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本編
7、キス
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すっかり忘れるところだったが、キースは中休みにレナールの様子を見に行くことにした。
クラスが違ってきっと気落ちしているだろうと思って、入り口から中をそっと覗いてみた。
しかし、目を疑うような光景に思わず、転んで頭をぶつけそうになった。
教室の中心にいるレナールは、優雅に足を組んで椅子に座っているが、その周りを男達がぐるりと囲んでみんな跪いている。
ある者はレナールの足を揉んで、ある者は爪を磨いで、ある者はカップを持ってレナールの口許にお茶を運んでいた。飲んだお茶が熱かったらしく、レナールは怒ってかなりの鋭いキックをそいつの尻にくらわせていて、なぜかそいつは泣きながら喜んでいるという、キースから見ると地獄絵図にしか見えなかった。
「あぁ、キース来てくれたの?」
回れ右してそっと帰ろうとしていたところを、レナールと目が合ってしまい、手招きして呼ばれてしまった。
「レナール……、これは、いったい……」
「こいつらは気にしないで、僕の下僕だから。で?ルーファス様はどうなったの?」
気にするなと言われても困る光景である。下僕の皆さんは静かに下を向いていて動かない。なにが彼らをそうさせているのかしらないが、キースはとりあえず無視して小声で教室での様子を話した。
「……親衛隊?そんなのなかったけどなぁ」
「やっぱり、話に出てなかったからさ、またゲームと違いが出てきたな」
「僕、とりあえず気持ちを伝えることにしたんだ」
「え?はやっ!」
ほとんど接点のない状態だが、そこは主人公として補正されるのだろうか。
レナールは好みの男に囲まれて自信を取り戻したようだった。
「まずはピュアな感じで迫って、反応が悪ければ体で誘惑しようかなと思ってる。僕が本気を出したらどうなるか……見せてあげるよ」
そう言って笑ったレナールは、目に炎が宿るくらいの熱量で、キースはその熱さに思わず後ろに退いた。
「とりあえずキース、あの方を放課後、音楽室に呼び出して。よろしく」
分かったというしかなくて、キースは軽く震えながら、レナールのクラスを後にした。
□□
簡単に約束してしまったが、ルーファスとは同じクラスだが、今日は全く接点なしで話もしていない。
一応友人になったはずだが、王子のリップサービス程度のものだったのかもしれない。
相変わらず、親衛隊に囲まれているルーファスには、かなり近づきにくいが、やつも人間だ。トイレにくらい行くだろう。
キースはそこを狙うことにした。
ほどなくして、ルーファスは席を立った。親衛隊に何か話しているが、おそらくトイレだろうと思ったキースは先回りして、トイレに入った。
王子と同じトイレを使うというのが、なんとも想像出来ないのだが、ゲームの世界はかなりフランクなようだ。
王族専用みたいなものや場所は学校には存在しない。
トイレ自体は広くてたくさんの個室が並んでいるので、隣でこんにちはなんて恐れ多いことはないのだろう。
個室の辺りで手持ちぶさたにルーファスを待っていると、声をかけられた。
「君?新入生?こんなところでキョロキョロしてどうしたの?」
髪の長い軽そうな感じのする男だ。ブレザーに付いているリボンがブルーだったので、三年生だと分かった。
「あ…、いえ、人を待っていただけです。お気になさらずに……」
関わりたくなくて離れようとすると、ガッチリ腕を掴まれてしまった。
「……君、よく見ると可愛いね、冷たくしないでよ。悪いようにはしないから」
掴まれた腕からゾワリと寒気がした、
やめてくれと大声を出そうとしたとき、反対側から誰かに腕を掴まれて引っ張られた。
強く引かれたのでバランスをくずして、よろめいたキースは、その相手の胸元に倒れこんで受け止められた。
「ごめん、待たせたね」
「ルーファス!?」
硬い胸板でキースを受け止めてくれたのは、ルーファスだった。
そのまま抱き込んで、親しげな様子を相手に見せつけた。
長髪の男も王子が来てしまったとなると、さすがに青くなってトイレから走って出ていってしまった。
「すみません、助けていただいて」
男が去ってから、ルーファスにお礼を言うと、いいよと言われて微笑まれた。
「でもあの先輩の言葉も一理あるね。キースは冷たいから……」
「へ?おっ…俺がですか?」
「昨日、あんなに仲良く、いや、熱烈に手を握り合ったのに、今日は何もなかったような顔をして、話しかけてもくれないなんて…」
キースは昨日の出来事を思い出したが、どう考えても、ルーファスの言うような展開はなかったはずだ。
「いや、なにか誤解されてますけど、昨日は友情で握手をしたんですよね…、それに、熱烈という言葉はちょっと語弊が………」
「ひどいなぁ。そんな無垢な顔をして私の心をもて遊んで…」
王子相手に自分が遊ぶなんてことはありえないので、キースは青くなってあわあわと慌てだした。
そんなキースを見て、ルーファスは、ごめん冗談だよと言って笑いだした。
「話しかけてくれなくて寂しかったのは事実だよ。昨日、友人になったばかりなのに、君といえば、クラスに来てさっそく周りの者と打ち解けて仲良くしているんだから、どこが慣れていないのか教えてほしいくらいだね」
王子様らしい優しげな微笑を浮かべているが、ルーファスはズバズバと鋭いナイフを投げてくるので、キースは無意識に後ろに引いて、気がつくと背中に壁が当たっていた。
「おまけに、授業前の発言は何?あいつらとどんな話をしていたのか、とても興味があるな」
「それは……」
ルーファスの下の世話の話をしていたなんて言えるわけがない。
「あの、それより!お話があって待っていたんです!」
追い詰められたキースは、玉のような汗をかきながら、話を変えてしまうことにした。
「俺に?じゃあ本当に待たせてたのか。どんな話なの?嬉しいな」
先ほどまで背後から闇が立ち上がってくるような恐ろしい迫力だったルーファスは、今度は一転、機嫌が良くなり、まわりに花でも咲かせてるような明るさが戻った。
「……悪い話じゃないんですけど……、ここじゃちょっと……」
「……へぇ。キースはけっこう悪い子なのかな。いいよ、たまには餌に食いついてみるのも悪くないね」
悪い子とか餌がよく分からなかったが、了承してもらえたので、キースはほっとして放課後音楽室に来るように伝えた。
「じゃあ、俺は、これで……」
役目は終わったと、ルーファスの手から逃れて帰ろうとすると、待ってと言われて、壁に縫いつけられるように、止められてしまった。
「やっぱり、放課後まで待てないな」
「え……」
なにを言い出すのかと思った。待ってくれなきゃ困るのだ。レナールが告白する予定で準備しているのだから。
キースがそんなことをぐるぐると考えていたら、いつの間にかルーファスの顔が近づいてきた。綺麗な緑の瞳に目を奪われていたら、唇に柔らかい感触がした。
最初は優しく重なった唇に、キースの意識がいく前に、ルーファスは硬い花を押し開くように、今度は強引に舌を入れてこじ開けてきた。
「……んん!!」
なにが起こったのか、理解する頃には、鮮やかに唇は開かれて、キースの舌は逃げようとしたが、しっかりルーファスの舌に絡めとられていた。
瑠也だったとき、一度だけキスをしたことがあった。
同じ塾に通っていた女の子で、二人で自習室に残って勉強をしていたときだ。
彼氏と別れたばかりだと言ったその子は、慰めてよと言ってキスをしてきたのだ。
そのときのキスは一瞬だった。軽く触れた唇は、相手の熱も分からないまま、離れていった。まるで夢の中みたいに現実感がなかった。
なのに、今回は同じキスのはずなのに、天と地ほどの差がある。
触れあった唇から、身体中の熱を奪い取られて、かわりに相手の熱を注ぎ込まれるみたいな、痺れるような甘い痛みが全身を駆け抜けてまともに足に力が入らない。
どこで息をすればいいのか分からなくて、水に溺れているみたいに、手を伸ばしてルーファスの背中にしがみついた。
すると、ルーファスはもっと興奮したみたいに、荒々しく激しくキースを壁に打ち付けて、一度離してから、再びかぶりついてきた。
どちらのものか分からない唾液は、キースの口からこぼれ落ちて喉に線を作って、それがテラテラと輝いている。
次々と溢れてきて、どうしていいか分からずに、結局キースはゴクリと音を立てて飲み込むしかなかった。
やっと唇が離されたとき、まるで全力疾走でもしたみたいに、息も絶え絶えで苦しくてたまらなかった。
仕掛けてきた本人は涼しい顔をしている。だがその目の奥に燃えたぎるような熱を感じて、キースは恐ろしくなった。
「くっ……はぁはぁ……、何で!?……、どうしてこんな……」
「あれ?違ったの?てっきり誘われているものだとばかり……。まぁいいか、君も気持ち良かっただろ?」
そのときキースは悟った。この行為はルーファスにとって、戯れにすぎないということを。
キースとて人生二回目なので、初恋とか初キスとか、守り抜いて頑なに拒絶したいわけではない。
だけど、キースは遊びで誰かと愛の行為ができるような人間ではない。堅いとか古いとか言われるかもしれないが、ちゃんと好きな人としたいと思っていたのだ。
「………………らない」
「え?」
「こんなの知るか!!ぜんぜん気持ち良くなんてない!」
嘘だった。
本当は痺れるほど気持ちよくて、自分が壊れてしまいそうなのを必死で抑えた。体の奥から熱が疼きだしてきて、どうにかしたくて熱くなる火のついた体を、信じられない思いで見つめていたのだ。
目を開いて固まったルーファスを突き飛ばして、キースはトイレから全速力で走って逃げたのであった。
□□□
クラスが違ってきっと気落ちしているだろうと思って、入り口から中をそっと覗いてみた。
しかし、目を疑うような光景に思わず、転んで頭をぶつけそうになった。
教室の中心にいるレナールは、優雅に足を組んで椅子に座っているが、その周りを男達がぐるりと囲んでみんな跪いている。
ある者はレナールの足を揉んで、ある者は爪を磨いで、ある者はカップを持ってレナールの口許にお茶を運んでいた。飲んだお茶が熱かったらしく、レナールは怒ってかなりの鋭いキックをそいつの尻にくらわせていて、なぜかそいつは泣きながら喜んでいるという、キースから見ると地獄絵図にしか見えなかった。
「あぁ、キース来てくれたの?」
回れ右してそっと帰ろうとしていたところを、レナールと目が合ってしまい、手招きして呼ばれてしまった。
「レナール……、これは、いったい……」
「こいつらは気にしないで、僕の下僕だから。で?ルーファス様はどうなったの?」
気にするなと言われても困る光景である。下僕の皆さんは静かに下を向いていて動かない。なにが彼らをそうさせているのかしらないが、キースはとりあえず無視して小声で教室での様子を話した。
「……親衛隊?そんなのなかったけどなぁ」
「やっぱり、話に出てなかったからさ、またゲームと違いが出てきたな」
「僕、とりあえず気持ちを伝えることにしたんだ」
「え?はやっ!」
ほとんど接点のない状態だが、そこは主人公として補正されるのだろうか。
レナールは好みの男に囲まれて自信を取り戻したようだった。
「まずはピュアな感じで迫って、反応が悪ければ体で誘惑しようかなと思ってる。僕が本気を出したらどうなるか……見せてあげるよ」
そう言って笑ったレナールは、目に炎が宿るくらいの熱量で、キースはその熱さに思わず後ろに退いた。
「とりあえずキース、あの方を放課後、音楽室に呼び出して。よろしく」
分かったというしかなくて、キースは軽く震えながら、レナールのクラスを後にした。
□□
簡単に約束してしまったが、ルーファスとは同じクラスだが、今日は全く接点なしで話もしていない。
一応友人になったはずだが、王子のリップサービス程度のものだったのかもしれない。
相変わらず、親衛隊に囲まれているルーファスには、かなり近づきにくいが、やつも人間だ。トイレにくらい行くだろう。
キースはそこを狙うことにした。
ほどなくして、ルーファスは席を立った。親衛隊に何か話しているが、おそらくトイレだろうと思ったキースは先回りして、トイレに入った。
王子と同じトイレを使うというのが、なんとも想像出来ないのだが、ゲームの世界はかなりフランクなようだ。
王族専用みたいなものや場所は学校には存在しない。
トイレ自体は広くてたくさんの個室が並んでいるので、隣でこんにちはなんて恐れ多いことはないのだろう。
個室の辺りで手持ちぶさたにルーファスを待っていると、声をかけられた。
「君?新入生?こんなところでキョロキョロしてどうしたの?」
髪の長い軽そうな感じのする男だ。ブレザーに付いているリボンがブルーだったので、三年生だと分かった。
「あ…、いえ、人を待っていただけです。お気になさらずに……」
関わりたくなくて離れようとすると、ガッチリ腕を掴まれてしまった。
「……君、よく見ると可愛いね、冷たくしないでよ。悪いようにはしないから」
掴まれた腕からゾワリと寒気がした、
やめてくれと大声を出そうとしたとき、反対側から誰かに腕を掴まれて引っ張られた。
強く引かれたのでバランスをくずして、よろめいたキースは、その相手の胸元に倒れこんで受け止められた。
「ごめん、待たせたね」
「ルーファス!?」
硬い胸板でキースを受け止めてくれたのは、ルーファスだった。
そのまま抱き込んで、親しげな様子を相手に見せつけた。
長髪の男も王子が来てしまったとなると、さすがに青くなってトイレから走って出ていってしまった。
「すみません、助けていただいて」
男が去ってから、ルーファスにお礼を言うと、いいよと言われて微笑まれた。
「でもあの先輩の言葉も一理あるね。キースは冷たいから……」
「へ?おっ…俺がですか?」
「昨日、あんなに仲良く、いや、熱烈に手を握り合ったのに、今日は何もなかったような顔をして、話しかけてもくれないなんて…」
キースは昨日の出来事を思い出したが、どう考えても、ルーファスの言うような展開はなかったはずだ。
「いや、なにか誤解されてますけど、昨日は友情で握手をしたんですよね…、それに、熱烈という言葉はちょっと語弊が………」
「ひどいなぁ。そんな無垢な顔をして私の心をもて遊んで…」
王子相手に自分が遊ぶなんてことはありえないので、キースは青くなってあわあわと慌てだした。
そんなキースを見て、ルーファスは、ごめん冗談だよと言って笑いだした。
「話しかけてくれなくて寂しかったのは事実だよ。昨日、友人になったばかりなのに、君といえば、クラスに来てさっそく周りの者と打ち解けて仲良くしているんだから、どこが慣れていないのか教えてほしいくらいだね」
王子様らしい優しげな微笑を浮かべているが、ルーファスはズバズバと鋭いナイフを投げてくるので、キースは無意識に後ろに引いて、気がつくと背中に壁が当たっていた。
「おまけに、授業前の発言は何?あいつらとどんな話をしていたのか、とても興味があるな」
「それは……」
ルーファスの下の世話の話をしていたなんて言えるわけがない。
「あの、それより!お話があって待っていたんです!」
追い詰められたキースは、玉のような汗をかきながら、話を変えてしまうことにした。
「俺に?じゃあ本当に待たせてたのか。どんな話なの?嬉しいな」
先ほどまで背後から闇が立ち上がってくるような恐ろしい迫力だったルーファスは、今度は一転、機嫌が良くなり、まわりに花でも咲かせてるような明るさが戻った。
「……悪い話じゃないんですけど……、ここじゃちょっと……」
「……へぇ。キースはけっこう悪い子なのかな。いいよ、たまには餌に食いついてみるのも悪くないね」
悪い子とか餌がよく分からなかったが、了承してもらえたので、キースはほっとして放課後音楽室に来るように伝えた。
「じゃあ、俺は、これで……」
役目は終わったと、ルーファスの手から逃れて帰ろうとすると、待ってと言われて、壁に縫いつけられるように、止められてしまった。
「やっぱり、放課後まで待てないな」
「え……」
なにを言い出すのかと思った。待ってくれなきゃ困るのだ。レナールが告白する予定で準備しているのだから。
キースがそんなことをぐるぐると考えていたら、いつの間にかルーファスの顔が近づいてきた。綺麗な緑の瞳に目を奪われていたら、唇に柔らかい感触がした。
最初は優しく重なった唇に、キースの意識がいく前に、ルーファスは硬い花を押し開くように、今度は強引に舌を入れてこじ開けてきた。
「……んん!!」
なにが起こったのか、理解する頃には、鮮やかに唇は開かれて、キースの舌は逃げようとしたが、しっかりルーファスの舌に絡めとられていた。
瑠也だったとき、一度だけキスをしたことがあった。
同じ塾に通っていた女の子で、二人で自習室に残って勉強をしていたときだ。
彼氏と別れたばかりだと言ったその子は、慰めてよと言ってキスをしてきたのだ。
そのときのキスは一瞬だった。軽く触れた唇は、相手の熱も分からないまま、離れていった。まるで夢の中みたいに現実感がなかった。
なのに、今回は同じキスのはずなのに、天と地ほどの差がある。
触れあった唇から、身体中の熱を奪い取られて、かわりに相手の熱を注ぎ込まれるみたいな、痺れるような甘い痛みが全身を駆け抜けてまともに足に力が入らない。
どこで息をすればいいのか分からなくて、水に溺れているみたいに、手を伸ばしてルーファスの背中にしがみついた。
すると、ルーファスはもっと興奮したみたいに、荒々しく激しくキースを壁に打ち付けて、一度離してから、再びかぶりついてきた。
どちらのものか分からない唾液は、キースの口からこぼれ落ちて喉に線を作って、それがテラテラと輝いている。
次々と溢れてきて、どうしていいか分からずに、結局キースはゴクリと音を立てて飲み込むしかなかった。
やっと唇が離されたとき、まるで全力疾走でもしたみたいに、息も絶え絶えで苦しくてたまらなかった。
仕掛けてきた本人は涼しい顔をしている。だがその目の奥に燃えたぎるような熱を感じて、キースは恐ろしくなった。
「くっ……はぁはぁ……、何で!?……、どうしてこんな……」
「あれ?違ったの?てっきり誘われているものだとばかり……。まぁいいか、君も気持ち良かっただろ?」
そのときキースは悟った。この行為はルーファスにとって、戯れにすぎないということを。
キースとて人生二回目なので、初恋とか初キスとか、守り抜いて頑なに拒絶したいわけではない。
だけど、キースは遊びで誰かと愛の行為ができるような人間ではない。堅いとか古いとか言われるかもしれないが、ちゃんと好きな人としたいと思っていたのだ。
「………………らない」
「え?」
「こんなの知るか!!ぜんぜん気持ち良くなんてない!」
嘘だった。
本当は痺れるほど気持ちよくて、自分が壊れてしまいそうなのを必死で抑えた。体の奥から熱が疼きだしてきて、どうにかしたくて熱くなる火のついた体を、信じられない思いで見つめていたのだ。
目を開いて固まったルーファスを突き飛ばして、キースはトイレから全速力で走って逃げたのであった。
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