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番外編■エヴァン編&キーラン編
キーラン×キース②
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メディウス家のパーティー会場、入り口付近でキーランを探すが見つからず、キースはただオロオロと身を小さくしながらどこへ行けばキーランに会えるのか、誰に聞こうかと考えていた。
「あの……良かったら、私達とお話ししませんか?」
視界にレモンイエローのドレスが見えて、キースが顔を上げると金髪に巻毛の可愛らしい令嬢が立っていた。歳はキースと同じくらいだと思われた。
「あ…あの、俺は……」
「まあ!パーティーで令嬢の誘いを断るのはご法度ですのよ。さあ、こちらへ葡萄酒も用意してありますから」
「え!あっ…ちょっと……」
か弱そうな令嬢だが意外と力が強く、ぐいぐいと腕を引っ張られてキースは連れて行かれてしまった。
最近は収まったが、一時期学校でも似たようなめに合って困っていた。この世界でキースの容姿はどうも女性ウケがいいらしく、どこへ行っても視線が付いてくるし、ハッキリしないキースは、声をかけられてオドオドしている間によくお茶だなんだと連れて行かれてしまうのだ。
今日はパーティーに集まった令嬢達の輪に連れて行かれてしまった。女子の輪の中に男一人、気まずくて逃げ出したい空間だった。
「まあ、素敵な方!どこで見つけていらしたの?」
「お名前は?王立学校の生徒の方ですか?」
キースは早速質問責めにあって、パクパクと口を動かしてハイとかイイエとかでやっと声を出していた。
この世界でキースは女性と揉めてすでに殺されているはずだった。その死亡エンドはとっくに回避して安心したはずだったが、それを聞いて以来どうも女性が苦手になってしまった。それでなくともこの世界、気が強くグイグイくるタイプの令嬢が多い。
もしかしたらまだ殺されるルートが残っているのではと勝手に妄想してしまい、令嬢の前に出るとどうも萎縮してしまうのだった。
「失礼、レディ達」
目の前がぐるぐる回り出しそうになっていたら、よく知ったキーランの声が聞こえて、それが神の助けのように思えた。
「彼と約束がありまして、よろしいでしょうか」
端正な顔ですらりと背の高いキーランは、どこへ行っても目立つ男だ。着飾ったパーティー客の中でも、ただの制服で見劣りしないのはキーランだからだろうとキースは感心してしまった。
先程までキースを夢中で質問責めにしていた令嬢達も、本当の主役の登場に頬を赤らめて見惚れたようにキーランを見つめていた。
「遅いぞ!なに令嬢達と戯れてるんだよ」
令嬢達の輪を離れたら、早速いつもの無愛想な顔のキーランにチクリと怒られた。
「ごめ…キーラン探したんだけど、見つからなくて……、これからどうするの?」
「俺の両親に挨拶する」
「は!?」
「は、じゃない。そのために来てもらったんだろう」
「いや…まあ…そうだけど、いきなりご両親は…恐れ多くて……」
立ってるだけでいいからと言われて腕を掴まれたキースは、本当に会場の奥まで連れて来られてしまった。
連れて歩きながらキーランはこのパーティーの詳細について話してくれた。
キーランの母、ルーティ夫人が行なっている慈善事業の寄付金集めのパーティーだそうだ。慈善事業は高位の貴族の義務みたいなもので、年に一回はこういった場を設ける必要があるらしい。
「父は最初だけ出てすぐに帰る。後は……身内の恥を晒すようなものだからあまり見てもらいたくないが、挨拶だけ終わったら適当に楽しんでくれ」
「あ…うん」
なんだか複雑な事情を感じたが、ここで質問しても答えてくれなそうなので大人しく頷いておいた。
キーランの父親メディウス侯爵は、厳しい顔つきだがさすが父親でキーランによく似ていた。シワの刻まれた顔には歴史を感じる。キースから見るとすごく頭が良さそうだけど怖そうなオジサンという感じだった。
横に立っていたのは、金色の長い髪、真っ赤な唇が印象的な妖艶な美女だった。
彼女が今日の主催である、ルーティ侯爵夫人、キーランの母親だろう。ルーティはキーランとは似ていなかった。
「キースは私の恋人です」
簡単に紹介と挨拶を済ませた後、キーランがアッサリとそう口にした。メディウス侯爵は特に変化はなかったが、ルーティは訝しんだ表情になった。
「まぁ…、まさか…キーラン、それは本気なの?私がいつも縁談の話を持ちかけるからって…よりにもよって…こんな……」
「こんな、とはなんですか?私の恋人に失礼なことは言わないでください」
冷たい空気が流れて、キースは凍えそうになって震えた。キーランと家族の関係はあまりよくないようだ。ルーティは値踏みするようにキースの事をじろじろと見てきた。
彼女の言いたいことは分かる。同性恋愛に寛容な国であっても、誰もがそうとは限らない。それにキースは名前も聞いたことがないような田舎の貧乏貴族だ。気に入られるはずもない。
「キースくん、パーティーを楽しんでくれ。今度ゆっくり話をしよう。私は先に失礼する」
「はっ…はい!」
メディウス侯爵はやはり表情を変えないまま、キースに声をかけてから会場から出て行ってしまった。キースは正直自分に声をかけなくてもいいから、妻と息子の冷戦をどうにかして欲しいと思った。
この殺伐とした空気に慣れていたので、いつものことだと気にならないのかもしれない。やはり複雑だとキースはもっと気まずくなった。
「それでは、恋人と過ごしたいのでもうよろしいですか?」
「ちょっと待ちなさい!まだ話は終わっていないわ!キーランにはもっと相応しい相手が!家柄の良い令嬢なんていくらでも用意できるのよ!」
「必要ないといつも言っていますよね。それとも父とアナタのような関係を私にもするようにと望んでいるのですか?」
キーランの言葉にルーティは真っ赤になって怒りの表情を濃くした後、バッとドレスを翻して背を向けて離れて行ってしまった。
ルーティが去ってから、キーランは疲れたように目元を押さえていた。苦しそうについたため息の音がやけに響いて聞こえてきた。
「悪かったな…、変なことに巻き込んで」
「いや…俺は全然…。役に立てたのかどうかも分からないし……」
キーランのふざけた様子からもっと軽いものを考えていたが、予想以上にズッシリとした展開に、キースは気の利いた言葉も思いつかず申し訳ない気持ちになっていた。
「母は昔から気難しくて我儘な人でね。父は仕事人間で放任主義、母が何をしようと何も言わない。見てくれ、今周りに立っているのは全員母の浮気相手だ」
キースが去って行ったルーティを探すと、若い男性達の輪の中で、すっかり機嫌を良くしたのか楽しげに笑っている姿が見られた。
「笑える話だろう。俺が子供の頃からずっとウチはずっとこれだ。嫌なら別れればいいのに、お互い好きな事をやりたいからそのままらしい。あんな両親を見てきたから、俺もすっかり欠陥人間になってしまったよ」
キースを取り囲む家庭環境は根が深く複雑なようだった。恋愛に対していい感情が無さそうなのもこの環境が大きく関わっているだろう。
キーランは優勝カップルの幸せになれるというジンクスを、くだらないと小バカにしたよう溢していたが、今考えるとそれはキーランの心の叫びのようにキースには思えた。
「……笑えないよ」
キーランの顔に浮かんだ自嘲的な笑みを見て、キースはたまらずそう返してしまった。
キーランは意外だったのか、内面を探ろうとしているのか、笑みを崩してキースの瞳を覗いてきた。
「そんな悲しい話、笑えるわけないだろう。親の都合で寂しい思いをしてきた子供の話だ」
「…………」
「でも道に逸れず、ここまで大きくなったのはキーランがたくさん我慢して努力してきたからだろう。俺もエヴァンも、クラスの連中もキーランを頼りにしてるし、親の事とかで自分を卑下したりする必要はないと思う」
こんなに優秀な人間が自分を欠陥だと思うような状況にキースはだんだん腹が立ってきた。
学校でも何かあれば皆キーランに意見を聞くし、キーランも口はうるさいが、ちゃんと親身になって話を聞いてまとめてくれる。頼りになる友人をこんな悲しい気持ちにさせる人間達が例え家族であってもキースは許せない気持ちだった。
「……なんでそんなにキースが顔赤くして怒ってんだよ」
「だって、おっ…俺の…その…大事なっ…友達だし!」
口にしてから言いすぎたかもしれないとキースはすぐに後悔した。キーランとの距離が掴めないまま、あまり踏み込んだら嫌がられてしまうかと思ったのだ。
しかし、キーランは意外にも目を見開いて驚いた顔をした後、柔らかい表情で笑った。
「友達か……。そんなに熱くなって…面白いやつだな」
初めて見る優しい表情で笑うキーランに、キースの心臓はドキリと飛び跳ねるように揺れた。
「ありがとう、キース。今日は憂鬱なパーティーだったけど、なんだかスッキリした」
キーランがお礼を言って自然に背中を叩いてきたので、キースはもっと心臓を揺らしながら、やっとどういたしましてと答えるだけで精一杯だった。
友情とはこんなに忙しなく心が揺れるものなのかと、初めての経験にキースの頭はただ翻弄されていた
その後は適当に飲み食いさせてもらい、キースは忙しそうに会場を回るキーランに軽く合図して一人で会場を後にした。
凍えるような空間で震え、一人で熱くなり、最後はなぜか心臓の揺れが止まらず、なんとも疲れるパーティーだった。
馬車に乗った後も胸に何かつかえたように苦しいものがあった。キースはそれが何なのかよく分からずに、窓から夜空に浮かぶ星に答えを求めるようにぼんやりと見続けたのだった。
□□□
「あの……良かったら、私達とお話ししませんか?」
視界にレモンイエローのドレスが見えて、キースが顔を上げると金髪に巻毛の可愛らしい令嬢が立っていた。歳はキースと同じくらいだと思われた。
「あ…あの、俺は……」
「まあ!パーティーで令嬢の誘いを断るのはご法度ですのよ。さあ、こちらへ葡萄酒も用意してありますから」
「え!あっ…ちょっと……」
か弱そうな令嬢だが意外と力が強く、ぐいぐいと腕を引っ張られてキースは連れて行かれてしまった。
最近は収まったが、一時期学校でも似たようなめに合って困っていた。この世界でキースの容姿はどうも女性ウケがいいらしく、どこへ行っても視線が付いてくるし、ハッキリしないキースは、声をかけられてオドオドしている間によくお茶だなんだと連れて行かれてしまうのだ。
今日はパーティーに集まった令嬢達の輪に連れて行かれてしまった。女子の輪の中に男一人、気まずくて逃げ出したい空間だった。
「まあ、素敵な方!どこで見つけていらしたの?」
「お名前は?王立学校の生徒の方ですか?」
キースは早速質問責めにあって、パクパクと口を動かしてハイとかイイエとかでやっと声を出していた。
この世界でキースは女性と揉めてすでに殺されているはずだった。その死亡エンドはとっくに回避して安心したはずだったが、それを聞いて以来どうも女性が苦手になってしまった。それでなくともこの世界、気が強くグイグイくるタイプの令嬢が多い。
もしかしたらまだ殺されるルートが残っているのではと勝手に妄想してしまい、令嬢の前に出るとどうも萎縮してしまうのだった。
「失礼、レディ達」
目の前がぐるぐる回り出しそうになっていたら、よく知ったキーランの声が聞こえて、それが神の助けのように思えた。
「彼と約束がありまして、よろしいでしょうか」
端正な顔ですらりと背の高いキーランは、どこへ行っても目立つ男だ。着飾ったパーティー客の中でも、ただの制服で見劣りしないのはキーランだからだろうとキースは感心してしまった。
先程までキースを夢中で質問責めにしていた令嬢達も、本当の主役の登場に頬を赤らめて見惚れたようにキーランを見つめていた。
「遅いぞ!なに令嬢達と戯れてるんだよ」
令嬢達の輪を離れたら、早速いつもの無愛想な顔のキーランにチクリと怒られた。
「ごめ…キーラン探したんだけど、見つからなくて……、これからどうするの?」
「俺の両親に挨拶する」
「は!?」
「は、じゃない。そのために来てもらったんだろう」
「いや…まあ…そうだけど、いきなりご両親は…恐れ多くて……」
立ってるだけでいいからと言われて腕を掴まれたキースは、本当に会場の奥まで連れて来られてしまった。
連れて歩きながらキーランはこのパーティーの詳細について話してくれた。
キーランの母、ルーティ夫人が行なっている慈善事業の寄付金集めのパーティーだそうだ。慈善事業は高位の貴族の義務みたいなもので、年に一回はこういった場を設ける必要があるらしい。
「父は最初だけ出てすぐに帰る。後は……身内の恥を晒すようなものだからあまり見てもらいたくないが、挨拶だけ終わったら適当に楽しんでくれ」
「あ…うん」
なんだか複雑な事情を感じたが、ここで質問しても答えてくれなそうなので大人しく頷いておいた。
キーランの父親メディウス侯爵は、厳しい顔つきだがさすが父親でキーランによく似ていた。シワの刻まれた顔には歴史を感じる。キースから見るとすごく頭が良さそうだけど怖そうなオジサンという感じだった。
横に立っていたのは、金色の長い髪、真っ赤な唇が印象的な妖艶な美女だった。
彼女が今日の主催である、ルーティ侯爵夫人、キーランの母親だろう。ルーティはキーランとは似ていなかった。
「キースは私の恋人です」
簡単に紹介と挨拶を済ませた後、キーランがアッサリとそう口にした。メディウス侯爵は特に変化はなかったが、ルーティは訝しんだ表情になった。
「まぁ…、まさか…キーラン、それは本気なの?私がいつも縁談の話を持ちかけるからって…よりにもよって…こんな……」
「こんな、とはなんですか?私の恋人に失礼なことは言わないでください」
冷たい空気が流れて、キースは凍えそうになって震えた。キーランと家族の関係はあまりよくないようだ。ルーティは値踏みするようにキースの事をじろじろと見てきた。
彼女の言いたいことは分かる。同性恋愛に寛容な国であっても、誰もがそうとは限らない。それにキースは名前も聞いたことがないような田舎の貧乏貴族だ。気に入られるはずもない。
「キースくん、パーティーを楽しんでくれ。今度ゆっくり話をしよう。私は先に失礼する」
「はっ…はい!」
メディウス侯爵はやはり表情を変えないまま、キースに声をかけてから会場から出て行ってしまった。キースは正直自分に声をかけなくてもいいから、妻と息子の冷戦をどうにかして欲しいと思った。
この殺伐とした空気に慣れていたので、いつものことだと気にならないのかもしれない。やはり複雑だとキースはもっと気まずくなった。
「それでは、恋人と過ごしたいのでもうよろしいですか?」
「ちょっと待ちなさい!まだ話は終わっていないわ!キーランにはもっと相応しい相手が!家柄の良い令嬢なんていくらでも用意できるのよ!」
「必要ないといつも言っていますよね。それとも父とアナタのような関係を私にもするようにと望んでいるのですか?」
キーランの言葉にルーティは真っ赤になって怒りの表情を濃くした後、バッとドレスを翻して背を向けて離れて行ってしまった。
ルーティが去ってから、キーランは疲れたように目元を押さえていた。苦しそうについたため息の音がやけに響いて聞こえてきた。
「悪かったな…、変なことに巻き込んで」
「いや…俺は全然…。役に立てたのかどうかも分からないし……」
キーランのふざけた様子からもっと軽いものを考えていたが、予想以上にズッシリとした展開に、キースは気の利いた言葉も思いつかず申し訳ない気持ちになっていた。
「母は昔から気難しくて我儘な人でね。父は仕事人間で放任主義、母が何をしようと何も言わない。見てくれ、今周りに立っているのは全員母の浮気相手だ」
キースが去って行ったルーティを探すと、若い男性達の輪の中で、すっかり機嫌を良くしたのか楽しげに笑っている姿が見られた。
「笑える話だろう。俺が子供の頃からずっとウチはずっとこれだ。嫌なら別れればいいのに、お互い好きな事をやりたいからそのままらしい。あんな両親を見てきたから、俺もすっかり欠陥人間になってしまったよ」
キースを取り囲む家庭環境は根が深く複雑なようだった。恋愛に対していい感情が無さそうなのもこの環境が大きく関わっているだろう。
キーランは優勝カップルの幸せになれるというジンクスを、くだらないと小バカにしたよう溢していたが、今考えるとそれはキーランの心の叫びのようにキースには思えた。
「……笑えないよ」
キーランの顔に浮かんだ自嘲的な笑みを見て、キースはたまらずそう返してしまった。
キーランは意外だったのか、内面を探ろうとしているのか、笑みを崩してキースの瞳を覗いてきた。
「そんな悲しい話、笑えるわけないだろう。親の都合で寂しい思いをしてきた子供の話だ」
「…………」
「でも道に逸れず、ここまで大きくなったのはキーランがたくさん我慢して努力してきたからだろう。俺もエヴァンも、クラスの連中もキーランを頼りにしてるし、親の事とかで自分を卑下したりする必要はないと思う」
こんなに優秀な人間が自分を欠陥だと思うような状況にキースはだんだん腹が立ってきた。
学校でも何かあれば皆キーランに意見を聞くし、キーランも口はうるさいが、ちゃんと親身になって話を聞いてまとめてくれる。頼りになる友人をこんな悲しい気持ちにさせる人間達が例え家族であってもキースは許せない気持ちだった。
「……なんでそんなにキースが顔赤くして怒ってんだよ」
「だって、おっ…俺の…その…大事なっ…友達だし!」
口にしてから言いすぎたかもしれないとキースはすぐに後悔した。キーランとの距離が掴めないまま、あまり踏み込んだら嫌がられてしまうかと思ったのだ。
しかし、キーランは意外にも目を見開いて驚いた顔をした後、柔らかい表情で笑った。
「友達か……。そんなに熱くなって…面白いやつだな」
初めて見る優しい表情で笑うキーランに、キースの心臓はドキリと飛び跳ねるように揺れた。
「ありがとう、キース。今日は憂鬱なパーティーだったけど、なんだかスッキリした」
キーランがお礼を言って自然に背中を叩いてきたので、キースはもっと心臓を揺らしながら、やっとどういたしましてと答えるだけで精一杯だった。
友情とはこんなに忙しなく心が揺れるものなのかと、初めての経験にキースの頭はただ翻弄されていた
その後は適当に飲み食いさせてもらい、キースは忙しそうに会場を回るキーランに軽く合図して一人で会場を後にした。
凍えるような空間で震え、一人で熱くなり、最後はなぜか心臓の揺れが止まらず、なんとも疲れるパーティーだった。
馬車に乗った後も胸に何かつかえたように苦しいものがあった。キースはそれが何なのかよく分からずに、窓から夜空に浮かぶ星に答えを求めるようにぼんやりと見続けたのだった。
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