25 / 32
第二章 街
④二つのピンチ
しおりを挟む
「で、俺の目にはどう見ても、アデルが男に見えるんだけど。どういうことなんだよ」
馬車が動き出す前に、ディオは直ぐに切り込んで来た。ここまできて、ごまかしている場合ではないので、レオンは素直に認めることにした。
「………ええ、その通りです。アデルは俺の妹です」
「はぁ…やっぱりな。どうりで俺の蕁麻疹が出ないと思った。女に触られるとだいたい発疹が出るんだよ。で?妹を押し退けて学園に行きたかったってやつ?女装が趣味ってわけでもなさそうだな。やけに結婚に燃えてたあれは?」
疑問が次々と飛び出してくるディオに、レオンは入れ替わりについて初めから説明することになった。
□
「なるほど……、だいたいの事情は分かった。お前は兄のレオンで、シドにだけはバレてるってことなんだな。シドのやつ、俺には言わずにイチャイチャしやがって……」
「あ…それは、俺が口止めしていたので……、シドは何も……」
「まぁ、いいよ。なんだか面白そうな話だし、で?いつまでそれを続けるんだ?アデルの縁談が決まったら交代するのか?」
「……それが、シドと俺は婚約することになって……長期休みを利用してお互いの親に報告をと……」
「だっ…!もう、そんなところまで!!」
同じ代表生なのに何も言わなすぎだと、ディオにチクりと言われたが、最後にはおめでとうと付け加えてくれた。最初はツンツンしていた印象だったディオとも、打ち解けられるようになった。
「まぁ、お前がレオンになってくれたから、俺的には接しやすくなったわ。それで、熱烈な婚約をされてる二人がなんで一緒にいないんだよ」
「シドの家にいるときに父にから至急戻るように連絡があって、慌てて帰ってきたら、アデルが家を出てしまっていて行方不明なんです」
「なっ…!なんだって!!お前、それを早く言えよ!」
「俺が…俺が絶対見つけないといけないんです。アデルがいなくなったのは、軽率に父に連絡してしまった俺のせいで……」
「そんなことはどうでもい!!」
泣き言のようなレオンの言葉をディオは大きな声を出して一喝した。
「今はそんなことじゃないだろう!アデルの行きそうなところに心当たりはないのか?友人や?目撃情報は?隣町に手がかりがあるのか?」
「酒場の店員からの情報で、アデルが前に付き合っていた隣町の男に付きまとわれていることが分かりました。危険そうな男らしくて、今のところ手がかりはそれだけで、これから会いに行こうと………」
よし、俺もそこに行くぞと急にディオが言い出したので、レオンは驚きで目を開いた。
「そっ…そんな、ディオに迷惑をかけられないです!」
「バカ野郎!ここまで聞いて、じゃあ頑張ってって言えるか!一人で探すより二人の方が見つかる可能性が高いだろう。だいたいそんな危険な男のところに一人で乗り込んでいくのか?武器も持たずに?アホか!お前は!」
男だと分かったからか、ディオの言葉は容赦がない。しかし、そこに込められた優しさにレオンは泣きそうになった。
「ディオ……、本当にありがとうございます。俺、もうまともに…考えられなくて……」
「シドはこの事を知ってるのか?」
レオンが首を振ると、すぐにジェラルダン家に伝令を送る手配をしてくれた。
今日シドは王宮へいっているはずである。謁見が終わり次第こっちへ来てくれることになっているが、なるべくシドに心配をかける前に、アデルを見つけたかった。
「アデルは女だからな……」
ディオがぽつりと呟いた言葉に事態の重さが現れていた。
無事でいてくれることを願いながら、少しでも早く着いて欲しいとレオンは窓から外を見た。
のどかな田園地帯が、急く胸の中の景色と違い過ぎて、不安の闇は広がるばかりだった。
□□
レオンが住む王都から南に下りた港町フリーデルは、漁船や貿易の船の出入りが絶えず賑やかな町である。
旧三国時代、かつてはジェラルダン家が治める土地であった。近隣の国との貿易も盛んで、様々な人種が入り雑じって暮らしている。
町の長を務めるのはドーマス・イデオンという男で、ディオも会ったことがあるらしい。
町に着いて早速その息子、マイルスに会いにイデオン家の屋敷へ向かった。
時間がないから手っ取り早くいくぞとディオが自分の名前を出して、ドーマスとの面会を申し出た。御三家のご令息の登場にイデオン家は大騒ぎで誰もが走り回ることになった。
どうも主人であるドーマスは不在で、息子のマイルスに会いたいというと、ドーマス夫人は青くなって震えてしまった。
「あの子が…、また何かご迷惑をかけたのでしょうか」
「いえ、知人を探しておりまして、マイルスと仲が良かったという話を聞いたのです。それで、居場所を知っていたら教えてほしかったのですが……」
「わざわざお越しいただいて申し訳ございません。マイルスは町の宿屋にいることが多くて……ここにはあまり……」
「分かりました。では、そちらを訪ねてみます」
外向きの顔のディオは違う人のようで何だか落ち着かなかったが、次の情報を得たのでレオンは早く行きたくてイデオン家を飛び出した。
「アホ!場所分かっているのか!?何も知らずに飛び出すやつがいるか!!」
レオンは外へ出て少し走ったところで、追い付いてきたディオに背中を掴まれて止められた。
「しっかりしろ!とにかく、お前に何かあったら、一緒にいる俺がシドに殺される。まずはマイルスを探すことが目的なんだろ。俺の側を離れるな!」
ディオに一喝されてレオンの頭はやっと冷静さを取り戻した。焦って動いてもよけいに時間がかかるだけだと気がついたのだ。大人しくすみませんと言って、ディオの後ろについて歩いていくことになった。
「……くそっ、フリーデルはシドが昔住んでいたから、あいつの方が詳しいんだ。ったく、こんな時にいつもいなくて、俺はだいたい泥だらけで走り回らされて、最終局面で優雅に登場するのがシドって男だよ。あいつを待っている時間はないから、宿屋マンテンに乗り込むぞ!」
「はい!」
「で、お前、剣はどれくらい使えるんだ?」
「………握ったこともありません。俺は商人の子供ですよ」
ため息をつきながらディオは頭を抱えた。よく考えたら、話し合いでどうこうできる相手ではないかもしれないのだ。
「もし大人数で来られたらマズイな。仕方ない。俺の名前を出しても向かってくるなら、相当おかしいやつらだ。もしヤバくなったらお前一人でも逃げろ」
「まさか……!そんな!」
「アデルを助けるのが先だ。俺なら利用価値があるだろうから、すぐに殺されることはない」
俺は返事をしなかったが、最悪の事態も想定しておかなければいけない。
少しでも話が通じる相手であることを願って、宿屋への道を急いだのだった。
□□
「それでは、これでシドヴィス様とレオン殿の婚約についての書類は問題ないです。こちらで審議された後、正式に発表させていただきます。まぁ審議と言っても形だけですから」
「ええ、よろしくお願いいたします」
王宮の事務官に書類を提出して一息ついたシドヴィスは、次のレオンの家に向かうために王宮の廊下を歩いていた。
そこに自分の名前を呼ぶ、家の者の姿を発見して、嫌な予感に思わず顔をしかめた。
「なんですか……。また、兄達ですか?」
「そうです。昨夜、お兄様方が花街で女性とお金のことでトラブルを起こして、連絡が取れなくなってしまい……。今、全力で探していますが、もしかしたら、アーサーと呼ばれる組織と揉め事になってしまったかもしれないようで……」
「アーサーとは、キングアーサーですね……。また、やっかいな相手と……」
頭を押さえたシドヴィスは、これまでの兄達の数々の問題を思い出していた。
双子の兄達は、二人揃ってプライドが高く傲慢で、他人を認めるということを知らなかった。
確かに何をやっても、そつなくこなしてしまう弟がいて、良い気持ちではなかったかもしれない。
シドヴィスが物心つくころには、立派なトラブルメーカーで、数々の問題をいつも父親に謝らせて金て解決させてきた。
女性とお金で面倒を起こすことなど日常茶飯事だ。しかし、今回の相手のアーサーという名前には、目をつぶってはいられなかった。
キングアーサーというのは、裏社会でのトップに君臨する男の名前を意味する。その名前は周辺国にも広く知られていて、花街を牛耳っていることはもちろん、黒い商売にはほとんどと言っていいほとアーサーの組織が関わっていた。
「とにかく、一度レオンの家に顔出したらすぐに、そちらにも加勢しますので……」
シドヴィスが馬車に乗り込む寸前、こんどは別の使者がシドヴィスの名前を呼びながらかけてきた。
次はなんだとため息をついたシドヴィスに、使者はディオからの使いだと言ってきた。
「レオン様の妹君のアデル様が行方不明になり、レオン様は偶然居合わせたディオ様と二人で隣町のフリーデルに向かっています。どうやら、アデル様は素行の悪いフリーデルの町長の息子と付き合っていたらしく、連れ去れた可能性が高いです」
「なっ………なんですって……」
レオンの名前を聞いたら、シドヴィスの頭からは兄達のことなど飛んでいってしまった。
「すぐに、フリーデルへ向かってください!」
フリーデルは、シドヴィスが子供の頃住んでいたこともある場所だった。
港町ということもあり、様々な人種が入り乱れている。血なまぐさい事件が起きることもあり、活気のある日中はいいが、夜の治安はあまり良くない。
「……レオン、どうか……無事でいてください」
シドヴィスの心を表すように、晴れていた空には暗雲が立ち込めてきた。嵐の予感を感じながら、レオンの元に向かって走り出したのだった。
□□□
馬車が動き出す前に、ディオは直ぐに切り込んで来た。ここまできて、ごまかしている場合ではないので、レオンは素直に認めることにした。
「………ええ、その通りです。アデルは俺の妹です」
「はぁ…やっぱりな。どうりで俺の蕁麻疹が出ないと思った。女に触られるとだいたい発疹が出るんだよ。で?妹を押し退けて学園に行きたかったってやつ?女装が趣味ってわけでもなさそうだな。やけに結婚に燃えてたあれは?」
疑問が次々と飛び出してくるディオに、レオンは入れ替わりについて初めから説明することになった。
□
「なるほど……、だいたいの事情は分かった。お前は兄のレオンで、シドにだけはバレてるってことなんだな。シドのやつ、俺には言わずにイチャイチャしやがって……」
「あ…それは、俺が口止めしていたので……、シドは何も……」
「まぁ、いいよ。なんだか面白そうな話だし、で?いつまでそれを続けるんだ?アデルの縁談が決まったら交代するのか?」
「……それが、シドと俺は婚約することになって……長期休みを利用してお互いの親に報告をと……」
「だっ…!もう、そんなところまで!!」
同じ代表生なのに何も言わなすぎだと、ディオにチクりと言われたが、最後にはおめでとうと付け加えてくれた。最初はツンツンしていた印象だったディオとも、打ち解けられるようになった。
「まぁ、お前がレオンになってくれたから、俺的には接しやすくなったわ。それで、熱烈な婚約をされてる二人がなんで一緒にいないんだよ」
「シドの家にいるときに父にから至急戻るように連絡があって、慌てて帰ってきたら、アデルが家を出てしまっていて行方不明なんです」
「なっ…!なんだって!!お前、それを早く言えよ!」
「俺が…俺が絶対見つけないといけないんです。アデルがいなくなったのは、軽率に父に連絡してしまった俺のせいで……」
「そんなことはどうでもい!!」
泣き言のようなレオンの言葉をディオは大きな声を出して一喝した。
「今はそんなことじゃないだろう!アデルの行きそうなところに心当たりはないのか?友人や?目撃情報は?隣町に手がかりがあるのか?」
「酒場の店員からの情報で、アデルが前に付き合っていた隣町の男に付きまとわれていることが分かりました。危険そうな男らしくて、今のところ手がかりはそれだけで、これから会いに行こうと………」
よし、俺もそこに行くぞと急にディオが言い出したので、レオンは驚きで目を開いた。
「そっ…そんな、ディオに迷惑をかけられないです!」
「バカ野郎!ここまで聞いて、じゃあ頑張ってって言えるか!一人で探すより二人の方が見つかる可能性が高いだろう。だいたいそんな危険な男のところに一人で乗り込んでいくのか?武器も持たずに?アホか!お前は!」
男だと分かったからか、ディオの言葉は容赦がない。しかし、そこに込められた優しさにレオンは泣きそうになった。
「ディオ……、本当にありがとうございます。俺、もうまともに…考えられなくて……」
「シドはこの事を知ってるのか?」
レオンが首を振ると、すぐにジェラルダン家に伝令を送る手配をしてくれた。
今日シドは王宮へいっているはずである。謁見が終わり次第こっちへ来てくれることになっているが、なるべくシドに心配をかける前に、アデルを見つけたかった。
「アデルは女だからな……」
ディオがぽつりと呟いた言葉に事態の重さが現れていた。
無事でいてくれることを願いながら、少しでも早く着いて欲しいとレオンは窓から外を見た。
のどかな田園地帯が、急く胸の中の景色と違い過ぎて、不安の闇は広がるばかりだった。
□□
レオンが住む王都から南に下りた港町フリーデルは、漁船や貿易の船の出入りが絶えず賑やかな町である。
旧三国時代、かつてはジェラルダン家が治める土地であった。近隣の国との貿易も盛んで、様々な人種が入り雑じって暮らしている。
町の長を務めるのはドーマス・イデオンという男で、ディオも会ったことがあるらしい。
町に着いて早速その息子、マイルスに会いにイデオン家の屋敷へ向かった。
時間がないから手っ取り早くいくぞとディオが自分の名前を出して、ドーマスとの面会を申し出た。御三家のご令息の登場にイデオン家は大騒ぎで誰もが走り回ることになった。
どうも主人であるドーマスは不在で、息子のマイルスに会いたいというと、ドーマス夫人は青くなって震えてしまった。
「あの子が…、また何かご迷惑をかけたのでしょうか」
「いえ、知人を探しておりまして、マイルスと仲が良かったという話を聞いたのです。それで、居場所を知っていたら教えてほしかったのですが……」
「わざわざお越しいただいて申し訳ございません。マイルスは町の宿屋にいることが多くて……ここにはあまり……」
「分かりました。では、そちらを訪ねてみます」
外向きの顔のディオは違う人のようで何だか落ち着かなかったが、次の情報を得たのでレオンは早く行きたくてイデオン家を飛び出した。
「アホ!場所分かっているのか!?何も知らずに飛び出すやつがいるか!!」
レオンは外へ出て少し走ったところで、追い付いてきたディオに背中を掴まれて止められた。
「しっかりしろ!とにかく、お前に何かあったら、一緒にいる俺がシドに殺される。まずはマイルスを探すことが目的なんだろ。俺の側を離れるな!」
ディオに一喝されてレオンの頭はやっと冷静さを取り戻した。焦って動いてもよけいに時間がかかるだけだと気がついたのだ。大人しくすみませんと言って、ディオの後ろについて歩いていくことになった。
「……くそっ、フリーデルはシドが昔住んでいたから、あいつの方が詳しいんだ。ったく、こんな時にいつもいなくて、俺はだいたい泥だらけで走り回らされて、最終局面で優雅に登場するのがシドって男だよ。あいつを待っている時間はないから、宿屋マンテンに乗り込むぞ!」
「はい!」
「で、お前、剣はどれくらい使えるんだ?」
「………握ったこともありません。俺は商人の子供ですよ」
ため息をつきながらディオは頭を抱えた。よく考えたら、話し合いでどうこうできる相手ではないかもしれないのだ。
「もし大人数で来られたらマズイな。仕方ない。俺の名前を出しても向かってくるなら、相当おかしいやつらだ。もしヤバくなったらお前一人でも逃げろ」
「まさか……!そんな!」
「アデルを助けるのが先だ。俺なら利用価値があるだろうから、すぐに殺されることはない」
俺は返事をしなかったが、最悪の事態も想定しておかなければいけない。
少しでも話が通じる相手であることを願って、宿屋への道を急いだのだった。
□□
「それでは、これでシドヴィス様とレオン殿の婚約についての書類は問題ないです。こちらで審議された後、正式に発表させていただきます。まぁ審議と言っても形だけですから」
「ええ、よろしくお願いいたします」
王宮の事務官に書類を提出して一息ついたシドヴィスは、次のレオンの家に向かうために王宮の廊下を歩いていた。
そこに自分の名前を呼ぶ、家の者の姿を発見して、嫌な予感に思わず顔をしかめた。
「なんですか……。また、兄達ですか?」
「そうです。昨夜、お兄様方が花街で女性とお金のことでトラブルを起こして、連絡が取れなくなってしまい……。今、全力で探していますが、もしかしたら、アーサーと呼ばれる組織と揉め事になってしまったかもしれないようで……」
「アーサーとは、キングアーサーですね……。また、やっかいな相手と……」
頭を押さえたシドヴィスは、これまでの兄達の数々の問題を思い出していた。
双子の兄達は、二人揃ってプライドが高く傲慢で、他人を認めるということを知らなかった。
確かに何をやっても、そつなくこなしてしまう弟がいて、良い気持ちではなかったかもしれない。
シドヴィスが物心つくころには、立派なトラブルメーカーで、数々の問題をいつも父親に謝らせて金て解決させてきた。
女性とお金で面倒を起こすことなど日常茶飯事だ。しかし、今回の相手のアーサーという名前には、目をつぶってはいられなかった。
キングアーサーというのは、裏社会でのトップに君臨する男の名前を意味する。その名前は周辺国にも広く知られていて、花街を牛耳っていることはもちろん、黒い商売にはほとんどと言っていいほとアーサーの組織が関わっていた。
「とにかく、一度レオンの家に顔出したらすぐに、そちらにも加勢しますので……」
シドヴィスが馬車に乗り込む寸前、こんどは別の使者がシドヴィスの名前を呼びながらかけてきた。
次はなんだとため息をついたシドヴィスに、使者はディオからの使いだと言ってきた。
「レオン様の妹君のアデル様が行方不明になり、レオン様は偶然居合わせたディオ様と二人で隣町のフリーデルに向かっています。どうやら、アデル様は素行の悪いフリーデルの町長の息子と付き合っていたらしく、連れ去れた可能性が高いです」
「なっ………なんですって……」
レオンの名前を聞いたら、シドヴィスの頭からは兄達のことなど飛んでいってしまった。
「すぐに、フリーデルへ向かってください!」
フリーデルは、シドヴィスが子供の頃住んでいたこともある場所だった。
港町ということもあり、様々な人種が入り乱れている。血なまぐさい事件が起きることもあり、活気のある日中はいいが、夜の治安はあまり良くない。
「……レオン、どうか……無事でいてください」
シドヴィスの心を表すように、晴れていた空には暗雲が立ち込めてきた。嵐の予感を感じながら、レオンの元に向かって走り出したのだった。
□□□
24
お気に入りに追加
735
あなたにおすすめの小説
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる