20 / 21
(20)王様とお姫様
しおりを挟む
鋭い瞳をギラギラとより尖らせて、カインを睨み付けるエジリン王。誰もがその恐ろしさに震え上がっている中、カインだけは怯むことなく、王に向かって背筋を伸ばして立っていた。
「レティシア様はそう仰っていますが、私は今まで誰にも愛していると口にしたことはありません」
カインがそう言い放つと、その潔い一言に誰もが息を飲むのが分かった。
「それは……まとこか?」
「ええ、偽りはありません。なぜなら、私自身、その意味が分からなかったからです」
部屋のなかは静寂に包まれた。皆、カインの言葉が本当なのか、その場かぎりの嘘なのか掴みかねている様子だった。
「フィランジオ様もご存じかと思いますが、私の上には兄がおりました。不幸があり、幼き頃に天に召されましたが、それ以来、私の父は変わってしまいました。失うことを極端に恐れ、次男であった私の周りには完璧な包囲網が築かれました。何をするにも、先回りして全て用意され、極端なまでに危険を取り除かれ、作られたその世界でただ生きてきました」
カインの流れるような言葉に誰もが耳を傾けている。そして、時折目を伏せるようにしてカインは話を続けた。
「それが父の愛であったことが今なら分かります。ですが、自分が欲することも知らないままに生きてきたので、人を愛すること、人から愛されることの喜びは私には理解できなかったのです。ですから、レティシア様に愛を囁いたというのは、私には不可能なことです。私自身が未完成で人として欠けていた人間でしたから」
カインの言葉を聞いてレティシアは呆然としてその場に崩れ落ちた。どちらの言葉が真を語っているのか、エジリン王がどう判断するかに委ねられた。
「……それが気づけたということは、気づかせてくれる相手が現れたということか?」
エジリン王の言葉にはまだ濁るものがあったが、先程までの怒気をはらんだような空気は薄れていた。
「そうです。その者は男子ですが自国の王子も分からず、剣も使えず、馬にも乗れず、学問も苦手で、見てくれが良いのだけが取り柄ですが……」
横でエドワードが噴き出していて、ノエルはなんとも複雑な気持ちでいたたまれなくなってきた。
「彼は私に人を愛することの幸せと喜び、失うことの苦しみや痛みを教えてくれました。そして、彼もまた、こんな不器用な私を必要としてくれています。私の人生には彼という存在以外もう考えられないのです。まだ愛をちゃんと伝えていないのですが……、私はそう思っております」
「………ほう」
「レティシア様には何度も思いを伝えていただき、書面にてお断りさせていただきましたが、それでは私の真意が伝わらないであろうと、こうして直に顔を向き合わせて王の前で気持ちをお伝えしたかったのです。私を気に入ってくれる気持ちは光栄ですが、レティシア様を大きな愛で包んでくれる相手は他にいらっしゃると思います。どうか広く目を向けていただきたいと思っております」
カインの言葉を受けて、王はしばらく考えるように目を伏せたまま動かなかった。
暫しの沈黙が永遠に続くような時間に思えたとき、王はやっと口を開いた。
「……心に決めた者がおるなら仕方あるまい。私も娘可愛さで目が曇る時があってな。どうも、我が儘に育ててしまったらしく、最近は手に負えなくて、つい言いなりになってしまっていた。わざわざこの私の前まで来て断りに来たのだから、カイン王子の誠意は十分に伝わった」
「お父様!」
「レティシア、望んでも手に入らないものもあるのだ。よく勉強になっただろう」
いまだ納得できない様子のレティシアは、怒りが収まらないような表情をしていた。
一方で土壇場でさすがの懐の深さを見せてくれたエジリン王にカインもノエルも救われた。一時はどうなることかとヒヤヒヤしたが、カインは堂々とピンチを切り抜けたようだ。
「私の愛しい人を紹介してもよろしいですか」
「おぉ、ぜひ見てみたい」
ノエルおいでと言われて、突然のご指名にノエルは震え上がった。
まさか自分の名前が呼ばれるとは思いもよらず、ガチガチに緊張して動けなくなった体を、エドワードに容赦なく押し出されて、カインの側まで転がるようにしてやっとたどり着いた。
「ほう……、レティシアには劣るが、確かに小綺麗な顔をしている」
本来なら自分で名乗るところだが、緊張で真っ青になったノエルに代わり、カインが王に紹介してくれた。
「ノエルよ…、カインは我が娘が望んでも手に入らなかった男だ。それを心に刻んで、しっかり支えていくのだぞ」
「はっ……はい!もももちろんでございます!」
石のようにガチガチなって直立しているノエルの頬を、カインが面白そうに指で突いてくるので、こんなところで何をするのかと、顔面蒼白で信じられないという目でカインを見た。
楽しそうな顔でカインは、ねっ可愛いでしょうと言い出して、王まで確かに良いなと言い出して、変な夢でも見ているみたいでノエルは目が回りだした。
「あっ、そうそう。私がエジリン国に入国する前に、ノエルは先に入っていて、レティシア様には大変お世話になったそうです」
「ん?それはまことか?レティシア…、ノエルはカイン王子の婚約者になる方だろう。ちゃんと正式にもてなしたのだろうな?」
今度はレティシアが、顔面蒼白になる番で、ええもちろんとか、それはそれは贅を尽くしてなどと、ペラペラと取り繕おうとしていた。
「どこに宿を取ったのだ?もちろん王都の一番の高級宿屋サイフォンか、西の薔薇城辺りかな?」
「ええと、ずっと、東の荒れ果てた塔に……」
「ギャー!お父様!!」
「レティシア様の私兵に取り囲まれて牢屋に…」
「ダァーーーー!!お父様ぁぁぁぁ!!!」
「なんだ、レティシア、大声で怒鳴ってはしたないぞ!ノエルの声が全然聞き取れないではないか!」
ノエルの声をかき消すように、レティシアが大きな声を上げて、王の耳に届くのを阻止した。
「私もうカイン様に未練はありません!お二人を見て綺麗さっぱり気持ちが消えましたわ!金輪際お二人の邪魔をするようなことはありませんのでどうかお許しください!さっ!皆さんお疲れでしょうから、この話は終わりにして、私のお見合い相手を一緒に考えませんか!ね!お父様!ぜひ一緒に!」
鬼気迫るような勢いで娘に迫られて、エジリン王は渋々といった感じで、分かったと言って頷くしかなかったのだった。
□□
「あははははっ、あの時のレティシアの顔……。いつも自信たっぷりで余裕に満ちた顔があんなに焦っちゃって、ああなってくれると、ちょっと可愛いところあるなと思っちゃった」
エドワードは、謁見が終わって部屋に戻ると堪えきれなかったように、お腹を抱えて笑いだしてしまった。
「……しかし、ノエルを殺そうとした女だ。焼けた鉄の靴でも履かせてやりたいところだ。少し甘すぎたな」
カインがさらりと恐ろしいことを言うので、ノエルは慌ててもういいよと言った。
「無傷で帰ってこられたわけだから……、助けてくれたヴァレリーとアリーナが無事なら俺はそれでいいよ」
ノエルはろくに挨拶も出来ずに別れることになった二人を思い出していた。
彼らに世話をしてもらい、運良く生かされたことでここにいることができるのだ。職務に忠実なレティシアの犬であったなら、すでにこの世にいなかったであろう。
「またどこかで会えるかな……お礼も言えなかった」
そう言いながらノエルは懐から木彫りの人形を取り出して眺めた。
「なんだ、その不細工な人形は……」
「ああっ……これ?ヴァレリーにもらったんだよ。俺が落ち込んでたからさ、堅物に見えて遊び心があるというか、優しい男だったな…」
カインはムッとした顔になって、いきなり着ていた服を脱ぎ始めた。
「あらら、兄さん、どうしたの?」
「せっかく救い出しに行ったのに、俺ではなく、別の男のことを褒めているノエルにそろそろお仕置きをする時間なんだ」
「い!?ええ?」
驚いて後退るノエルの横で、エドワードはまだやってなかったの?などと言い出した。
「今日はここに泊まらせてもらう予定だから、どうぞごゆっくり……、あっ、あんまりうるさくしないでね。一応人の家だし」
「それはノエルが我慢できるかだな」
適当に服を脱ぎ捨てたカインは、ノエルの腕を掴んで、部屋の奥の扉を開けた。
そこには、何人も余裕で寝れそうな大きなベッドが置かれていて、そこにノエルはぽんと投げられた。
「さぁ、呪いを解く時間だよ」
先ほどはムッとしていたが、ここまで来たら楽しい時間の始まりみたいにカインは嬉しそうな顔をしていた。
これからどうなるのか、ノエルはベッドに転がりながら、ゴクリと唾を飲み込んだのだった。
□□□
「レティシア様はそう仰っていますが、私は今まで誰にも愛していると口にしたことはありません」
カインがそう言い放つと、その潔い一言に誰もが息を飲むのが分かった。
「それは……まとこか?」
「ええ、偽りはありません。なぜなら、私自身、その意味が分からなかったからです」
部屋のなかは静寂に包まれた。皆、カインの言葉が本当なのか、その場かぎりの嘘なのか掴みかねている様子だった。
「フィランジオ様もご存じかと思いますが、私の上には兄がおりました。不幸があり、幼き頃に天に召されましたが、それ以来、私の父は変わってしまいました。失うことを極端に恐れ、次男であった私の周りには完璧な包囲網が築かれました。何をするにも、先回りして全て用意され、極端なまでに危険を取り除かれ、作られたその世界でただ生きてきました」
カインの流れるような言葉に誰もが耳を傾けている。そして、時折目を伏せるようにしてカインは話を続けた。
「それが父の愛であったことが今なら分かります。ですが、自分が欲することも知らないままに生きてきたので、人を愛すること、人から愛されることの喜びは私には理解できなかったのです。ですから、レティシア様に愛を囁いたというのは、私には不可能なことです。私自身が未完成で人として欠けていた人間でしたから」
カインの言葉を聞いてレティシアは呆然としてその場に崩れ落ちた。どちらの言葉が真を語っているのか、エジリン王がどう判断するかに委ねられた。
「……それが気づけたということは、気づかせてくれる相手が現れたということか?」
エジリン王の言葉にはまだ濁るものがあったが、先程までの怒気をはらんだような空気は薄れていた。
「そうです。その者は男子ですが自国の王子も分からず、剣も使えず、馬にも乗れず、学問も苦手で、見てくれが良いのだけが取り柄ですが……」
横でエドワードが噴き出していて、ノエルはなんとも複雑な気持ちでいたたまれなくなってきた。
「彼は私に人を愛することの幸せと喜び、失うことの苦しみや痛みを教えてくれました。そして、彼もまた、こんな不器用な私を必要としてくれています。私の人生には彼という存在以外もう考えられないのです。まだ愛をちゃんと伝えていないのですが……、私はそう思っております」
「………ほう」
「レティシア様には何度も思いを伝えていただき、書面にてお断りさせていただきましたが、それでは私の真意が伝わらないであろうと、こうして直に顔を向き合わせて王の前で気持ちをお伝えしたかったのです。私を気に入ってくれる気持ちは光栄ですが、レティシア様を大きな愛で包んでくれる相手は他にいらっしゃると思います。どうか広く目を向けていただきたいと思っております」
カインの言葉を受けて、王はしばらく考えるように目を伏せたまま動かなかった。
暫しの沈黙が永遠に続くような時間に思えたとき、王はやっと口を開いた。
「……心に決めた者がおるなら仕方あるまい。私も娘可愛さで目が曇る時があってな。どうも、我が儘に育ててしまったらしく、最近は手に負えなくて、つい言いなりになってしまっていた。わざわざこの私の前まで来て断りに来たのだから、カイン王子の誠意は十分に伝わった」
「お父様!」
「レティシア、望んでも手に入らないものもあるのだ。よく勉強になっただろう」
いまだ納得できない様子のレティシアは、怒りが収まらないような表情をしていた。
一方で土壇場でさすがの懐の深さを見せてくれたエジリン王にカインもノエルも救われた。一時はどうなることかとヒヤヒヤしたが、カインは堂々とピンチを切り抜けたようだ。
「私の愛しい人を紹介してもよろしいですか」
「おぉ、ぜひ見てみたい」
ノエルおいでと言われて、突然のご指名にノエルは震え上がった。
まさか自分の名前が呼ばれるとは思いもよらず、ガチガチに緊張して動けなくなった体を、エドワードに容赦なく押し出されて、カインの側まで転がるようにしてやっとたどり着いた。
「ほう……、レティシアには劣るが、確かに小綺麗な顔をしている」
本来なら自分で名乗るところだが、緊張で真っ青になったノエルに代わり、カインが王に紹介してくれた。
「ノエルよ…、カインは我が娘が望んでも手に入らなかった男だ。それを心に刻んで、しっかり支えていくのだぞ」
「はっ……はい!もももちろんでございます!」
石のようにガチガチなって直立しているノエルの頬を、カインが面白そうに指で突いてくるので、こんなところで何をするのかと、顔面蒼白で信じられないという目でカインを見た。
楽しそうな顔でカインは、ねっ可愛いでしょうと言い出して、王まで確かに良いなと言い出して、変な夢でも見ているみたいでノエルは目が回りだした。
「あっ、そうそう。私がエジリン国に入国する前に、ノエルは先に入っていて、レティシア様には大変お世話になったそうです」
「ん?それはまことか?レティシア…、ノエルはカイン王子の婚約者になる方だろう。ちゃんと正式にもてなしたのだろうな?」
今度はレティシアが、顔面蒼白になる番で、ええもちろんとか、それはそれは贅を尽くしてなどと、ペラペラと取り繕おうとしていた。
「どこに宿を取ったのだ?もちろん王都の一番の高級宿屋サイフォンか、西の薔薇城辺りかな?」
「ええと、ずっと、東の荒れ果てた塔に……」
「ギャー!お父様!!」
「レティシア様の私兵に取り囲まれて牢屋に…」
「ダァーーーー!!お父様ぁぁぁぁ!!!」
「なんだ、レティシア、大声で怒鳴ってはしたないぞ!ノエルの声が全然聞き取れないではないか!」
ノエルの声をかき消すように、レティシアが大きな声を上げて、王の耳に届くのを阻止した。
「私もうカイン様に未練はありません!お二人を見て綺麗さっぱり気持ちが消えましたわ!金輪際お二人の邪魔をするようなことはありませんのでどうかお許しください!さっ!皆さんお疲れでしょうから、この話は終わりにして、私のお見合い相手を一緒に考えませんか!ね!お父様!ぜひ一緒に!」
鬼気迫るような勢いで娘に迫られて、エジリン王は渋々といった感じで、分かったと言って頷くしかなかったのだった。
□□
「あははははっ、あの時のレティシアの顔……。いつも自信たっぷりで余裕に満ちた顔があんなに焦っちゃって、ああなってくれると、ちょっと可愛いところあるなと思っちゃった」
エドワードは、謁見が終わって部屋に戻ると堪えきれなかったように、お腹を抱えて笑いだしてしまった。
「……しかし、ノエルを殺そうとした女だ。焼けた鉄の靴でも履かせてやりたいところだ。少し甘すぎたな」
カインがさらりと恐ろしいことを言うので、ノエルは慌ててもういいよと言った。
「無傷で帰ってこられたわけだから……、助けてくれたヴァレリーとアリーナが無事なら俺はそれでいいよ」
ノエルはろくに挨拶も出来ずに別れることになった二人を思い出していた。
彼らに世話をしてもらい、運良く生かされたことでここにいることができるのだ。職務に忠実なレティシアの犬であったなら、すでにこの世にいなかったであろう。
「またどこかで会えるかな……お礼も言えなかった」
そう言いながらノエルは懐から木彫りの人形を取り出して眺めた。
「なんだ、その不細工な人形は……」
「ああっ……これ?ヴァレリーにもらったんだよ。俺が落ち込んでたからさ、堅物に見えて遊び心があるというか、優しい男だったな…」
カインはムッとした顔になって、いきなり着ていた服を脱ぎ始めた。
「あらら、兄さん、どうしたの?」
「せっかく救い出しに行ったのに、俺ではなく、別の男のことを褒めているノエルにそろそろお仕置きをする時間なんだ」
「い!?ええ?」
驚いて後退るノエルの横で、エドワードはまだやってなかったの?などと言い出した。
「今日はここに泊まらせてもらう予定だから、どうぞごゆっくり……、あっ、あんまりうるさくしないでね。一応人の家だし」
「それはノエルが我慢できるかだな」
適当に服を脱ぎ捨てたカインは、ノエルの腕を掴んで、部屋の奥の扉を開けた。
そこには、何人も余裕で寝れそうな大きなベッドが置かれていて、そこにノエルはぽんと投げられた。
「さぁ、呪いを解く時間だよ」
先ほどはムッとしていたが、ここまで来たら楽しい時間の始まりみたいにカインは嬉しそうな顔をしていた。
これからどうなるのか、ノエルはベッドに転がりながら、ゴクリと唾を飲み込んだのだった。
□□□
10
お気に入りに追加
345
あなたにおすすめの小説
【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました
及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。
※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
*
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく、舞踏会編、はじめましたー!
他のお話を読まなくても大丈夫なようにお書きするので、気軽に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる