26 / 28
番外編■エヴァン編&キーラン編
キーラン×キース②
しおりを挟む
メディウス家のパーティー会場、入り口付近でキーランを探すが見つからず、キースはただオロオロと身を小さくしながらどこへ行けばキーランに会えるのか、誰に聞こうかと考えていた。
「あの……良かったら、私達とお話ししませんか?」
視界にレモンイエローのドレスが見えて、キースが顔を上げると金髪に巻毛の可愛らしい令嬢が立っていた。歳はキースと同じくらいだと思われた。
「あ…あの、俺は……」
「まあ!パーティーで令嬢の誘いを断るのはご法度ですのよ。さあ、こちらへ葡萄酒も用意してありますから」
「え!あっ…ちょっと……」
か弱そうな令嬢だが意外と力が強く、ぐいぐいと腕を引っ張られてキースは連れて行かれてしまった。
最近は収まったが、一時期学校でも似たようなめに合って困っていた。この世界でキースの容姿はどうも女性ウケがいいらしく、どこへ行っても視線が付いてくるし、ハッキリしないキースは、声をかけられてオドオドしている間によくお茶だなんだと連れて行かれてしまうのだ。
今日はパーティーに集まった令嬢達の輪に連れて行かれてしまった。女子の輪の中に男一人、気まずくて逃げ出したい空間だった。
「まあ、素敵な方!どこで見つけていらしたの?」
「お名前は?王立学校の生徒の方ですか?」
キースは早速質問責めにあって、パクパクと口を動かしてハイとかイイエとかでやっと声を出していた。
この世界でキースは女性と揉めてすでに殺されているはずだった。その死亡エンドはとっくに回避して安心したはずだったが、それを聞いて以来どうも女性が苦手になってしまった。それでなくともこの世界、気が強くグイグイくるタイプの令嬢が多い。
もしかしたらまだ殺されるルートが残っているのではと勝手に妄想してしまい、令嬢の前に出るとどうも萎縮してしまうのだった。
「失礼、レディ達」
目の前がぐるぐる回り出しそうになっていたら、よく知ったキーランの声が聞こえて、それが神の助けのように思えた。
「彼と約束がありまして、よろしいでしょうか」
端正な顔ですらりと背の高いキーランは、どこへ行っても目立つ男だ。着飾ったパーティー客の中でも、ただの制服で見劣りしないのはキーランだからだろうとキースは感心してしまった。
先程までキースを夢中で質問責めにしていた令嬢達も、本当の主役の登場に頬を赤らめて見惚れたようにキーランを見つめていた。
「遅いぞ!なに令嬢達と戯れてるんだよ」
令嬢達の輪を離れたら、早速いつもの無愛想な顔のキーランにチクリと怒られた。
「ごめ…キーラン探したんだけど、見つからなくて……、これからどうするの?」
「俺の両親に挨拶する」
「は!?」
「は、じゃない。そのために来てもらったんだろう」
「いや…まあ…そうだけど、いきなりご両親は…恐れ多くて……」
立ってるだけでいいからと言われて腕を掴まれたキースは、本当に会場の奥まで連れて来られてしまった。
連れて歩きながらキーランはこのパーティーの詳細について話してくれた。
キーランの母、ルーティ夫人が行なっている慈善事業の寄付金集めのパーティーだそうだ。慈善事業は高位の貴族の義務みたいなもので、年に一回はこういった場を設ける必要があるらしい。
「父は最初だけ出てすぐに帰る。後は……身内の恥を晒すようなものだからあまり見てもらいたくないが、挨拶だけ終わったら適当に楽しんでくれ」
「あ…うん」
なんだか複雑な事情を感じたが、ここで質問しても答えてくれなそうなので大人しく頷いておいた。
キーランの父親メディウス侯爵は、厳しい顔つきだがさすが父親でキーランによく似ていた。シワの刻まれた顔には歴史を感じる。キースから見るとすごく頭が良さそうだけど怖そうなオジサンという感じだった。
横に立っていたのは、金色の長い髪、真っ赤な唇が印象的な妖艶な美女だった。
彼女が今日の主催である、ルーティ侯爵夫人、キーランの母親だろう。ルーティはキーランとは似ていなかった。
「キースは私の恋人です」
簡単に紹介と挨拶を済ませた後、キーランがアッサリとそう口にした。メディウス侯爵は特に変化はなかったが、ルーティは訝しんだ表情になった。
「まぁ…、まさか…キーラン、それは本気なの?私がいつも縁談の話を持ちかけるからって…よりにもよって…こんな……」
「こんな、とはなんですか?私の恋人に失礼なことは言わないでください」
冷たい空気が流れて、キースは凍えそうになって震えた。キーランと家族の関係はあまりよくないようだ。ルーティは値踏みするようにキースの事をじろじろと見てきた。
彼女の言いたいことは分かる。同性恋愛に寛容な国であっても、誰もがそうとは限らない。それにキースは名前も聞いたことがないような田舎の貧乏貴族だ。気に入られるはずもない。
「キースくん、パーティーを楽しんでくれ。今度ゆっくり話をしよう。私は先に失礼する」
「はっ…はい!」
メディウス侯爵はやはり表情を変えないまま、キースに声をかけてから会場から出て行ってしまった。キースは正直自分に声をかけなくてもいいから、妻と息子の冷戦をどうにかして欲しいと思った。
この殺伐とした空気に慣れていたので、いつものことだと気にならないのかもしれない。やはり複雑だとキースはもっと気まずくなった。
「それでは、恋人と過ごしたいのでもうよろしいですか?」
「ちょっと待ちなさい!まだ話は終わっていないわ!キーランにはもっと相応しい相手が!家柄の良い令嬢なんていくらでも用意できるのよ!」
「必要ないといつも言っていますよね。それとも父とアナタのような関係を私にもするようにと望んでいるのですか?」
キーランの言葉にルーティは真っ赤になって怒りの表情を濃くした後、バッとドレスを翻して背を向けて離れて行ってしまった。
ルーティが去ってから、キーランは疲れたように目元を押さえていた。苦しそうについたため息の音がやけに響いて聞こえてきた。
「悪かったな…、変なことに巻き込んで」
「いや…俺は全然…。役に立てたのかどうかも分からないし……」
キーランのふざけた様子からもっと軽いものを考えていたが、予想以上にズッシリとした展開に、キースは気の利いた言葉も思いつかず申し訳ない気持ちになっていた。
「母は昔から気難しくて我儘な人でね。父は仕事人間で放任主義、母が何をしようと何も言わない。見てくれ、今周りに立っているのは全員母の浮気相手だ」
キースが去って行ったルーティを探すと、若い男性達の輪の中で、すっかり機嫌を良くしたのか楽しげに笑っている姿が見られた。
「笑える話だろう。俺が子供の頃からずっとウチはずっとこれだ。嫌なら別れればいいのに、お互い好きな事をやりたいからそのままらしい。あんな両親を見てきたから、俺もすっかり欠陥人間になってしまったよ」
キースを取り囲む家庭環境は根が深く複雑なようだった。恋愛に対していい感情が無さそうなのもこの環境が大きく関わっているだろう。
キーランは優勝カップルの幸せになれるというジンクスを、くだらないと小バカにしたよう溢していたが、今考えるとそれはキーランの心の叫びのようにキースには思えた。
「……笑えないよ」
キーランの顔に浮かんだ自嘲的な笑みを見て、キースはたまらずそう返してしまった。
キーランは意外だったのか、内面を探ろうとしているのか、笑みを崩してキースの瞳を覗いてきた。
「そんな悲しい話、笑えるわけないだろう。親の都合で寂しい思いをしてきた子供の話だ」
「…………」
「でも道に逸れず、ここまで大きくなったのはキーランがたくさん我慢して努力してきたからだろう。俺もエヴァンも、クラスの連中もキーランを頼りにしてるし、親の事とかで自分を卑下したりする必要はないと思う」
こんなに優秀な人間が自分を欠陥だと思うような状況にキースはだんだん腹が立ってきた。
学校でも何かあれば皆キーランに意見を聞くし、キーランも口はうるさいが、ちゃんと親身になって話を聞いてまとめてくれる。頼りになる友人をこんな悲しい気持ちにさせる人間達が例え家族であってもキースは許せない気持ちだった。
「……なんでそんなにキースが顔赤くして怒ってんだよ」
「だって、おっ…俺の…その…大事なっ…友達だし!」
口にしてから言いすぎたかもしれないとキースはすぐに後悔した。キーランとの距離が掴めないまま、あまり踏み込んだら嫌がられてしまうかと思ったのだ。
しかし、キーランは意外にも目を見開いて驚いた顔をした後、柔らかい表情で笑った。
「友達か……。そんなに熱くなって…面白いやつだな」
初めて見る優しい表情で笑うキーランに、キースの心臓はドキリと飛び跳ねるように揺れた。
「ありがとう、キース。今日は憂鬱なパーティーだったけど、なんだかスッキリした」
キーランがお礼を言って自然に背中を叩いてきたので、キースはもっと心臓を揺らしながら、やっとどういたしましてと答えるだけで精一杯だった。
友情とはこんなに忙しなく心が揺れるものなのかと、初めての経験にキースの頭はただ翻弄されていた
その後は適当に飲み食いさせてもらい、キースは忙しそうに会場を回るキーランに軽く合図して一人で会場を後にした。
凍えるような空間で震え、一人で熱くなり、最後はなぜか心臓の揺れが止まらず、なんとも疲れるパーティーだった。
馬車に乗った後も胸に何かつかえたように苦しいものがあった。キースはそれが何なのかよく分からずに、窓から夜空に浮かぶ星に答えを求めるようにぼんやりと見続けたのだった。
□□□
「あの……良かったら、私達とお話ししませんか?」
視界にレモンイエローのドレスが見えて、キースが顔を上げると金髪に巻毛の可愛らしい令嬢が立っていた。歳はキースと同じくらいだと思われた。
「あ…あの、俺は……」
「まあ!パーティーで令嬢の誘いを断るのはご法度ですのよ。さあ、こちらへ葡萄酒も用意してありますから」
「え!あっ…ちょっと……」
か弱そうな令嬢だが意外と力が強く、ぐいぐいと腕を引っ張られてキースは連れて行かれてしまった。
最近は収まったが、一時期学校でも似たようなめに合って困っていた。この世界でキースの容姿はどうも女性ウケがいいらしく、どこへ行っても視線が付いてくるし、ハッキリしないキースは、声をかけられてオドオドしている間によくお茶だなんだと連れて行かれてしまうのだ。
今日はパーティーに集まった令嬢達の輪に連れて行かれてしまった。女子の輪の中に男一人、気まずくて逃げ出したい空間だった。
「まあ、素敵な方!どこで見つけていらしたの?」
「お名前は?王立学校の生徒の方ですか?」
キースは早速質問責めにあって、パクパクと口を動かしてハイとかイイエとかでやっと声を出していた。
この世界でキースは女性と揉めてすでに殺されているはずだった。その死亡エンドはとっくに回避して安心したはずだったが、それを聞いて以来どうも女性が苦手になってしまった。それでなくともこの世界、気が強くグイグイくるタイプの令嬢が多い。
もしかしたらまだ殺されるルートが残っているのではと勝手に妄想してしまい、令嬢の前に出るとどうも萎縮してしまうのだった。
「失礼、レディ達」
目の前がぐるぐる回り出しそうになっていたら、よく知ったキーランの声が聞こえて、それが神の助けのように思えた。
「彼と約束がありまして、よろしいでしょうか」
端正な顔ですらりと背の高いキーランは、どこへ行っても目立つ男だ。着飾ったパーティー客の中でも、ただの制服で見劣りしないのはキーランだからだろうとキースは感心してしまった。
先程までキースを夢中で質問責めにしていた令嬢達も、本当の主役の登場に頬を赤らめて見惚れたようにキーランを見つめていた。
「遅いぞ!なに令嬢達と戯れてるんだよ」
令嬢達の輪を離れたら、早速いつもの無愛想な顔のキーランにチクリと怒られた。
「ごめ…キーラン探したんだけど、見つからなくて……、これからどうするの?」
「俺の両親に挨拶する」
「は!?」
「は、じゃない。そのために来てもらったんだろう」
「いや…まあ…そうだけど、いきなりご両親は…恐れ多くて……」
立ってるだけでいいからと言われて腕を掴まれたキースは、本当に会場の奥まで連れて来られてしまった。
連れて歩きながらキーランはこのパーティーの詳細について話してくれた。
キーランの母、ルーティ夫人が行なっている慈善事業の寄付金集めのパーティーだそうだ。慈善事業は高位の貴族の義務みたいなもので、年に一回はこういった場を設ける必要があるらしい。
「父は最初だけ出てすぐに帰る。後は……身内の恥を晒すようなものだからあまり見てもらいたくないが、挨拶だけ終わったら適当に楽しんでくれ」
「あ…うん」
なんだか複雑な事情を感じたが、ここで質問しても答えてくれなそうなので大人しく頷いておいた。
キーランの父親メディウス侯爵は、厳しい顔つきだがさすが父親でキーランによく似ていた。シワの刻まれた顔には歴史を感じる。キースから見るとすごく頭が良さそうだけど怖そうなオジサンという感じだった。
横に立っていたのは、金色の長い髪、真っ赤な唇が印象的な妖艶な美女だった。
彼女が今日の主催である、ルーティ侯爵夫人、キーランの母親だろう。ルーティはキーランとは似ていなかった。
「キースは私の恋人です」
簡単に紹介と挨拶を済ませた後、キーランがアッサリとそう口にした。メディウス侯爵は特に変化はなかったが、ルーティは訝しんだ表情になった。
「まぁ…、まさか…キーラン、それは本気なの?私がいつも縁談の話を持ちかけるからって…よりにもよって…こんな……」
「こんな、とはなんですか?私の恋人に失礼なことは言わないでください」
冷たい空気が流れて、キースは凍えそうになって震えた。キーランと家族の関係はあまりよくないようだ。ルーティは値踏みするようにキースの事をじろじろと見てきた。
彼女の言いたいことは分かる。同性恋愛に寛容な国であっても、誰もがそうとは限らない。それにキースは名前も聞いたことがないような田舎の貧乏貴族だ。気に入られるはずもない。
「キースくん、パーティーを楽しんでくれ。今度ゆっくり話をしよう。私は先に失礼する」
「はっ…はい!」
メディウス侯爵はやはり表情を変えないまま、キースに声をかけてから会場から出て行ってしまった。キースは正直自分に声をかけなくてもいいから、妻と息子の冷戦をどうにかして欲しいと思った。
この殺伐とした空気に慣れていたので、いつものことだと気にならないのかもしれない。やはり複雑だとキースはもっと気まずくなった。
「それでは、恋人と過ごしたいのでもうよろしいですか?」
「ちょっと待ちなさい!まだ話は終わっていないわ!キーランにはもっと相応しい相手が!家柄の良い令嬢なんていくらでも用意できるのよ!」
「必要ないといつも言っていますよね。それとも父とアナタのような関係を私にもするようにと望んでいるのですか?」
キーランの言葉にルーティは真っ赤になって怒りの表情を濃くした後、バッとドレスを翻して背を向けて離れて行ってしまった。
ルーティが去ってから、キーランは疲れたように目元を押さえていた。苦しそうについたため息の音がやけに響いて聞こえてきた。
「悪かったな…、変なことに巻き込んで」
「いや…俺は全然…。役に立てたのかどうかも分からないし……」
キーランのふざけた様子からもっと軽いものを考えていたが、予想以上にズッシリとした展開に、キースは気の利いた言葉も思いつかず申し訳ない気持ちになっていた。
「母は昔から気難しくて我儘な人でね。父は仕事人間で放任主義、母が何をしようと何も言わない。見てくれ、今周りに立っているのは全員母の浮気相手だ」
キースが去って行ったルーティを探すと、若い男性達の輪の中で、すっかり機嫌を良くしたのか楽しげに笑っている姿が見られた。
「笑える話だろう。俺が子供の頃からずっとウチはずっとこれだ。嫌なら別れればいいのに、お互い好きな事をやりたいからそのままらしい。あんな両親を見てきたから、俺もすっかり欠陥人間になってしまったよ」
キースを取り囲む家庭環境は根が深く複雑なようだった。恋愛に対していい感情が無さそうなのもこの環境が大きく関わっているだろう。
キーランは優勝カップルの幸せになれるというジンクスを、くだらないと小バカにしたよう溢していたが、今考えるとそれはキーランの心の叫びのようにキースには思えた。
「……笑えないよ」
キーランの顔に浮かんだ自嘲的な笑みを見て、キースはたまらずそう返してしまった。
キーランは意外だったのか、内面を探ろうとしているのか、笑みを崩してキースの瞳を覗いてきた。
「そんな悲しい話、笑えるわけないだろう。親の都合で寂しい思いをしてきた子供の話だ」
「…………」
「でも道に逸れず、ここまで大きくなったのはキーランがたくさん我慢して努力してきたからだろう。俺もエヴァンも、クラスの連中もキーランを頼りにしてるし、親の事とかで自分を卑下したりする必要はないと思う」
こんなに優秀な人間が自分を欠陥だと思うような状況にキースはだんだん腹が立ってきた。
学校でも何かあれば皆キーランに意見を聞くし、キーランも口はうるさいが、ちゃんと親身になって話を聞いてまとめてくれる。頼りになる友人をこんな悲しい気持ちにさせる人間達が例え家族であってもキースは許せない気持ちだった。
「……なんでそんなにキースが顔赤くして怒ってんだよ」
「だって、おっ…俺の…その…大事なっ…友達だし!」
口にしてから言いすぎたかもしれないとキースはすぐに後悔した。キーランとの距離が掴めないまま、あまり踏み込んだら嫌がられてしまうかと思ったのだ。
しかし、キーランは意外にも目を見開いて驚いた顔をした後、柔らかい表情で笑った。
「友達か……。そんなに熱くなって…面白いやつだな」
初めて見る優しい表情で笑うキーランに、キースの心臓はドキリと飛び跳ねるように揺れた。
「ありがとう、キース。今日は憂鬱なパーティーだったけど、なんだかスッキリした」
キーランがお礼を言って自然に背中を叩いてきたので、キースはもっと心臓を揺らしながら、やっとどういたしましてと答えるだけで精一杯だった。
友情とはこんなに忙しなく心が揺れるものなのかと、初めての経験にキースの頭はただ翻弄されていた
その後は適当に飲み食いさせてもらい、キースは忙しそうに会場を回るキーランに軽く合図して一人で会場を後にした。
凍えるような空間で震え、一人で熱くなり、最後はなぜか心臓の揺れが止まらず、なんとも疲れるパーティーだった。
馬車に乗った後も胸に何かつかえたように苦しいものがあった。キースはそれが何なのかよく分からずに、窓から夜空に浮かぶ星に答えを求めるようにぼんやりと見続けたのだった。
□□□
24
お気に入りに追加
897
あなたにおすすめの小説
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる