百談

壽帝旻 錦候

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乗り物

第六話【HENTAI】

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僕の地元には、航空自衛隊の基地があるんだけれど、毎年、航空ショーを開催するんだ!

ちっちゃい頃から、その航空ショーを両親に連れられて見に行ってるんだけど、本当に凄いんだよ!

救難隊などの展示飛行や、ブルーインパルスの展示飛行。
F‐15の機動飛行に、色々な展示物があったり。
最高に興奮するんだ!

空を自由自在に舞う飛行術も。
飛行機の轟音も。
肌で感じるその凄さは、何度、五感で感じても飽きない!

その中でも、僕は、ある事に気が付いたから、更に、毎年が楽しみで。

それは何かって?
ほら。
戦闘機って、編隊を組む時があるでしょ?

そこに、何かしら意味があるんじゃないかって、あちこちの航空ショーのDVDを買ったり、実際の航空ショーでの編隊の形を観察して、僕なりに答えを見つけちゃったんだよね……

一昨年は、どの航空ショーでも、ある形の編隊が絶対に行われていたんだ。

おっと!
これは、こんな所で話したら、僕の命まで狙われちゃうから言えないんだけどね。

って、君!
今、僕の事を厨二病とか思っただろ!

でもね。
一昨年、ほら!
旅客機が墜落して、多くの被害者も出て、大きなニュースになった……
しかも、乗客の中に数名、国際テロ組織の幹部や活動部員がいたっていう……
あの時の編隊は、実は……


全国各地の航空ショーでは、演目もプログラムも全て違うのに、唯一、多くの編隊の中から一機だけ、編隊を離れて急上昇から急降下するというものが全国統一だったんだ。
昨年は大型戦闘機が一機先頭にたち、そこを頂点にした小型戦闘機が、綺麗な三角形になるような編隊をしていたと思ったら、前から一機、そこに向かってツッコんできて、その三角形がバラバラになり、小さな三角形の編隊が、三つ出来上がるというものが全国統一で行われていたんだ。

で、この話を聞いて、君、思い当たらないかい?

ほら、昨年は世界のリーダーと自ら言っちゃってる某国の力が弱くなって、他の、力を持った国々が、それぞれの派閥を作ろうと躍起になっていたでしょ?

ね?
ほら!
何かしら、あの編隊は、僕達にメッセージを与えてくれてるんだよ!

え?
今年?
今年の傾向?

傾向というか……実はね。

今年は、国内で一番最初に開催した航空ショーで、五機ずつの綺麗なV字編隊が四つあったんだけれど、それらが、いきなり中央に集まりだして。
そのうちの二機が激突。
他は難を免れたものの、一機ずつバラバラに逃げていくっていう……
まぁ、いわゆる航空ショーでの「事故」になっちゃんだけど。

それで、今年は他の航空ショーは自重して、中止になっちゃったんだ。

え?
それじゃぁ、今年はどんなメッセージが隠されているか、わからないって??

いやいや。
これこそが『メッセージ』なんだよ。

……気が付かない?

多くの編隊を組んだ飛行機が真ん中で集まって……って。

ね?

世界で戦争が始まるかもしれないって事なんだよ。

それで……ある国とある国はきっと……


そして世界は。

世界の意識はそれぞれバラバラに……

それが何を意味しているか。これから、どうなっていくのかは僕には分らないし、もしかしたら全く違った解釈があったり、他のメッセージがあるのかもしれない。

それは、今年が終わるまでは分らないけどね。



でも、面白いでしょ?



物事には。
この世の様々なものには、こういった暗号や信号。
何かしらのメッセージが、そこら中に隠されているのかもしれないんだから。


君も。
ほら。



些細な事に注意して見ると、色々な事が見えて来るのかもしれないよ。


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