若くて経験がないから、強いものに惹かれているだけなのか。
こんなことを相談できる相手なんていない。
……んっ?
…………待てよ。
いるかもしれない。
ある人物が頭に思い浮かんで、俺はベッドからガバッと勢いよく体を起こした。
あの人なら迷路から抜け出せるような助言をくれるかもしれない。
俺はさっそく明日会いに行こうと決めた。
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