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本編
11、乾き
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レナールのクラスの生徒は確かに廊下をせわしなくうろうろとしていた。
どれが軍団なのか分からないが、とりあえずそれらしい人に声をかけると、レナールはやはり体育倉庫に呼び出されたらしい。
一人で来いという指示だったので、なにそれ面白いーと喜んで、軍団に待機するように命令して、行ってしまったそうだ。
イベント感覚で喜んで飛び出していくレナールの姿が目に浮かぶ。
なんだか心配になって、キースも体育倉庫に向かった。
体育倉庫というのは、ゲームなどの呼び出しとか密会のときには定番である。
実際は、汗とか埃の臭いでとても長居したい場所ではないと思うのだが、学校という空間では都合がいい場所なのだろう。
キースはそんなことを考えながら、体育倉庫に着いた。
すでに授業は終わり、体育館はひっそりと静まりかえっていた。貴族男子に部活の概念はないらしく、基本的にみんな帰宅部だ。
放課後にわざわざ体育館に行くような物好きはいない。
そんな中、静寂を破るような大きな声が体育倉庫から響いてきた。
「こっちは知っているんだぞ!お前が裸でルーファス様に迫ったことを!この恥知らずめ!」
「軍団の男とも寝ているらしいな!尻軽め!」
中の様子が見れないが声を聞く限り、数名の親衛隊が、レナールにこれでもかと、言葉の攻撃を放っている。
「僕が何をするか君達に関係ある?好きな相手に裸で迫る勇気もないくせに偉そうなこと言わないでよ。だいたい、お前ら、ルーファス様とヤりたいくせに、それが叶わないから金魚のフンみたいにくっついて、親衛隊?笑わせないでよ。この不能集団」
小バカにしたよう声で、応戦したレナールの言葉は圧倒的な攻撃力で、親衛隊を蹴散らした。
全員がダメージを負って言葉が出ない様子で再び静寂に包まれた。
二度と話しかけないでと捨て台詞を吐いて、レナールは体育倉庫から出てきた。入り口でボケッと立っていたキースに気づくことなく、足取り軽く裏口から出ていった。
もし殴り合いにでもなったらと思っていたが、キースの心配は無用だった。レナールは言うこともやることも突き抜けている。中途半端なやつらが敵うような相手ではない。
ほっとして、キースも踵をかえそうとした。
しかし、突然後ろから腕を掴まれた。
「君、キース・ハルミングだよね。ちょうどいいところにいるじゃないか」
ルーファスにくっついていた親衛隊の一人だった。
声を聞きつけた他のやつらも、わらわらと体育倉庫から出てきた。
キースは嫌な予感がして、額から汗が流れ落ちるのを感じた。
「今、僕たち、すごくイラついてるんだ。くそ!何でお前なんだ…、許せない」
その言葉の意味も分からずに、キースは両腕を捕まえられて、抵抗むなしくそのまま体育倉庫に連れていかれたのであった。
□□
「はぁ……、なんでこんなことに……」
体育倉庫にキースを投げ入れた親衛隊は、そのまま扉を閉めて、鍵をかけてしまった。
閉められてすぐに大きな声を出して、激しく戸を叩いたが、彼らはすぐに体育館から出ていってしまったらしく、なんの反応もなかった。
状況はあまりよくない。エヴァン達には先に帰ってもらうように言ってあるし、学生鞄は持って帰らない生徒もいるので、置きっぱなしでも違和感はない。
そして明日は休みで、すでに多くの生徒も教師も帰宅している。
レナールは町に寄るとかで、別々で帰る話になっているので、もし家の者が帰らないキースを探しに来てくれるとしても、明日になるだろう。
見回りの教師がいつ来るのか、そもそも、もう今日はもう来ないのか、やはり一晩ここで明かす可能性が高くなってきた。
「ここで寝るのか……」
寝床はもちろんのこと、空腹と喉の乾きが心配だった。
小さな窓からは夕日が差し込んでくる。なんだかキースは胸が苦しくなってきた。
ここ数日の穏やかな日々を思い出す。勉学に励み、休み時間や昼食の時は友人と語らい笑い合う。学生らしい、落ち着いた日々だった。
実家にいた頃は、人手が足りなくて毎日走り回っていた。落ち着いて本を読む時間もなかった。今の環境はキースが夢に見た最高の環境である。
それは確かだ……。
それなのに。
ふとした瞬間に、ルーファスの耳に響く声や、長い指を思い出すのはなぜだろう。
単純に欲に溺れただけの行為だと思っていた。行為は荒っぽく激しいルーファスだったが、終わった後、汚れきったはずの自分を抱きしめてくれた。
意識を失う瞬間、柔らかな温かさに包まれたことを覚えている。
いっそのこと、床に打ち捨ててくれたらよかった。ひどい男だったと傷つくこともできた。
それなのに、まるで大切にしているみたいに扱われると、心が震えてしまうのだ。
そして、中途半端に満たされた快楽で、キースは自分の中のコップの存在に気がついてしまった。
ルーファスが溢れるほど満たしてくれた水は、毎日少しずつ乾いていく。
やがて底が見える頃には、満たされない思いが強烈な乾きとなってキースを襲ってくる。
足りない、足りない。
また我を忘れるほどめちゃくちゃに満たされたい。
体育倉庫は静かで、物音ひとつしない。
マットに伸びた夕日がやけに赤く見えて、キースの胸に寂しさが押し寄せてきた。
「…………ァス」
自分に魔法が使えたなら、今すぐ呼び出すことができるのに。
幻でもいい、会いたくてたまらなくなった。
「……ルーファス」
キースの声が体育倉庫に響いた後、ガチャンと鍵が開く音がした。
聞き間違いかと思った。なぜ名前を呼んだタイミングで鍵が開いたのか。その答えを求めて扉を見つめると、扉は金属が擦れ合うような音を立てて、ゆっくり開いた。
そしてそこには、待ち望んでいた人が立っていた。
「良かった。せっかく王宮の会議をすっぽかして来たのに、名前すら呼んでくれなかったら、さすがに俺も悲しくなる」
「……ルーファス……、嘘……本物?」
「キースは泣き虫だね。この間も泣いていたけど」
ルーファスに言われて自分が泣いていることに気がついた。これでは、まるで子供だと、キースは恥ずかしくなって、急いで目を拭った。
ルーファスはつかつかと倉庫に入ってきて、床にへたりこんでいるキースの横に膝を立てて座った。
「………どうして、ここへ来てくれたんですか」
「親衛隊と言っているやつらの中に、俺の密偵を忍ばせていてね。何かあれば連絡が入ることになっている。連中には君には手を出すなと言ってあったのに、こんなことになって悪かった」
「……会議は……大丈夫なんですか?わざわざ、俺なんかのために…、どうして…」
「……どうして、か……」
ルーファスは口許に微笑を浮かべながら、キースの前髪に触れた。
わずかに触れられただけなのに、キースの心臓はドクドクとして鳴り止まない。
ルーファスはそのまま指を、ゆっくりと滑らせて、目尻に残った涙の残りを指に乗せた。
「俺も不思議な気持ちなんだ。気がつくと、ふと君のことを思い出す」
ルーファスは指に乗せたキースの涙を、瓶に残ったジャムをすくって舐めるみたいに、そのまま、ぺろりと舐めた。
その仕草が見惚れるように色っぽくて、キースはただ考えることをやめて眺めてしまった。
「気持ちに理由をつけるのは苦手なんだ……。キースが欲しいなら、愛の言葉でも囁くけど」
「っ……いっ…いいです」
こんな近い距離で、何か言われたら、塞き止めていた思いが溢れてしまうとキースは慌てた。
そして、思いか何か分からなくて、すがるようにルーファスの瞳を見つめた。
「触れたいから触れる、それだけじゃだめなのかな?」
「っ……でっでも。おっ俺、ルーファスのこと、よく知らない。何が好きなのかとか、何が嫌いなのかとか……、これじゃ流されているみたいで……俺……」
「可愛いね、キース。その面倒くさい思考ごと、流されればいい、落ちるところまで落ちてしまえよ。全部俺がすくいとってあげるから」
体に電流が走った。ピリピリとした小さな痛みが体を駆け抜けて、うだうだと考えていたキースを貫いていく。
ルーファスの顔がゆっくりと近づいてくる。触れるか触れないかのもどかしい距離から、じっとキースを見つめてきた。
「キースは俺に触れたくないの?」
キースの心臓は壊れそうなくらい揺れている。後少しのところにルーファスはいるのに、触れてくれない。
「………触れたい」
「いい子だね。だったら君からくるんだ」
いつもの自分では考えられなかった。もう流されたなんて言い訳はできない。
この気持ちの名前なんて分からない。
それでもいい、それでいい。
ただ、ルーファスに触れたかった。
キースは目を閉じて、自分からルーファスに唇を重ねたのだった。
□□□
どれが軍団なのか分からないが、とりあえずそれらしい人に声をかけると、レナールはやはり体育倉庫に呼び出されたらしい。
一人で来いという指示だったので、なにそれ面白いーと喜んで、軍団に待機するように命令して、行ってしまったそうだ。
イベント感覚で喜んで飛び出していくレナールの姿が目に浮かぶ。
なんだか心配になって、キースも体育倉庫に向かった。
体育倉庫というのは、ゲームなどの呼び出しとか密会のときには定番である。
実際は、汗とか埃の臭いでとても長居したい場所ではないと思うのだが、学校という空間では都合がいい場所なのだろう。
キースはそんなことを考えながら、体育倉庫に着いた。
すでに授業は終わり、体育館はひっそりと静まりかえっていた。貴族男子に部活の概念はないらしく、基本的にみんな帰宅部だ。
放課後にわざわざ体育館に行くような物好きはいない。
そんな中、静寂を破るような大きな声が体育倉庫から響いてきた。
「こっちは知っているんだぞ!お前が裸でルーファス様に迫ったことを!この恥知らずめ!」
「軍団の男とも寝ているらしいな!尻軽め!」
中の様子が見れないが声を聞く限り、数名の親衛隊が、レナールにこれでもかと、言葉の攻撃を放っている。
「僕が何をするか君達に関係ある?好きな相手に裸で迫る勇気もないくせに偉そうなこと言わないでよ。だいたい、お前ら、ルーファス様とヤりたいくせに、それが叶わないから金魚のフンみたいにくっついて、親衛隊?笑わせないでよ。この不能集団」
小バカにしたよう声で、応戦したレナールの言葉は圧倒的な攻撃力で、親衛隊を蹴散らした。
全員がダメージを負って言葉が出ない様子で再び静寂に包まれた。
二度と話しかけないでと捨て台詞を吐いて、レナールは体育倉庫から出てきた。入り口でボケッと立っていたキースに気づくことなく、足取り軽く裏口から出ていった。
もし殴り合いにでもなったらと思っていたが、キースの心配は無用だった。レナールは言うこともやることも突き抜けている。中途半端なやつらが敵うような相手ではない。
ほっとして、キースも踵をかえそうとした。
しかし、突然後ろから腕を掴まれた。
「君、キース・ハルミングだよね。ちょうどいいところにいるじゃないか」
ルーファスにくっついていた親衛隊の一人だった。
声を聞きつけた他のやつらも、わらわらと体育倉庫から出てきた。
キースは嫌な予感がして、額から汗が流れ落ちるのを感じた。
「今、僕たち、すごくイラついてるんだ。くそ!何でお前なんだ…、許せない」
その言葉の意味も分からずに、キースは両腕を捕まえられて、抵抗むなしくそのまま体育倉庫に連れていかれたのであった。
□□
「はぁ……、なんでこんなことに……」
体育倉庫にキースを投げ入れた親衛隊は、そのまま扉を閉めて、鍵をかけてしまった。
閉められてすぐに大きな声を出して、激しく戸を叩いたが、彼らはすぐに体育館から出ていってしまったらしく、なんの反応もなかった。
状況はあまりよくない。エヴァン達には先に帰ってもらうように言ってあるし、学生鞄は持って帰らない生徒もいるので、置きっぱなしでも違和感はない。
そして明日は休みで、すでに多くの生徒も教師も帰宅している。
レナールは町に寄るとかで、別々で帰る話になっているので、もし家の者が帰らないキースを探しに来てくれるとしても、明日になるだろう。
見回りの教師がいつ来るのか、そもそも、もう今日はもう来ないのか、やはり一晩ここで明かす可能性が高くなってきた。
「ここで寝るのか……」
寝床はもちろんのこと、空腹と喉の乾きが心配だった。
小さな窓からは夕日が差し込んでくる。なんだかキースは胸が苦しくなってきた。
ここ数日の穏やかな日々を思い出す。勉学に励み、休み時間や昼食の時は友人と語らい笑い合う。学生らしい、落ち着いた日々だった。
実家にいた頃は、人手が足りなくて毎日走り回っていた。落ち着いて本を読む時間もなかった。今の環境はキースが夢に見た最高の環境である。
それは確かだ……。
それなのに。
ふとした瞬間に、ルーファスの耳に響く声や、長い指を思い出すのはなぜだろう。
単純に欲に溺れただけの行為だと思っていた。行為は荒っぽく激しいルーファスだったが、終わった後、汚れきったはずの自分を抱きしめてくれた。
意識を失う瞬間、柔らかな温かさに包まれたことを覚えている。
いっそのこと、床に打ち捨ててくれたらよかった。ひどい男だったと傷つくこともできた。
それなのに、まるで大切にしているみたいに扱われると、心が震えてしまうのだ。
そして、中途半端に満たされた快楽で、キースは自分の中のコップの存在に気がついてしまった。
ルーファスが溢れるほど満たしてくれた水は、毎日少しずつ乾いていく。
やがて底が見える頃には、満たされない思いが強烈な乾きとなってキースを襲ってくる。
足りない、足りない。
また我を忘れるほどめちゃくちゃに満たされたい。
体育倉庫は静かで、物音ひとつしない。
マットに伸びた夕日がやけに赤く見えて、キースの胸に寂しさが押し寄せてきた。
「…………ァス」
自分に魔法が使えたなら、今すぐ呼び出すことができるのに。
幻でもいい、会いたくてたまらなくなった。
「……ルーファス」
キースの声が体育倉庫に響いた後、ガチャンと鍵が開く音がした。
聞き間違いかと思った。なぜ名前を呼んだタイミングで鍵が開いたのか。その答えを求めて扉を見つめると、扉は金属が擦れ合うような音を立てて、ゆっくり開いた。
そしてそこには、待ち望んでいた人が立っていた。
「良かった。せっかく王宮の会議をすっぽかして来たのに、名前すら呼んでくれなかったら、さすがに俺も悲しくなる」
「……ルーファス……、嘘……本物?」
「キースは泣き虫だね。この間も泣いていたけど」
ルーファスに言われて自分が泣いていることに気がついた。これでは、まるで子供だと、キースは恥ずかしくなって、急いで目を拭った。
ルーファスはつかつかと倉庫に入ってきて、床にへたりこんでいるキースの横に膝を立てて座った。
「………どうして、ここへ来てくれたんですか」
「親衛隊と言っているやつらの中に、俺の密偵を忍ばせていてね。何かあれば連絡が入ることになっている。連中には君には手を出すなと言ってあったのに、こんなことになって悪かった」
「……会議は……大丈夫なんですか?わざわざ、俺なんかのために…、どうして…」
「……どうして、か……」
ルーファスは口許に微笑を浮かべながら、キースの前髪に触れた。
わずかに触れられただけなのに、キースの心臓はドクドクとして鳴り止まない。
ルーファスはそのまま指を、ゆっくりと滑らせて、目尻に残った涙の残りを指に乗せた。
「俺も不思議な気持ちなんだ。気がつくと、ふと君のことを思い出す」
ルーファスは指に乗せたキースの涙を、瓶に残ったジャムをすくって舐めるみたいに、そのまま、ぺろりと舐めた。
その仕草が見惚れるように色っぽくて、キースはただ考えることをやめて眺めてしまった。
「気持ちに理由をつけるのは苦手なんだ……。キースが欲しいなら、愛の言葉でも囁くけど」
「っ……いっ…いいです」
こんな近い距離で、何か言われたら、塞き止めていた思いが溢れてしまうとキースは慌てた。
そして、思いか何か分からなくて、すがるようにルーファスの瞳を見つめた。
「触れたいから触れる、それだけじゃだめなのかな?」
「っ……でっでも。おっ俺、ルーファスのこと、よく知らない。何が好きなのかとか、何が嫌いなのかとか……、これじゃ流されているみたいで……俺……」
「可愛いね、キース。その面倒くさい思考ごと、流されればいい、落ちるところまで落ちてしまえよ。全部俺がすくいとってあげるから」
体に電流が走った。ピリピリとした小さな痛みが体を駆け抜けて、うだうだと考えていたキースを貫いていく。
ルーファスの顔がゆっくりと近づいてくる。触れるか触れないかのもどかしい距離から、じっとキースを見つめてきた。
「キースは俺に触れたくないの?」
キースの心臓は壊れそうなくらい揺れている。後少しのところにルーファスはいるのに、触れてくれない。
「………触れたい」
「いい子だね。だったら君からくるんだ」
いつもの自分では考えられなかった。もう流されたなんて言い訳はできない。
この気持ちの名前なんて分からない。
それでもいい、それでいい。
ただ、ルーファスに触れたかった。
キースは目を閉じて、自分からルーファスに唇を重ねたのだった。
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